幼馴染のアーモンドアイが勝負を仕掛けて来た!! 作:グリザイユの牢獄
冬夜「デュエマガチンコ即興ランキング…今回はアイの十八番『赤青マジック』」
アイ「マジック!?やったわ!じゃんじゃんやるわよ!」
冬夜「ボン・キゴマイム」
アイ「この子…ファイアーバード使ってた時、インタビューなかったらしんどかったから…うーん優先度的に6位!」
冬夜「イシカワ・ハンドシーカー」
アイ「えー……うーん、ヴィブラートやヒメカットよりは優先度低いから8位かな??」
冬夜「AQvibrato」
アイ「え?強くない?強いわよね?………初手に居て嬉しいけど4位かな?」
冬夜「灼熱の演奏 テスタ・ロッサ」
アイ「うぅ………全部強いよぉ……でもファイア殿堂後は採用が減ったから9位よ!!」
冬夜「ヒメカット」
アイ「……………強いよね??赤青マジック全部強いよね??…………7位」
冬夜「飛翔龍 5000VT」
アイ「全部強い気がする!」
冬夜「そりゃ最強デッキだからな…」
アイ「難しいわ。3位かしら」
冬夜「なるほどな……ふん、残りは1、2、5、10.か」
冬夜「コルフレもとい、氷柱と炎弧の決断」
アイ「えぇ!?正直言って1位くらい強いんだけど……」
冬夜「さて?どこなんだ」
アイ「えっと、他のことを考えて5位!!」
冬夜「芸魔陰狐 カラクリバーシ」
アイ「強過ぎるわ!2位よ!!」
冬夜「芸魔王将 カクメイジン」
アイ「ほぼ1位じゃない!!」
冬夜「まぁ…普通はそうだよな?じゃあ最後に…」
冬夜「奇術師ディール…本日のラッキーナンバー!!」
アイ「え?……まさかこれ10位なの????」
1位 カクメイジン
2位 カラクリバーシ
3位 5000VT
4位 ヴィブラート
5位 コルフレ
6位 ボンキゴ
7位 ヒメカット
8位 イシカワハンドシーカー
9位 テスタロッサ
10位 ディールラキナン
冬夜「すげぇな…ラキナンが10位かよ」
アイ「絶対ありえないけど!?ラッキーナンバーが10位は初心者ですら効果テキスト見たら絶対10位にしないレベルよ!?」
冬夜「改めて見ると…パーツ全部強すぎだろ」
アイ「伊達に歴史に残る最強デッキを名乗ってないわね……」
冬夜「視聴者は全部当てれたか?これで配信は終わりだぜ?」
数時間後
お兄ちゃん「仕事だる……なんか面白い情報が」
デュエプレとにじさんじコラボ!
『加賀美ハヤトの新衣装スキン登場!!』
お兄ちゃん「………いくら通帳に入ってたかな。課金するか」
「えーっと…これでいいのよね」
アイは現在冬夜の姿…そのため仕事をしていた。ただし冬夜の優しさもあってか理事長経由で情報を共有し、入れ替わった時だけは彼女がやれるような仕事を頼むと基本的に理事長直々に頼まれた仕事を行っていた。
「この子は………走り方としては逃げ、だけど動き方とか視線の動き的に絶対差しとか追込向きよね…少し体力的にもスタミナは高いと言えるけどペース配分が良くはないわ」
今現在やってる事は仕事のレポートというより、次に入ってくる新入生のデータを集めて分析、中央のトレーナー全員に分かりやすく伝わるように分析した物をまとめて書類上にして書き上げるという物。
要は機械や自力を使って新入生の走りを改めて見て距離の適正などをしっかりと調べるということ。本来は冬夜と龍斗という研究者を副業にもしてる存在が行っているのだが龍斗は別件で居ない上に冬夜=アイのため、理事長はアイにこう言った。
「競技者視点で新入生の走りを見てみてほしい」
トレーナーだけでなく競技者である現役ウマ娘視点で言語化を求めている。万が一分かんなくても冬夜もチェックするため任せればいいがそれは彼女のプライドが許さないだろう。
「この子は筋肉をつけるべきね、食事をしっかり摂ることをまずは考えないと…」
「おつかれ」
「あら?このアイの声…お兄ちゃん?お疲れ様!……ん??あれ、今何時?」
「ちょうど授業中やね。この人真顔で抜け出すもんだから教室中が騒ぎになってあるはず」
「え?ララ……まさか!?」
「絶賛サボり中や。ウチも巻き込まれたようなもんやしな」
「ちょっとぉ!!!サボっちゃダメって言ったのに!!」
「授業がだるかった。つまんねぇし」
「諦めた方がええよアイさん。この人授業中ずーっとペン回ししてるか上の空の状態で授業受けとりはったんや。ノートはまとめてはいたけど」
「あんな授業俺の方がきっちり教えれる。ってそういやそれ、俺が元々やってた仕事中か?」
「うん、ちょっと難しいけどね、やっぱり色々な視点で見てみないとだし」
すぐさま冬夜はアイの隣に椅子をつけて座ると少し前に巻き戻して再生して見ていく、どうやら次は先行で走ってる新入生の子のデータだ。
だが少し流れただけで一瞬で一言。
「こいつ、もしや適性は逃げか?」
「え?」
その後は恐ろしい剣幕でデータだけで気づいた事をスラスラとメモ帳に書き殴っていく。
・おそらくサイレンススズカのような大逃げタイプの方が適性?
・脚質はともかく、肉体は本格化に近い→おそらく肉体の筋肉のつき方から予想して入学してすぐか?
・足の癖はない。
・スタートダッシュの反応が恐ろしく早い→コンセントレーション??
・ウマ娘が本来走り出す先行のラストスパートの位置より全然早い→ラストスパートする長さが異様に長い→その割には最後までフルスピードで走り切れる根性とスタミナ持ち→追込もありだが……
↑
位置取りや戦略的な体力調整が恐ろしくド下手→追込もありだが位置調整の取り方がダメ←じゃああのスタートダッシュ何??
・先行や差しのままだとおそらく勝てないだろうか?→自覚のない縛りプレイをさせてるような物
「どうあがいても追込か逃げをしてくださいって言いたい脚質だな。つーかコイツ…この目つき、走りたいだけか??レース終わって2位なのに偽りない涼しい顔してるじゃねぇか。マジで負けたことを気に留めていなかったな…勝つことの意味を知らないのか?沖野の兄貴から聞いた一時期のサイレンススズカそっくりだな。つーかコイツサイレンススズカ2世みたいなもんだろ」
それなら無理やり勝つという事を教えるより三女神にでも任せようか、完璧に相性良い人とマッチングしてくれるだろとぶつぶつ言っていく。
一瞬にしてたくさんの気づきを書き記しまとめ上げる姿は真剣だ。それどころか多くの人は気づかない事も理論を持ってまとめあげる。普通の人は短時間の走りの間でぽつぽつとしか出てこないはずだがここまで出てくるとは思わない。
「たった数分だけでこんなに気づく事あるん??伊達に研究職も副業でやってへんなこれ」
「このくらいなら見たら分かる、だけどこのタイプはなかなか特殊な部類だから改めて一度この目でみるべきだろ。理事長に特殊例って出しとく」
そう言いながらまとめ上げるといったん放置と言わんばかりに書類を別に置く。
「改めて予定を整えるか」
冬夜はカレンダーを片手に取り出すと日程の確認を見ていくが…
「………まずいなこれ」
・授業(学生の本領)
・仕事(社会人の本領)
・学術レポート発表
・トレーナー会議
・チーム戦
・生配信
・案件の話し合い
・友達との映画
・○○社との会議
「「………………」」
「俺らのそれぞれの予定を箇条書きにして色々合わせたらこんなにあるぞ」
「流石に不味いわね」
ラッキーライラックも思わずなんとも言えない顔をしてしまう中で2人は本気で頭を抱える。どれもこれも真面目に言うが、入れ替わってやるにはだいぶしんどいし複雑だ。
「まず、この学術レポート?ってのはなんどす?」
「研究職の方の仕事。い今研究してる分野のレポートをパワポとか駆使して発表するんだよ。発表資料や原稿やパワポやらはとっくに完成させてるし、時間は30分くらいかな」
「…………アイさんやれるん?」
「やるわよ!アイがやらなきゃいけない事は絶対やるんだからね!」
「…………一応界隈の重鎮とかURAの会長とかいるけど行けるのか?」
「プレッシャーかしら?負ける気しないわ!」
「アイさんとんでもない自信やないか…え?マジでやるんかいな」
「少なくとも研究所、つまり内部だけじゃなくて、外部から…言わば来賓も来るからな。外部側にはごまかせないからアイの姿をした俺に回すってことが出来ん」
「替え玉とか出来るわけあらへんか…」
ラッキーライラックはあまりにも多すぎる課題にため息を吐く中で突如としてトレーナー室のドアを開けた。
「おい冬夜!仕事終わったか!」
「アンタ、スピカのトレーナー…」
「え?ラッキーライラック?今授業中だよな?それにアーモンドアイもいる気がするが……(真面目って聞いたんだけどな……もしかして不良か?)……まぁ後にして書類は終わったか冬夜」
「ひゃ!?」
「ひゃ???」
沖野は自分と、反対方向を向いていた冬夜に対して少し強めに肩を強く叩いた時の反応と振り向いた時の顔、そしてそれを見ている冬夜の顔を見て思わず沖野は思わず呟いた。
「お前…アーモンドアイか?そして今のアーモンドアイは瓜二つなレベルで冬夜そっくりだし…」
ブツブツと冬夜とアイを見ていき、最終的に確信したわと言わんばかりに見る。やはり昔から冬夜を見ていた男にとっては例え演技をしてようが違和感しかなかったのだろう。
「きっしょ。なんで分かるんだよ」
思わずアーモンドアイの顔をしながらも隠すことなくきっしょと吐く冬夜を見ておいおいと言いながら沖野はため息を吐いた。
…………………………
「これがお前らの予定なのか……」
「なんだかんだで忙しいんだよ俺ら」
「冬夜、お前授業サボった上でラッキーライラックに迷惑をかけるなよ。それどころかその体ならアーモンドアイにも飛び火するからな!」
「俺に授業だと?抜け出さなくても飽きて寝るぞ?いいのか?」
「寝るな!!!」
しっかりと冬夜を叱りながらも2人の予定を見ていくと沖野はいくつか気になる点を挙げていく。
「この大会ってのはなんだ?お前達は1ヶ月以内にレースの予定は無かったはずだぞ」
「いや俺、明日カード関係の大会出るからさ」
「明日だと?それに出るって?」
「1500人から2000人規模のデュエマのチーム戦…少し先にシャドバの個人戦で6000人とデュエマと遊戯王の5000から6000人規模の大会もあるけどその頃にはもう入れ替わりも元に戻ってるからな」
「普通に不味いだろそれ!!日程以前に人間関係とかの都合上替え玉どころか棄権する事そのものが絶対無理じゃねぇか!!」
開始早々絶対に休めない用事が入っていてラッキーライラックと沖野は頭を抱えた。沖野自身はスピカというチームを担当してる故にチームというのがどれだけ重要で大事なのかよく知っている。チームの輪が乱れたら面倒になるのなんて理解していた。
しかもよりにもよって1000人以上だ…人が多すぎるが??
「お兄ちゃん……デッキは?」
「4Cゼーロ」*1
「え?」
「俺が4Cゼーロで他2人がサイバーの3面ループデッキだけど??」
「無茶言わないで!?!?」
終わってる絵面である…よりにもよって全員『逆転こそがカードゲーム』という本来あるべき在り方を中指立てて全否定してくるコンセプトデッキを使う地獄のような光景をかましてくるのか。
まだウマ娘達が繰り広げるレースの方が対話しているのだぞ?
「どうするのよ!?レッドゾーンならアイも頑張れるけどそのデッキ知らないわよ!!」
「今レッゾそんなに人権ねぇぞ?ゼーロとサイバーに勝てん」
「…嘘でしょ?」
「だからアイは明日俺の姿でゼーロを使うことになる」
「流石に前日それ言うの酷くない!?」
「本来はアイは出ないから関係ないし話してなかった」
沖野とライラックは察した。あ、これだいぶめんどそうなやつだと。
朝に牛乳のパックやら洗い忘れた給食袋や体操服を見せつけられた時の母親ってこんな感じだったのか?と思い何故か自分たちの親に対し申し訳なさを感じてきた。
「闇王ゼーロの回し方くらいは夜にきっちり教えるから安心しといてくれ。サイバーよりは簡単だから」
「もう……大丈夫よ。これで狼狽えるアイじゃないから。今日中に覚えて見せるから!!」
「ウチ、アイさんの負けず嫌いの姿勢に本気で尊敬するわ…」
「俺だったら絶対拒否するぜ…次は、映画ってなんだ?」
「これはアイね!実は数日後にクラスの友達と恋愛映画を見にいく事になったの!ララとブラストも一緒よ!」
「アレやね。確か3日後だったなぁ」
「あぁアレ?俺は行くつもりはねぇよ」
「「え??」」
「当たり前だろ。女の花園に参加したくねぇしそもそも他人と対面でまともに会話出来んぞ」
「行ってやれよそんくらい!!理由が理由だしなんか悲しくなるけどよぉ!!」
「そもそも、誰かと映画を見るなんてアイとしか見に行ったことねぇよ。基本的に1人映画だしそれにさ…」
「俺は恋愛映画じゃなくてもうすぐ上映が始まるゾンビライトサガを上映日に見たいんだよ…なんでかぶってんだよ」
「そんな事でブッチしようとすんな!?ちゃんと行ってこい!」
「アンタぶれへんのは尊敬するが他の日に見に行きぃや!!いやウチがちゃんとフォローしたるからな?」
「大丈夫よお兄ちゃん!無事に帰るまでにアイが見守るからね!」
「これもう介護じゃねぇかよ」
「「「お前(アンタ)(お兄ちゃん)が心配すぎるんだよ!!」」」
沖野とラッキーライラックの一声で無事に女の花園に連行…いや行く事になった冬夜。内心気がめちゃくちゃ重くて仕方ない。
「後これ…深夜に買い物ってなんだ?」
「この日にカドショで新弾が発売されるからディスコードのチームの身内と一緒に行く予定」
「……そのくらい朝とかに行けよ」
「カドショ目的で深夜に出歩くなんて当たり前だろ。その時間帯は相場も高騰する事ないしむしろ深夜に歩く方が人が少なくて涼しくて楽なんだよ」
「お前深夜に平気で出歩いたり電話してくるのそういう事かよ!!深夜でも普通に元気すぎて怖かったんだよ俺は!!」
「お兄ちゃん…そういうとこあるよね。アイが寝た後深夜に配信とか普通にするし」
冬夜が夜行性の生物である事がこんな形で把握され、アイの姿で深夜徘徊をしないようにと沖野にもちろん釘を刺されるが。
「生理痛かよこれ…痛い……あの野郎………マジむかついてきた」
女性の痛みを現在進行形で味わっている冬夜はだんだんイライラが収まる事なく立ち上がったり
トレセンのとある場所。
1人の少女が青筋立ててマジギレしながら怒号を上げていた
「龍斗テメェ開けろゴラァ!!いい加減面出せやパチンカスが!!」
その少女はアーモンドアイ…と言う名の冬夜である。
今はタキオンやスティルと龍斗が使うトレーナー知って前でカチキレた様子でヤクザの怒号をあげる様子が周りのウマ娘達がドン引きして怖がるレベルで殺気丸出しだった。
あのナリタブライアンがアイ(冬夜)を注意した時に、マジ顔の睨みで返して萎縮させたほどには悍ましい雰囲気を見せる。
「誰か止めて…」
「アイちゃん……」
周りの生徒…いや後輩のウマ娘が本気で怯える中で3人が冬夜を全力で止める。
「ほなアイさんやめいや!!周り見てるで!!(お兄さん怖いからやめいや!!)」
「お兄ちゃ…いやアイやめろ!!落ち着け!(お兄ちゃんお願いだから止まってめちゃくちゃ怖いから!!)
「冬夜やめろ馬鹿!!お前龍斗を殺す気満々だろ!」
「もう限界だ!あのカス野郎の顔面を剥ぐ!今日居るの知ってんだぞ!!早く俺たちを元に戻せや!これ以上女子の生活に耐えれねぇよ!!さっさと開けろや社不!!」
「暴言が苛烈すぎるんやアンタは!!」
すると突然ドアが開く…まるでこちらを誘うようにドアと共に多種多様な色の煙が襲いかかる。
「なぁ!?」
「うっ…んだこの匂い!」
「まずっ!なんやこれウチの嫌いな匂いや!」
「え!?何これお兄ちゃん!!」
もくもくと巻き上がる煙に誘われるように部屋を入り込むとそこに二つの影が見える。
影を裂いて現れたのは獰猛な笑みで白衣を着た様子でこちらをフラスコ片手のスティルインラブとまるで生娘のようにあたふたしている龍斗の姿…まるで真逆だ。
「よぉ……なっちまったぜぇ」
「あはは…お久しぶりですねみなさん」
まるで野獣のような笑いを浮かべるスティルはこちらを見てニヤニヤとした顔でフラスコの中の液体をぐびっと飲み干す。
全員は嫌な予感を覚えた…これかまさか……
「お前─」
「悪いな…色々と実験したくて俺も入れ替わったぜ。スティルには合意の上だ」
「コイツやっぱくそ!!自分からノリノリで入れ替わってんじゃねぇよ!!」
自らスティルと入れ替わった龍斗に冬夜は本気でドン引きした。
割とネタ切れ気味だしデュエマのGPの調整してるから時間がない…
デッキはおそらく4Cゼーロの予定。
勝ちたいから頑張る。
とりあえずストック作れるように頑張る。
こう考えると冬夜ってだいぶ問題児だな…
未成年なのに深夜に歩き回るしそもそも龍斗のようなヤバい奴との関わりもあるし、小学校中学高校なんてクラスの友達誰も居ないし、仕事なんでもやるし、カードゲーマー格ゲーマーとめちゃくちゃやるし、それでいてトレーナーだし。