幼馴染のアーモンドアイが勝負を仕掛けて来た!!   作:グリザイユの牢獄

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ある日の日常

斉藤さん「久しぶりに男達で集まって派手に夜ご飯を食べようと冬夜くんの料理をみんなで見てたの。するとフライパンから巨大な火柱が出てプロの料理人みたいで『フランベが凄く本格的ね!』と僕が驚いたら」
お兄ちゃん「え?あれ事故だよ?」
斉藤さん「って言われたわね…」


とあるの銭湯にて

龍斗「だんてくん、ニャンちゅうくれ」
だんてさん「ニャンちゅう?」
龍斗「ニャンちゅう」
だんてさん「お"ぉん"!」
龍斗「ニャンちゅうくれやテメェ!!」
だんてさん「み"ぃ"は"と"れ"な"い"に"や"あ"ぁぁぁ!!!」
龍斗「ニャンちゅう寄越せってんだよボケが!!!」
だんてさん「お"ぉ"ん"!!!」


お兄ちゃん「シャンプーだろ。誰が好き好んで三十路渾身のニャンちゅう見たいんだ」



ファミレスにて

龍斗「デュエマのチーム戦の後、冬夜とアーモンドアイと3人でファミレスに行った時、名前を書いて待ってたら」
『3名でお待ちの…ぜ、絶望神サガ様〜!!』
龍斗「って呼ばれた時冬夜のバカが立ち上がって」

お兄ちゃん「行くぞ、イザナギテラス、サイクルペディア」

龍斗「って立ち上がった。後でもちろんぶん殴った」







ごめんなさいミアレシティ行ってました。やっぱりガブリアスは神だというのを思い知らされましたね。ギルガルドくんは……うん


見た目ウマ娘によるウマ娘のための体育

昼前

 

トレーナー室にてコーヒーを飲むのはスティルの姿をしただけの龍斗と自前で作ったサンドイッチを食べながら片手で多くの箱の中身を整理するアーモンドアイの姿をしただけの冬夜がいた。

 

 

だがその様子はまるで物の整理。しかも断捨離のようで彼が大事に持ってた大事な玩具やコレクション…それもマニアが見れば血眼になってしまうような代物ばかりだ。

 

 

「このポケカのカードなんざ1枚でも売れば数十、数百万の物がうようよあるじゃねぇかよ。それにこれ…ヒーローネット限定仮面ライダークウガの 1/1の奴だったな。これ見る目がいいコレクターなら十万以上の買取される一品だろ。こういうの売る気かよ。俺にくれよ」

「あ?そうだよ。おい龍斗、これ欲しいならやるよ。4枚ともイイ値だけどな」

 

「お?なんだよこれ。…王道ドギラゴンのシークレットって20万が4枚じゃねぇか!!

 

「…今後のために売るんだよこれも…つかこのMTGのカードってアンリコかコイツ。売れば200万だぞ?」

(こいつら全部売ると総額いくらだ?……とんでもねぇ代物が多すぎて1000万くらい返ってきそうじゃねぇか)

 

龍斗はスティルが絶対しないだろう引き顔をしつつ何故かを問う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今後の未来のために家を建てる」

「……家?」

「俺の実家はもうない。高校に入る前に不必要になって売ったがこの選択を後悔してる。だから親が安心できるような改めて自分が家を建てる事に決めた。

「………はーんそゆことな。お前も隅に置けねぇな」

「………黙れ」

 

つまりはアーモンドアイと将来をきっちり見据えてるという事だ。

 

コイツしっかりしすぎてんなと思いながらぷるぷる震える右手をどうにか抑えるように何かを掴む。

 

 

「なんでお前の右手は震えてるんだ」

「この体になってからよぉ…スティルに気を使ってタバコ吸わないからさ…体の本能から震えてんだよ」

「ニコチン中毒の末路を見せつけんな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後の時間

 

「アンタら…はよせんと間に合わなへんやろ?」

「ブルマっておい…中身成人男性がブルマ」

「テメェ自分から入れ替わった分際で贅沢言うな」

 

 

ラッキーライラックに誘導されほぼやる気なしと言わんばかりの顔を見せつけるも体育服を着てトレセンが所有してるグラウンドにつくと教官の話を聞く。

 

今からの授業は体育。

 

 

レースしてるんだから体育なんて要らんやろと言うが、感謝祭でバスケやリレーに大食いにサッカーに水泳にドッジボールとめちゃくちゃやるためかこういった授業だって当然ある。

 

忘れがちだがトレセンだって学校だ。

 

 

「今日はよりにもよってサッカーかよ」

 

今回の種目はサッカー、中等部の学年関係なしの合同であるからか本来はドッジボールをするつもりだったみたいだが急遽サッカーになったようだ。

 

 

「ほなお兄さん。アンタのビブス」

 

ライラックに渡された緑のビブスを着ると、チームメイトとして同じ色のビブスを着ているのはラッキーライラックにブラストワンピース、アグネスデジタルと明らかに関係者ばかり。

「あー!アイのトレーナーだ!ブーと一緒だ!」

「あの…アイさんのトレーナーさん、まさかの同じチームですね」

「デジ…お前もか。で?龍斗の馬鹿は?」

「スティルさんのトレーナーさんは相手チームです。ほらあそこですよ。しかもキャプテンのようですね。」

 

スティルの…龍斗のチームは黒のビブス。そのチームメイトにグランアレグリアやラヴズオンリーユーにクロノジェネシス、後は復帰して学園に最近戻ってきたラインクラフトが龍斗にキャプテンマークを渡している。

 

 

「ほな、アンタがキャプテンやで」

「は?なんでだよ」

「どうあがいてもこのチームのキャプテンはアンタしか居らへんや。人間やというのに技量でアイさんと渡り合ってた時点で大概としか言えへんで?」

「………ったく」

 

どうやら緑チームの冬夜がキャプテンを、黒チームのキャプテンは龍斗が引き受けるというこれでもかとバチバチにさせる気満々な絵面にニッコニコで中指どころか挑発的パフォーマンスで初手から冬夜に対してスティルの姿で煽ってくる龍斗。

 

それに対して冬夜もお返しと言わんばかりに軽く煽る。開始早々に物騒な空気になるこの様子にグランアレグリアやラインクラフト、アグネスデジタルやブラストワンピースもどうどうと2人を宥める。

 

「てかアレ、あそこに居るのスピカのトレーナーとアイさんのトレーナーの中身アイさんに、中身スティルさんのトレーナーさんやなってウチこんな事言ってるけどだいぶ頭おかしなってるからな」

 

 

人前で絶対しないだろう心配な表情をしているだけで関係者は見ててびっくりだろうし、現在スティルインラブが彼女自身は知らないだろうヤニカスの末路とかいう手がぷるぷる震えまくってるのラッキーライラックとアグネスデジタルは見なかった事にした。

 

 

通常のゴールやグラウンドが明らかにウマ娘用であるためか何倍も大きい設計に改めてウマ娘と人間の身体能力の差を感じつつもすぐさま両チーム準備を整える。

 

 

「これ終わったら一緒にパチ行こうぜぇ〜!」

「今の自分の身分おもいだして言えやダボが」

 

中身龍斗によるスティルの蛮行に思わず教官も事情を把握してつつもとんでも問題児ぷりに頭を抱えながらもホイッスルを鳴らす。

 

 

龍斗がグランアレグリアに耳打ちすると開始早々、ノールックでグランにボールを渡す。

 

「お?グランにボールを渡したぞ?」

「グランさんは1年生の中どこらかウマ娘の中でもトップクラスで運動神経の持ち主ですからね」

「間違いなく龍斗の馬鹿とアイツのツートップだろうな…お前ら」

「相変わらず人使い荒いなアンタは」

 

すぐさまグランを止めるためにライラックとデジタルがガードに出るもグランは2人の間の空間を見つけて急発進のドリブルで抜き去る。

 

「「なっ!?」」

 

 

 

(あぁはいはい、そんな感じか。まぁこのメンツも中学生の発展途上だし走りはともかくその他スポーツの技術はまだまだなメンツも多いな。そう考えると走り以外のスポーツ経験者のドゥラメンテやグランアレグリア達が運動神経ずば抜けてるのも致し方なしか?)

 

冬夜は初見であるためかまずは攻防に参加せず、冷静にチラチラと見ながらウマ娘達の観察、龍斗も同じように見つつも機会を伺ってる。

 

この中に居るウマ娘のメンバーなら間違いなくグランアレグリアが2つ抜けて上手いと思っているとグランアレグリアが前にいたゴール付近のフサイチパンドラにパスしようとした時に、すかさず同じチームメイトのシーザリオが防ぐ。

 

「させません」

「あー惜しい!!溢れ玉取らなきゃ!」

 

ボールがペナルティエリアから少し離れた位置に溢れ我先にとウマ娘達が走り出すがたった1人、本能のままに誰よりも先にそこにいた。

 

 

 

 

そこにスティルインラブが…龍斗が走り込んでいた。

 

 

 

『まいぼ』

「「「「!!!!!」」」」

「嘘…いったいいつから!?さっきまでグラウンドのど真ん中にいたはずですけど!?」

 

デジタルが驚くのも仕方ない。奴はシーザリオが防いだ瞬間ボールが落ちるだろう位置を反射で走り出した。

 

だが問題なのはゴールを背にした状態で通常のペナルティエリアよりさらに大きい状態でのエリア外という絶妙な位置、おまけに周りにシーザリオやブラストにライラック、ツインターボの緑チームのメンバーで囲まれるだろう。

 

普通ならゴールなんて不可能な状況…これにはいい位置についたグランが龍斗に対してパスを要求している。

 

 

このまま連動してグランが全員抜きされば間違いなくゴールはできる。

 

 

だが冬夜だけ知っている。

 

龍斗という男の怪物性…天災にも等しい飢えたる鬼の道を進んでいた獰猛な牙がゴールを決めることなど造作もない事を。

 

 

 

『はぁ!!』

 

ゴールを見ずに多くの存在が後ろから狙っている状況での見えない意識外からの背を向けたまま踵によるノールックシュート。普通ではほぼ見る事はないだろう荒技だが奴の本能の前ではたわいない事。

 

「…………………え?」

 

ゴールキーパーも気づいた時には食い尽くすようにゴールへ入ったボールは冬夜以外の敵味方関係ない一同は驚くしかなかった。

 

 

「ノールックバックショット?」

「どんな体勢から打ってんねん!バケモンやないかい…」

「やっぱり龍斗さん…身体神経良かったのですね」

「あの馬鹿」

 

 

涼しい顔で戻る龍斗に凄いとニコニコで称賛するグランアレグリア、だがコイツ大人気ないと言わんばかりの呆れた表情をする冬夜を見た龍斗はニコニコで挑発的ゴールパフォーマンスをかます。

 

 

「…………はぁ、うっぜ」

 

緑チームが点を取られて0ー1になった状態でのキックオフ。

 

 

(俺が中心になって頑張る目立つ状況じゃねぇだろ。子供主役の場でもうすぐ成人になる奴がイキリ散らかすとかみっともなくねぇか?)

 

「まっ、しゃあないか」

 

「通しません!」

「止めちゃうもんね!

「えへへ、通さないよ?」

(………俺に対するガード硬すぎんだろ)

 

相手チームのラヴズ、フサイチパンドラ、カレンチャンが2と1で挟み撃ちにしてくる様子に内心ため息を吐きたくなる冬夜だが正直造作もない。

 

 

ヒールリフトの応用でボールを浮かし踵を駆使しくるっと回りながら前にボールを蹴り出して3人を交わす。

 

「!?」

「は!?何その凄技!!」

 

その後も迫ってきた4人を軽く抜き去り、グランアレグリアをフェイクで突破するとお膳立てと言わんばかりにえげつない回転を込めたクロスパスを放つ。

 

(え?シュートじゃない!?パス…誰に??)

 

冬夜がパスを送った先は周りに誰も居ないノーマークのツインターボ。

 

「え…ターボにこれ撃たせるの!?」

「おい、ヒーローになってみろクリスタル・ツヴァイランサー」

「とうとうツインもターボも擦らなくなったじゃん!!」

 

頭から行けとジェスチャーを込めるとツインターボは某超次元サッカーのメガネクラッシュ並に頭から突撃する。

 

 

「おいおい、テメェもイキってんじゃねぇかよ」

「うわっ!?」

 

死角から龍斗が飛び出すとツインターボの目の前に落ちてくるボールを弾く。だが回転を受けたボールはある存在の元へ導かれるように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『チッ邪魔すんなよな。面倒くせぇ』

 

 

一瞬の隙から放たれた冬夜のダイレクトシュートは三日月を描くような美しい線を描くようにゴールをぶちぬく。

 

 

これで1ー1

 

 

 

 

 

 

 

 

その後およそ30分が経って残り数分になった頃。まさかの3ー3というデッドヒートが繰り広げられていた。

 

 

2点はそれぞれ龍斗と冬夜の魅せプによって、残り1点はその2人のアシストによってゴールしたグランとシーザリオが1点ずつ決めて同点を獲得した。

 

 

そして残り1分の教官の指示が出た時、黒チームのクロノジェネシスがシュートを外し、ボールを冬夜が胸トラップで受け止めるとゴールへギロっと睨み上げる。

 

「……さて」

 

残り1分、この状況で勝ちに持っていくなら単純だ。

 

 

「行くか」

 

 

 

 

自分が全員抜いてゴールを決めれば勝つ

 

 

 

 

 

その瞬間…冬夜は恐ろしいほどの猛スピードドリブルで走り出す。

 

 

「ふぇ!?カレンの方に…」

「…ふん」

 

目の前にカレンチャンが居たのですぐさま抜き去る。

 

 

 

 

「絶対行かせないし!」

「どけ」

 

次にはフサイチパンドラがスライディングしてきたので軽く爪先でボールを持ち上げて前に軽くジャンプしながら抜く。

 

「…邪魔すんな」

「ちょっとおいたがすぎるわよ!」

 

 

次にラヴズオンリーユーが空中に浮いたボールを足を出して来るも彼女の足にボールが届きかけるところでヒール技術で交わす。

 

「え!?」

「ちょ!?誰なのフィジカルがド級の天才なアイちゃんにド級の技術力与えてた人…って元凶あの2人じゃん!!」

 

 

フサイチパンドラは思い出す。アイと冬夜の中身を入れ替えたのは龍斗だし、現在フィールドで暴れてるのはアイちゃんという名のお兄ちゃん。

 

(つまりやらかしてるの現在大人気なくサッカーしまくってる2人なんじゃ…)

 

「突っ込まないでください!私が時間を稼ぎます!他の人をマークする人数が足りないから!アイさんのトレーナーを止めるんじゃなくて他の人を止めてください!!」

 

グランアレグリアが冬夜の前に立ち塞がり、どうにかしてついていこうと足掻く。

「まだ…通しません!」

「俺を見過ぎだろ」

 

冬夜は冷静なまま無警戒だったラッキーライラックにパスをする。

 

「え?」

「ここでパス!?」

「……持ってこい」

「無茶言うやんアンタ。ほな…ここかいな!」

 

一瞬で冬夜がグランの裏を取った瞬間にボールを返すと負け時と反転しようとした瞬間。

 

 

右に反転しようとしたグランアレグリアをハンドキープで右肩を掴みつつ、後ろ足でトラップしてそのまま進む。

 

「なっ!」

(反転すら許さないまま…バックヒールでトラップ!?どれだけ引き出しがあるの!?)

 

 

「嘘でしょ?全員抜く気かいな!!」

「ほんと…めっちゃくちゃですね…」

「味方が相手にガードされたままなのを理解してたった1人で攻防したとごろかグランを一瞬で完封するムーブもアイのトレーナーやっぱりえげつないぞ」

 

 

 

このまま突っ切れば誰も邪魔する者は居ない…後はゴールエリアにうようよ居るお邪魔虫を一蹴りすればゴールを決められる。

 

 

 

いや…たった1人いた。

 

 

「いいじゃねぇか!俺ぁテメェの性格とスカしっぷり嫌いだがその獰猛な目は嫌いじゃねぇ!!」

「あ"?失せろ腐れ触覚」

「おいおい、今はサラサラの髪なんだがなぁ!!」

 

おそらくこれが最後のマッチアップ。全てを壊しねじ伏せるアーモンドアイ(沙条 冬夜)のまえに立ち塞がるのはやはり本能で狂う破壊獣スティルインラブ(鬼龍 龍斗)だ。

 

 

先に切り出すのは冬夜。超高速のシザードリブルからのロングシュートを決めようとするのを事前に防ぐ龍斗に対してフェイクでボールをずらす、すかさず対応してくる龍斗に対してタップリフトでボールを浮かせ踵でボールを前に出すと同時に2人は走り出す。

 

龍斗は冬夜の横腹に、冬夜は龍斗の肩に互いにゴリッゴリの反則で肘打ちしながらも互いに突進とハンドワークで距離を見極めつつも技術力で上回る冬夜がボールを空中エラシコと共にその足で突破しようとするが、龍斗のハンドワークが許さない。

 

数多の技術で上から圧殺する神に対抗するは、飢えた本能で神を喰らい尽くす神殺獣…フェンリルになったモンスター。

 

 

 

龍斗のハンドワークを打ち払い、すかさずダブルタッチ股抜きで突破する。

 

 

「ジャハァァ!!」

「チッ!!うぜぇ!!」

「生まれ直してから出直してこいや!」

 

冬夜に突破されないように察知する龍斗の高速回転による突進で肩同士がぶつかり合う。追い抜き追い抜かれの攻防。この2人だけの決闘に誰も干渉しない…いや出来ない。その攻防に干渉すれば間違いなく喰われるのは自分達だから。

 

 

アーモンドアイの表情らしからぬ獰猛な表情を浮かべた冬夜はすかさず龍斗を押し除けようと前に突き飛ばすも、龍斗がボールを僅かにずらす。

 

龍斗にとっては目の前にあるボール、冬夜にとっては少し先にあるボールを狙い走り出す。互いに獣のように涎を流しながら獲物を睨む。

 

「「!!!」」

 

2人が選んだのはぶつかり合い…衝突する事。側から見れば体のどこかがひしゃげるような悍ましい音がするこのぶつかり合いを制した方がボールの主導権を握る。

 

このまま行けば龍斗がぶつかり合いを制し、龍斗を信じてゴールに向かって走り出したグランアレグリアに一直線でパスを決めれば一点を取れる。

 

目の前の馬鹿に一泡吹かせられる…僅かながらに力が緩んでしまった。それを冬夜は見逃さなかった。

 

 

 

 

 

「悪ぃな。俺の勝ちだ」

 

その瞬間、冬夜はぶつかり合った衝撃で足が地面に付かない歪んだ体勢のまま、龍斗の左肩を軸に右太ももを掴むと無理矢理己の体を空中で自転。

 

 

 

「身体暴力と人体構造の把握はガキの頃からのお墨付きでな…この世の大半の生命体より育ちの悪さが違うんだわ」

 

 

獰猛な本能に対してぶつけるのは無限の想像力。

 

 

ぶつかり合いながらの空中でのダイレクトシュートは空いてる左角ではなく、密集すら飛び越える右角への高性能の…空中でフリーキックを撃っているのかと言わんばかりの弾丸はゴールを貫く。

 

ぶつかり合った故に勢いが崩れて落ちていく2人。後頭部を強く地面にぶつけた龍斗に対して、顔どころか口や鼻から地面に落ちていく冬夜。

 

4ー3で無事に勝ったが近くに居たメンバーや教官は思わず地面に倒れた2人を心配してかけよるも2人は難なく立ち上がる。

 

「大丈夫やアンタら!?」

「チェーマジでミスったわ」

「あー…マジなにこれ、やべーぶっ飛ぶわ」

「アンタ…お兄さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気持ちぃ…」

 

痛がる事なく、恐怖心もなく、冬夜にあるのは魂の衝動。己のイメージの先を超えたインスピレーションに震えていた。唇や鼻血による出血など気にもかけず。

 

 

「相変わらずの絶頂野郎だぜ。なんで前線にパスを出さなかった?その方がお前の近く居た俺や大勢を掻い潜り抜けてただろ?」

 

「残り1分じゃパスでぐだればお陀仏だ。他のやつを経由してもゴール付近に居た集団に固められ、その隙があればお前とグランの身体能力なら一瞬で追いつく。それ以前に龍斗と対面した時点でほぼボール取られる」

 

「そんな悪手はただのゴミでしかない。なら俺が龍斗が戻るより先に駆け抜けて全てをぶち抜いた先の一撃が最善手だっただけだ」

 

まぁ…まさか思ったより相手に時間を稼がれてお前が追いつくとはな。でも俺の最後のマッチアップはなんとなくだがお前だと思ってたと冬夜は立ち上がりながら話す。

 

「結局ほとんどはテメェの想定内ってか。ハッ!!自信過剰だが嫌いじゃねえな。なんかご褒美でも欲しいのか!」

「モルトNEXTのGPプロモでもよこせや」

「ハハハハハハ!!100万で受けてやるよ!」

「………え?思ったより安いな」

((((ケタが……ケタが大きい!!))))

 

「こらそこ!!数百万の取り引きをなんで堂々と行ってるんだ!」

 

もう授業には用はないと言わんばかりに歩き出すと教官の後ろからの怒号に対して反応なく戻る。

 

改めてだが生徒たちはあの2人の問題児ぷりを再確認したようだ。

 

 

 

尚………

 

 

「ちょっとお兄ちゃん!?何その顔の傷!鼻血とか唇から血が出てるんだけど!」

「あ?気にしてなかった」

「保健室!!絶対保健室だからね!!」

 

無事に怒られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日数時間後……

 

 

「あぁ満足したぜ!」

「やっと元に戻したな。お前が満足するまでいつまで時間かけてるんだ」

 

龍斗の薬により無事に俺たちは全員元の姿に戻った。

 

 

「研究も進んで、データも調達して大満足だぜ」

「ラインクラフトの件で満足してねぇのかよ」

「やめろよ傷つくだろテメェ」

 

そんな事を言いながらスティルの肉体では出来なかった喫煙を冬夜の間近で堂々とやらかす龍斗に思わず、(コイツ終わってるだろ)と内心毒づく。

 

「美味い……やばい。めっちゃ美味い!!」

「スティルインラブの肉体でで禁断症状患ってた時は本気で引いたが人間として終わってるなお前」

 

やばいやつはやばいのだ…それは当たり前のことである。

 




デュエマgpの結果。

オリジナル 

使用デッキ ドロマーゼーロ

1戦目 バイク ⭕️
2戦目 ゼーロミラー ⭕️
3戦目 サイバー ❌
4戦目 ダーバンデ ⭕️
5戦目 ボルシャック ❌
6戦目 サイバー ❌


3、5、6でチーム戦負けてドロップ。

悔しすぎないか??サイバーはほぼ3キルされたの酷すぎる。

でもデッキ選択は間違えてなかったと思うがこんな物なのかね??

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