「天気もいいし…」
俺はPBR31Mk2のエンジンを掛けると、湖の中程までボートを進めた。
「さーてと釣りでもするかな」
俺はPBR31Mk2を停泊させると錨を降ろした。
「何が釣れるかにゃ」
一緒に乗ってきたミャレーが興味津々で水面を覗いていた、
「まぁ釣れるのはニジマスと鮭だろうな…後蟹用の籠を沈めておくか…」
何気に蟹は…猫人以外には好評だから、多めに取っておく事にした。
「ミャレー、ほれ」
俺は出掛けに作ったフルーツサンドをミャレーに手渡した。
「何にゃこれ!甘くてうまいにゃ」
ミャレーがかぶりついていた。
「イチゴとクリームだけだけどな」
ミャレーがフルーツサンドに手を出している間に、俺はニジマスは釣れなかったが鮎みたいな魚を20匹程釣り上げていた。
「さてと蟹は…」
俺は蟹籠を引き上げた、
「大漁大漁」
20匹を超える蟹が籠の中で蠢いていた。
「これ…虫だにゃ…ホントに食べるつもりにゃ?」
ミャレーがビビりながら指差した。
「蟹は虫ではないぞ、甲殻類と言われる節足動物の一種だ、これの旨さを理解できないとは…」
俺はPBR31Mk2のエンジンを掛けると、家へと戻る事にした。
「先ずは泥を吐かせないとな」
俺は無線機を取ると、
「ケンイチ兄さん、今日は蟹が大漁だから…」
ケンイチ兄さんの後ろでプリムラ義姉さんとアネモネがはしゃいでいる声が聴こえた…が?
「ん?ケンイチ兄さん、まさかとは思うけど…カナン様の声も聞こえたような気がするんだけど」
「健吾…そのまさかだよ…」
カナン様も蟹と聞いてはしゃいでいるようだ。
「カナン様も…まったく…」
子爵が愛人の所にほぼ毎日入り浸っているそうで、その愚痴を溢す為にうちに来ているようだった。
「このままだと本当にうちに居着きそうだな」
俺はやれやれという仕草をするとスロットルを開け速度を上げた。
「ケンイチ兄さん帰ったよ、ホイ蟹」
俺はケンイチ兄さんに蟹の入った籠を手渡した。
「おっ、本当に大漁だな、早速泥抜きをするか…あとは鮎?」
ケンイチ兄さんがクーラーボックスの中を覗いた。
「シャングリ・ラで調べたら鮎と出たから…こいつも泥抜きしてから塩焼きだな」
ベルが鮎をみて早く食べたいと前脚でケンイチ兄さんをカリカリしていた。
「ベル、明日までお預けな、泥を吐かせないと美味しさがだだ下がりだからな」
ケンイチ兄さんがベルに説明していた…ベル理解しているのか?…にゃぁと鳴くと大人しくなった。
「まぁ取り敢えずお茶にするか」
丁度良い時間なので、俺はダージリンの茶葉とフルーツロールケーキをアイテムBOXから取り出した。
「これもケンゴ殿が作ったのかえ?」
カナン様が聞いてきた、
「はい、リンカーを使っております」
俺は切り分けると、カナン様の前に置いた。
「どうぞ、本日の紅茶はダージリンとなっております」
カナン様が紅茶を口に含んだ。
「全くそなたのアイテムBOXの中にはどれだけの茶葉が入っているのやら、王族にしれたら厄介じゃぞえ」
カナン様が呆れていた。