「じゃあニャメ頼むな…飯はどうする?」
俺はニャメ達に飯の希望を聞いた。
「ちゅーるとあと前みたいなやつでいいにゃ」
俺はニャメ達の希望を聞くと、
「猫缶…一応24個入りで前回どれくらい余った?」
俺は前回のあまり具合を確認した。
「半分は余ったにゃ」
俺はニャメから余った数を聞くと、
「今回はどれくらい掛かるか分からない…念の為に色んな味の物を30箱とちゅーるを20袋置いておく、それと現金で金貨15枚…足りそうか?」
俺はニャメに聞いた。
「ご飯は大丈夫…それだけあれば半年位は持つにゃ…それに眼の前は湖だから魚も捕れるからにゃ、だからお金は使う事はないと思うけど」
「ニャンやお前達が病気になる可能性があるからな…その時の為だ、具合いが悪くなったら遠慮なく使ってくれ、道具屋の婆さんじゃ無かったお姉様に話はしてある、足りなくても大丈夫だから心配するな」
俺はニャメ達を安心させると、ケンイチ兄さんのランクルに乗り込んだ。
「それじゃ行ってくる、留守番頼むな」
俺はニャメ達に手を振ると出発した。
「なぁケンゴ…お前も猫人好きなのな」
隣に座るニャメナが俺に聞いてきた。
「当たり前だろ、俺は猫派なんだよ…あの猫のお腹の毛の匂いが…」
俺の猫に対する演説(?)を聞いてニャメナとミャレーが引いていた。
「まぁそれだけ猫が好きという事だ…うん」
俺はニャメナの頭を撫でた。
「ずるいにゃ、私も撫でるにゃ」
ミャレーが依怙贔屓するなと言いながら、俺に頭を向けた。
「わかったわかった」
俺はミャレーの頭も撫でてあげた
「みゃ~」
ベルが私もと言わんばかりに俺とニャメナの上に飛び込んできた。
「お母さんもな…」
俺はベルも撫でてあげた。
俺達はアストランティアの街を抜けるとアキメネスの街を目指した。
「約2時間か…」
俺達はアキメネスの街に到着した。
「アストランティアよりは少し大きいくらいか」
俺とケンイチ兄さんが話していると、
「あんたら、この森猫売ってくれ」
商人達が煩いくらいに話しかけてきた
「ベルは売り物じゃない!家族だ」
と言って拒否しまくった、まぁ人間慣れしている森猫は珍しいのだろう…猫人達も集まってきては拝んでいった。
「おーい、次の街に行くぞ」
ケンイチ兄さんが声を掛けてきた。
「次の街はなんて名前なんだ?」
俺はプリムラ義姉さんに聞いた、
「次はイベリスで、更に大きな街ですよ」
プリムラ義姉さんが教えてくれた。
「ん?ケンイチ兄さん、あの馬車は」
「あぁ、ソガラムの馬車っぽいな」
どうやらケンイチ兄さんも気付いたようだ、荷台に乗っていた妻子が頭を下げていた。
「ソガラムの妻子はまともな人間のようだな…それだけは救いか」
以前から妻子にはアコギな商売はやめるように言われていたらしい。
「先ずは宿探しだな」
ケンイチ兄さんがそう言うと、
「俺達は野宿でもするさ」
ニャメナが答えた、
「一緒に泊まらないのか?」
俺もケンイチ兄さんも同じ疑問を口にした。
「俺達と一緒…木賃宿位しかないぜ」
ニャメナの答えに、
「なら郊外で皆で野宿しようぜ」
ケンイチ兄さんの対応にニャメナ達は呆れていた。
「旦那も物好きだねぇ」
「俺達は家族だろ」
ケンイチ兄さんとアネモネがハモった、俺も頷いた。
「だよな、別々に泊まるなら野宿だよな」
ミャレーとニャメナが泣きそうな顔をしていた…猫人には涙腺が無いから泣くことはできないらしい。