異世界通販生活ー新たなる転移者   作:屋根裏散歩

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よし、合同でお披露目をしようぜ!

ケンイチ兄さんがダリア領主の所に用事があるとニャメナを連れて出かけた。

 

「ケンイチ戻って来る気配は無いにゃ」

 

ミャレーが聞き耳を立てていた。

 

「それじゃ作戦会議を始めよう」

 

俺が事前に伝えていた為、カナン義姉さんとプリムラ義姉さんも今日は家にいた、それとアキラさんとレイランさんも参加してくれた。

 

「今回の俺の結婚に合わせて、合同でパーティーをしようと思う」

 

俺は全員の顔を見た、

 

「妾達も賛成だぞぇ」

 

リリス義姉さんとアマラ義姉さんが賛同した。

 

「私達も」

 

アネモネとプリムラ義姉さん、カナン義姉さんも異論無しだった。

 

「来客として、ナスタチウム侯爵夫妻、ユーパトリウム子爵、シェフレラコンパクタ男爵夫妻、ノースポール男爵夫妻、マロウさん、道具屋の婆さん、それとアザレアの母親を招待しようと思う」

 

俺が来賓のメンバーを伝えた。

 

「王家はどうする?」

 

アマラ義姉さんが聞いてきた、

 

「アルストロメリア様は…呼ぶ予定だな」

「それが無難じゃな」

 

リリス義姉さんが頷いた。

 

「料理をどうするのかぇ?」

 

アマラ義姉さんが聞いてきた。

 

「出かけているサンバクさんが間に合えば頼みたいが…無理ならマイレンさん以下のメイド達と俺、アキラさんで何とかするつもりだ」

「畏まりました」

 

マイレンが頷いた。

 

その後、会場や送迎についても決めていった。

 

「決まった事…送迎と料理は俺とアキラさんで担当する、衣装については、俺が用意してカナン義姉さんがサイズ合わせを担当する…宿泊施設は再増設した客間を使用する」

 

会議が終わると、俺はマイレンの所へと向かった。

 

「マイレン、料理のメニューはこれで行く、ケーキはこの形だな」

 

俺が提示したメニューはフレンチのコースでケーキは4段重ねのウェディングケーキだった。

 

「サンバクさんが間に合えばよいのだがな…」

 

まぁ結末から言えば間に合わなかったのだが。

 

「マイレン、メイド達に部屋の用意を」

「はい」

 

数名のメイドがマイレン指示で部屋のセッティングに向かった。

 

「カナン義姉さん、これが全員の衣装だ」

 

俺はケンイチ兄さんと自分の分の白いモーニング、義姉さん達用のウェディングドレスを渡した、極秘にアキラさんとレイランさん、メネシアのも追加で。

 

「凄い…綺麗」

 

プリムラ義姉さんがドレスを見てウットリしていた。

 

「御色直し用の分はこっち」

 

俺はカナン義姉さんに着物を渡した。

 

「これの着方は?」

 

俺は動画を見せた、

 

「アマラ義姉さんに試着してもらおうか」

 

俺はアマラ義姉さんに着物を渡すと、カナン義姉さんにタブレットを渡した、

 

「動画通りに進めれば着付けできるから」

 

アマラ義姉さんがカナン義姉さんと部屋に入っていった。

 

「こうかしら?」

 

2時間程して2人が出てきた。

 

「アマラ義姉さん…クソ、ケンイチ兄さんが羨ましい」

 

俺はケンイチ兄さんに軽い嫉妬を憶えた…こんな美人を嫁さんにした事に。

 

「カナン義姉さん着付けは間違いないから、全員に試着を」

 

カナン義姉さんは、俺から全員分の着物を受け取ると試着をさせ始めた。

 

「さてと…それじゃ俺はダリアに行ってくる」

 

俺はノースポール男爵にパーティーの事を伝える為にダリアへと向かった。

 

…ダリア。

 

「ノースポール男爵、いきなりで失礼する…明日ハマダ辺境伯領でパーティーを行うのだが、夫婦で参加してもらいたい…参加なら俺がこのまま連れて行くが」

 

俺がノースポール男爵に招待状を手渡した。

 

「喜んで参加させて頂きます、では直ぐに準備致しますのでお願いします」

 

俺はノースポール男爵夫妻を乗せる為に新たにトヨタセンチュリーSUVを召喚した。

 

「ノースポール男爵どうぞ」

 

俺は後席のドアを開けると夫妻を乗せた。

 

「よろしいのですか…ハマダ伯爵」

 

2人が遠慮していた、

 

「今回御二方は来賓ですから、遠慮なさらずに」

 

俺の言葉に2人がようやく後席に乗り込んだ。

 

「前に乗った物よりも座席が豪華に!」

 

ノースポール男爵が驚いていた。

 

「これは高い身分の人間が専用に乗る召喚獣だからな…」

 

嘘はいっていない、センチュリーは基本的に会社役員が乗る車だから…。

 

「ノースポール男爵着きました、あとはマイレンに部屋に案内させます」

 

俺はマイレンに案内を任せるとトンボ帰りでダリアの街に戻り、マロウさんとアザレアの母親、道具屋の婆さんを迎えに行った。

 

「遅くなりました」

 

これまた、マロウさんとアザレアの母親、道具屋の婆さんを連れて戻った。

 

「マイレン頼む」

 

今度は…王都にへと向かいアルストロメリア様を迎えに行った。

 

「アルストロメリア様…どうぞ」

 

俺は後席の扉を開けるとアルストロメリア様を乗せた。

 

「これがそなた達の鉄の召喚獣なのか?」

 

アルストロメリア様がシートや内装を興味津々で見ながら聞いてきた。

 

「はい、これは身分の高い人間専用となります」

 

アルストロメリア様が納得したようでシートに身を預けた。

 

「それではサクラに向かいます」

 

俺はセンチュリーSUVを発進させ、暫く走ると。

 

「アルストロメリア様におりいってお願いがございます」

 

俺はアルストロメリア様にあれを頼むことにした。

 

「なんぞ?言うてみよ」

 

アルストロメリア様が答えた、

 

「実は披露宴の司会をお願いしたく…」

 

俺は恐る恐る聞いた、

 

「構わぬが…タダとは申さぬよのぅ…」

 

おれは車を路肩に停めると、

 

「召喚」

 

シルクのドレスとアマラ義姉さんにケンイチ兄さんが贈った真珠のネックレスと同等の物をイヤリング付きで差し出した。

 

「見返りは此方に」

 

隣に座るメイドが一旦受け取ると、アルストロメリア様に差し出した。

 

「これは見事な…アマランサスの物よりも…」

 

…やはり親族だった。

 

「これではそなたの依頼とは釣り合わん!妾の身体を!」

 

またこれだよ…俺は丁重にお断りした。

 

 

 

そして翌日………。

 

「アルストロメリア様お待ちしていました」

 

マイレンが後席の扉を開いた。

 

「うむ」

 

マイレンの案内で部屋へと向かっていった。

 

「さて、料理の最終確認をしておかないとな」

 

俺はキッチンに向かおうとすると、

 

「ケンゴ、衣装のサイズ合わせ終わった」

 

カナン義姉さんがサイズ合わせが終わった事を教えてくれた。

 

「ケンゴ様、料理も出来上がっております最終確認を」

 

マイレンが料理の出来を知らせてきた、

 

「問題ない、タイミングを見計らって会場に運んでくれ」

 

メイド達が料理を運ぶ準備をし始めた。

 

「健吾…、何が」

 

ようやくケンイチ兄さんが戻ってくると…驚いていた。

 

「カナン義姉さん」

 

俺はカナン義姉さんに合図を送った、

 

「ケンイチはこっちに」

 

カナン義姉さんが控室へと連れて行った。

 

「ケンゴ様…総て準備完了しました」

 

マイレンがやってくると報告してきた。

 

「わかった、来賓の案内を始めてくれ」

「畏まりました」

 

マイレンがメイド達と来賓待機室へと向かっていった。

 

「ケンゴ、全員の準備終わったわよ」

 

カナン義姉さんからの着付け完了を受けると事前に依頼していたアルストロメリア様に合図した。

 

「アルストロメリア様、お願いします」

 

アルストロメリア様が頷くと、

 

「皆の者待たせたな、これよりハマダ家合同結婚披露宴を始める」

 

こうして結婚披露宴が始まった…どさくさに紛れてノースポール男爵夫妻とアキラさん、レイランさんにもウェディングドレスとタキシードが着せられていた。

 

「私達もよろしいのですか」

 

ノースポール男爵が遠慮がちに聞いてきた。

 

「私達の故郷ではウェディングドレスは女の子の憧れですから」

 

ノースポール男爵夫人とレイランさんが嬉しそうにしていた。

 

「健吾…ありがとうな」

 

ケンイチ兄さんが俺に頭を下げていた。

 

「ケンゴ…」

「ケンゴ」

 

勿論メリッサとアザレアが目を潤ませながら抱きついてきた。

 

「二人ともこれからも宜しくな」

 

ミャレーやニャメナ、ニャメと娘のニャン、ニャー、ニャニャがやってくると、

 

「俺達…ケンイチやケンゴに知り合って…これからも宜しく頼むよ」

 

ニャメナ達が俺とケンイチ兄さんの前に来ると頭を下げた。

 

「当たり前だろ、家族なんだから」

 

俺はニャンの頭を撫でた。

終始アルストロメリア様はにこやかに微笑んでいた。

 

…この後、アルストロメリア様が帰ろうとせず居座るとは誰一人思わなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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