「クラーケン前に倒したけど…あれって1杯だけだったのかなぁ?」
俺はとある疑問をケンイチ兄さんにぶつけた。
「一応ソナーには反応無かったし、出てきたのはあの1杯だけだった」
俺は少し考えると、
「エルフやサンタンカで行方不明がでていたのってどれ位前からなんだろうか…」
「そうだな…エルフの長老や村長に確認してみるか」
この話は一旦此処で終わった、後日確認するということで。
[数日後]
「健吾、確認できたぞ」
そう言って、ケンイチ兄さんがやって来た。
「エルフの方は100年くらい前からだそうだ、サンタンカの方は数年前だそうだ」
俺はその事を聞くと、
「クラーケンが一体でとは考えにくいか…寿命がどれ位なのか分からないけど…つがい…最悪子供もいそうだな」
そう俺はアレも生物なら雌雄がいると考えていた。
「確かに…」
そして俺はシャングリ・ラで有るものを探すと購入召喚した、
「水中探査用ドローン、これには暗視、サーマル、通常カメラとソナーが搭載されているから…ソナーだけよりは見易いはず」
俺は水中探査用ドローンの説明書を見ながら実際に起動させるとカメラ画像を確認した。
「結構綺麗に映るな」
ケンイチ兄さんがモニター画面をみていた。
「これでバッテリーはどれ位保つ?」
「内蔵バッテリーだけで6時間…有線だと発電機次第みたいだね」
俺は説明書を見ながら答えた。
「となると…何時から始める?」
ケンイチ兄さんが開始時期を聞いてきた。
「今日PBRに載せて動作試験をしてからだから…そうだな、早くて明後日からって予定だね」
俺はケンイチ兄さんに予定を話した。
「一応PBRの再武装も終わってるから…操船が俺、戦い慣れたミャレーとニャメナの2人に前後の機銃座をアネモネは魔法担当、ケンイチ兄さんにドローンの操船を、プリムラ義姉さんにモニター監視って感じでイイんじゃないかな」
俺がある程度の役割を話すと、
「そうだな…それとアマラも念の為に…」
「了解、それじゃまた後で」
俺はそのままPBRにドローンを取り付ける為にケンイチ兄さんと別れた…ケンイチ兄さんにはミャレー達に話してもらう事を頼んで。
「ドローン操作とモニターは此処か…」
操舵席横の区画に設置した。
「此処ならある程度日光を遮れるから明る過ぎてモニターが見えないは防げるな…」
俺はPBRを湖中程まで出すと、ドローンの操作テストを始めた。
「バッテリー残量ヨシ…各カメラ問題無し」
俺はドローンを静かに湖面に降ろすと、
「潜航開始…」
ドローンを潜航させた。
「水中でのカメラ動作は…総て問題ないな…結構綺麗に映るな」
俺は安い大陸製なので不安を感じていたが…どうやら当たりメーカーだった様で値段以上にしっかりしたものだった。
「何々最大潜航深度は200m迄、最高速度は59ノットと…それでは見せてもらううか中○製水中ドローンの性能とやらを!」
どこぞの赤い大佐のセリフを口にしながらドローンの性能試験を開始した。
「先ずは最大潜航深度だな…」
ソナーによるとこの場所の深度は40mとでていた、
「深度計に誤差はと…結構正確だな」
俺は次に速度を計測した、
「最高速度はと…カタログスペック以上出てるじゃないか!」
俺は正直驚いた、何故なら短時間ながらも65ノット近く出ていたのだ。
「最後はバッテリー稼働時間の確認だな」
俺はドローンを内蔵バッテリー駆動に切り替えると、巡航速度、最大速度でバッテリーの保ちを確認した、
「巡航速度だとカタログ通りの6時間か、最大速度での連続稼働だと…2時間が限界と…まぁ内蔵バッテリーは有線が切れた場合の緊急時に使えば回収不可能な防げるか…」
俺が各種試験を終えドローンを回収しようとしたその時だった、
「なんだろう…この群れは?」
ドローンのカメラの前を何かの群れが横切った、
「魚には見えなかったな…ヨシ追ってみるか」
俺はドローンを最大速度にすると群れに追いつかせた。
「やっぱりな…」
それは予測していたようにクラーケンの幼体だった。
「大きさ的にはスルメイカくらいか…水深8mならばいけるな、出直してイカ釣りの用意をしてこないと」
俺は一旦サクラに戻ることにした、そう幼体クラーケンを釣るために。