「何時までもケンイチ兄さんの家に同居という訳には…彼女さんも来るみたいだしね…」
俺はそう言うと、シャングリ・ラでログハウス的な家を検索した。
「健吾…安いのは気を付けろ、セルフビルドだからな」
俺は思わず270万円と価格記載のログハウスを買うところだった。
「………こいつもセルフビルドかよ…」
俺は安いログハウスをみては溜息をついた。
「まぁ猫人達に依頼してみるのも手だぞ、そうすればセルフビルドでも問題ないからな」
どうやらケンイチ兄さんのこの家も猫人達に手伝ってもらったらしい。
「明日街でミャレーを探して聞いてみるか」
ケンイチ兄さんが伝を教えてくれた。
そして翌日。
「ミャレー見掛けなかったか?」
ケンイチ兄さんが顔見知りの猫人達に声を掛けていた。
「今日は見てないニャー」
どうやら街には居ないみたいだ。
「見かけたら伝えとくニャー」
猫人はそう言うと人混みに紛れていった。
数日後、俺とケンイチ兄さんが街をぶらついていると1人のメイドが駆け寄ってきた、そして…。
「プリムラお嬢様が盗賊に拐われてしまいました」
メイドの言葉にケンイチ兄さんがいつになく深刻な顔になっていた、メイドの案内でマロウさんの側に行くと、
「マロウさん…俺が助けに行きます」
ケンイチ兄さんがマロウさんにそう言うと、支度金を用立ててもらっていた。
「健吾は「俺も行くに決まってるだろ」…そうか、わかった」
ケンイチ兄さんが周囲の人に場所を空けるように声を掛けた。
「これから大きいものを召喚する場所を開けてくれ!」
ケンイチ兄さんが4トントラックを召喚した。
「誰か一緒に行くものは居ないか、あの高額賞金首だぞ!」
声を掛けたが誰一人話に乗ってこなかった、それどころか絶対に無理だとか支度金を持ち逃げするのでは等と冷やかししか返ってこなかった。
「みゃ~」
森猫がやってくると荷台に飛び乗って来た。
「お前…来てくれるのか」
ケンイチ兄さんが森猫を撫でていた。
「ちょっと待つニャー、ミャレーがなかなか見つからなくてな…それに森猫様が行くのに………」
猫人の4人組が同様に荷台に飛び乗って来た。
「私も行くとしよう」
1人のフル装備をした騎士も参加してきた。
「ワシも行くぞ」
ローブを纏った道具屋の爺さんがやってきた、どうやら引退はしているが魔導師だったようだ。
「ちょいと…あたしを仲間外れなんて酷いじゃないかい、飯炊き必要だろ」
ケンイチ兄さんの隣で露店を開いていたアナマがやってきた。
ケンイチ兄さんが猫人達に武器や盾をシャングリ・ラで取り寄せると其々に渡していた、
「健吾はどうする?」
ケンイチ兄さんが俺を見ると聞いてきた。
「俺はこれにする」
同じようにシャングリ・ラで美術品、刀剣で検索をすると、2振りの日本刀を取り寄せた。
「これは!美しい」
フル装備の騎士が俺の日本刀をマジマジとみていた。
「さあ行くぞ」
ケンイチ兄さんが運転する4トントラックの荷台に俺は乗ると、プリムラさんが捕らわれているシャガのアジトを目指した。