「ケンゴさん、ご尽力有難うございます」
俺はソフィアさんに任せる為に借りた店に来ていた、
「気にしないでください、カローラ亭とはコンセプトの違う店をやりたかったから丁度良かったんです」
俺はまだソフィアさんには貴族になった事は伏せていた…。
「これはハマダ伯爵…本日は」
うんタイミング悪い…大家がやって来てあっさりバラしやがった。
「えっ???伯爵…」
ソフィアさんが混乱していた。
「ケンゴさん…まさか貴族?」
「…黙っていて済まない…貴族にさせられた…俺が伯爵でケンイチ兄さんが辺境伯に…気にしなくていい、普通に接してくれれば」
俺は畏まられるのが嫌いだから今迄通りに接してくれと頼んだ。
「ケンゴさんがそれで良いのなら…」
何とかなった…多分。
「それじゃ…店の名前だが『飯処グロリア亭』っていうのは?」
俺は候補を伝えた。
「はい、それで構いません」
ソフィアさんが同意してくれた。
「何でも売ってるカローラ亭に対してグロリア亭は俺が作る1品料理がメインとなる、ソフィアさんにも料理は作ってもらうが出来るか?」
俺はソフィアに話を降った。
「はい、簡単な物なら」
俺は返事を聞くと、
「従業員についても取り潰しになった元男爵家メイドを手配してある、それと女手だけだと良からぬ事を企む馬鹿者がいるだろうから護衛に獣人を隣の家に待機させている、何か起きたら直にこのボタンを押して呼ぶ事」
俺はならず者対応を教えると、護衛に雇った猫人の女達を紹介した。
「彼女達4人の食事も作ってくれ、雇用条件だからな」
俺がソフィアさんに獣人達の雇用条件を話した。
「ケンゴさんは獣人にも優しいのですね」
ソフィアさんが微笑みながら言った。
「まぁな、うちの邸宅警備は全員猫人の女だけだ…まぁなんだかんだあって猫人達と仲良くなったからな」
因みに今回はニャメと娘のニャンがついてきていた。
「ただいまー」
どうやらソフィアさんの娘であるソフィーが帰ってきたようだ。
「あっケンゴさんこんにちは!」
「おかえり」
俺はソフィーの頭を撫でた。
「ねぇケンゴさん、この子は?」
ソフィーがニャンの事を聞いてきた。
「護衛のニャメの娘でニャンだ、これからも来る事が有るから仲良くしてくれ」
「は~い、ニャンちゃん遊ぼ」
ニャンが返事をするが早いかソフィーはニャンを連れて家の中に入って行った。
「子供は仲良くなるの早くて助かるな」
「本当ですね」
俺とソフィアさんはその光景を微笑ましくみていた。
「さてと、料理や料金について話さないとな」
俺はその後ソフィアさんと料理の金額や提供する酒、営業時間について話し合った。
「それと必要な調味料…勿論香辛料も含めて、材料も此方で手配し俺が持ってくる、売上金については俺には材料費と諸経費つまり家賃や店員の給料分を渡してくれればいいから、あとはソフィアさんの取り分としてくれ…それといい忘れたが、この辺にはユーパトリウム子爵家の騎士達も住んでいるらしいから…いざという時は助けを求める事」
詳細を詰めると、『飯処グロリア亭』は5日後からの営業開始となった。
今回はオリジナルストーリーとなります(新しいオリジナル登場人物もでてきます)