異世界通販生活ー新たなる転移者   作:屋根裏散歩

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王都へ!…②  最高峰のキャンピングカー

「暇だな…お茶菓子でも作るか」

 

アルスは友人宅に、リリス義姉さんとアマラ義姉さんは国王陛下の処へ…俺一人城の片隅に停めたコンコルドセンチュリオンで暇をしていた…いや正確にはティータイム当たりには顔を出すであろう義姉さん達とアルスの為に簡単なケーキを作ることにした。

 

「ホットケーキミックスと…今日はチョコチップと抹茶にするか」

 

俺は明○スーパーカップチョコチップと抹茶を冷凍庫から出すと電子レンジ加熱し溶かした。

 

2時間後…。

 

「チョコと抹茶の2種類あれば足りるだろう」

 

なんてことを考えていると、外から声が掛けられた。

 

「ケンゴ殿は居られるか?」

 

声からすると、恐らくアルスの両親…つまり義両親だろう。

 

「はい、お待たせ致しました候爵様…」

「よい、今日は娘婿を訪ねてきただけじゃからな」

「それでは義父さん、義母さんどうぞ中へ」

 

俺は2人をコンコルドセンチュリオンの中へと案内した。

 

「これは家なのか、アルストロメリアはこの様な狭い家で暮らしておるのか?」

 

義父の疑問はもっともだ。

 

「いえ、此方は家とは違います…中はその様に見えますが…そうですね例えば長距離の御旅行等はどうされます?」

 

俺は例えを出した。

 

「そうねぇ…馬車かしら」

 

義母が答えた、

 

「宿屋があれば良いが、無ければ馬車の中で寝泊まりじゃな窮屈でかなわん」

 

義父も答えた、

 

「此方へ」

 

俺は最後部へ2人を連れて行った。

 

「此方が寝室です、これは長距離を快適に移動する為だけに特化した召喚獣です」

 

2人は寝室を見て驚いていた。

 

「ワシのベッドと変わらぬ大きさではないか!」

「それに部屋の中…凄く涼しくて…」

 

義母が室温が外と比べて快適に保たれている事に気が付いた。

 

「そうです、これはそう云った機能も有しています」

 

俺は次の装備を見せた、

 

「長距離、長期となると、次は湯浴みや汚れた衣服の問題が発生しますね…それが此方」

 

俺は洗濯機とシャワールームを見せた。

 

「これは私の兄であるハマダ辺境伯が開発した洗濯機の試作実験品ですがカールドンに量産用の先行試作品を作らせてます…現在当家のメイド長マイレン以下の者達に耐久試験と動作検証をさせています」

 

俺の説明に義母が驚いていた。

 

「洗い物が自動で洗えるなんて…あなた、うちのメイド達に買ってあげましょうよ」

 

何処もメイド達の水仕事は大変なようだ。

 

「わかりました、今は少数での試験ですが近い内にお持ちします」

「頼む」

 

義父が子供の様な表情を浮かべながら頷いた。

 

「次はシャワールームです、此方へお手を」

 

俺はシャワールーム内に義母の手を入れるとシャワーを出した。

 

「冷たいわね…えっ段々温かく!!」

 

義母が驚いていた。

 

「つまり、これは長距離の旅行等で何不自由なく自分の部屋の様に過ごしながら移動が出来る召喚獣なのです」

 

2人は更に車内を見て回っていた。

 

「これは凄い」

 

義母が冷蔵庫を開けた。

 

「これは面白いですね、中が凄く冷たくなっていますね」

 

俺は2人が見て回っている間にギャレーでお茶の用意をした。

 

「お茶でも如何ですか」

 

2人はソファに並んで座ると、

 

「なんじゃ!この座り心地は!」

 

ソファの座り心地に驚嘆の声をあげた。

 

「凄いフカフカ」

 

義母がシートに身を委ねていた。

 

「こんな快適なら長距離の移動も楽ではないか…これは」

 

義父がテーブルの上に出しっぱなしだったモニターテレビのリモコンを見つけてしまった。

 

「なんじゃこれは」

 

そう言いながらボタンを適当に押していた。

 

「…あちゃ~昨日アルスと見たままだった」

 

俺は昨夜アルスと『ローマの休日』を鑑賞してそのままにしていたのだった。

 

「演劇ですか?」

 

義母が聞いてきた、

 

「その様なものですが…これは特殊な魔道具で何時でも好きな時間に観られると云う物です」

 

2人は俺の説明を聞いちゃいなかった…オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックの演技に魅入っていた。

 

「通りでアマランサス様やリリス殿下が…気に入るわけだ」

「そうね、私だってこれだけの快適な生活を送れるなら…」

 

うん…義母さんまで来るとか言わないでプリーズ!

 

「お前まで行くとか言わないでくれ!領地が…」

「冗談ですよ、貴方を置いて行くわけがないじゃないですか…行くなら一緒にです」

 

何とか義父が止めてくれた、いや何か最後に不穏な言葉が聴こえたが…遊びに来る位は問題ないだろうか…いやアルスには弟がいたな…丸投げして来てしまいそうだ。

不穏な考えを捨てると

 

「夕食を食べていかれませんか?」

 

俺は夕食を食べていかないかと聞いた。

 

「婿殿のお手製か?」

「はい」

「それは楽しみな事ですね、アルスは全然でしたから…」

 

俺は義母のアルスに対しての愚痴を背後で聞きながら事前に作って冷凍しておいたロールキャベツをコンロに掛けた。

 

「お待たせ致しました」

 

俺は2人の前にロールキャベツとパンを置いた、勿論ワイン付きで、

 

「これは美味い、中身は肉詰めか…パンも柔らかく食べやすい」

 

そして、

 

「…何だこのこのワインは…今迄飲んだ事がないぞ!」

 

義両親は2人でワインを1本空けてしまった。

 

「本当に…料理も美味しいしワインも」

「それなら、これを」

 

俺はワインセラーから2人が飲んだワインを取り出し渡した。

 

「良いのか?こんな高級ワインを貰っても」

「親にプレゼントするだけですから、問題なんてあるはずありませんよ」

 

義両親はホクホク顔をしていた。

 

「ただいまー」

 

アルスが帰ってきたようだ。

 

「父上に母上迄…どうかしたのですか」

 

2人がいた事に驚いていた、

 

「ケンゴ殿の手料理を馳走になっていた処だ」

 

義父が答えた…となると、アルスの答えは決まっているようなものだ。

 

「私も食べたい」

 

アルスが私も食べると予想通り言ってきたので俺はロールキャベツを冷凍庫から取り出すと調理を始めた

 

「やはり作ってあったのだな、私が好きな物を」

 

そうロールキャベツはアルスの好物なのだ、

 

「お腹空いたから3つ!」

 

俺は要求されるままに3つのロールキャベツを皿に盛り付けた

 

「貴方…アルスの笑顔を久し振りに見た気がします」

「そうだな…何時も眉間にしわを寄せている顔しか見ていなかったな…今は幸せなのだな」

 

着飾らずな自然な振る舞いでロールキャベツを食べるアルスを観ながら義両親は微笑んでいた。

俺は嫌な予感がした…、

 

「そうかそうか…幸せなら問題ないな、あとは跡継ぎだな。孫が楽しみだ」

 

やはりそうきたか、

 

「御期待に添えるよう頑張ります」

 

俺はそう言うしか無かった、隣でアルスが顔を赤くしていた。

 

 

 

 




コンコルドセンチュリオンとは!
メルセデス・ベンツ アクトロスをベースにしたキャンピングカーです。
全長は12mもあり後方にはルパンで有名なフィアット500サイズの車なら収容可能なスペースもあります。
内部には冷蔵庫やオーブン、電子レンジ、食洗機、乾燥機付洗濯機や床暖房が装備されています。
コンロは、ガスとIHの両方に対応しています。
更には発電用のソーラーパネルも装備をしているそうです。
価格は驚きの8875万円位からでフル装備だと2億円近くになるそうです。
カダン王国金貨換算で4437500枚から10000000枚(金貨1枚20万円換算)
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