ちょこっとクロスします。
ルビとユウ
「信頼」
ルビ視点
いつまでこの人の隣に居られるのだろう。
最近そればかり考えてる。導き手はいつか元の世界に帰還する運命だと聞く。あの時の導き手の一撃を見た時は、それも覚悟していた。でも、
私は管理者であり、女神である。この世界の数ある宗派の中の御神体。故に不変だ。だからこそ、街に居続けるために何年かに一度世界を調整して、私が存在するように
でも、どうでもいい。
彼が戻ってきてくれた事が何よりの喜びであり、わたしの幸せだ。たまに心配になるけど、彼が導いているアクセルタウンは少しずつ元の人並みの街に戻ってきている。
ディストピアのような絶望感が薄れている。
世界の終末を受け入れるしかなかったわたしに、文字通り光を見せたユウに、私はかけてみたいと思う。
「導き手の心中」
ユウ視点
平和か、何も関係ない世界の救済か。
そんな選択をあのおばあさんはしていたのだと思う。けど、どちらの選択肢にも俺の答えはなかった。
子どもの頃からアクション映画やヒーローアニメが好きで、憧れていた。そんな人になりたいと思っていた。そんな大層な人間ではないと知った時。なら、せめて目の前の人は助けれるようになりたいと武道を始めた。
始めた理由があったから行動したんだ。
誰かに認められたいわけではない
だから、周りに理解されなくても良い。そりゃ、少しは気にしてしまうけど。些細な事だ。
だから、ルビとの約束も守る。目の前の女の子が女神でも世界の調整者でも関係ない。守るべき者である事には変わりない。だから帰ってきたんだ。
横にいるルビを感じながら……俺は改めて想い。そして、助けようと思っているアクセルタウンの街を歩く……
「ユウとルビ」
「今日は暇なの?」
ルビが聞いてきた。ここ最近は討伐隊の指導や街の施設における魔法からの技術転換に応用。生活の質の復帰のために躍起になっていた。ルビとゆっくりする時間はなかった……今日も実は会議があるのだが、領主に休みを頂いている。
「今日は休みだよ。街を歩くか?」
その問いかけにルビは……
「そうね……街中を歩くと、どうせまた仕事ができるし、南に行くと討伐隊……どこかユウが休めるとこある?」
そう問い返してきた。難問だ。今やどこに行っても俺を頼ってくる。しかも
非常にまずい……そろそろ自立してほしいものだ。
さて……おれが仕事を割り振られないところ……
「教会にでもいくか?」
仕事とは縁遠いと思われる。教会にむかう……ルビは少し嬉しそうだった。やはりルビの笑顔はなんかこう……癒しの力があるな。
街外れの教会。
そこには修道女や修道僧などはおらず、寂れている。
中に入ると、埃や朽ち果てた本などが並べられているが……一箇所だけ不自然なところがある。
そこに、さも自然な形でルビが座る。
「ここなら確かにゆっくりできるね!ようこそ……私の信者たちの集う場所へ……」
……信者?……ということは……
「私はルビ……この教会を主とした、かつては世界で最も信用されていた宗派の御神体です……今は名前も忘れて、信者もいませんがね」
世界が崩壊しつつある中で、誰かすがるものが欲しくなるとおもうのだが、現状はそれすらもないらしい。そもそも、このルビは信者からのその信仰で力を入れて得て、魔法という形で返していた。そんな神様だ。だからか、魔法使いは修道系の方々がおおく、魔法の中には回復を司るものも多くあった。
そして、その方々は戦死している。なぜか、1人も残らずに……
そんな現状で、そして、亡くなったために不便になった世界で……人々はこの宗派を憎しみの対象としてしまった。長い時間で収まったが、2度と信者が戻ることはなかった。
諦めた顔でルビがそう話をした。そして、疑問が思い浮かぶ……
「なぜ、魔法やスキルを扱う者が1人もいなくなったんだ?」
その問いかけに……ルビがうつむきポツリと話した。
「過去に、魔法とスキルに疑問を持つ者がいました……その方々は、その疑問の元動き初めて、そして……」
それ以上は言わなかった。
なにやら、大きな話が立ちあがろうとしていることはわかった。もし、魔法が使えたら……ロマンはあるけど、なぜ使えているか知りたくなるものだ。それが信仰だけで使えたら恐怖の対象になりかねない。そんな……おそらくそんな事があったのだろう。
魔法もスキルもない世界……それが普通だが、魔法やスキルが当たり前の世界からそれがなくなったら……世界はこうなるのか……
……もっと科学技術系の講義受けとくんだったらな。
「大丈夫だよ」
俺がルビに声をかける
「俺が、俺の力のできる限りで導いていく、それがルビの助けになるんだから……」
その言葉に改めてルビは顔を合わせて……笑った……
「うん、お願いします」
【この素晴らしい世界とは】の
世界の話をすこーしだけ入れました。
あんまり関係ないですけどね。