女神だがほとんどの力がない一般女性、ルビ
はたからみたらこんな2人に世界の命運とか不安過ぎて任せられない。
そんな2人が決死と言える場所に赴く。
、、、ルビはなんでそんなに自信があるのか、、、
初陣
初陣
「身支度」
いつまで、俺は悩んでるのだろう……
今現在、アクセルタウンの大通り……ではなく、ちょっと路地裏にある武具店にきている。明るいクリーム色の建物に、こちらに流れてきている屋根は、いかにも商店街にあるお店という感じだ。ルビが言うには最も古く、信頼がおけるお店らしい。
しかし、ならなぜこのような郊外に存在するのか。時代の流れで良いものがなくなると言うのは万国共通なのかもしれないが、その所以はいつも人間みたいな種族によるものである。この店はそんな中でもこうやって存在し続けらていることは、確かに信頼の証になる。とにかく、今は自分とルビの命を助ける武器を手に入れよう。
ルビとともに店に入り、ルビは刀について店主に相談にいくそうだ。その間、物色するのだが……目の前の武器に困惑している。確かに、家族の記憶や、友人については思い出せないが……それでも成果でしてきた何かは体の中に残っている。それらが伝える。「ちがうそうじゃない」と……刀身が3方向の剣や、超ミニサイズの槍……そもそも槍ってリーチの長さで有利になるものではないのか?
そのように物色していると……まともそうな片刃の剣を見つけた。しかし、刀というよりショートソードの片刃版という形だ。戻ってきた店主さんに勇気を出して聞いてみたところ。
「それか、不人気の武器だな。もし買うなら名前は自分で決めたら良いよ。さっきルビちゃんから聞いた刀何だけど、面白そうだからやってみるよ!」
なんともラッキーだ。試し打ちということで作ってくれるという。しかし……この店の武器は名前が付いてないらしい。だから、自分が名付け親になる事になる。さて、困った。刀に近いから先ほどの片刃の剣にしようと思うのだが、どうも名付けは苦手だ。
「んー、、小林だから、、バッシーとか?」
ルビが適当に名前をつけ始めた。面倒だし、それを採用する。店主さんに刀のイメージを伝えておき、片刃の剣を購入した。人気がないのは、もはや片刃だから損してそうだからだそうだ。この世界の基準がいまいちわからない。
あとは、胸当て……関節のサポーターみたいな防具を購入し、買い物を終えた。
「初戦闘」
アクセルタウンの南は……平野が広がっている。その平野にはいくつかの危険な生物が潜んでいる。まず初めにデッカいカエルであるギガトード、ゴブリン、ジャイアントエスカルゴが主に出現する。カエルとカタツムリは大きさで言うと平家の家の屋根くらい。とりあえずは人間以上の大きさは確定している。恐怖でしかない。討伐隊を組んで、月に一度殲滅を試みているのだが、いなくならないところをみると失敗に終わっているらしい。しかも、一度の討伐で少なからずの犠牲者が出ている。そんなこともあり、平野には放置された武器などの戦闘の跡が生々しく残っている。その光景だけで戦慄が走る。
平野はなだらかな丘が連続しているような土地となっており、その昔はカムという……小麦の異世界版のものの量産地だったらしい。どこか見た事がある風景は、そんな元いた世界の記憶が頭を引き出しているようだ。
さて、ルビから平野の情報と生物の情報を教えてもらった後、武者震いを初めて感じた……いや、違うな。普通に怖いと感じている。みなさん、そんな大きい生物やモンスターを目の前にして「よし、倒してやる!」なんて考えれますか?無理ですよね?俺は無理です!ましてや、魔法と言った兵器並みの攻撃や、漫画の主人公みたいなスキルもない。運だけが良い人間が、スキルも魔法もなくなった女性と化した神様を守りながら?ナイトみたいに?無理無理無理!!2人ともやられて世界終わりです!
「お願いします、導き手は世界の安泰を担う人。このような事も仕事の一部なんです。まずは見るだけで良いので」
ルビにそう言われたので、とりあえずは平野の入り口とも言える街の出口にきた。街の城門は二重構造になってており、侵入を絶対に許さないという想いが汲み取れる。それは、それだけ外の世界が危険という証明にもなっていた。……武者震い(恐怖)が止まらない。
その後、ルビに手を引かれながら、まるで戦国時代の戰後の平原に足を踏み出した。門番の方々……総勢20名ほどから「導き手」という説明をするとすぐに通してくれた。証明などはしてないが、進んで危険地域に少人数で足を踏み入れる者はいない。自殺志願者くらいだろう。その現状も気になるのだが、それよりも目に光がなくなったような、無気力な門番の対応が気になった。それはまるで、現在のアトラスとの戦況を示しているようだ。
運だけは良いただの一般人
元々神だけど今は一般人
この最強(?)な2人は大袈裟に見ても強そうには見えない。ただ、ルビの自信のある表情が、なぜか強い2人という間違った印象を持たれるようだから怖い……
引き続き手を引かれ門の外にでてしまった。後ろでは何重にも門が閉まっていく……こんなに何重もしまっていたらここに逃げかえるのは無理だろう。
正直、美女に頼られたことにやましい気持ちがなかったといえば嘘になる。それが命を賭けるほどのものではないと今になれば思う。けど、知り合いが1人しかいなくて、その人がそんなふうな美女で、そして、使命と言われたら。やるしかなくなるじゃないか。
相変わらず、自分の意思がないことに自分自身に苛立ちをもつ。
もう引き返せない。
その現実だけで、平野に足を踏み出した。
ここからが、ルビと俺の初陣となる。
次回、小林雄一
初の生死を賭けた戦闘、、、
ヘタレで、他力本願で
意思のない人間がなぜ導き手なのでしょうか。