小説を書いてみようと思ったがつまらなくなった
ここに完成もせず、また書き手すら良さを感じない文字の羅列をここに残す

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ここまで開いてくれたあなたに感謝を

この自分自身を救うはずの小説のなれの果てをご覧ください


未完の駄作

前書き

 

異世界転生して17年、正直いいことなんてなんにもなかった

転生して13年は自らの才に失望した

旅をはじめて4年は夢なき世界に絶望した

 

この日記を読んでいることは、君も日本人なのだろう

この世界に多大な期待するのはやめておけ

 

転生したところで性根は変わらないし、

赤ん坊から努力しても神童止まりだ

 

ここにはもう夢なんか残っちゃいない

身分関係なく入れる学園なんかもない

デカ乳美人S級パーティーに気に入られることなんかない(そもそもそんな奴にあったことねぇ)

ファンタジー動物はサーカスの人気者だ(低俗な芸をするドラゴンをみたときには心底ガッカリした)

魔王なんて神話レベルの話だ

 

だがこの街にきて4か月、ようやくこの世界に希望を持てるようになってきた

生きる気力が湧いてきた

それが仕事によるものだっていうのは、まぁ、前世の性というか、資本主義に染まった常識なのかもしれねぇけど…

 

とにかく

俺は冒険者ギルドであるお願いを請けた

とある新人冒険者の子守をしろとのことだった

彼女は夢を見ている

この世界がつまらないと知ったうえで、まだおもしろいことがあると期待している

そんな彼女たちの支えとなるのが今の俺の生きがいだ

 

 

………………………

………………

………

 

存外、紙が余っているな

新たな自分の門出だ!!と意気込んで、紙を買いすぎてしまったか(けっこう値が張ったのに(´;ω;`)←顔文字ってこんな感じだったよな?)

もったいないし、過去話でも書いてみようかな

 

 

 

 

私は神童であった

生まれて3年で魔法に興味を持ち

4年で文字を会得し

5年で剣を扱えるようになった

 

そして漠然とした夢を抱いていた

異世界転生をした暁には偉業を成し遂げ、英雄となり、女にも困らない生活が待っていると妄信していた

 

同年代の村の子供をみるたび、その妄想は現実のものと思えた

モンスターという異形の害獣が在っても、この世界の子供は日本とほぼ変わらないらしい

子供は無邪気に遊ぶものだった

彼らが本格的に剣を学ぶのは8歳からだ

 

改めて振り返ると私が神童と成った訳には環境も大いに関係する

父は村を守る“防人”であった

 

小さな村では冒険者に依頼する予算などない

そのために防人という役割が必要だったのだ

防人は村の安全を保ち、見返りとして食糧や薪などを「おそそわけ」としてもらう

いわば村社会の“共助”の象徴のような存在であった

 

防人の息子であったことは大変恵まれたことであった

ほかのどの家庭も子供は労働力であった

一日の半分は家業の手伝いをやらされていた

その時間を鍛錬に費やした私が抜きんでるのは必然であった

 

その事実は私を増長させた

神童たる所以は私の才と努力によるものだと勘違いしてしまった

家業から解放される時間をよくわからない遊戯に費やす子供らを冷笑し、特別な存在だという自意識を育んだ

この砂上の自信は、齢5のときには傾き10のころには崩壊した

 

 

 

 

 

 

 

5歳のころ、私は魔法の道で大成することを諦めた

転生後、初めての挫折であった

 

それまでの魔法学習は順調で、村で覚えられる魔法をすべてマスターしていた

しかし辺境の村で魔法に興味を持つ酔狂は異世界人くらいのもので、

実戦的となる下級魔法以上のものは王立図書館に行かなければならず、その習得は暗礁に乗り上げていた

 

そこで私は魔法研究を独学で行うようになっていた

そしてある実験中、己の力量を理解してしまう

 

まず自分の魔法出力を、電化製品でおなじみW(ワット)で考えることができないかと考えた

そこで雪を水に融解するときに必要な熱(=融解熱)を利用した実験をすることにした

 

雪が降る日、5分間で雪を何グラム解かせるか検証した

その結果、私の魔法出力は100Wであった

………………

…………

……

当時はその事実を受け止めることができなかった

そりゃそうだ!

ドライヤーが1200Wぐらいだからその10%の出力!!

手持ち扇風機ぐらいの風しか起こせないんじゃないとおもう

成長と鍛錬とともに出力が上がると期待したが、

しかし生まれついての才というのはここでも残酷だった

 

“赤ん坊のころから魔力を鍛え世界一の魔法使いに!!”なんていう幻想は完全に消え失せた

10歳のことになると私は魔法に完全に見切りをつけていた

魔法面で転生者アドバンテージは全くないと悟ったからだ

もはや魔法は自己肯定の道具にすらならなかった

 

その後私は逃げるように剣術に没頭した

 

 

 

 

剣は私の自尊心を回復させた

といっても三年間は木剣の素振りだけであったが

はじめは剣の重さに振り回されていたのが

次第に剣を振れるようになり

そして扱えるようになっていた

 

斬撃に体重がのるようになり

剣技が使えるようになっていた

 

私は努力に基づく成長を実感していた

8歳になるころには同世代の子供たちも剣をはじめ、試合のようなものもあった

そこでも私は負けなしであった

3年のアドバンテージを自らの才と勘違いした

周りは口をそろえて「さすが、防人の息子!」と褒めたたえた

私の優越さは自他ともに認めるものとなった

 

しかし2年後、それも陰り始める

対戦で私は負け始めていたのだ

 

原因は明らかであった

農作業で足腰がしっかりしてきた農民の子と、素振りをして強くなった気でいる防人の子ではその実が違った

私は剣以前のとこで完敗しており、私の剣術もそれを補うには不十分であった

心技体、そろったものが強さである

 

だが、当時の私はそのような簡単なことに気づかなかった

ゲームのように素振りをしていれば熟練値が溜まり、強くなれるのだと疑わず、闇雲に剣を振るった

 

私はとうとう勝てなくなっていった

 

 

 

 

13のころ転機が訪れる

彼に出会ったおかげで私は尊厳を取り戻し、

夢に向けて特攻することになる

 

それはいつもの通り素振りをしていた

これまで通り素振りをしていれば強くなれる、

いつしかレベルアップのような急成長があると本気で信じていたときであった

とある旅人が話しかけてきた

家の手伝いもせず、剣を馬鹿みたいに振っている私に興味が出たのだろう

私は旅人に現状を告白した

もちろん妄信じみた素振りへの信頼も含めて

 

そこで旅人はどう答えたと思う?

 

「そんなことやっても意味ないよ」って。

 

私は激昂した

8年間の努力(いまでは徒労というべきか)を貶されたと感じた

人の心がないと思った

しかし旅人の言は正論であった

曰く、剣を振り回す練習では強くなれないのだと

勝ち筋を考え、それを再現するために鍛錬しろと

 

この簡単な真理は私の胸に刺さった

 

計算ドリルを反復しても微積分なぞ理解できまい

そんなものは簡易にモデル化されたゲームの中であると

 

私は13歳にしてようやくこの世界に生まれたことを実感した

 

 

さらに旅人は私に夢を授けてくれた

いつも村の外の話をしてくれた

 

『南西に一番近い都市がある』

『北の山脈にはドラゴンがいる』

『東の海にはクラーケンがいる』

『西の森にはエルフがいる』

『南の砂漠の先には未開の地が広がっている』

 

彼は優しい顔でこの世界を語った、

この世界は広いのだと

私はこの眼でその全てを観たいと思った

 

英雄になるだの具体性に欠いた願望ではなく、私は夢をみた

ここから私は、地に足をつけ進むのだと確信した

 

 

 

 

次の日からは旅人はいなくなっていた

旅人は風のように何も残さなかった

 

この日以来私は、剣で人並みに戦えるようになり

無敗、、、というほどではないが、勝ち越すようになった

 

 

なにもかも軌道に乗ったように思えた

夢も生活も

いや、確かに乗っていたのだ

 

しかしひょんなことから脱輪し、暴走した車はあらぬ方向へ走り出した

 

 


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