Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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千砂都と彰人のレッスンもこなしたかのん達。
曲が完成し、いよいよフェスへ奮闘するかのん達だったのだが──


第3話

「かのんなら、歌える!!!」

 

かのんは、大きく息を吸って歌おうとしたのだが──

 

可可「かのんさん?」

 

かのん「ごめんね、ちょっとびっくりしただけ!

歌うよ!」

 

かのんが歩道橋の下を見ると、多くの人が通っていた。

 

可可「かのんさん?」

 

かのん「なんでもない!大丈夫大丈夫!」

 

まさか……かのんお前………。

 

かのん「あれ?あれ?あれ〜!?」

 

可可さんと一旦別れて、俺はかのんの実家にお邪魔していた。

 

ありあ「やっぱりダメ!?!?」

 

かのん「うん。」

 

「今まで大事な時以外歌えてたじゃんか!?」

 

かのん「朝だし人も少なかったから大丈夫だと思ったんだけど……。」

 

「余計悪くなったのか……?」

 

かのん「かもしれない……。フェスで1位取らなきゃいけないのに……。」

 

結ヶ丘に行って、葉月さんから厳しいことを言われたかのん。

 

恋「辞めた方がいいのではないですか?フェスで醜態を晒せば、この学校の評判に関わります。」

 

可可「まだ歌えないと決まったわけじゃありまセン!」

 

恋「そうは思えませんが。」

 

千砂都「とにかく、やれることをやってみようと思う。」

 

彰人「まだ時間はある。理事長も許可してくれてるんだし別に問題ねぇだろ。」

 

恋「嵐さんと高松さんの邪魔にならなければ良いのですが。」

 

彰人「チッ。めんどくせぇ奴だ。」

 

かのん「ごめんね、ちぃちゃん、彰人君。」

 

千砂都「ううん。謝らないで!バッチリダンスも練習してるから!

そうだ!放課後時間ある?」

 

放課後、千砂都の働くたこ焼き屋に来た俺達。

 

かのん「たこ焼き〜!?」

 

可可「美味しそうデス〜!!」

 

かのん「これと歌えないことが?」

 

「かのんが歌えなくなるのって、決まって人前や大きなステージとかだろ?」

 

かのん「でも、今回は……。」

 

千砂都「その原因は絶対プレッシャー!フェスで1位を取らなきゃ、って新たなプレッシャーがかのんちゃんの中に生まれてるはず!」

 

「だからってここで働かせることはねぇだろ……。

店長さんの許可取ったの?」

 

店長「俺は全然ウェルカムだぜ?」

 

近くで見守っていた店長さんがOKサインを見せながらそう言う。

 

「それでいいのか店長さん……。」

 

かのん「いらっしゃいませ〜!

ってなんでぇ!?!?」

 

彰人「レッツたこ焼き修行!ってな!」

 

「喫茶店の手伝いはしてるだろうけど、不慣れな状況に対応できると変われるかもだろ?」

 

千砂都「たこ焼きって、作ってる間見られてることが多いでしょ?つまり、お客さんの視線を感じながら作業することになるわけ!」

 

可可「美味しそ〜!美味しそうデス!」

 

かのん「なるほど…。」

 

彰人「そのプレッシャーの中で、ちゃんとたこ焼きを作れるようになりゃあ、歌えるようになる!!……と思う。」

 

かのん「……なってない。」

 

ダメか……。

 

可可「やはり歌は別みたいデスね。」

 

彰人「美味っ。」

 

「そう簡単にはいかない、か。」

 

次は衣装決めってなって──

 

かのん「衣装!?」

 

可可「かのんさんならなんでも似合います!

可愛い衣装を着れば、気分が上がって歌えるようになります!」

 

かのん「だといいなぁ……。」

 

可可「可可のおすすめを試着してみまショウ!」

 

かのん「これを……ステージで……?」

 

彰人「ほぉう?」

 

「おい。変な目で見んなよ?」

 

彰人「見ねぇよ。」

 

可可「ワクワク。」

 

かのんが試着室の中から顔だけ出した。

 

可可「どうしマシタ?」

 

かのん「いや、衣装可愛いなぁ…って。」

 

可可「でしょでしょ!」

 

千砂都「早く見たい!」

 

かのん「まだ着てない……。」

 

可可「ナゼ?」

 

千砂都「あ!アクセサリーとかも欲しいんだ!」

 

可可「なるほどデス。」

 

かのん「えっ?」

 

可可さんと千砂都はそう言ってアクセサリーを見にいった。

おい、彰人。お前何しようとしてんだ。

 

彰人「スゥ……どうしようかなぁ。いや、こっちも合うよなぁ。」

 

お前までアクセサリー見てんじゃないよ。

 

可可「可可としては、これが1番似合うと思うのデスが……」

 

千砂都「こっちの色も合うと思うんだ!」

 

可可「なるほど、では、これをワンポイントに使いまして……。」

 

かのん「あの〜もしもし?」

 

千砂都/可可「「ん?はい!どうぞ!」」

 

かのん「そういう事じゃなくて……。」

 

2人「「??」」

 

かのん「可愛い服すぎて……私には無理だよぉぉぉぉ!!」

 

かのんがそう言った瞬間、千砂都と可可さんが突撃していった。

 

千砂都「突撃〜〜!!」

 

可可「はぁい!」

 

かのん「きゃぁ!?」

 

店員「えぇ!?」

 

彰人「これならダンスの時も邪魔にならないよなぁ……。」

 

お前は自分の選んでたんかい。

なんて彰人の方を見ていたら、いつの間にかかのんの着替えが終わっていた。

──可愛いかよ。

 

「よく似合ってるぞ。」

 

かのん「あり……がと…///」

 

千砂都「じゃ、撮るよ!」

 

かのん「えぇ!?」

 

可可「目線くださーい!」

 

かのん「は、はい!」

 

千砂都「上目遣いでぇ〜?」

 

かのん「こ、こう?」

 

可可「そうそう!その感じデス!」

 

千砂都「可愛い可愛い!」

 

可可「う〜ん!」

 

「可愛いな。」

 

彰人「可愛いな。」

 

おい、彰人??

 

「彰人〜?」

 

彰人「んだよ。事実を言っただけだぞ。」

 

「変な目で見るなって言ったろ?」

 

彰人「見てねぇ。可愛い物は可愛いって、素直に言うだろ。」

 

千砂都/可可「「たまんねぇ〜!!」」

 

スゥ……たまらんな。

 

かのん「消して。」

 

千砂都「大丈夫だよ。ちょっとネット上にあげていいねを沢山集めるだけだから。」

 

かのん「それは全然大丈夫じゃなぁいぃっ!!」

 

……残しとこ。

彰人、お前写真撮ったろ。お前は消せ。

 

彰人「ちょ、奏っ!俺のスマホとんなっ!!」

 

「大丈夫。お前が撮ったかのんの写真を消すだけだから。」

 

彰人「だぁ〜〜!!わかった!わかった!消すからっ!返せっ!」

 

服屋から帰ってきて──

 

かのん「やっぱり無理だよぉぉぉー!!そう簡単に歌えるなら、今までだって苦労してないよぉぉぉー!!」

 

可可「かのんさんは絶対歌えます!その瞬間は可可は見てまシタ!」

 

かのん「たまたまだよ。今の姿は本当の私なんだよ、きっと。」

 

「クヨクヨすんな!!かのんがいたから可可さんが頑張れてるんだろ!?」

 

かのん「奏くん……。

でも……1度は歌えたのに、また戻ったんだよ?どうしたらいいか……。」

 

可可「わかりまシタ!今は無理に歌おうとするのは辞めまショウ!今回のライブは可可が1人で歌います!」

 

全員「「「「!?!?」」」」

 

可可「かのんさん程の歌唱力はありませんが、だからかのんさんはステージに立つだけでいいんです!一緒に全力のライブをしまショウ!それが終わったら……再び歌えるよう頑張ればいいんデス。

可可、約束しまシタ!かのんさんが歌えるようになるまで、あきらめないって!」

 

千砂都「かのんちゃん。可可ちゃんがここまで言ってくれてるんだよ?」

 

かのん「…そうだよね。まずは2人で1位取らなきゃだもん!いいライブができるように、頑張る!!」

 

可可「そうと決まったら、皆さんに見せたいものがありマス!」

 

言われた場所に向かうと……これは……看板?

 

可可「じゃっじゃーん!!

どうデスか?」

 

かのん「何…これ?」

 

可可「初ライブを行なうにあたって用意したグループ名付きの看板とブレードです!」

 

千砂都「ブレードってファンが持つものなんじゃ……。」

 

可可「配りたいと思いマス!私たちを応援してくれそうな人達に!」

 

かのん「この……『クーカー』って言うのは……?」

 

可可「可可が考えたグループ名デス!可可の『クー』と、かのんさんの『カー』を合わせて『クーカー』!!」

 

かのん「どうだろ……。」

 

「いや、まぁ…ないよりマシだろ。」

 

彰人「ていうかすごいな。トレーニングの間にこんなの作るなんて。」

 

可可「好きデスので!」

 

かのん「看板はちょっと考えようか……。」

 

ステージになる予定の場所……。

 

全員「「「「「おぉ〜…。」」」」」

 

かのん「ここで、ライブするんだ…。」

 

可可「全部で、10グループぐらい参加するみたいです。」

 

「そんな中で……1位。」

 

夜、帰り道で別れる時に──

 

千砂都「うぃっす!」

 

全員「「「「「うぃっす、うぃっす〜!!」」」」」

 

うぃっすのポーズ(?)をやって解散となった。

 

可可「ではまた明日〜!!」

 

彰人「じゃあな〜!」

 

かのん「バイバーイ!

……私じゃなかったら、可可ちゃんもっと楽だっただろうなぁ……。」

 

女性1「えぇー!?サニパさん!?」

 

女性2「嘘ぉ!?」

 

女性3「急遽参加だって!」

 

可可「かのんさ〜ん!!」

 

可可さん達が走って戻ってきた……

 

かのん「どうしたの?」

 

可可「大変デス!サニーデス!

神津島が産んだスーパースクールアイドル、『Sunny Passion!そのSunny Passionが私たちのフェスに!!」

 

超人気のスクールアイドル……って書いてある。

──マズくないか?これ。

可可さんの家に行くことになった俺たちは、何故かデカイポスターの前で正座していた。

 

可可「尊い…。

ハハ〜…!!」

 

なんか、崇拝してる。

 

彰人「家にこんなでかいポスターがあるなんてな…。」

 

可可「当然デス!そもそも可可が日本に来ようと思ったのも、この方々のライブを見たからなのデス。

向日葵のような明るさで、心までポカポカにしてくれるサニパの太陽『聖澤悠奈』様!圧倒的美貌と鮮やかな立ち振る舞い、サニパのライトセクシー、『柊摩央』様!

ハハ〜…!」

 

「そんなすごい人達なんだ……。」

 

千砂都「このグループが2人の出るフェスに?」

 

可可「急遽参加デス!

はぁ〜!!サニパ様と一緒のステージに立てるなんテ〜!!」

 

俺たちは可可さんに勧められて、サニパのステージを見ていた。

──すごいパフォーマンスだ…。

 

千砂都「流石去年の東京代表……レベルが違う…。」

 

彰人「サニパが参加しちまったら、1位はきっと──」

 

可可「当然デス!今回程度のフェスであれば、1位は絶対サニパ!

……!!可可とかのんさんがスクールアイドルを続けるためには…。」

 

かのん「フェスで1位を取らなきゃ、だよ?」

 

可可さんは、言葉にならない声をあげる。

そりゃそうだよな。

 

可可「わぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!」

 

彰人「今気づいたのかよ……。」

 

可可「勝てる気がしないデス〜!!どうしまショウ?!」

 

千砂都「ライブまで後5日…今から練習をハードにすればいいって訳でもないだろうし……。」

 

「それに、可可さんが全部歌うようにしないと、だもんね。」

 

かのん「……ごめん……。」

 

可可「大丈夫デス!かのんさんのフォローはできマス!

見ててくだサイ!」

 

そう言って、可可さんは腹筋を始める。

 

可可「1…2…3…!

ほら、毎日やっていたら結構できるようになってきまシタ!この調子で続けていれば、ライブの時にはきっと、何もかも完璧になっていマス!」

 

千砂都「じゃあ、私は帰ろっ。」

 

可可「ふぇ?」

 

かのん「ちぃちゃん?」

 

千砂都「もう遅いしね。

ご飯食べたらダンスの練習しなきゃ。それに、2人で過ごす時間も大事だよ?

ステージに立つのは君たちなんだから。じゃあね!」

 

そう言って、千砂都は扉の外へと向かう。

 

彰人「俺も帰る。

ダンスもだけど次のDJライブのためのセトリも作んねぇとだし。

んじゃ、また明日な!」

 

彰人も続けて扉の外へ出ていく。

そのタイミングで、可可さんの携帯が鳴る。

 

可可「あっ。スミマセン、ちょっとまっててくだサイ。」

 

そう言って、可可さんは扉の外へ行く。

 

可可「千砂都さん!」

 

千砂都「どうしたの?」

 

可可「あの、こんな事急に言うのは変だとわかっているのデスが、千砂都さんはスクールアイドルに興味ありませんカ?」

 

千砂都「……あるよ。」

 

可可「ホントですカ!?」

 

千砂都「でも、私にはダンスがあるの。ダンスで結果を出すことが、今の私の一番の目標。

掛け持ちできる程、余裕はないんだ。かのんちゃんも真剣だし、生半可な気持ちではやれない。

……ごめん。」

 

可可「いえ、こちらこそ。

千砂都さんが加入してくれたら、かのんさんすごく喜ぶと思いまシテ。」

 

千砂都「ありがとう。」

 

彰人「……。」

 

可可さんは扉の外で電話に出た。

しばらくして、電話が終わったらしく。

 

かのん「電話、出来た?」

 

可可「はい、お姉ちゃんが心配してくれて。」

 

かのん「そう。優しいねっ。

今日は、私も帰るよ。」

 

可可「あの!

──実はさっき、また千砂都さんを誘ってしまいました。

でも、やはりダンスがあるからと。」

 

かのん「そっか。」

 

可可「でも誤解しないでくだサイ!私はかのんさんと同じステージに立ちたい!その気持ちは変わりまセン!」

 

かのん「うん。すごく嬉しい。

……でもね、私思ったんだ。このままじゃ、1位を獲ることって、ものすごく難しい。そうしたら、可可ちゃんの夢がここで終わってしまうかもしれない。私のせいで……。」

 

可可「……っ。」

 

かのん「せっかく上海から来て、やりたいことがあって、こんな夢に向かって始まったばかりの時に……私のせいでっ…私のせいで夢を諦めなきゃいけないなんてなったら、申し訳なさすぎるよっ!!」

 

かのんは涙を浮かべて可可さんに思いを話す。

俺はかのんに寄り添って、黙って可可さんへの思いを聞いていた。。

 

かのん「やっぱり私は足手まといにしかならない!それがわかってるのに、ステージに上がるなんて出来ないよっ!!」

 

可可さんがかのんをそっと抱きしめる。

俺は少し下がって、2人をじっと見つめていた。

 

かのん「ごめんなさい可可ちゃん…!!ごめんなさいっ!!」

 

可可「自分の事を悪く言わないでくだサイ。かのんさんに心奪われた、私も可哀想になっちゃいマス。

──可可の家の人達は、すごく教育に熱心で、今までずっと勉強ばっかりでシタ。可可も特にやりたいこともなくて、これでいいんだろうな、これで正しいことなんだ、って思ってまシタ。

 

──そんな時、出会ったのデス!見た瞬間に、これだ!って思いまシタ!こんな風に、自分の気持ちや感じたことを自由に歌ってみたい!かのんさんの歌を初めて聴いた時、それと同じくらいワクワクしたんデス!

だからもう、かのんさんは私にとってスターなんデス!夢なんデス!元気だしてくだサイ!かのんさんと同じステージに立つことは、可可にとって夢の1つなんデスから!」

 

かのん「でも……。」

 

可可「最高のライブにしまショウ!」

 

かのん「……私、歌ってみる!」

 

可可「かのんさん…!」

 

かのん「可可ちゃんがこんなに頑張ってるんだもん、こんな私でも、一緒にステージに立ちたいって言ってくれてるんだもん!

ギリギリまで自分を信じて、やれることを精一杯頑張る!!」

 

可可「ぅぅっ…かのんさぁぁん!!」

 

かのん「かのんでいい。かのん、って呼んでよ。」

 

それから、練習が進み……

いよいよライブが近づいていく。

 

千砂都「偉い偉い!短期間でここまで出来るなんて本当に凄い!!」

 

かのん「もう無理〜!!」

 

可可「苦しいデス…!」

 

彰人「上出来だな!さあ、いよいよ本番だぜ!!」

 

時間が近くなり、俺たちは会場に来ていた。

 

かのん「うわぁ…!すごい人…!」

 

可可「流石スクールアイドル、夢見たステージデス!」

 

かのん「どうしよう、緊張しちゃう……。」

 

可可「もし歌えそうだったら、始まりの時合図をくだサイ!歌えなかったとしても、堂々としていてくだサイ!可可が歌いマス!」

 

かのん「ありがとう…!」

 

俺たち3人は観客席に移動し、2人を応援することにした。

 

千砂都「クーカー!!」

 

彰人「頑張れよ、クーカー。」

 

「始まる……。あいつらのライブが。」

 

ありあ「お姉ちゃん頑張れー!!」

 

ステージ上の2人は、緊張していた。

 

可可「……そろそろ、はじまりマスよ。」

 

かのん「うん。」

 

かのんは、歌おうと声を出そうとしていた。

頑張れ、かのん。

 

可可「大丈夫……大丈夫……大丈夫……大丈夫……大丈夫……大丈夫……!!」

 

かのん「可可ちゃん……。」

 

可可さんが震えていた……

こんな大舞台で緊張するなって言う方が無茶な話だよ。

──信じてる。俺は、かのん達が歌えることを。

 

すみれ「ふん、道理でスカウトが居ないわけね。」

 

彰人「……。」

 

すみれ「何してるの、あの2人……。」

 

突然ステージの照明が消えた!?!?

 

彰人「……照明が消えた原因を探ってくる。千砂都さんと奏はここにいてくれ。」

 

千砂都「うん。」

 

「頼んだ。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

彰人視点──

 

「ったく、誰だ照明消した奴……。」

 

俺は照明が消えた原因を探るために席から離れていた。

 

すみれ「うわぁぁぁ!!やっちゃったったら、やっちゃったわよ〜!!」

 

「あいつか。」

 

俺は結ヶ丘の制服を着た女に話しかける。

 

「おい、そこで何してんだ。」

 

すみれ「やっちゃったったら、やっちゃったのよ〜!!」

 

「……話になんねぇ。」

 

ふと横を見ると、観客のブレードが光っていた。

頑張れ、クーカー!!

 

「貸せ、俺がやる。」

 

すみれ「これったらこれ〜!!」

 

ちょ、バカ!!お前!!

その女がコードを接続すると照明が治り、その瞬間、クーカーが歌い出した。

 

「すっげぇな、こりゃぁ……。」

 

かのんさんや可可さんだけじゃねぇ、俺や奏、千砂都さん。俺達全員で作ったこの曲が、とても心に残った。

 

「いい曲だよ、『Tiny Stars』……。」

 

2人が歌い終えた瞬間、その女が逃げ出した!

 

すみれ「ギャラクシー!!」

 

ちょ、おい!!待てっ!!

 

追いかけた先で、Sunny Passionの2人が話をしているのを目撃した。

 

摩央「話しかけないの?」

 

悠奈「美味しいものは、後に取っておこうかな〜!」

 

Sunny Passionの2人にも、クーカーの歌が響いたみたいだった。

 

「……歌は……音楽ってすげぇな。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

奏視点──

 

2人「「駆け抜けるシューティングスター

追いかけて星になる

煌めけ!」」

 

かのん……可可さん……!!

照明が点灯して、2人が歌い出した。

 

「かのん、歌えるじゃんか。」

 

2人の歌。

可可さんが歌詞を作り、それにかのんがメロディーをつけ、それを俺と彰人が編曲して、千砂都がダンスをつけた……

『Tiny Stars』……。

 

「……最高だよ。かのんの歌。可可さんも、素敵な歌詞をありがとう。」

 

結果は……1位こそSunny Passionに譲ったものの、2人は新人特別賞を貰った。

2人はスクールアイドルを続けられないかもしれない。けど、あの2人が歌い終わった時の顔に、後悔はなさそうだった。

 

間違いない。2人が約束してた、最高のライブだったよ。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

俺は、ライブを見終えて家に帰って、パソコンを眺めていた。

画面には彰人と共に編曲した『Tiny Stars』がある。

 

「かのんは前に進んだ……。

いつまでも、立ち止まってられるかよ……!!」

 

俺は、パソコンを持って姉さんの部屋へと駆け込んだ。

 

「姉さん!!!」

 

瑞希「奏?どうしたの?パソコンなんて持って。」

 

「俺……歌いたい!!!あいつらの歌を!!俺達で作った、あの曲を!!!」

 

瑞希「……!!!

わかった、すぐに準備する!!」

 

姉さんと共に録音ブースまで行った俺は、ヘッドホンを接続して、マイクをオンにしてもらった。

 

瑞希「いつでもいけるよ、奏。」

 

「ありがとう、姉さん。」

 

大きく息を吸って──

 

「駆け抜けるシューティングスター

追いかけて星になる

煌めけ!」

 

あいつらの歌を、歌った。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

彰人視点──

 

夜中、2人のライブが離れなかった俺は眠れずにいた。

ふとスマホを見ていた時──1つの通知が画面に現れた。

 

「SOULの……歌ってみた動画……!?」

 

俺の憧れである歌い手、『SOUL』の新しい動画が上がった。

タイトルを見て、俺はさらに驚いた。

 

「Tiny Stars……!?なんであいつがこの曲を…!!」

 

俺は、すぐにヘッドホンをスマホに接続して動画を流した。

間違いねぇ、あの2人が歌った曲だ……。

でも、なんでSOULがこれを……?

 

この曲のデータを持ってるのは、クーカーの2人と千砂都さんをを除くと、俺と奏しかいない……。

けど、間違いねぇ、この声は……お前だろ。

 

「SOULの正体は……奏、お前だったんだな。」

 

ようやく辿り着いた、SOULの正体。

俺は、奏の携帯にメッセージを送信した。

 

 

『SOUL、お前に伝えたいことがある。』

 

……To be continued




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使用楽曲:澁谷かのん(CV.伊達さゆり)、唐可可(CV.Liyuu)『Tiny Stars』
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