Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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後編です。


第9話#2

奏視点──

 

次の日、千砂都主導で練習が始まった。

 

千砂都「しっかり前を見て!フラフラしない!

あと5秒!3、2、1!はい終わり!」

 

ラブライブ出場に向けて、かのん達の練習はハードになっていった。

その姿を見ながら、俺はグループ名を決めるためにパソコンと睨めっこしていた。

 

「名前……いい名前決まらないな…。」

 

ていうか、かのん歌詞作ってるのかな?

それすら分からないの、どうなってんだ……。

 

かのん「このグループと学校を代表するような曲っていうと、なかなか……。」

 

彰人「そんな難しく考えなくていいんじゃないか?」

 

可可「そうデス!この5人を見て感じたことをそのまま歌にすればいいのデスよ!」

 

かのん「じゃあ聞くけど、可可ちゃんはこの5人を見て何を感じる?」

 

可可「そうデスね……。それは…最強とか、最高とか…エクセレントとか……では無いかも知れません……。」

 

かのん「ほら〜。」

 

すみれ「そんなのギャラクシーに決まってるったら決まってるでしょ?」

 

千砂都「え〜、マルだと思うけどなぁ。

名前もまるまるサークルなんだし。」

 

恋「その名前は拒否されました。」

 

可可「じゃあ、なんだと言うんデスか〜!!」

 

恋「それは……。」

 

かのん「ほら、みんなだってそうでしょ?難しいんだよ。

この5人ってバラバラだし、最初からなにか目的を持って集まったわけでもないし…。」

 

彰人「まぁ、それはわかるけどなぁ……。」

 

「エントリー期限までもう時間ないんじゃないの?」

 

すみれ「まさか諦めるの?」

 

可可「そんなわけありマスか〜!!」

 

「はぁ……。しょうがないか。」

 

──缶詰にするしかない。

家主にちゃんと許可を貰って、かのんを缶詰状態にした。

 

「曲できるまで帰れないからね?」

 

その間に俺はグループ名と、ある大会のエントリーを考えて彰人と話し合う。

──かのん、中でなーんかやってんな?

 

千砂都「かのんちゃーん。歌は出来た?」

 

かのん「ちぃちゃん!?可可ちゃん!?」

 

俺たちはベッドで寝転がるかのんに詰め寄った。

 

すみれ「どうやら。」

 

恋「監視が必要なようですね。」

 

千砂都達がかのんを監視している間に、俺達はあるライブへのエントリーを話し合っていた。

 

彰人「ま、かのんのことはあいつらに任せて、俺たちはちょっと話し合おうぜ。」

 

「それでさ、どうする?このライブ。」

 

俺はスマホの画面を見せる。

その画面には、『ワイルド・バトルフェス』というライブのページがあり、それを彰人に見せた。

 

彰人「あいつらがラブライブに出るんだ、なにか規模のでかいライブに出てぇって思ってたとこだ。」

 

「じゃあ出よう。

今の俺達でどこまで行けるか、試そう。」

 

彰人「だな。」

 

次の日、俺達は集合場所に少し遅れてきた。

 

「ごめん、遅くなった──って、どうしたの皆。」

 

千砂都「特別すごい才能があるスターが集まっているって訳でもないし……。」

 

恋「普通の子が1つになって何か突破しようって感じもない…ですか。」

 

すみれ「ショービジネス的には致命的よね、それって。」

 

可可「スクールアイドル戦国時代と呼ばれる今、勝ち残れまセン……。」

 

かのん「そうかな?」

 

「かのん?」

 

かのん「……今日私、練習休む。」

 

彰人「急だな。」

 

かのん「なんかね、今聞いてて浮かびそうな気がしたの!」

 

「作詞?それともグループ名?」

 

かのん「分からないけど……でも、全ー部!」

 

「全部?!」

 

かのん「うん!この5人が何なのか、わかった気がした!」

 

千砂都「かのんちゃん!」

 

走るかのんに、千砂都が声をかけた。

 

千砂都「頼ってばかりで、ごめん。」

 

かのん「ううん。私の方こそ、時間かかってごめん!

でも、やっと見つかった気がする!」

 

「その顔は、大丈夫そうだね。」

 

彰人「んじゃ、俺達は練習と……しゃれこみますか。」

 

恋「しゃれ……?」

 

可可「まずはランニングから!着いてくるデス〜!!」

 

すみれ「すぐバテるくせに〜〜!!」

 

「……かのん達のチーム名決まった気がする。」

 

次の日、かのんが詩をみんなに見せている間に、俺はホワイトボードにある単語を書いた。

 

「みんな、昨日かのんと話してて、いいチーム名が決まったから、見て欲しいんだ。」

 

俺がホワイトボードの横に立って、ホワイトボードに注目を集める。

そこに書いたのは──

 

『Liella!』

 

恋「『Liella!』……?」

 

「そう。

フランス語で『結ぶ・繋ぐ』って意味の『lier』と、スペイン語で『内面的な輝き』を意味する『brillante』を掛け合わせてみたんだ。」

 

かのん「恋ちゃんのお母さんって学校を通して、1つに結ばれるって想いから『結ヶ丘』って名付けたでしょ?」

 

恋「えぇ…。」

 

かのん「私たちもそれと同じで、スクールアイドルを通して、色んな色の光で結ばれていくといいなって思ったんだ!」

 

「だから、スペイン語の『brillante』を組み合わせた。」

 

千砂都「光か〜!!」

 

かのんは窓を開けて、呟く。

 

かのん「赤だったり、青だったり、緑だったり。

繋がったり、結ばれていく中で、私達自身、想像しないような、色んな色の光になっていく。それはまだ、何色でもない、私たちだからできること。

──始まったばかりのこの学校だからできること。」

 

千砂都「私たちだから…!」

 

すみれ「悪くないんじゃない?『Liella!』」

 

恋「『Liella!』…!」

 

千砂都「『Liella!』…!」

 

可可「『Liella!』…!!」

 

かのん「『Liella!』…!」

 

みんなの後ろで、俺と彰人は話していた。

 

彰人「いいグループになりそうだな。『Liella!』。」

 

「だね。

これで安心かな。」

 

可可「さぁ!!そうと決まれバ!!」

 

可可さんがまた屋上に行って、またなんか横断幕を降ろした。

──いつの間に作ったの?

 

可可「結ヶ丘スクールアイドル!Liella!デース!!」

 

すみれ「だから大きすぎるって言うのっ!」

 

千砂都「このくらいでいいよ!どんどん有名になっていかなきゃだし!」

 

恋「勝たなきゃいけませんね!」

 

かのん「うん!」

 

彰人「んじゃ、俺達も頑張りますか〜!!」

 

「だね。

……Liella!とBAD SOUL。お互い高めあっていこう!!」

 

俺達も、かのん達に続いて屋上で合流した。

 

昨日開いていた『ワイルド・バトルフェス』のエントリーページに項目を記入した。

 

「魅せよう、彰人。──BAD SOULの挑戦を。」

 

彰人「だなっ!!」

 

可可さんも同タイミングでラブライブにエントリーしたようだ。

 

可可「それでは皆さん!エントリーしマスよ!!

私達の名は──」

 

5人「「「「「『Liella!』!!」」」」」

 

……To be continued




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