Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
時を同じくして、奏と彰人『BAD SOUL』も、挑戦として『ワイルド・バトルフェス』という大きなフェスに参加することを決めた。
いよいよ、予選へ──
奏視点──
部室──
可可「ついに発表デス……!!
これが、今年の地区予選エントリー校デス!!」
すみれ「何?この数。これで地区予選??」
かのん「こんなに沢山の高校がエントリーしてるの!?」
可可「今年は史上最多……過去最大の大会と言われていましテ。」
恋「競争率が高いという事ですか?」
可可「あまりの数の多さから、地区大会の前にふるい落としがあるという噂も……。」
千砂都「地区大会にすら、出られないの?」
可可「わかりまセンが、去年までの形は難しいと言う話もありまシテ。
例えば──」
彰人「ジャンケンに勝ったグループだけにする、とかな。」
彰人の言葉に反応した可可さんとすみれさんがジャンケンをやろうとして、千砂都がそれを止めにいった。
千砂都「流石にそれはないんじゃ……?」
すみれ「じゃあ何があるって言うのよ!」
かのん「それは……行ってみるしかないよ、地区予選の説明会に。」
そんなこんなで、俺達はラブライブの地区予選の説明会に来た。
俺と彰人が出るライブの予選の説明会もここであると聞いて、俺と彰人も一緒に向かっていた。
彰人「いや、まさかラブライブとワイルド・バトルフェスの運営元が一緒だったなんてな……。」
「だね…。
これ、運営の人達が心配になるレベルだよ。」
説明会を聞いていた俺達は、司会のお姉さんから放たれた一言を聞き逃さなかった。
司会「各地区ごと、歌に課題をつけることにしました!」
「課題…。」
司会「出された課題を歌に盛り込んで、大会で披露して貰うことになります!!
ここ、東京南西地区は渋谷を含む流行の最先端地区!!
という事で課題は──こちら!!」
お姉さんの後ろのモニターに出た内容は……ラップ?
千砂都「ラップ?」
かのん「ラップってあの……こういう?」
彰人「司会のテンションについていけねぇ…。」
それから、俺達は課題のための曲を作ることになり──
彰人「んじゃ、ラップってのが何か、これを聴いてなんとなーく理解してくれ。」
彰人はそう言ってスマホから曲を流す。
曲を止めて、彰人は携帯を閉じた。
彰人「まぁ、こんな感じだ。
かのん、試しにやってみ?」
彰人の無茶ぶりでかのんはラップをやってみることに。
かのん「Hey、yo!私の名前は澁谷かのん!澁谷と行っても渋谷は苦手──
……こ、言葉が…出てこない…。」
彰人「ラップは元々ストリートから始まってるからな。」
恋「では、まさかそれが正式衣装……!?」
「流石にこうはならないと思うけど…。」
かのん「やっぱりちぃちゃんやってよぉ…!歌と違って難しいよぉ…。」
千砂都「わかった。
ダンスの教室とかで何度か教えてもらったことあるからやってみるね?」
千砂都は立ち上がってどこからか持ってきたラッパーキャップとゴーグルをかけてリズムに乗ってラップを始める。
千砂都「Hey yo!私、千砂都〜嵐千砂都〜産まれはこの辺特技はダンス!嵐を呼ぶっすちぃちゃんダーンス!」
そう言って華麗なダンスを披露する千砂都。
………ラップは?
「千砂都〜、ラップは?」
千砂都「はっ、そうだった!
いや〜、ダンス始まっちゃうとついそっちに夢中になっちゃうんだよね〜。」
恋「千砂都さんは、やはりダンスで他のグループに差をつけて欲しいので、この役目は不向きではないかと…。」
かのん「となると……。」
かのん達は恋さんを見るが──
恋「私は無理です!!何も知らないのですから!」
彰人「大丈夫、とりあえず韻を踏んで思ったことを歌にすりゃいいだけ。」
千砂都「Hey、まずは自己紹介とかやってみちゃおうyo!」
彰人は帽子を、千砂都はゴーグルを恋さんに着ける。
恋「じ、自己紹介……韻を踏んで……
『秋あかね 歌にいざよう 葉月恋 想いはいまだ 十六夜なり』」
彰人「短歌じゃねぇか!!」
恋「韻を踏めと言ったではないですか!
ちなみにこれは、躊躇するという意味のいざようと、16歳である私の十六夜をかけて──」
すみれ「どうでもいいんだけど…。」
「……恋さんもダメだと…可可さん──」
可可「嘿哟!恰克闹!唐可可我最闪耀!煎饼果子来一套!坚持练习不迟到!动次单次药!(ヘイヨー、チェケラ!唐可可は1番輝いてる!クレープワンセット!1つください!練習には遅刻しないように!チャッチャカチャカチャカ!)」
「──は中国語になっちゃうし……。残るはすみれさん?」
すみれ「へ?」
可可「無理デス!大切なラブライブの最初の課題デスよ!2人よりポテンシャルが低いこの人に任せる訳には──」
すみれ「Hey、yo お見知り置きに自己紹介 でも結校の皆にしとこうかい 私の名前は平安名すみれ AB型の神社の娘 Hey」
可可「マジデスか…!?」
かのん「すごい……!」
千砂都「即興でそんなに歌えるなんて……!!」
彰人「すみれがいっちゃん適任だな、これは。」
すみれ「ふん!これでも小さい頃からショービジネスの世界で場数は踏んでるの。
アドリブだったら負けないわ!」
かのん「これは……いける!!」
屋上で練習が始まった。
ふと立ち位置を見ると、すみれさんがセンターで、その右後ろに恋さんとかのん、左後ろに千砂都と可可さんの並びで並んでいた。
すみれ「……ん?あれ、これってもしかして……」
かのん「どうしたの?」
恋「あなたが歌わなければ始まりませんよ?」
すみれ「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待って!?
えっと、つかぬ事をお聞きしますが、この位置というのはもしかして──」
かのん「センターだよ?」
千砂都「今回の課題の所だし、1番目立つところで歌ってもらった方がいいと思って!」
可可「可可は反対デシタが。」
すみれ「ほーーー…。
──え、えぇぇ、えぇぇぇ!?」
「……え、今…?」
すみれ「だって私よ!?私がセンターで、いいったらいいの!?」
かのん「うん、だからさっき言ったでしょ?」
すみれ「いや、でも……。」
彰人「怖気付いたか?」
すみれ「それは…。」
可可「やはり変えた方がいいのデハ?」
恋「どうしてそう思うのです?」
可可「この人は今までも真ん中に立つ事が出来ずにここまで来たのデス。それはやはり向いてないからと言うか……」
──可可さん、何か焦っている……?
そんな感じの顔をしてる…。
かのん「それを言ったら、私だって歌えなかったよ?」
恋「私はステージに立って歌う事も初めてに近いですし…。」
可可「デスが……。」
かのん「今までは今まで。
大切なのはこれからだよ?」
千砂都「そうそう!Liella!と同じで、これから色々始まっていいんじゃないかな?」
可可「まぁ、お2人がそういうのデシタら……。
──とにかくセンターに立つ以上は真面目にやるのデスよ!!スクールアイドルを甘く見たら承知しまセン!!」
すみれ「わかってるわよ!!ショービジネスの世界で生きてきた私をなんだと──」
可可「それを甘く見ていると言うのデス!!今年のラブライブは特に難しい戦いデス!本気で頂点を目指すつもりでいてください!!」
すみれ「わ、わかったわよ…。」
それから、すみれさんを除くメンバーでかのんの家にお邪魔していた。
「可可さん、すみれさんがそんなに心配?」
可可「いえ、そういう訳では……。」
恋「すみれさんは、センターを担当したことはないのですか?」
彰人「いつも自分が前に出る、みてぇなことは言うけど実際に任せようとしたらかのんや千砂都や可可に振ってくるし。」
恋「やりたくないのでしょうか…。」
「そんなことは無いと思う。
多分、自信が無いんだろうね。今までのことがあるから。
──でも、かのん達5人で本当に勝とうと思ったら全員が同じくらい力を見せて、全員がセンターだってくらいの気持ちがないとダメだと思う。」
かのん「だから可可ちゃんも応援してあげてよ!きっと本気になれば、誰も敵わない力を発揮すると思うんだ!すみれちゃんって!」
可可「応援デスか?」
かのん「うん。ああ見えて、気にしてると思う。スクールアイドルのことで、可可ちゃんを怒らせちゃったこと。」
可可「……あっ…。」
可可さんはふと、携帯に目線を向けた……?
その後は解散となって、俺達は家に戻った。
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彰人視点──
かのん達との話を終えて、俺はふとすみれの実家である神社に足を運んだ。
すみれも本気でセンターやろうって思ってる姿をしっかりと見て、俺はふと考えた。
──こいつに負けないくらい、俺も本気でやろう。
すみれ「……衣装?」
可可「……はいデス。」
すみれ「……どういうつもり?」
可可「衣装作りは可可の仕事デスので……いいから、とっとと着るデスっ」
すみれ「……これが……私の……っ」
可可「オーラの無いアナタでもセンターで戦えるよう、他の人とは少し形を変えてやりまシタ。」
(……なるほどな、部室に籠ってたのはこれが理由だったのか)
かのん「早速着てみて一度歌ってみようよ!」
千砂都「ちょうど、学校のみんなに意見を聞いてみようって思ってたところだから、それ動画に撮って見てもらおっ!」
苦い顔をするすみれ。
とりあえず着なきゃ始まんねぇだろ。
すみれ「…………えっ………いや、でも……。」
「……とりあえず、試しに着てみろ。話はそれからだ。」
すみれ「……分かったわよ……」
すみれが着替え終わって出てきた。
──そこそこ似合ってんじゃねぇか。
かのん「似合ってるよ、すみれちゃんっ!!」
恋「本当に綺麗です……っ!」
千砂都「流石、可可ちゃん!」
可可「く、可可は……別に……っ」
かのん「どう、自信出てきた?」
すみれ「…………っ……。」
恋「では、行きますよーっ。」
かのん「ミュージック、スタートっ!」
……To be continued
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