Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

2 / 60
夏美誕生日おめでとう!!

(この話では夏美と賢汰が恋人同士になっている状態です。そして時間軸は2人とも1年生です。)


誕生日記念回
誕生日記念ストーリー:鬼塚夏美編


賢汰視点──

 

今日は幼馴染にして大切な恋人、鬼塚夏美の誕生日。

今は夏休み。今日は練習もなしで俺は久しぶりに牛久まで行くことにした。

ギターを背負い、長い間電車に揺られていた。

 

「──着いた。」

 

牛久に着き、俺は一度実家へ戻った。

 

「鍵は……変わってないんだな。」

 

昔に父から貰った鍵で扉を開ける。

一応既に父には連絡してあり、俺は扉に手をかけた。

 

「──ただいま。」

 

ウシオ「おう。おかえり、賢汰。」

 

朝日ウシオ。

今は名字は違うけれど立派な俺の父親。

普段はセレクトショップ『セレクトショップ サンシャイン』のオーナーとして店を切り盛りしており、父考案の独特なデザインのTシャツが地域でやたらと人気を博している。

 

ウシオ「まぁまぁ、座っとけよ。」

 

父に促されるまま、俺はリビングに座った。

少し経って、父がお茶を用意して戻ってきた。

 

ウシオ「どうだ、久しぶりの牛久の街は。」

 

「──街もここも、変わってなくて安心したよ。

ところで、航海は?」

 

ウシオ「航海か?

今は鬼塚さん家にいるが、どうした?」

 

「いや、今日夏美の誕生日だし、航海と一緒にお邪魔しようかなって思ってさ。」

 

一応の計画を話すと、夏美の誕生日を忘れていたのか、父が驚いていた。

 

ウシオ「あれぇ!?今日夏美ちゃん誕生日だっけかぁ!?」

 

「そうだよ。

だから戻ってきたんじゃん。」

 

ウシオ「それもそっかぁ!ハハハッ。」

 

「あ、そうだ父さんに報告。

今通ってる結ヶ丘で、先輩達と音楽やっててさ。」

 

ウシオ「おぉ!俺の託したギターが役立ってるんだなぁ!」

 

「そうなんだよ。

先輩達にスカウトされてギターやってるんだけどさ、この間のライブも上手くいったんだよ。」

 

ウシオ「あ〜!見たぞあれ!

お前もお仲間さん達もかっこよかったなぁ!」

 

「見てくれてたんだ……ありがとう。」

 

ウシオ「次のライブはいつやるんだ?」

 

「次は夏休み明けにライブやるんだ。」

 

ウシオ「そっかぁ!また映像出たら見てみるぞぉ!」

 

──ありがとう父さん。

おっと…もう夕方か……。

 

「そろそろ時間だ。

……行ってきます。」

 

ウシオ「おう!また気が向いた時に戻ってこいよ!」

 

気が向いた時…か。うん。また戻ってくるよ。

俺は扉を開けて夏美の家まで向かっていった。

その道中、俺は夏美に連絡をした。

 

【今そっち向かってるよ。】

 

夏美【待ってますの〜。】

 

相変わらずレスが速いな…。

と思ってた時にはもう着いていた。

 

【着いたよ。】

 

とだけ連絡すると、中から夏美が飛び出してきた。

 

夏美「待ってましたの!!」

 

「おわぁ!?」

 

飛び出して抱きついてきた夏美によってちょっと体勢を崩した俺はそのまま倒れそうになる。

付き合い始めてから、夏美はやけに俺にべったりくっついてくるようになった。

本人曰く、『今まで会えなかった分の穴埋め』とは言っていたけれど。

……ちょっと周りの目だけは考えて欲しいかな。

 

「夏美、中入っていい?暑い。」

 

夏美「すぐどきますの〜。」

 

夏美が俺の上からどいて、俺は夏美の家へお邪魔する。

 

夏美「ゆっくりしてていいですわ。」

 

そう言って夏美は俺を置いて部屋から出ていった。

……変わんないな…この部屋。

 

「ちょっとギター弾いて待ってるか…。」

 

俺はギターをケースから取り出して弦に触る。

 

「……ふぅ。」

 

俺は一息ついてギターを奏でる。

 

「その首に口付け 匂いを嗅いでたい あるいはここで死のうか

ある晴れた放課後 銃弾が降り注ぎ 惨劇の季節が来た

風が止まった 風車も止まった ふいごも止まった 音も止まった 息も止まった 心臓も止まった

そうしてすべてお仕舞いに出来たら

 

どうかそばに居て こんな悪夢も狂おしいほど愛してた 出来れば笑って 幾億光年 いつまでもいられますよう お願いしたんだ

Ah-ah,ah-ah,ah-ah」

 

航海や父さんと離れ、母親に着いて行ったあの日からずっと抱えていた思いを詩に書いた。

 

「すべてを放り出し 子供のようにはしゃぐ それは許されるかな そうだ明日は海へ行こう おもちゃもたくさん持って きみも一緒にどうかな

風が吹いた 風車が回った ふいごが噴いて 爆音がした 酸素を吸った 鼓動が響いた そうして何もかも動き始める

 

長い夢だった 早く目覚めて 笑い飛ばしたかった さあ早くキスして ここから起こして そんなおとぎ話にして ねえ王子様」

 

どこか乙女チックな気もするけれど、俺の抱えていた想いを歌詞にしたらこうなっただけ。

……書いた時、寂しさと夏美への想いが強かったのかもしれないな…。

 

「心は孤独だ 愛は見えない 数値に出来ない感情 でも震えている 脈を打ち続ける 波に浮かぶ残骸のように

 

どうかそばに居て きみよそばに居て 夢だっていいよ まだ目覚めてない振りして きみすら消えて匂いも忘れて 世界に取り残さないで どうか神様

Ah-hoo,ah-ah,ha-ah」

 

拍手が聴こえたと思って見たら、冬毬が部屋の前に立っていた。

 

冬毬「お上手ですね、賢汰さん。」

 

「冬毬…聴いてたのか。」

 

冬毬「……聴こえてきたので。

お久しぶりです、賢汰さん。」

 

「あぁ、久しぶり。」

 

冬毬「食事ができたので、呼びに来ました。」

 

「わかった、ありがとう。」

 

俺はギターをケースに仕舞い、壁に立てかけて俺は階段を下りる。

 

「すみません、お待たせしました。」

 

鬼塚母「いいのよ全然!

さ、食べて食べて!」

 

「いただきます。」

 

夏美の誕生日を祝うために来たのに俺は鬼塚家で食事をいただいてしまった。

……なんだか申し訳ないな。

 

鬼塚母「ところで賢汰くん、夏美とお付き合いしてるんだって?」

 

「えっ!?誰から聞いたんですか!?」

 

鬼塚母「夏美からに決まってるじゃない。

『賢汰とお付き合いすることになりましたの〜!』って嬉しそうに言ってきたのよ?」

 

夏美「お母さん!!その話は内緒にって…///」

 

「夏美らしいですね。」

 

夏美「…///」

 

……人と一緒に食べるご飯って、やっぱり美味しいんだな。

俺は食事を平らげ、手を合わせた。

 

「ご馳走様でした。」

 

鬼塚母「お粗末さまでした。

さて、賢汰くん!夏美と2人きりで過ごしてらっしゃい!」

 

おばさんが突然俺と夏美の背中を押してリビングから俺たち2人を追い出した。

 

夏美「どうしますの?」

 

「どうしようかね。」

 

夏美「ひとまず私の部屋に戻りますの。」

 

「そうだな…。」

 

ひとまず夏美の部屋に戻った俺達は、しばらく言葉を交わさずに隣に座っていた。

 

夏美「……。///」

 

「……。///」

 

夏美「賢汰、抱きついていいですの?」

 

「……突然だな…。

──まぁ、いいよ。」

 

夏美は俺に抱きついてきた。

左手にやたらと柔らかい感触がしてるのが少し気になるんだが……。

 

夏美「……何考えてるんですの?」

 

「いや、その…何かが当たっている気がするんだが…。」

 

夏美「……当ててるんですわ。」

 

「当ててるってお前…。」

 

夏美「恋人同士ですわよ?そういうことをしたって……構わないでしょ?

それに……」

 

夏美はふと俺の顔に近づいて……俺にキスをした。

 

「……!?」

 

夏美「まだ賢汰から誕生日プレゼント、貰ってないですわ。///」

 

「夏美……。」

 

夏美「私にプレゼント、渡してくれますの?」

 

「……お前が欲しいもの、やるよ。」

 

夏美「なら……私は賢汰が欲しいですわ!///」

 

そう言って夏美は俺に飛びかかってきた……!?

 

……To be continued?




使用楽曲:She is Legend『Before I Rise(Acoustic Ver.)』
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。