Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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奏、かのん、千砂都の母校でのステージで歌を披露したかのん。
かのんは1人でやり遂げ、かつてのトラウマを払拭。

そしていよいよ、東京大会へ──


第12話#1

彰人視点──

 

Liella!は大会に向けて練習をこなし、俺と奏は新曲での練習をこなしていた。

千砂都の容赦のないスパルタ練習を見つつ、俺は奏の相談を聞いていた。

 

奏「彰人、次のライブでギターやろうと思ってるんだけど、どうかな?」

 

「いいんじゃねぇか?

俺どうしよっかな。」

 

奏「DJやれば?

もしくはツインギターでやるとか?」

 

「ありだな。

たしかに今回の曲何個かツインギターするパートあるし。」

 

奏「よし、決まり。」

 

千砂都「はい、お疲れー!!今日はここまで!」

 

千砂都の号令で、Liella!の練習が終わった。

かのん達が息上がってる横でまっすぐ立ってる恋……お前凄いな。

 

千砂都「あれ?」

 

すみれ「手加減無さすぎ……!!」

 

千砂都「ありゃ?気合い入りすぎちゃった?」

 

可可「ぅぅ……足が棒デスぅ……!!」

 

かのん「まだまだ!

かなり良くなってきてる!いい感じ……!!この調子で、ランニングもうワンセット行こう!」

 

可可「うぇぇぇ!?」

 

すみれ「あなた、力みすぎじゃない?」

 

かのん「だって、東京大会が近いんだよ!?

──なんか、頑張った分だけ出来るようになっていくのって、楽しいなって思って……。」

 

奏「いいんじゃない?」

 

「うっし!!行こうぜ!!今のLiella!なら5セットぐらいやれんだろ!?」

 

すみれ「はぁ!?」

 

恋「かのんさん、以前よりだいぶ変わりましたね。前向きになったというか……。」

 

奏「そんなことないよ。

これがかのん。俺と千砂都が知る、かのんだよ。」

 

ヤエ「失礼ー。

葉月さん、理事長が来て欲しいって。」

 

恋「ん??」

 

「恋、お前またパソコンで変なの見たのか?」

 

恋「見てません!忘れてください!!」

 

奏「いいんじゃない?趣味は人それぞれだし。」

 

恋「だからー!違うと言っているのです!!」

 

すみれ「また何かのオファーかしら?」

 

恋「さぁ?」

 

理事長室に向かった恋を待ってる間、俺達は1度部室に戻っていた。

 

奏「彰人、ここのパート、俺がリズムで彰人がリードでやれる?

最近またやり始めたばっかで歌いながらリードやるのはしんどいなって思ってさ。」

 

「いいぜ。

──お前も、前向きになったな。」

 

奏「そう?

あんまり変わってないと思うけど……。」

 

「変わってるよ。

最初に出会った頃のちょっとやさぐれてた奏が嘘みてぇ。」

 

俺はそう笑いながら肘で奏の脇腹を小突いた。

 

奏「やめてくれよっ。

──変わったのは、ここにいるみんなのお陰だよ。

彰人に出会って、俺の歌が届いてることを知った。可可さんに出会って、歌への情熱を取り戻せた。

すみれさんを見て、また一歩踏み出せるきっかけができた。恋さんの物事への姿勢を見て、俺も今一度初心に立ち返ろうって思った。

かのんと千砂都は、今も昔もずっと俺の憧れで、俺の自慢で、大事な幼馴染だよ。」

 

「奏……。」

 

奏「ありがとう。彰人。

彰人に出会わなかったら、俺は今も歌をやっていなかったかもしれない。

だから、もう一度夢に向かって走らせてくれた彰人に感謝してるよ。」

 

「──こういうの、面と向かって言われっと恥ずかしいな…。」

 

奏「だね。

言ってるこっちもちょっと変な感じだ。」

 

そう言って笑いあってたら、恋が帰ってきた。

 

かのん「入学希望者が増えた!?」

 

恋「はい!

今の数ならば、生徒が足りなくなることはないと!来年以降も結ヶ丘は続いていきます!!」

 

奏「よかったね。」

 

「地区予選の評判が良かったからか?」

 

すみれ「私のラップが、人々の心を掴んだのね。」

 

可可「自惚れるなデス。みんなのおかげデスよ。」

 

かのん「でも、すみれちゃんのラップかっこよかったよ。」

 

千砂都「見て!Liella!のフォロワー数!」

 

千砂都の携帯の画面をみんなで見ると──

 

かのん「52,000……!!」

 

すみれ「ギャラクシー……!!私がセンターの歌で、センターを務めた私の歌で……!!」

 

千砂都「でも実際、かなりの人達が前のライブをきっかけに、学校に興味を持ってくれたみたい。」

 

かのん「じゃあほんとにLiella!が入学希望者を……!!」

 

可可「このまま一気に、優勝まで駆け上がりまショう!!!」

 

恋「東京大会の概要は発表になったのですか?」

 

可可「今夜、発表デス!」

 

俺たちは家に帰って、東京大会の概要を見ていた。

 

司会『ついに、ラブライブ&ワイルド・バトルフェス東京大会です!日程はこちら!!メリークリスマス!わっほっほ。』

 

12/25……。

奏の誕生日の前の日か。

 

司会『今回はリモートでそれぞれの学校縁の場所からの生中継!

それをオンラインでリレーしていきます!』

 

クリスマス東京決戦と言った所か。

──燃えてきた。

相棒に向けて優勝っていう最高のプレゼントを渡してやろう。

にしても、ステージは俺達で作んなきゃか。

 

……奏から電話だ。

 

奏『もしもし、概要見た?』

 

「見たぜ。

ステージはどうするかね。」

 

奏『神宮競技場とか?』

 

「それは決勝の会場だしな……。」

 

奏『Liella!が埋もれない且つ、俺達にとって縁のある場所……。』

 

ステージの場所を考えながら、俺達は次の日学校でも悩んでいた。

 

かのん「どうしよぉ……。」

 

すみれ「だから言ったのよ、地味すぎだって。」

 

「流石に体育館はねぇだろ……。」

 

かのん「でもみんな冬休みだし、外だと色々大変だと思って…。」

 

すみれ「あんたは気を使いすぎなのよ。

私達はもはやこの学校の代表よ?

わがまま言うくらいで、いいんじゃないの?」

 

かのん「すみれちゃんはいいよね、そういう性格で。」

 

すみれ「どういう意味!?」

 

かのん「私は、本当は歌えるだけで…。」

 

可可「うぅ……。ダメだったデスぅ……パタリ…。」

 

「どこ行ってたんだよ。」

 

可可「ありとあらゆるライブ施設をあたりましたが、スクールアイドルには不向きだろうと皆さん申し訳なさそうに……。」

 

奏「たしかにこの周辺は元々スクールアイドルに馴染みは薄いし……。」

 

すみれ「でも、そろそろ決めないと……。」

 

かのん「うん。家に帰って、一晩考えてみるよ。」

 

その場で俺達は解散になった。

 

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奏視点──

 

俺はまたもや鍵を家に忘れて家に入れず、姉さんが帰ってくるまで仕方なくかのんの家にお邪魔した。

 

かのん「ただいまー。」

 

「お邪魔します。」

 

Sunny Passion「「おかえり〜。」」

 

「悠奈さん!?摩央さんまで!?

どうしてここに!?」

 

悠奈「パァ!」

 

摩央「久しぶり。東京大会に向けて、買い出しにね。」

 

悠奈「遊びに来ちゃった!」

 

お2人、人の家に来るノリが軽すぎません??

──人の事、言えんか。

 

悠奈「流石、本番も近いから、練習に熱が入ってるみたいね。」

 

かのん「はい!入学希望者も増えたみたいで!今、とても楽しいです!!」

 

悠奈「パァ!それがいっちばん!」

 

摩央「お互い正々堂々、最高のステージにしよう。」

 

かのん「はい!」

 

悠奈「でも、勝つのは私たちだよ。」

 

摩央「君達に、負けるつもりは無い。」

 

かのん「……私たちも負けません!!

……すみません!偉そうに言ってしまって……あの…。」

 

俺とかのんは、サニパのお2人と話をするために近くの広場で話をしていた。

 

摩央「意味?」

 

「はい。

Liella!の皆は、『優勝だ』、『勝ったら全国だ』とか言うんですけど、俺やかのんは、歌で勝ったり負けたりって、あんまり……。」

 

悠奈「じゃあ私たちに負けても平気って事?」

 

かのん「いえ!

いい歌を歌いたいって気持ちはあるんです。みんなとたくさん練習して、最高のライブを目指したい。

……でも私、ずっと歌えないかもって不安があったから、自由に表現出来るだけでもう、本当は、それだけで幸せで…。」

 

摩央「なるほどね。」

 

悠奈「君たちの言うことはわかるよ、歌は競うものじゃないかもしれない。自分一人でも楽しめるしね!」

 

かのん「ですよね!」

 

悠奈「だとしても、競い合うことでより高め合うことが出来る。

実際、ラブライブが行われることによって、スクールアイドルのレベルは格段に上がったと言われてるんだ。」

 

「そう…ですか…。」

 

悠奈「納得いかない?」

 

「いえ、そういう訳じゃないんです。

まだそこまで気持ちが…。」

 

摩央「大丈夫。ラブライブやワイルド・バトルフェスで歌えば、すぐ気づくはずよ。

何故みんな勝ちたいか。いや、勝たなきゃって思うのか。」

 

サニパのお2人との話を終えた帰り道。

 

かのん「何故勝ちたいか…。」

 

『何故勝ちたいか』、その答えを考えているうちに、イルミネーションが光り出した。

 

「綺麗…。」

 

次の日、俺達は部室でテーマを話していた。

 

かのん「今回のテーマは星!

で、どうかな!?」

 

千砂都「星?」

 

かのん「うん!そのイルミネーションを見ながら思ったんだ!

満点の星を、体育館いっぱいに作り出せたら素敵だなって!」

 

彰人「悪くねぇな。」

 

「まさに結ヶ丘スターって事だね。」

 

彰人「悪くはねぇが…この規模だとすぐに準備しねぇと間に合わねぇよな。」

 

ナナミ「そこまで!」

 

かのん「え!?」

 

ヤエ「ステージのことは私たちに任せて、かのんちゃんたちは練習に集中!」

 

かのん「でも……。」

 

ココノ「準備に忙しくて、ちゃんと歌えなかったりしたら、私達が後悔するの。」

 

ナナミ「私達1年生だけだからさ、他の部活が大会に出たとしてもすぐ負けちゃうんだよね。」

 

ココノ「その中で、かのんちゃん達はここまで頑張ってる。」

 

ヤエ「かのんちゃん達は、この学校の希望なんだよ!だから応援させて欲しいの!」

 

かのん「みんな……。」

 

可可「いい話デス〜!!いい人達デス……!!」

 

すみれ「何泣いてんのよ……!!」

 

可可「お前が言うなデス〜!!」

 

彰人「お前ら涙拭け〜。」

 

千砂都「じゃ、練習しよっか。」

 

かのん「うん!」

 

俺達は3人に見送られて走り込みを始めた。

 

なやこトリオ「「「行ってらっしゃーい!!」」」

 

すみれ「うぅ…寒……!!」

 

可可「上海に比べれば、これくらいどうってことないデス。」

 

かのん「ちぃちゃん、奏くん!」

 

千砂都「ん?」

 

「どした?」

 

かのん「私、この学校でよかった!

こんなに心がワクワクする毎日になるなんて、思ってもいなかった!」

 

千砂都「私も!」

 

恋「私もですよ!」

 

……To be continued




次回#2、ついに1期最終回。
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