Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
BAD SOULの2人はLiella!5人の想いを背負ってワイルド・バトルフェスに出場、優勝を果たして帰ってきた。
そして迎える新学期。
進級した彼らが出会う、眩い星達──
彰人視点──
「……眠。」
AM 6:30。
俺は目を擦りながら静かに布団を出た。
ベッドにはまだ千砂都が寝ている。
昨日家デートして、その夜からの記憶がないのだけが気がかりだが、一旦置いておくか。
母は仕事でもう家を出ており、朝はいつも親父と俺の2人だけだ。
飯を作り始めてからしばらくして、親父がリビングに来た。
「おはよう、親父。」
「おはよう。
朝食、いつも悪ぃな。」
「好きでやっていることだし、気にしなくていいよ。
コーヒー、ここ置いとくから。」
秀也「すまんな。
朝食を食べたらすぐ出ないと行けなくなった。
戸締り、よろしく頼む。」
「はいよ。
また忙しくなんの?」
秀也「あぁ。新入社員が入ってきてるからな。
またしばらくは夜遅くなる。」
「わかった。
朝練もあるし、俺も飯食って準備して家出るよ。」
秀也「頑張れよ、彰人。
……この間のライブ、かっこよかったぞ。」
「ありがとう、親父。
んじゃ、俺一旦部屋戻るわ。」
秀也「あぁ。
食器は片付けてから行くよ。」
「ありがとう。」
俺は部屋に戻って千砂都を揺する。
「千砂都、起きろ。もう朝だぞ。」
千砂都「んんっ……?」
「制服も全部家なんだろ?早く起きないと間に合わないぞ。」
千砂都「んんっ…おはよう〜。」
彰人「おはよう。
先、部屋出てるぞ?」
千砂都「うん、わかった。」
俺は部屋を出て再びリビングに戻ると、ちょうど親父が片付けをしていたところだった。
「親父、後は俺がやっとくからいいよ。
千砂都の分も用意しとかないといけないし。」
秀也「そうか。あとは頼むぞ?」
「うぃ。」
秀也「それと。
仲良しのはいいが、少しは気をつけるんだぞ。」
「……わかってるよ。」
秀也「じゃあ、行ってくる。」
「行ってらっしゃい。」
親父はリビングを抜けて家を出る。
それを見送ったのと同時に千砂都がリビングに来た。
千砂都「うぃっす〜。」
「うぃっす〜。
朝飯そこ置いてあるから、食べてていいよ。」
千砂都「じゃあ、お言葉に甘えて。
いただきます!」
千砂都が食べてるのを見ながら、俺は自分の分を用意しつつ食器を洗って片付けていた。
千砂都「ご馳走様でした!」
「千砂都、早く家戻りな?
間に合わないぞ?」
千砂都「うん!
じゃあまた後で!」
忙しなく千砂都は持ってきた荷物を持って玄関を出た。
……さてと。俺も準備するか。
準備を終えて学校へ向かい、俺達は揃って朝練をしていた。
Liella!︎は全国大会出場、俺達BAD SOULは連覇へ向けて。
「お?Liella!と俺達のフォロワーが倍になってる。」
かのん「えぇ!?」
奏「俺らのは自分達で観測してたけど、Liella!もちゃんと倍になってたんだ。
一部のサイトだとLiella!︎は次の優勝候補だって書いてあるの見た事あるよ。」
すみれ「ま、当然よね。」
「違ぇだろ。
それは優勝したサニパの2人が……」
悠奈『はじめに、この大会に参加した全てのスクールアイドル、そして応援してくださった方々に敬意を評したいと思います。』
摩央『いちばん強かった相手?
──みんな素敵なグループでした。』
悠奈『でも、私たちが1番心躍ったグループは──』
2人『『Liella!です!』』
「って言ってたからだろ。」
可可「ありがたき幸せ〜!!!」
恋「でも……私達、大会でまだ何も結果を残せていませんよね…。」
千砂都「名前だけ1人歩きしてもね……。」
かのん「だからこそ、次は絶対結果を残すの!
──そして、この学校の皆と一緒に、喜びたい!」
恋「えぇ!」
すみれ「当然ったら当然よ!」
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零視点──
「おーい、きな子ちゃん。」
きな子「あ、零さん!」
「また道に迷ってたのか?」
きな子「……そ、その通りっす…。」
「……って、ここ、俺達の通う学校じゃん。」
きな子「素敵な高校っすねぇ……。」
??「ンフフフフッ、ンフフフフッ、しゅごいぃ……!!
あの屋上に今、『Liella!』が、『Liella!』が……!」
『Liella!』……?
って確か、この間のラブライブ東京大会2位の……だよな?
きな子「……『Liella!』?」
??「!?
……なぁに見てんだ!!」
きな子「ひぃ!?はっ、すまないっす!」
赤髪の女の子は俺たちを睨みつけてはそう叫び、歩いて去っていってしまった。
??「ふん!!」
校舎から、練習中であろう先輩の声が聞こえる。
きな子「勝手に入っちゃ、マズイっすよね…。」
「まぁ、確かにな。」
きな子「……でも、このままだと…!」
「ちょ、きな子ちゃん!?」
きな子ちゃんはそのまま、校舎内に入っていった。
俺はそれを追いかけて校舎に入り、屋上の扉の前までついていっていた。
扉の向こうでは、『Liella!』の5人と、『BAD SOUL』のお2人が練習中だった。
千砂都「じゃあここから、フォーメーションの確認の確認行くよ!かのんちゃん︎は0の位置、すみれちゃんは2の位置!」
すみれ「はーい!」
扉のガラスの向こうをじっと見ていると、きな子ちゃんがそのまま扉の向こうに倒れてしまった。
きな子「ふぎゃぁ!?」
一同「「「「「「……??」」」」」」
きな子「はっ、しまった……。」
かのん「あなた達は……?」
きな子「ええっと……。」
かのん「もしかして新入生!?」
きな子「はっ、え、ええっと……!はい。」
可可「後輩、後輩デスよね!可愛いデスぅ……!
我叫唐可可啊!( 私は唐可可と言います!)」
すみれ「待ちなさいよ、何先に話しかけてるのよ。」
恋「まずは生徒会長の私が!」
きな子ちゃんと俺が距離を詰められる中、2人の男子の先輩が俺をじっと見ていた。
彰人「お前……この間の。」
「あ、高松先輩……!!」
俺は思わず高松先輩に目線を配って助けを求めた。
彰人「おい、3人とも、少し離れろ。」
高松先輩︎は他の先輩達の暴走?を制止して場を落ち着かせてくれた。
千砂都「もしかして、スクールアイドル部に入部希望?」
きな子「え?スクールアイドル…?」
千砂都「だって新入生でしょ?
スクールアイドル部は、れっきとした部活だよ!」
かのん「この子は……?」
恋「ありがとうございます……。」
千砂都「ずっとこの日を待ってたよ…。」
可可「一緒に光を追い求めまショウ…!!」
きな子「えっ?えぇっ?」
すみれ「素直じゃない子ねぇ…!」
奏「おーい皆。落ち着いて。」
かのん「ようこそ、『Liella!』へ!」
きな子「違う、違うっすよぉ!」
そんなこともあり、俺達は先輩たちに囲まれてスクールアイドル部の部室で話をしていた。
かのん「道に迷った?」
きな子「はい…。」
彰人「んで、零くんはなんでここに?」
「いや、俺はきな子ちゃんにばったり出会って…付いてきただけっす。」
千砂都「ごめんね、勝手に勘違いして。」
きな子「いえ……。」
奏「もしかして、東京初めて?」
きな子「ふぇっ!?
な訳ねぇっす!東京︎は庭、庭っすよ!さんざん検索したっすし……。」
「変なところで強がんなって。」
きな子「あ〜、ヒルズ族っすよね!
ヒルズ族…ヒルズ族…。」
彰人「……どうやら、送ってあげた方がいいみたいだな。」
かのん「私が行くよ。住所わかる?」
きな子「はい。」
奏「俺も着いてくよ。
2人になんかあったら怖いしね。」
彰人「……奏、道に迷うなよ?」
奏「……かのんがいるから心配ないよ。」
……出雲先輩も方向音痴なんすね。
そんなこともあり、俺は出雲先輩達と共にきな子ちゃんを送っていくことになった。
奏「ところで……零くん、だっけ?」
「はい…なんです?」
奏「君は、音楽好き?」
「好きっすね。
母親が元ドラマーで、その影響もあってドラムやってたりしてたんで……。」
奏「…ドラムかぁ…。」
「……?どしたんすか、先輩。」
奏「……あぁ、気にしないで。
普段って何聴いてるの?」
「あ〜…。
特撮ヒーローの歌とか、アニソンとか聴きますね。」
奏「特撮ソングかぁ……。
いいよね、ああいう曲!」
「ですよね!
聴いててこっちも勇気が湧いてくる、みたいな!」
奏「あ〜わかる!!
俺も好きでさ、たまにL tubeで歌ってみた出したりしてんだよね。
その度に結構反響来て、嬉しくなるんだ。」
「歌ってみた……ですか?」
奏「そうそう。
……元々歌が好きで、自分の夢のためにと思ってL tubeを始めて。
1回挫折したけど、かのんや彰人に出会って、また前を向いて歌おうって思って再開したんだ。」
「……いいっすね。
俺はそういうまっすぐ夢を追いかける人、好きっす。」
奏「──零くんの夢は?」
「俺の夢……ですか?」
奏「うん。
君の夢、良かったら俺に聞かせてくれないかい?」
「俺の夢は──実家の空手道場をもっと有名にしたい。音楽もやりたい。強くなりたい。
……欲張りなんすよ。俺は。欲張りすぎて、あれもこれも、ってつい手を出してしまうんです。」
奏「……そういう生き方も、いいと思うよ。俺は。
真っ直ぐ前だけ見て進むのが嫌、って言う人もいるだろうし、真っ直ぐ前しか見れない、って人もいる。
人間って、そんなもんなんじゃないかな。俺も零くんも、性格も違ければ考え方も違う。
──同じ人間なんていないんだから。」
「出雲先輩…。」
奏「……そういえば、自己紹介してなかったね。
──改めて、出雲奏です。スクールアイドル部の部員としては、サポーターしながら、彰人と一緒にユニット活動もしてる。よろしくね。」
「じゃあ…俺も。
──今井零です。今井流空手道場の跡取り息子で、趣味でドラム叩いたりしてます!」
俺達が自己紹介してる間に、きな子ちゃんたちも先輩と自己紹介していたようで……何やら先輩の様子がおかしい。
きな子「よろしくお願いします、『かのん先輩』!!」
かのん「えっ……!?かのん……先…輩……!?」
きな子「はい!先輩!!」
かのん「そっかぁ、私先輩かぁ…!」
きな子「はい!」
かのん「そっかぁ……。ええっ、先輩ぃ?ええっ、私がぁ?」
きな子「はい!」
かのん「え〜〜っ!!」
きな子「先輩です!」
かのん「……あのぉ……もう1回。もう1回呼んでくれる?」
きな子「かのん先輩!」
かのん「く〜〜!!なんかむず痒いけど、いいよねその響きぃ〜〜!!
さぁ行こう、先輩の家も案内しちゃうぞ〜!!レッツゴー!あははっ!!」
奏「……かのん、めっちゃ浮かれてる。」
「変わった人だなぁ…かのん先輩。」
俺は出雲先輩について行く形で、かのん先輩の家に向かった。
ありあ「お待たせしました。」
きな子「わぁ〜…なんとハイカラな……!!」
きな子ちゃん︎はそのままカフェラテを1口飲んで……。
きな子「これが東京……。」
ありあ「新入生の方?」
かのん「私、先輩だから。」
奏「かのん、浮かれすぎ。
飲み終わったら2人とも家まで送るね?」
「何から何までありがとうございます。」
かのん「いいえ。」
きな子「……あの、さっきの、スクール何とか…というのは…?」
かのん「『スクールアイドル』。」
きな子「スクールアイドル…。」
かのん「うん。
すっごく楽しくて、やりがいあるよ!って、私も初めて1年しか経ってないんだけど……。
──けど、私はスクールアイドルと出会って、人生が変わった。頑張ろうって、前向きな気持ちになれたの!
興味があったら、部室に来てよ!」
「スクール……アイドル…。」
家に帰って、俺は先輩達がやっているLiella!の東京大会での映像と、BAD SOULの東京大会と決勝でのライブを見ていた。
「すげぇ……これがスクールアイドル…。」
俺はただただ、映像に圧倒されていた。
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奏視点──
彰人『無事に2人を家まで送っていけたみたいだな。』
「うん。どうやら近くだったみたいだし。」
……ねぇ。もし零くんをBAD SOULに迎えたいって言ったら、怒る?』
彰人『怒るわけねぇだろ?』
「……正直、今のBAD SOULの壁を越えたい。
俺達は、もっともっと高みへ行ける気がする。」
彰人『そのためにも、零が仲間になれば、きっと新しい風が吹く、ってか?』
「うん。
……ワイルド・バトルフェスを1回優勝した。それだけで終わりたくない。
連覇したいし、新しい俺達を魅せたい。
それに、今までの人生の中で、今が1番楽しいんだ!」
彰人『へへっ、やっぱお前を誘って正解だったみたいだな。』
「彰人、今ならいい曲が作れそうな気がするんだ!協力してくれ!!」
彰人『今からか!?』
「今から!!」
彰人『……ったく、お前も浮かれてんじゃねぇか。』
「そう言う彰人も、浮かれてるでしょ?」
彰人『……まぁな。
お前ん家までは行かねぇけど、歌詞とかメロディー位は家が離れていても協力出来るだろ?』
「ありがとう!助かるよ!!」
……To be continued
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