Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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いよいよ迎える新学期。
春休みでの練習中、後輩達に出会った奏達は──


第1話#2

彰人視点──

 

可可「よぉし、完成!」

 

すみれ「何こんなバカでかい物作ってんのよ。」

 

可可「他校に負けてないと伝えるためデス。」

 

派手すぎだろ……。

それにこれ、一人で作ったのかよ。

 

新入生A「あの!」

 

新入生B「すみれさんですよね!」

 

すみれ「えぇ…?」

 

新入生A「ファンです!サインください!」

 

すみれ「……!!」

 

すみれが新入生にサインを求められ始めたのも束の間、かのんや奏、俺にも新入生達が集まってくる。

 

新入生達「サインください!!」

 

奏「ちょ、彰人……!!この人の量どうにかして……!!」

 

「俺も無理なんだが??

ちょっと待って、みんな。いっぺんには無理だから……!!」

 

人多すぎて全然動けねぇ……!!!

 

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賢汰視点──

 

入学式の日を迎え、俺は制服に着替えて高校へ向かっていた。

そんな時、ふと懐かしい声が聞こえた。

 

夏美「にゃはーっ、オニナッツ〜!

あなたの心のオニサプリ、鬼塚夏美ですの〜!!

今日は、ぬぁんと……私、ついに高校入学をガチ決めましたの!プライベート大公開〜!!」

 

あの髪色にあの髪型……

間違いない、夏美だ……。

 

夏美「ん、何か?」

 

きな子「いや、もしや、L tuberっすか!?芸能人っすね!?

The、都会って感じっす!」

 

夏美「まぁ?

ともあれ!チャンネル登録、よろしくですの!

今の動画は、明日公開!毎週日曜はライブ配信実施中!投げ銭、追い銭、プレゼント!なんでも結構ですの!

……では〜!!」

 

……変わっちまったな、あいつも。

──それにしても、高校生か。

両親が離婚してからしばらく経つ。

男漁りの激しい母親について行って、後悔しながら過ごした中学時代。

生活はさせてもらえていたものの、そのほとんどが別居した父さんからこっそり仕送りを送って貰って暮らしていた。

そんなことを思い出しながら階段をあがってった。

 

??「……四季。」

 

四季「おはよう、メイ。」

 

メイ「なんでお前がそこに?」

 

四季「平等なランダム配置によって導き出されたもの。

つまり偶然。」

 

メイ「……ったく、これじゃあ変わんねぇ。」

 

入学式になって、生徒会長である葉月恋さんの挨拶があった。

 

恋「結ヶ丘は去年開校したばかりです。

これから、みんなで作りあげていきたいと思っています。素敵な学校にしていきましょう…!」

 

入学式を終えて教室に戻ると、ある生徒が話しかけてきた。

 

??「なぁ、あんた。」

 

「……君は?」

 

零「俺は零。今井零だ。

よろしくな!」

 

「山吹賢汰。宜しく、今井さん。」

 

零「零でいいぜ。

硬っ苦しい呼び方が嫌いなんだ。」

 

「なら、俺は賢汰でいい。

改めてよろしく。」

 

俺は握手を交わして、先生が来るのを待っていた。

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奏視点──

 

可可「素晴らしい席順デスこと〜!!」

 

ナナミ「可可ちゃん、かのんちゃんの後ろ!」

 

可可「最高デス!」

 

すみれ「席順くらいで……。

子どもねぇ……。」

 

彰人「ま、いいだろ。

まさかまた、全員同じクラスになるなんて思ってなかったけど。」

 

「だね。」

 

千砂都「ふふっ。」

 

放課後、恋さんと部室で話をしていた。

話を聞いていると、普通科の人が増えた分、今年から音楽科の設備を普通科にも解放してくれることになったそう。

新しい部活も増えるようで、ますます活気溢れる学校になるようで嬉しかった。

 

……彰人とギターとか使った練習がしやすくなりそうで、ワクワクしてる。

 

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零視点──

 

メイ「……!!」

 

あれ?米女さん何見てんだ?

 

メイ「スクール…」

 

「アイドルって…。」

 

メイ「うぉぉ!?」

 

きな子「これって、かのん先輩がやっている部活っすよね!」

 

メイ「澁谷さんと知り合いなのか!?」

 

きな子「はい!

家まで送ってくれて、スクールアイドル部にも誘ってくれたっす!」

 

メイ「スクールアイドルに誘われた……!?」

 

おい、米女さん!!声デケェって!!

周りに人集まってきてんじゃん……。

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奏視点──

 

それから、未だに新入生の来ないスクールアイドル部の現状に俺達は全員で頭を抱えていた。

 

かのん「誰も…来ない。

えぇ、えぇっ!?どうして!?どうして!?」

 

可可「すみれが音楽科の校舎で騒ぐからデス。」

 

すみれ「はぁ!?あんたもでしょ!?」

 

千砂都「まぁまぁ、落ち込むのは早いよ。」

 

恋「でも、他の部はそれなりに新入生が集まっているようです。不思議ですね……。」

 

彰人「ま、ここで考えても仕方ねぇだろ。」

 

「だね。」

 

可可「気を取り直して……!!」

 

可可さんは思い立って新入生達に声を掛けに行った。

逃げられてるじゃん……。

 

可可「やはりすみれが問題デスね……。」

 

すみれ「どうしてそうなる……。」

 

「今のは可可さんが悪い気がするけど……。」

 

可可「とにかく、行動あるのみ!

──これでよーし!!」

 

屋上にまた横断幕を張っていたらしく、紐を切って垂れさせた。

……いつも思うんだけど、いつこういうの作ってるんだろう??

 

すみれ「どうしてこんなもん次から次へと作り出せるのよ!」

 

可可「これなら新入生に注目されること、間違いなしデス!!

明日になれば、きっとたくさんの人が集まりマスよ!!」

 

かのん「だといいけど……。」

 

次の日、入部届を入れる箱の中身を見てみると……

 

可可「ゼロぉ……。

……やはり、原因はすみれデスか。」

 

すみれ「だからなんで!!」

 

彰人「いくらなんでもおかしくねぇか??

ここまで1人も入部希望者が来ないのは。」

 

「1年生の間で変な噂が流れてるとか?」

 

ヤエ「みんなー。

わかったよ、どうしてスクールアイドル部に1年生が来ないのか。」

 

ココノ「さっき1年生に聞いたら、やっと話してくれた。」

 

俺達はココノさん達の話を静かに聞いていた。

聞いたところ、Liella!は今年のラブライブの優勝候補、BAD SOULはワイルド・バトルフェスの優勝者で、俺達は結ヶ丘の期待の象徴だと言われているらしい。

 

……かのんは音楽科に入ったとしても一番と言われるくらい歌が上手い、恋さんは生徒会長で小さい頃からフィギュアスケートとピアノができる、千砂都はダンスの大会で優勝した実力の持ち主。

元々芸能界で活動していた経験でラブライブの予選でセンターに立ったすみれさん。誰よりもスクールアイドルを愛し、衣装作りに才能を発揮している可可さん。

 

数々のDJの大会やダンスの大会で強豪を破り続ける傍ら、L tubeで動画配信を続けて大人気の彰人。

……かのんと匹敵するレベルで高い歌の実力を持ち、L tubeで覇権を取り、今もずっと歌い手の中でトップを誇り続ける俺。

 

……いやいや、みんな俺のこと買い被りすぎだよ。

 

実力派揃いのスクールアイドル部の練習についていけないんじゃないか、って言われているらしい。

練習を終えた夕暮れ時に、俺達は屋上で大の字になって話していた。

 

かのん「レベルが高そう、か……。」

 

恋「とはいえ…練習キツくないです、と勧誘するのも……。」

 

千砂都「優勝、目指してるんだもんね……。」

 

可可「デスが、それでは新入部員が……。」

 

彰人「いっその事、このメンバーで頑張るか?」

 

かのん「え?」

 

恋「新入部員を諦めるって事ですか?」

 

彰人「寂しいけど、ラブライブ優勝とワイルド・バトルフェス2連覇が目標なんだから、そういう考え方もありじゃねぇか?」

 

すみれ「でもそれって、自己満足になっちゃうんじゃないの?

私、スクールアイドルってそういうんじゃないって聞いてたけど。」

 

「他に……方法があれば……。」

 

俺は家に帰って、姉さんに相談していた。

 

瑞希「実際にライブを見てもらったらいいんじゃない?生でライブして、歌を届ける。

……奏の夢は、世界中に歌に秘められた想いを届けるんでしょ?

今の奏には、私やかのんちゃん、千砂都ちゃんだけじゃない。たくさんの仲間がいる。」

 

「姉さん……。

ありがとう。」

 

……自分の部屋に戻って、俺は出来た曲の歌詞を見ていた。

頭に浮かぶメロディーに歌詞を乗せ、パソコンに打ち込んでいく。

 

「叶えられた夢の数だけ、叶えられない夢もあるけど

夢じゃないすべては今ココに きみのために歌ってるんだよ」

 

完成して、息抜きにと外へ出た時、かのんも外に出ていた。

 

「かのん。」

 

かのん「あ、奏くん!

良かったら一緒にランニングしに行かない?」

 

「息抜きしたいし、ちょうど良かったところだ。行こっか。」

 

俺とかのんの2人で街を走っていた時、きな子ちゃんがいた。

 

かのん「きな子ちゃん。」

 

きな子「えっ!?かのん先輩、奏先輩!」

 

「驚かせてごめんね。」

 

きな子「夜も練習してるんすね…。やっぱり凄いっす…。」

 

かのん「……ねぇ、きな子ちゃん。」

 

きな子「……?」

 

かのん「先輩しかいなくて、気後れしちゃうかもしれないけど……私、きな子ちゃんと一緒にスクールアイドルがしたいんだ。」

 

きな子「……!」

 

かのん「私だって、最初は何もできなかった。でも、みんながいてくれたから、なんとかここまで成長することが出来たの。

だから……これから先の景色は、きな子ちゃんと見られたら、すごい幸せ!

 

「週末、屋上で今度のライブのリハーサルやるんだ。

……待ってるよ。きな子ちゃんのこと。」

 

「またね。」

 

俺達はまた走り出す。

……待ってるよ、きな子ちゃんが来るのを。

 

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零視点──

 

俺は、ふと掲示板にあったスクールアイドル部のポスターをじっと見ていた。

 

賢汰「スクールアイドル部?

お前、気になってるのか?」

 

「あぁ、いや。前に会った先輩がスクールアイドル部の人なんだよ。

ちょっと見に行くか迷ってんだ。」

 

賢汰「もしかしてその先輩って、ワイルド・バトルフェスの決勝で勝った……出雲先輩と高松先輩の事か?」

 

「そうそう。

賢汰も行くか?」

 

賢汰「……まぁ、覗くだけなら。」

 

夏美「オニナッツ〜!あなたの心のオニサプリ!鬼塚夏美ですの〜!にゃは〜!

……?ちょっと、気が散ってしまったですの!撮り直しですのよ、リッテーイク!」

 

きな子「すまねぇっす!」

 

夏美「……浮かない顔してますの。」

 

きな子「CEO……。」

 

夏美「夏美でいいですわ。」

 

きな子「興味はあるけど、自分には向いてなさそうな時……CEOなら──」

 

夏美「だから夏美でいいって。

……いいですの?向いてないことをいくら頑張ったって、ダメなものはダメですの。

でも!やってもないのに、向いてないのかどうかなんて、分からないでしょ?」

 

四季「自分に正直に。」

 

「うぉわ!?若菜さん!?いつからここに!?」

 

若菜さんはいつの間にかきな子ちゃんの足に装置を取り付けていた。

どっから出したそれ!!

 

きな子「ぇぇぇぇぇ!?」

 

四季「足関節神経block。1部シンクロ完了。」

 

夏美「ぬわぁ〜〜〜!!もう5分もロスしたですの!!時はマニーなり!!

──ひゃぁ!?」

 

若菜さんがきな子ちゃんの足に取り付けた装置を使って2人は階段を登っていく。

俺はそれを追いかけて、階段を走っていく。

 

きな子「若菜さん!?」

 

四季「ファイト〜。」

 

きな子「止〜ま〜れ〜な〜い〜!!!わぁぁぁっ!?

──死ぬぅ……。」

 

屋上に着くと、そこには先輩達がいた。

 

奏「やぁ、2人とも。」

 

かのん「2人に私たちのライブを見てほしい。

今のLiella!の、とっても楽しいライブを!」

 

そうして、澁谷先輩達は歌い出した。

 

かのん「出会えたね」

 

千砂都「さあおいで」

 

かのん/千砂都「「はじめましてから始めよう」」

 

可可「君が知らない」

 

すみれ「めくるめくセカイ」

 

恋「連れていきたい」

 

全員「「「「「ねえ、はやく! ほら見て

心揺れたら もう そこは New world!!」」」」」

 

可可「最初の一歩はとっても不安だね

これからどうなっちゃうの?

そんな心配ふっ飛ぶよ」

 

かのん/千砂都「「君もね」」

 

すみれ「踏みだせば分かるさ」

 

かのん/恋「「分かるさ」」

 

すみれ「なるようになるって」

 

かのん/千砂都/恋「「「飛びこもう」」」

 

すみれ「色づく街も」

 

可可/すみれ「「勇気をくれるから」」

 

かのん「約束!」

 

千砂都「ずっといつだってとなりで」

 

恋「笑ってるよ」

 

かのん「ほんのちょっとでも気になったら」

 

可可「試してみようよ」

 

千砂都,恋「「やっちゃお!」」

 

すみれ「新しいどきどき」

 

千砂都/恋「「このどきどき」」

 

かのん「くれるのはね」

 

全員「「「「「そう!君さ!」」」」」

 

きな子「え!うそ!?」

 

全員「「「「「いま駆けだそう スリーツーワン!

Welcome to 僕らのセカイ」」」」」

 

かのん「君といっしょだったら So happy」

 

可可「So happy」

 

千砂都「まっしろな未来の地図も」

 

すみれ「わくわくだよ」

 

恋「手をつないで歩いていけば」

 

全員「「「「「花が咲くさ Let’s joy!」」」」」

 

可可/すみれ「「できないができるに」」

 

千砂都/恋「「変わる嬉しい気持ち」」

 

全員「「「「「カモン! カモン!

僕らと感じにいこう! さあいこう」」」」」

 

澁谷先輩達が歌い終えた時……賢汰が遅れて入ってきた。

 

賢汰「やっと追いついた。」

 

奏「次は俺と彰人の番だ。」

 

彰人「聞いてくれ。『スーパーノヴァ』。」

 

高松先輩はギターを奏で、出雲先輩は歌い出した。

 

奏「叶えられた夢の数だけ 叶えられない夢もあるだろう

捨てられないままここまでやってきた 誰のために歌ってるんだよ」

 

彰人「出来るだけ そう 笑いたいから 見ないフリしたこともあったよ

きみが零した言葉を逸らして掴める未来など欲しくはないのに」

 

奏「弱さをただ隠しながら 強さにただ甘えながら でも

ひとりじゃないから辿り着けた 新たな僕らでその先へ行こう」

 

2人「「叶えられた夢の数だけ 叶えられない夢もあるだろう変わらないものはいつもココに胸の中にしまってるんだよ」」

 

彰人「譲れないもの抱えたまま立ち止まるたび怖くなったよ失うことを恐れるあまりに掴める未来さえ見逃し続けてきたけど」

 

奏「確かなものなどなくても」

 

彰人「 重ねた日々には答えがある

信じることから始めようか 今なら僕らはその先へ行けるよ」

 

奏「新しい世界へ旅に出よう 笑い合えない夜が増えたって変わらないものはいつもココで 胸の奥で光ってる」

 

2人「「叶えられた夢の数だけ 叶えられない夢もあるけど夢じゃないすべては今ココに きみのために歌ってるんだよ」」

 

奏「守りたいと思ったんだ きみがくれたこの未来を」

 

彰人「捨てられないままの僕を捨ててしまえ」

 

奏「もっと自由に弾け飛んだ欠片が果てのない道を作るよ僕らの明日を照らし出せ」

 

2人「「きみと」」

 

先輩達が歌い終わって、その圧倒的なパフォーマンスに俺達は声が出なかった。

 

「すげぇ…。」

 

賢汰「これが…スクールアイドル部の先輩達の実力…。」

 

きな子「なんじゃこりゃぁぁ〜!!!」

 

可可「捕まえたデス〜!!」

 

メイ「見ちゃった、こんな近くで……!!」

 

四季「必然。」

 

きな子「かのん先輩……!!」

 

かのん「これがスクールアイドルの魅力。みんなと結ばれて作る、新しい未来!

ようこそ!」

 

5人「「「「「Liella!へ!」」」」」

 

……To be continued




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使用楽曲:Liella!『Welcome to 僕らのセカイ』、Argonavis『スーパーノヴァ』
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