Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
あ、今回はマルガレーテ編です。一応時間軸はSeason2の時間軸です。全編冬弥視点でお送りします。
(先の展開を含んでますので、ご注意ください)
冬弥視点──
今日は、あいつの誕生日。
ウィーンにいた時からずっと祝っているのもあり、もはや何を送ればいいのかすらわからなくなり始めている。
いわゆるネタ切れってやつだ。
「……何買ったら喜ぶのかわからん。何をあげればいい?」
あいつの好物はチョコレート……詰め合わせでも送るか?
いや、それだと味気ないな。
……どうすりゃいいんだ今年は…。
それから悩み始めること約1時間。
つっても、さっきまで入院してたもんだから、今からデカイもん買えねぇし……。
曲を送る…?いや、今からじゃ作れる気がしねぇ。
どうする俺……。
「ん?マルガレーテ?」
マルガレーテ【退院したのね。今そっち向かってるから待ってなさい。】
【今外だっつーの。病院近くを歩いてる。】
マルガレーテ【どこよ。】
【ほらよ。】
俺は今いる店の位置情報を送って待っていた。
しばらくして、マルガレーテがこっちに歩いてきた。
マルガレーテ「無事に退院したのね、良かったわ。」
「あぁ。
……今は大丈夫だ。」
マルガレーテ「心配かけさせないで。」
「……悪かったよ。」
マルガレーテ「……私達の目標、叶わなくなったわね。」
「……そうだな。」
マルガレーテ「冬弥はどうするのよ、これから。」
「……さぁな。
とりあえず、お前と居れたらそれで良い。」
マルガレーテ「ちょ、すました顔でそういうこと言わないでよ///」
何照れてんだ?お前。別に昔からずっと思ってること言ってるだけなんだが……。
マルガレーテ「私はまた目指すわ。たとえ1人でも。」
「……そうか。そしたら俺もついて行かねぇとな。」
マルガレーテ「なんでよ。」
「……お前が1人だと心配なんだよ。」
マルガレーテ「何よ、人を子どもみたいに。」
「実際俺もお前もガキって言える年齢だろうが……。」
突然マルガレーテは俺の手を握り出して、そのまま横に寄り添ってきた。
マルガレーテ「……冬弥。」
「んだよ。」
マルガレーテ「ほんとに心配したのよ。」
「そうかよ。
……別に死にはしねぇし。」
マルガレーテ「でも、無茶して倒れたのに変わりはないわ。」
それを言われると…なんも言えねぇ…。
マルガレーテ「ほら、帰るわよ。」
俺は、久しぶりにマルガレーテと共に家に帰ってきた。
さて、どうしようかな。
マルガレーテ「ねぇ、冬弥。」
部屋の外で、マルガレーテの声が聞こえる。
「なんだ?」
マルガレーテ「今日が何の日か、忘れてないわよね?」
「ったりめぇだろ。」
俺は机でパソコンと向き合っていた時だった。
いつの間にかマルガレーテが俺に抱きついてきていた。
「な、なんだよ。」
俺はパソコンと向き合い、マルガレーテが欲しそうなものを探していた。
マルガレーテ「何探してるのよ。」
「お前に渡すプレゼント。まぁ、今買っても遅いんだけどな。」
マルガレーテ「……別にいいわ。」
「……はぁ!?」
マルガレーテ「冬弥が元気に戻ってきてくれただけで充分よ。
……ほんとに、心配だったんだから。」
「……悪かったな。」
マルガレーテ「許さない…。けど、このまま抱きつかせてくれるなら特別に許してあげてもいいわよ。」
「はいはい。お前が満足するならそれでいいよ。」
抱きつきながら、マルガレーテは俺の耳元でこう言ってきた。
マルガレーテ「……好きよ、冬弥。」
「んだよ、突然昔はいつも言ってきたじゃねぇか。
『冬弥と歌うのが好きだ』って。」
マルガレーテ「……今のは意味が違うわよ。
私は、冬弥が好き。」
意味が違う……ふっ、そういうことかよ…。
「……そういうことか。」
マルガレーテ「この間冬弥が倒れてから、気づいたのよ。
……日本に来てから、冬弥に対してずっとモヤモヤしていた気持ちの正体が。」
「マルガレーテ…。」
マルガレーテ「いい?もう言わないわよ。
私は…冬弥、あなたが好きよ。」
俺は椅子をマルガレーテの方へ向け直して抱きしめ返す。
「俺もだ、マルガレーテ。
俺も、お前のことが好きだ。」
マルガレーテ「……嬉しい。」
「これからも、よろしくな。」
マルガレーテ「えぇ。
……これからは、冬弥の面倒は私が見てあげるわ。」
「はっ。どの口が言ってやがる。」
マルガレーテ「これ以上倒れられたら困るもの!私が面倒みるわ!」
「うるせぇ。どうせ飯作んのは俺だろうが!」
マルガレーテ「私も出来るわよ!!」
……ひっさしぶりにマルガレーテと言い合える。
この感じも久しぶりで嬉しい。
「マルガレーテ。ちょっとこっち来い。」
マルガレーテ「な、何──!?」
俺はマルガレーテを呼び寄せて──そのままキスをした。
マルガレーテ「ぷはっ。
な、何するのよ!」
「プレゼント代わりに……な。」
マルガレーテ「……ずるいわ///」
「二度とないだろ?こんなプレゼント。」
マルガレーテ「……っ///」
「誕生日おめでとう、マルガレーテ。」
マルガレーテ誕生日おめでとう!!!!!