Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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四季に着いて行った先はメイの家。
メイが本心ではスクールアイドルが大好きで、スクールアイドルをやりたいことをスクールアイドル部のメンバー達は知った。

四季とメイは喧嘩しながらも本音をぶつけ合い、スクールアイドル部への加入を決め、千砂都はスクールアイドル部の部長就任した。
そんなスクールアイドル部に、新たな子が……!?




第5話#1

賢汰視点──

 

クラスメイトA「スクールアイドル部に入部!?」

 

クラスメイトB「米女さんと若菜さんが!?」

 

きな子「そうなんすよ、そうなんすよ!同じ学年の仲間が一度に2人も!」

 

零「一応俺らも1年生だかんね?」

 

きな子「わかってるっす!Liella!の1年生がって意味っすよ!」

 

クラスメイトC「もっと応援しなきゃだね!」

 

クラスメイトD「いつか3人の誰かがセンター取っちゃったりして!」

 

きな子「いやいや、まだまだ先輩達には遠く及ばないっすよ〜!」

 

きな子さん達がワイワイ話してる中、俺は夏美に声をかけた。

 

「どうした、夏美。」

 

夏美「全く再生数が伸びない……。

痛たっ……」

 

「夏美!?」

 

夏美「引越しのバイトは鬼ですの……。」

 

「大丈夫なのかよ、それ。」

 

夏美「マニーのためなら、問題な──」

 

「あまりにも酷いようなら病院行けよ?」

 

夏美「……わかってますの。」

 

2人で話している時、ふと零がとある事を口にした。

 

零「あ、Liella!のフォロワー数がまた増えてる。」

 

きな子「ほんとっす〜!!」

 

夏美「Liella!…?

……なんと!いつの間にかこんなにフォロワー数が増えていたとは……。」

 

ふと夏美が閃いたみたいで……

 

夏美「そうですの、これを利用すれば……!!マニーですの……マニーですの〜〜!!」

 

そう言って立ち上がったのはいいが、腰から痛そうな音がした。

 

夏美「うぐぐぐっ……」

 

「本当に大丈夫なのかよ。」

 

……なんか、よくない予感がする。

 

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奏視点──

 

可可「じゃじゃーん!新たなメンバーを迎えるに辺り、部室を拡大いたしまシタ!」

 

彰人「お前一人でやったわけじゃないだろ?」

 

恋「協力してくれた理事長に感謝ですね。」

 

すみれ「私達やはり、期待されてるのね!」

 

千砂都「練習メニューも少しリニューアルしてみたよ!1年生も増えたし、それぞれに合ったところから始められたらいいかなって!」

 

かのん「流石ちぃちゃん!」

 

練習が始まり、きな子ちゃんとメイちゃんが座り込んだ。

 

きな子「ひぃぃ、さっきのステップ難しいっす〜〜!!」

 

メイ「私も……って、なんで四季は立ってられるんだよぉ〜!!」

 

四季「私も、結構ギリギリ。」

 

千砂都「ダンスやってたの?」

 

四季「何も……。」

 

可可「ではもしかして、スクールアイドルの動画を見て、家で練習したことが……?」

 

そんな可可さんじゃあるまいし……

 

四季「それは……///」

 

……あるんかい。

 

かのん「恥ずかしがらなくても大丈夫!

ここにいる皆、全員やってるから!」

 

きな子「じゃあ、メイちゃんも?」

 

メイ「嗜む、程度に……。」

 

四季「でも、メイはそれだけじゃない。」

 

音楽室に向かい、メイちゃんがピアノを弾いた。

メイちゃんはスっと『Tiny Stars』を弾く。

……おぉ、中々の腕前…。

 

メイ「……まぁ、このくらいなら。」

 

零「メイさんすっげぇ!!」

 

恋「これは作曲の新たな力になりますね!」

 

メイ「無理無理無理、勘弁してくれよ……。」

 

きな子「羨ましいっす〜!」

 

四季「メイ、音楽とアイドルが大好きだから。」

 

メイ「だからちょっとだけだって!!」

 

きな子「それに比べてきな子は……。」

 

彰人「そんなことねぇだろ?歌詞をノートに書き溜めてるんだろ?」

 

きな子「あれは……いいことが思いついたら書き溜めてるだけで…全然…。」

 

メイ「だったら、私のピアノだって、恋先輩や彰人先輩に比べたら……。」

 

四季「私のダンスも……。」

 

「いいんだよ、それで。

既にみんな上手かったら、俺達の立場がなくなるでしょ?」

 

千砂都「頑張って練習して、少しずつ伸ばしていけばいいの!」

 

恋「まだ始まったばかりですから!」

 

きな子/四季/メイ「「「……。」」」

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賢汰視点──

 

先輩達との実力差で落ち込むきな子さん達。

 

夏美「くっくっく、あの3人がスクールアイドル部に入った事で、1年生からの人気が急上昇中。

私ともあろう者がさっさと利用するべきでしたの。Liella!のフォロワー数と動画の再生数。そこにオニナッツのプロデュースによって起きる効果を加えると……にゃは〜!マニーですの、この世は全て、マニーですの!」

 

「なーつみ。何やってんだ。」

 

夏美「にょわぁ!?

賢汰、どうしてここに?!」

 

「やっぱり、なんか企んでたな?

何するつもりだ?」

 

夏美「べ、別に……何も企んでなんかいませんの!」

 

「じゃあ、今の発言は何?」

 

そう言って携帯でさっきの夏美の発言を録音したのを流す。

 

夏美「にょわ!?

勝手に録音するなんて失礼ですの!ご法度ですの!!」

 

「……夏美、俺が居なくなってから何があったんだよ。

昔のお前はこんな事考えるやつじゃなかっただろ?」

 

夏美「それは……。

……例え賢汰でも、言えませんの…。」

 

「なんでだ?」

 

夏美「言える訳…ないですの……。(叶えたかった夢を全部諦めた、なんて…。)」

 

「言いたくないなら、深く聞くつもりはないよ。

……言いたくなったらで構わないから。」

 

俺はそう言って家に帰ることにした。

家に着いて、俺は昔に俺の家族と夏美の家族で撮った写真を眺める。

まだ小さい頃の、俺と夏美……そして航海と冬毬がそこには映っていた。あの頃の俺の家族は、皆仲良くしていたのに。

 

……いつから、こうなってしまったんだ。

 

そんな事を考えながら、俺は荷物を置いて着替えを済ませ、奏先輩の家に向かった。

 

「……先輩、俺です。」

 

奏「すぐ開けるね。」

 

俺は奏先輩に招かれて家の中へ入っていく。

 

奏「賢汰くん、これあげる。」

 

「これは……先輩のパソコン?」

 

奏「うん。

この間新しいやつ買ってさ。データとか移しきったしこれを君に託そうと思って。」

 

「いいんですか?」

 

奏「うん。

これで曲作りもしやすくなるでしょ?」

 

「大切に使います。」

 

奏「ありがとう。

せっかくだったらご飯食べていかない?今日は姉さん、遅いみたいだし、少し作りすぎたからさ。」

 

「……なら、お言葉に甘えていただきます。」

 

そのまま俺は先輩の家で先輩が作った食事をいただいた。

 

「すみません、パソコンだけでなく夕食までいただいて。」

 

奏「ううん。平気平気。

じゃあ、またあした!」

 

「はい。おやすみなさい先輩。」

 

家に帰り、ふと携帯を見ると夏美から連絡が来ていた。

 

夏美【明日、スクールアイドル部にお邪魔しますの。】

 

とメッセージがあり、俺はそれに返事を返す。

 

【変なことするなよ?】

 

夏美【そんなことしませんの!!】

 

連絡をさっさと済ませ、俺は入浴してすぐ眠りについた。

 

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奏視点──

 

次の日、練習時間に突然新しい1年生の子が来た。

 

賢汰「先輩。紹介します。

……この子は俺の幼馴染で、同じ1年生の鬼塚夏美です。」

 

夏美「鬼塚夏美ですの!よろしくお願いしますわ。」

 

かのん「新たな……」

 

千砂都「1年生…!?」

 

すみれ「急に次々と…?」

 

恋「それだけ1年生に浸透したということでしょう!」

 

可可「ついに……来たデスか……!!」

 

メイ「ついに9人なんだな……!!」

 

彰人「そりゃそうだろ、俺達抜いたらLiella!は9人なんだし。」

 

可可「わかってないデスね、スクールアイドルにおける9は、絶対数!!」

 

メイ「そう!『μ's』さんや『Aqours』さんを始めとした……数々のレジェンドスクールアイドル達が作り上げた、9の軌跡!」

 

スクールアイドルオタクのメイちゃんと可可さんのテンションが上がり、早口で彰人(とすみれさん)に詰め寄っていた。

 

きな子「そうなんすか?」

 

四季「みたい。」

 

メイ「これでついに……」

 

可可「Liella!もレジェンドスクールアイドルの資格を得たのデス!」

 

「それは……気が早いんじゃないかな…?」

 

夏美「あのぉ〜……」

 

メイ「はい!!」

 

夏美「盛り上がってるところ……」

 

可可「はい!」

 

夏美「申し訳ないのですが……」

 

夏美ちゃんが口を開く。

どうやら、入部希望じゃないらしく……。

 

かのん「え〜!?入部希望じゃないの!?」

 

メイ「ぬか喜びかよっ!!」

 

すみれ「あんたたちがか早合点しただけでしょ。」

 

恋「それでは、どういったご要件で?」

 

夏美「改めまして私、鬼塚夏美と申しますの。」

 

零「CEO……そういやその名刺、前に貰ったっすね。」

 

すみれ「知らないの?

代表取締役社長。ショービジネスの世界では常識よ。」

 

彰人「んな事は知ってる。」

 

四季「つまり…?」

 

夏美「動画配信を中心にした『株式会社オニナッツ』の代表を務めさせていただいておりますの!」

 

賢汰「……その情報は初耳なんだが。」

 

「え、賢汰くんの幼馴染じゃないの?」

 

賢汰「……いや、再会したのは結ヶ丘に入ってからなんです。

だからその間何をしていたのかは、あまり……。」

 

「そうなんだ……。」

 

彰人「それで、ご要件は?」

 

夏美「はい!今日来たのはご相談がございまして!」

 

かのん「相談……?」

 

夏美「はい……実は……!!

我が社で、Liella!さんのプロデュースを担当させていただきたいんですの!イエー〜イ!パチパチ〜!フ〜〜!!」

 

きな子「プロデュースってなんすか?」

 

零「簡単に言うと企画と宣伝。」

 

夏美「はい!その通り!動画を配信したり、ネットを使ってLiella!の魅力を外に拡げたり……!」

 

千砂都「なんか、大人の世界だね。」

 

夏美「そんなことありませんですの!今や高校生でも自分でプロデュースしてる人は沢山いる時代!」

 

彰人「確かに、そういうことを誰かにお願いできりゃあ、練習や曲作りに集中出来そうだな。」

 

きな子「悪い話じゃないっす!」

 

「でも待って、言っておくけど俺達にお金はないよ。」

 

夏美「わかっておりますの。ご心配なく。」

 

家に帰って、夏美ちゃんから共有された資料を見る。

『報酬は受け取らない、ただし制作費の実費として動画収入を株式会社オニナッツが受け取ることとする』……。

……俺達金稼ぎに使われてないか?これ。

 

なんで皆はこれをOKしたんだよ……。

いくら俺達が金儲けするつもりがないとしても……さすがにこれは容認出来ないような……。

 

そんなことを思いながら、俺達はLiella!の大富豪の撮影を見守っていた。

俺は隣にいる賢汰くんに話しかけた。

 

「……ねぇ、夏美ちゃんのことについて、教えてくれる?」

 

賢汰「夏美の事……ですか?」

 

「うん。

少しでもあの子の事を知りたくてさ。」

 

賢汰「……夏美は昔、自分の夢を俺や弟、夏美の妹にずっと語ってくれたんです。

でも、どれも上手くいかなくてまた別の夢を追いかけて……挫折して。

それでもがむしゃらに頑張る姿を何度も見ていました。

……俺が記憶しているのは、そこまでです。俺は家族の事情で夏美から離れたので、本当にそこまでしか知りません。」

 

「……そうなんだ。

そういえば、賢汰くん。」

 

賢汰「なんですか?」

 

「……家族の事情で夏美ちゃんと離れ離れになったって言ってたでしょ?

君の作った曲の歌詞に秘められた想いとさっきの口ぶり的に、昔、君に何かあったんでしょ。言いたくなかったら無理強いはしないけど、良かったら教えて欲しい。」

 

賢汰「はい、大丈夫です。」

 

零「賢汰……!!」

 

賢汰「……遅かれ早かれ、どこかで先輩達に話しておこうと思ってた。気づかれたんなら、隠す必要はない。

 

……この事は零にしか伝えてないんです。幼馴染の夏美にすら。」

 

賢汰くんの表情が暗く、空気が重く感じた。

 

賢汰「俺の両親は、小学生の頃離婚したんです。

──母の浮気性が原因でした。その当時は母の浮気性が原因での離婚とは知らされず、俺と弟はどちらについて行くかを選ぶことになったんです。弟は父に、俺は母について行くことにして、それからはずっと疎遠なんです。

……母について行くと決めた時、弟に『なんであんな母さんなんかについて行くんだ』と責められました。今にして思えば、弟は多分、母が浮気をしていた姿を何度も目撃していたんだと思います。」

 

俺はただ黙って、賢汰くんの話を聞いていた。

 

賢汰「俺がギターに触れるようになったとはちょうどそのくらいなんです。

家を出る前に、父がプレゼントしてくれたんです。それから俺は独学でギターを覚えて、母に内緒で送られてくる父からの仕送りで生活していました。

……その間もずっと、母はずっと男遊びをして、俺のことは二の次で。

結ヶ丘に入学すると決めた時、俺は思い切って母にこう言ったんです。『俺はこの家を出る。もうあんたといるのは御免だ』と。

 

そうしたら母は、『ここまであんたを育てた恩を忘れたって言うの!?』って返してきたんです。

 

──恩を仇で返すも何も、母に育てられた覚えなんて1度だってない。夜遅くに帰ってきては男遊びばかり。勉強もろくに教えなければ料理すらまともに作らない。挙句の果てには気に食わないことがあればすぐ物や俺に当たる。そんな母親と住んでいたら俺は腐ってしまう。

そう思って、俺は父に連絡をして今の家に住んでいるんです。」

 

「……そうなんだ…。」

 

彰人「とんでもない過去を、お前は背負ってたんだな。」

 

あまりにも壮絶な過去を、俺達は知ってしまった。

 

賢汰「でも、結ヶ丘に来て良かったと思ってます。

零や、優しい先輩達に出会えて、夏美と再会できた。

……今が凄く楽しいんです。」

 

零「嬉しいこと言ってくれんじゃねぇかこのやろっ!」

 

そう言って零くんは笑いながら賢汰くんの腕を肘で小突いた。

 

彰人「あ、すみれ達中入っていったぞ。」

 

3人を追うと、中で残りの皆はゲームしていた……。

 

すみれ「あんた達……よくもほったらかしてくれたわねぇ……!!」

 

彰人「千砂都〜〜?」

 

彰人は笑顔を貼り付けながら千砂都に詰め寄ってる……。

 

千砂都「ひぃ!?ご、ごめん彰人!!これはその……なんというか……」

 

彰人「……俺たちにもやらせろやぁぁっ!!」

 

零「怒るとこそこじゃねぇっすよ、彰人先輩!!!」

 

その流れで、俺達はゲームすることに。

──それから時間が経って、可可さんの家でのL tube撮影を終え、解散することに。

 

夏美「お疲れ様でしたぁ〜。」

 

千砂都「案外、ゲーム楽しかったね。」

 

かのん「恋ちゃんの意外な一面もみられたし!」

 

恋「やりました、また1位です!」

 

「すっかり夢中だね……。」

 

きな子「では、失礼するっす!」

 

可可「また明日デス〜!」

 

彰人「気をつけて帰れよ〜!!」

 

「夏美ちゃん、今日は遊んでるだけだったけどいいの?」

 

夏美「とんでもない!むしろそういう動画を、ファンは待っていたんですの!

では、後程編集して、上げておきますの!」

 

その流れで、俺達はそのまま帰路についていった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

賢汰視点──

 

俺はふと、オニナッツチャンネル……夏美のチャンネルを見ていた。

そこには撮った動画が上がっており──

 

「51,312回再生……!?」

 

そんなに、需要あるのか…。

再生数が高いということはつまり……L tubeの収益がそこそこつくはず……。

 

「もしかしてあいつ、これが狙いなのか……?」

 

本当にそうだとしたら……俺は止めるべき……なのか…?

 

……To be continued




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