Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
そこで賢汰は夏美の過去を知る。夏美の過去を知り、自分が夏美にとってのナンバーワンになると言い、賢汰は夏美に愛の告白をした。
そんな中、2年生は1年生達の練習風景の動画を見てある決意を固める。
冬弥はと言うと、身体の不調が悪化しており、マルガレーテはそのことに少しづつ気づきはじめており……?
賢汰視点──
俺達は外で、きな子ちゃん達と零は少し暗そうな顔をして座っていた。
俺は昨夜の自分の行動の反省をしつつも、今日の練習に向けて切り替えようと瞑想をしていた。
そんな時、メイさん達の声を聞いて意識を戻した。
夏美「実際、サボってますの!」
きな子「いや、これは…!!」
メイ「色々あったんだよ!」
夏美「……聞いてましたの。外から聞こえてきたので。」
四季「じゃあ……。」
夏美「超えるのが、夢なんでしょ!!」
きな子「……!!」
夏美「先輩たちのステージを超える。それが皆さんの夢だったはず!
だったら……責任は持つべきですの!!」
メイ「それは──」
夏美「諦めるくらいなら!!夢なんて語って欲しくない!!
……動画撮影をしていて、思いましたの。皆さんの夢は、決して実現不可能な夢ではない。」
きな子「本当に…!?」
夏美「えぇ、それはとても素晴らしいことですの。
頑張れば、手が届くかもしれない。そういう夢があるというのは。」
「夏美……。」
夏美「それでは、撮影再開するですの!」
夏美の一声で練習が始まる。
俺達はペンションに戻って新曲をひたすらに練習し続けた。
時折、夏美が送ってくるきな子さん達の練習風景を見て休憩しながら。
気がついたら夜になって、2人してきな子さんに呼ばれてから食事を取ったりして。
──部屋で風呂の順番を待っていた時だった。
夏美「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!!」
外から突然、夏美の叫び声が聞こえた。
「どうした!?!?」
勢いよく外へと飛び出した先にいたのは、タオルを巻いた夏美と──
「かのん先輩?」
茂みから顔を出していたかのん先輩がいた。
夏美が着替えて外に出てくるまでの間、俺は間違えて見たりしないよう先にかのん先輩と合流した。
すぐして、夏美も合流してきた。
かのん「実は、お父さんの忘れ物を届けに……。」
「熊の格好でですか?」
かのん「それは、その時にお父さんから……。
せっかくなら、みんなに差し入れだけでもしたくて。
……あ、東京の皆には内緒ね?」
夏美「そんなにメンバーのことが気になるんですの?」
かのん「そりゃあそうだよ!同じくらい、夏美ちゃんの事も。」
夏美「え、私…?」
かのん「うん。
きな子ちゃんと話してるの、ちょっと聞いちゃった。ごめんね。」
夏美「別に、大したこと話していませんの。
……そうですの!ではここでかのん先輩にも動画で出演していただきますの!そうすれば──」
「やめろ、夏美。失礼だろ。」
俺は動画撮影しようとする夏美を引き止めると、かのん先輩からある一言が告げられた。
かのん「スクールアイドル、やってみない?」
夏美「は……?」
かのん「夏美ちゃんに、9人目のLiella!になって欲しいんだ!」
夏美をスクールアイドルに──9人目のLiella!になって欲しいと、かのん先輩はまっすぐ夏美に伝えた。
夏美「話の脈絡が、見えませんの。」
かのん「そうかな?
……夢がないなら、みんなと一緒に同じ夢、追いかけてみない?」
夏美「夢?」
かのん「うん。
もし夏美ちゃんに夢がないなら。」
夏美「無理ですの。」
かのん「そうかな?」
夏美「……私は、これまでたくさんの夢を見てきて、何も叶わないって、わかったんですの。
かのん先輩や賢汰のような、夢を見ていい人とは違うんですの。」
かのん「……私も色々挫折してきたよ。結ヶ丘の音楽科に入るって夢を持ってたけど、それは失敗しちゃって。
でも、可可ちゃんや皆が教えてくれた!皆となら、頑張れるよって!!」
夏美「……!!」
かのん「お互い欠けてるところや、届かないところを補い合って、一緒に夢を追いかけることは出来るよって!
──来て!」
かのん先輩は、そう言って夏美の手を引いて広場へ向かった。
かのん「私を真似して?」
夏美「なんで…?」
かのん「いいから!」
そう言って、かのん先輩はポーズを取った。
夏美はそれに続いて同じポーズをして──
かのん「じゃあ次!」
かのん先輩の動きに、夏美も合わせて動いていた。
最後はバランスを崩して倒れそうになっていたのを、俺が倒れないように壁になって怪我しないように支えてあげた。
かのん「どう?気持ちいいでしょ?これを皆で、息を揃えて決める。
応援してくれる人の前で!」
広場の下で、草むらがライトアップされたのを見た俺達。
かのん「そうすると客席の人達も、心の中で一緒に踊ってくれるの!
ステージ全てがひとつになる、それが最高の瞬間。」
かのん先輩は、夏美に手を差し伸べて──
かのん「そんなライブをすることが、私たちの夢!」
夏美「夢……!!」
夏美はかのん先輩の手を掴んで、一緒に回って、笑いあった。
そして合宿も終わって、学園祭の日……ライブ本番になった。
夏美「オ〜ニナッツ〜!貴方の心のオニサプリ!鬼塚夏美ですの〜!
今日はぬぁーんと!結女の学園祭ですの!」
かのん「いや、だから私はいいよ…!
ほら、恋ちゃん!」
恋「はい!
皆さん、楽しんでくださいね!」
可可「今年のライブは一段と気合い入っていマス!」
すみれ「って、それよりオニナッツとの契約はどうなったの?」
夏美「そ、それは……。」
千砂都「それは心配ないよ。だってもう、夏美ちゃんもLiella!なんだから!」
かのん先輩達と同じ衣装を身に纏った夏美。
俺も奏先輩と同じように衣装を着て並んだ。
夏美「ほ、ほんとに、いいの…?」
きな子「まだそんなこと言ってるんすか?」
メイ「合宿中、あんな練習してたのに。」
四季「むしろ1番張り切っていた。」
零「ここで見せつけてやりゃあいいんすよ!
9人のLiella!のすごさってやつ!」
「そうだ、俺達も先輩達に負けないくらい凄いんだって、知らしめてやろう。」
夏美の背中を押して、俺達は円陣を組む。
かのん「これで9人……新しいLiella!新しいスクールアイドル部!!」
彰人「さぁ、行こうぜ!!」
かのん「1!」
可可「2!」
すみれ「3!」
千砂都「4!」
恋「5!」
きな子「6!」
メイ「7!」
四季「8!」
夏美「9!」
奏「10!」
彰人「11!」
零「12!」
「13!」
かのん「今日は思いっきり──」
全員「「「「「「「「「「「「「楽しんじゃおう!!」」」」」」」」」」」」」
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三人称視点──
四季「アクロバットにぶっ飛んで」
メイ「青い海こえて」
メイ,四季「ハイファイヴ」
きな子「何でも叶えられる」
きな子,メイ,四季「「「Vivid な季節」」」
千砂都「やんちゃモード発動中さ」
恋「遠慮なんてすんな!」
かのん「夏はあっちゅう間」
すみれ「Happy だ」
かのん「最高な」
すみれ「ショータイム」
かのん,すみれ「「さあ踊ろう」」
夏美「Clap your hands☆ アガってこう!」
可可「たっぷり遊んじゃえ」
全員「「「「「「「「「半端じゃ カッコわるい・るい・る~い!
Say イエイエイエイエ~!ファンキーココナッツ」」」」」」」」」
メイ,四季,夏美「「「僕らジューシー 真夏の申し子さ」」」
すみれ,きな子「「イイ感じノッちゃって」」
かのん,可可「「ヘブン」」
千砂都,四季「「ヘブン」」
すみれ,恋,きな子,メイ,夏美「「「「「ヘブン」」」」」
全員「「「「「「「「「Oh ベイベイベイベ~!クレイジーココナッツ」」」」」」」」
千砂都,恋「「白いハート染めろ ビタミンSUMMER!」」
かのん,可可「「ハイテンション頂戴」」
すみれ,きな子「「ヘブン」」
恋,メイ「「ヘブン」」
かのん,可可,千砂都,四季,夏美「「「「「ヘブン」」」」」
全員「「「「「「「「「イエイエイエ~!ベイベイベ~!
イエイエイエ~!ベイベイベ~!」」」」」」」」」
かのん達のライブが終わり──奏達の出番。
奏「真夏の夜 視線釘付けさ Keep Your Eyes
悩みなんか全部置いてこいそうさ 今はリズムに合わせて Burning Burning!」
零「火傷にご注意ください!」
奏「こんな時こそ君が見に来てくれたらIt's so happy!ステージからカッコつけてDiving?それは
僕たち 小心×傷心 臆病だから」
彰人「まだまだまだ足りない Dancing Beats!」
奏「ゆらゆらゆら揺らめく Fire! 心焦がして
今夜は」
3人 「「「Burn!」」」
奏「燃え」
3人「「「Burn!」」」
奏「燃え尽きてしまえ 君の声枯れるまで」
3人「「「Burning!Burning!」」」
奏「猛る」
3人「「「Burn!」」」
奏「歌」
3人「「「Burn!」」」
奏「熱く唄えたら それが最高さ」
3人「「「ホントに最高!」」」
奏「夏の」
3人「「「 Burn!」」」
奏「鼓動」
3人「「「Burn!」」」
奏「止められないから 僕たちは今ここにいるよ もっと大きな声で叫びたい」
3人「「「alright!」」」
奏「今 ここにいるよ!burn!burrrrn!burn!burrrrrrrn!」
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奏視点──
学園祭ライブは大成功。
Liella!の夏らしい新曲、『ビタミンSUMMER!』からの、俺達の新曲『夏のBURRRRN!!!』の夏ソングの連続で学校の皆は盛り上がってくれた。
特に俺達の曲の合いの手なんかは皆完璧で、Liella!の皆も裏でノッてくれたりもした。
学園祭も終わって、俺達は全員で集まって余韻に浸る夏美ちゃんを見ていた。
夏美「……!!」
賢汰「どうだった?」
夏美「……ですの…!
……最高だった、ですの…!!」
賢汰「……良かった。」
夏美「見つけたかも!私の……夢!!」
……To be continued
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使用楽曲:Liella!『ビタミンSUMMER!』、Argonavis『夏のBURRRRN!!!』