Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
そう意気込むスクールアイドル部。
そんな中、恋の様子が何やらおかしいことに気づいた一同。そんな中で、奏とメイは恋の様子がおかしい原因を知っているようで──
零視点──
放課後、俺達はメイちゃんを尾行していた。
可可「来まシタ!」
夏美「部室に向かっていますね。」
すみれ「ちょっとっ。」
可可「引っ張るなデス。」
すみれ「気づかれるっつーの。
──んで?」
きな子「……はい。
四季ちゃんが、メイちゃんには必ず何かあるって。」
夏美「見るですの!」
俺達は夏美ちゃんのスマホを覗き込んだ。
「恋先輩?」
夏美「2人で密会……!?」
可可「なんデス…?なんの相談デス…?!」
きな子「なんか、深刻そうっすけど……。」
俺達は2人を追って中庭に向かった。
メイ「できない?」
恋「はい……。
曲を作らねばと考えれば考えるほど、ゲームが脳裏を過ぎり…。」
メイ「思ったより重症だな…。」
恋「はぁ…私はどうすれば…。」
メイ「重く考えすぎだよ。そういう時は誰だってあるさ。」
恋「そんな、許されないことです…。」
メイ「私だって、テスト勉強中にスクールアイドルの映像、見たくなったりすることあるぞ?」
恋「そういう時、どうしているのです!?どうか、ご教授ください〜〜!!!」
話してるのはよく聞こえねぇけど………。
なんで恋先輩、メイちゃんの手握ってんだ!?
夏美「見た感じ……あの目は……。」
四季「恋。」
一同「「「「……!?」」」」
「い、いや、違う気がするんだけど…。」
四季「恋。」
そしてそのまま部室に大慌てで戻ってくることになり……。
可可「どうするんデスどうするんデス!!」
すみれ「決まってるでしょ!?ショービジネスの世界で恋愛は格好のスキャンダル!!
止めなさいったら止めなさい!!」
夏美「いえ、これはむしろ一気に炎上してあえて注目を浴びる作戦ですの、えーっと、Liella!メンバーの───」
「だーーーーっ!!!夏美ちゃんバカ!!何してんだ!?!?」
四季「禁止。」
四季ちゃんはそのままマジックハンドで夏美ちゃんから携帯を取り上げた!?ナイス四季ちゃん!!
……この際マジックハンドをどこから持ってきたのかは、聞かないでおこう。
夏美「返すのでぇすっ!!」
メイ「お待たせ。」
そんなこんなしてたらメイちゃん来ちゃった!?
きな子「おはようっす…!」
メイ「練習始めないのか?」
可可「もちろん始めマスよ、でもその前に──」
すみれ「ていや。」
すみれ先輩がそのまま可可先輩を連れて……
可可「痛いデス、なんですか。」
すみれ「何いきなり聞いてるのよ!」
可可「ほっとけって言うのデスか!」
すみれ「デリケートな問題よ。順番があるでしょ、順番が!」
メイ「……なんだ?」
四季「メイ、好きなら好きだって、正直に言って。」
ちょ、四季ちゃん!?!?
直球すぎるだろ!!!!待て待て待て!!!
夏美「鬼直球ーー!?!?」
きな子「どうするんすか〜!!!」
そんな話してたら、部室に千砂都先輩と彰人先輩が来ちまったよ!?
え、なにこれ、気まずすぎる。
千砂都「うぃーっす!
……ん?」
彰人「お前ら、どうした?」
一旦冷静になって、俺達はメイちゃんと話をしていた。
メイ「付き合ってる!?私と恋先輩が!?」
千砂都「禁断の世界!」
四季「正直に言って。」
メイ「なんでそんな話になるんだよ!!」
きな子「だって、裏庭で熱く語り合ってたっす。」
すみれ「手を取りあって──」
可可「見つめあって──」
夏美「抱きしめあって──」
「それはないでしょ。」
メイ「勝手に盛るな!!」
千砂都「やはり禁断の世界!」
メイ「信じるな〜!!」
四季「じゃあ何を話していたの。」
ん?四季ちゃん怒ってる??
メイ「うっ……。」
メイちゃんは咄嗟に後ずさりしてるし。
メイ「恋先輩の相談に乗っていて。」
四季「相談?何?」
メイ「ちょっとした。」
四季「ちょっとした何?言えないことなんだ。」
四季ちゃん???詰め寄りすぎじゃない????
やっぱ怒ってるよね!?!?
メイ「そういう訳じゃないけど……。」
四季「今、話したくなる飲み物あげる。」
メイ「やめろ。」
四季「……。」
メイ「四季……。」
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奏視点───
俺は正直に賢汰くんに恋さんのことを話していた。
賢汰「ゲームのしすぎで、様子がおかしかった、ですか。」
「みたいだよ。
……恋さんのお父さんが沢山あげてから、のめり込みすぎちゃって……だってさ。」
賢汰「……そんなことが。
でも、過労とかではないんですよね?」
「うーん、どうなんだろ、それもありそうな気はするんだよねぇ……。」
と、話している間に、音楽室からビアノの音がした。
……この感じ、多分恋さんだな。
恋「はぁ…。あのボスだけでも……。いやいや、ゲームはいけません。」
かのん「ゲーム?」
あれ?かのん?
なんでここに……
恋「かのんさん…!?」
かのん「驚かせちゃってごめ〜ん。」
恋「あ、いえ……。
何か、あったのですか?あ、もしかしてそろそろ練習……」
かのん「ううん。ちょっと話があって。
──あの、急な話でびっくりするかもなんだけど…。私に、副会長やらせて欲しい。」
恋「副会長…?」
かのん「力になりたいの。恋ちゃんがお母さんから受け継いだこの学校を、盛り上げていきたい。
頼りない私だけど、恋ちゃんを助けることができたらなって。」
恋「かのんさん……。」
かのん「どうかな?」
「……。」
かのん「理事長からの許可は貰ってきたよ。あとは、恋ちゃんさえ良ければ。」
恋「かのんさん……。」
恋さんはかのんが差し出した任命書を受け取った……
まぁ、かのんらしい答えだな。
かのん「じゃあ私、生徒会室で準備してるから、後で仕事教えて?」
恋「あの!」
かのん「ん?」
恋「……いえ、ありがとうございます。」
かのん「うん。」
かのんが出てってすぐ、俺と賢汰くんが入るタイミングと同じタイミングでメイちゃんが入って来た。
メイ「いいのか?」
恋「え?」
メイ「今の話、全部聞いてた。」
「恋さん、正直に全部伝えた方がいいよ。」
恋「ですが……。」
メイちゃんは恋さんに近づいて、鍵を差し出した。
メイ「かのん先輩、本当に恋先輩のこと考えているんだぞ。恋先輩の力になりたいって。」
恋「怒らないでしょうか……かのんさん。」
「誰にだって、なにかに夢中になることだってある。
それに、かのんなら大丈夫。もしかしたら、すっごい怒っちゃうかも?」
なんて、笑いながら言ってみたり。
メイ「でも、それでもいいと思う。
友達ってそういう部分を互いに知って、たまには喧嘩をして。仲良くなるもんだろ?
私も昔、四季と──」
俺は恋さんが生徒会室に行くのについて行くと、そこには、スクールアイドル部のみんながいた。
かのん「恋ちゃん?どうしたの?」
恋「皆さん……。」
彰人「かのんが整理手伝えって言うからさ。」
夏美「動画で記録も1発管理!」
零「なにか忘れ物っすか?」
恋「私は、その……ちょっと様子を…。」
……恋さん。頑張れ。
恋「あの!」
恋さんは勇気をだして、本当のことをみんなに伝えた。
かのん「ゲーム?」
恋「はい…。」
千砂都「それで……」
すみれ「寝不足?」
恋「黙っていて、すみませんでした…!!」
恋さんの一言を聞いて、皆思わず笑っていた。
かのん「なーんだ、そうだったのか〜!良かったよ!」
彰人「それならそうと、早く言えって。」
可可「レンレンがそんなにゲームに夢中になってくれていたなんて。」
恋「いや……その……でも…」
かのん「恋ちゃんにも、そういうことってあるんだね!」
千砂都「なんだか嬉しいね!」
きな子「ずっと遠い世界の人だと思ってたっすから…」
恋「怒って……ないのですか?」
零「怒る?なんでっすか?」
かのん「じゃあ……黙ってた罰として……?」
そのまま恋さんの家にみんなで行くことになって……
なんかそれぞれゲームする事に。
彰人「おぉ!!これすっげぇ!!超激レアのゲーム機じゃねぇか!!!」
零「すっげぇー!!!!なんすかこれ!めちゃくちゃでけぇ!!」
恋「いいのですか?みんなでゲームだなんて。」
かのん「うん。皆と思う存分やれば、スッキリするかなと思って!」
四季「メイが言ってた。進めないところがあるって。」
恋「はい…実は…。」
恋さんはそう言って、クリアできないと言っていたゲーム画面を見せてくれた。
「これかぁ……。」
恋「どうしても倒せないボスがおりまして…。」
彰人「これ、ソロプレイは苦行って言われてるやつだぞ。」
恋「えっ!?そうなのですか!?」
彰人「知らずにここまで進めてたのかよ!?!?」
可可「協力プレイで打ち倒しまショウ!可可はサポートを担当しマス!」
夏美「私はオニハンマーで雑魚を蹴散らしますの!!」
かのん「私もやったことあるから、一緒に頑張ろ?」
恋「はい!行きます!
──皆さん、まずは体力を半分まで削ります!」
3人「「うん!(はい!)(はいですの!)」」
おぉ、すごいな……。
ってか、恋さんいつもと違うな…。
こりゃ見てて楽しいな。
恋「あと1ミリ……!!」
……無事に撃破できたみたいで、皆で大喜び。
全員「「「「「「「「「「「「「やった〜〜〜!!!」」」」」」」」」」」」」
恋「ありがとうございます!!皆さんも!!
──やりましたーーー!!!!」
四季「ひゅー…。」
メイ「四季!?」
四季「メイ、思わせぶり…。」
そのまま解散になって、メイちゃんは四季ちゃんをおんぶして帰ることに。
メイ「じゃあな。」
恋「四季さん、大丈夫ですか?」
メイ「ちょっとのぼせただけだよ。」
四季「メイのせい。」
メイ「なんで私のせいなんだよ…。」
彰人「んじゃ、またな〜!!!」
俺達はそれぞれ家に帰ることになって。
帰る道中、冬弥くんを見かけた。
「あれ、冬弥くん。」
冬弥「……出雲奏…なんでここに…。」
「いや、スクールアイドル部の皆で集まった帰りだよ。」
冬弥「そうか。」
「そういう冬弥くんは?」
冬弥「あ?ただ気分転換に歩いてただけだ。」
「そうなの?そのビニール袋は何?」
冬弥「……お前には関係ねぇ。」
「まぁ、深くは詮索しないよ。」
冬弥「……ゲホッ、ゲホッ。」
「だ、大丈夫?!」
冬弥「別に問題ねぇっ…ただの風邪だ…。」
冬弥くんが咳をした時に、ふと袋の中身が見えてしまった。
……飲み薬…?
冬弥「んだよっ…。」
「それ、薬?」
冬弥「だとしたらなんだよ…。」
「どこか具合が悪いの?前に会った時も、辛そうにしていたけど。」
冬弥「……あぁ、そうだよ…。けど、お前に関係ない…。」
そう言って、冬弥くんは立ち去ろうとする。
俺は、咄嗟に冬弥くんを呼び止めた。
「ねぇ、冬弥くん。」
冬弥「……なんだ…」
「もう一度聞かせて欲しい。
……君にとっての音楽って、何?」
冬弥「……前にも言ったろ…。俺が音楽をやる理由は存在証明だ……!!俺の名を、世界に知らしめるために歌ってるんだよ…!!!」
「……俺はさ、君の音楽を聴いて思ったんだ。
……冬弥くんは、歌を楽しいって思ったことはある?」
冬弥「歌を……楽しいと……?」
「うん。君の作る音楽からは、強い信念と、誇りを感じた。
でも同時に、君の歌からは怒りと恨みを感じるんだ。
だから気になったんだ。」
冬弥「……俺は──」
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冬弥視点──
病院からの帰り道に、出雲奏に出会った。
その時に言われた言葉。
奏『冬弥くんは歌を楽しいと思ったことはある?』
──ない訳じゃない。けど、あるかと言われたらすぐには出てこねぇ。
マルガレーテ「どうしたのよ。」
家でそんなことを考えてたら、後ろからマルガレーテが俺の顔を覗き込んできた。
「……なんだよ。」
マルガレーテ「帰ってきてから、冬弥の顔ずっと暗いわよ?」
「……別に、マルガレーテには関係ねぇだろ。」
マルガレーテ「あら、教えてはくれないのね。」
「……はぁ…。
さっき帰り道で出雲奏に会ったんだよ。そこで言われたんだよ。
『歌を楽しいと思ったことはあるか』って。」
マルガレーテ「へぇ……あの男がそんなこと言うだなんて。なんて答えたのよ。」
「別に。思ったこと答えただけだ。
『思ったことは一度もねぇ』ってな。」
マルガレーテ「まぁ、そうよね。私達はお互い目標があって、それに向かって歌っているんだもの。」
「あぁ、そうだな。
……つーかマルガレーテ、近くにいると風邪移るぞ。」
マルガレーテ「私を舐めないでちょうだい。体調管理はしっかりしてるわよ。」
「はいはい、そうですか。
……ゲホッ、ゲホッ。悪りぃ、先部屋戻ってる。」
マルガレーテ「えぇ。片付けは私がやっとくわ。」
俺は部屋に戻って、前に貰った薬を飲んだ。
──クソッ、このタイミングで悪くなりやがって……!!!!
「こんなんじゃ、あの場所に帰れねぇだろっ…!!!
あいつに、こんな姿見せたくねぇ……。」
『なぁマルガレーテ!』
マルガレーテ『何?冬弥。』
『お前と歌ってると、楽しいよ!!』
マルガレーテ『えぇ、私もよ?これからも一緒に歌お?』
『あぁ!約束だ!』
……悪りぃ、マルガレーテ。
あの時の約束、もしかしたら破るかもしれねぇ。
……To be continued
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