Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
その帰り道、奏は冬弥と会い、具合の悪そうな冬弥と少し話をしていた。
そんな中、冬弥の身体はどんどん悪くなっているようで──
冬弥視点──
「……。」
俺は、身体に鞭を売って曲を作っていた。
「クソ……クソッ!!」
こんなんで、あいつらに……!!!
ウィーンに帰れるわけねぇだろ……!!!!
「俺は……俺達は……!!ウィーンに帰んなきゃいけねぇんだよ……!!!!
俺の音楽を……世界に刻み込むには…!!こうするしかねぇんだよ…!!!!」
俺は止まらない咳と格闘しながら曲を作り続けた。
……曲は出来た。後は、歌うだけ。
もう、誰にも負けねぇ。ワイルド・バトルフェスの音楽が生温いかってのを、証明してやる……!!!
あいつと一緒に、あの学校に行くんだよ……!!!
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奏視点──
理事長「ではこれより、新たな生徒会の結成式を始めます。」
この間の恋さんの件から、生徒会に入った俺は結成式で壇上に上がることになったのだが……
あ〜〜!!緊張するぅぅっ!!!
理事長「生徒会書記、桜小路きな子。」
きな子「はいっすー!!!」
理事長「続いて会計、七草ナナミ、今井零。」
ナナミ「はい!」
零「押忍!!」
理事長「生徒会副会長、澁谷かのん、出雲奏。」
かのん「はい!」
「はい。」
俺達は壇上に上がって、恋さんの隣に並ぶ。
恋「結ヶ丘高等学校生徒会は、新たなメンバーを加え、活動を続けて参ります。来年は、ついに三学年が揃う大事な年。それに向けて、今月はオープンキャンパスがあります。そこでこの学校の魅力を広く伝え、ここにいる全員が誇れるような素晴らしい学校を共に作っていきましょう。」
恋さんの言葉を聞き、体育館は拍手に包まれた。
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可可「コレとか、コレとか、コレも、コレなんかも!
全てラブライブデス!去年使われた各校のスクールアイドルのステージなのデス!」
部室で可可さんの力説を聞きながら、写真を見ていた俺達。
すみれ「まぁたやってるの?」
可可「勝手に付けるなデス!」
きな子「朝っすか…?」
メイ「寝てたのかよ!」
四季「Me,too…。」
彰人「要は、それほどステージが重要ってことだろ?」
「そうだね。今年は地区予選がリモート大会…去年より相手は多いし、手強い人達も多いだろうし。
それに、ステージを使って、如何に目立って審査員の目に止まるか、でしょ。」
走り込みをしていると、俺は可可さんのとある一言を耳に挟む。
可可「外苑球場貸切計画〜!」
千砂都「行くよ〜。」
可可「ま、待つデス〜!!」
可可の話を聞いてはみることになり。
可可「この中央にステージを作って、360°Liella!を生中継!」
メイ「素敵〜〜!!」
すみれ「あんた、前に1度断られてなかった?」
夏美「費用対効果も全く釣り合いませんの。」
可可「大丈夫。地元の学校デスよ!しかも優勝候補!」
メイ「そうだよな!スクールアイドルなら、試してもみずに諦めるなんて言うなー!!」
って、すごいパッションですみれさんに詰め寄る可可さんとメイちゃん。
可可「わかってくれマスか…!!」
メイ「当たり前だろ!頑張れば必ずできる!」
可可「はいデス!」
なんか、2人とも握手しだしたんだけど。
メイ「諦めない気持ちこそ、スクールアイドルだ〜〜!!!」
2人とも肩組んで外苑球場の中に入って行っちゃったよ。
……結果はもちろん、ダメでした。
可可「ダメ、でシタ…。」
メイ「めっちゃ怒られた……。」
彰人「だろうな。」
きな子「無念っすね…。」
千砂都「2人…意外と似てるね。」
かのん「でも、そうなるとどこがいいのかな。」
夏美「……ここは無駄にマニーを使うより、効果的な作戦を、考えるべきですの。」
賢汰「まぁ、夏美の言う通りですよ。」
千砂都「効果的?」
恋「何かあるんですか?」
夏美「よぉく考えるですの。
勝者は視聴者の投票で決まる。つまり、如何にして視聴者の興味を引くかが重要ですの。」
零「いや、それは分かってるけど……。」
四季「問題はその方法。」
夏美「簡単ですの。例えばLiella!に投票してくれた人にここにいるメンバーの秘蔵写真を配布…そうしてさらにマニーを追加してくれた人にはぬぁんと……」
彰人「バカか。」
すみれ「無理。」
彰人とすみれさんは夏美ちゃんにチョップをあびせた。
夏美「まだなにかは言ってないですの。」
「とにかくみんなで考えて見つけていくしかないね。
Liella!とBAD SOUL、結ヶ丘、そして俺達がちゃんと伝わるシンボルになる場所を。」
零「シンボル……。」
解散してからは、俺とかのん、恋さん、きな子ちゃん、零くんとと生徒会室で考えていた。
「……とは言ったもののはっきりしないよなぁ…。」
零「結ヶ丘のシンボルっすよね。」
「うん。例えば、雪国の学校だったら雪のイメージだし。海の近くなら海だろうし。」
きな子「結ヶ丘も、近くに有名なところいっぱいあるっすよ!
大きな通りに、お店に……」
「でもそれが結ヶ丘を表してるかって言ったら違う気も…。」
ナナミ「たしかに、有名すぎて結ヶ丘を表してるって感じじゃないよね。」
そう言って、ナナミさんは資料を机に置いた。
かのん「これは?」
ナナミ「オープンキャンパスの各部活の企画案だよ。」
零「こんなにあるんすか!?」
恋「それだけ、皆この学校のことを……!」
ナナミ「うん!皆どんどん好きになってるんだと思う!」
きな子「スクールアイドル部はオープンキャンパスどうするんすか?」
「……すっかり忘れてた…。」
恋「やはり、ライブを行なった方が…!」
そう話していると、ナナミさんが口を開く。
ナナミ「それなんだけど……」
生徒会室での話を、共有した俺たち。
可可「やらないんデスか!?ライブ!」
かのん「うん。生徒会で話したんだけど、私達は地区予選に集中しようって」
千砂都「いいの?」
可可「そうデスよ!
可可なら平気デスよ!1つくらいライブが増えたって!」
「俺たちもそう言ったんだけどね…。」
すみれ「何があったのよ。」
「ナナミさんから言われたのは……『ライブをやると、Liella!とBAD SOULにだけ注目が集まりすぎちゃうんじゃないか』って。」
彰人「なるほどなぁ。」
「学園祭でもライブやったし、学校のことを考えたら今回は他の部活で盛り上げていくのも大切なんじゃないかなって。」
すみれ「となると……私達は?」
可可「ライブで歌わないとなると…。」
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彰人視点──
オープンキャンパスの日。
俺達はたこ焼き屋を出店して盛り上げていた。
千砂都「いらっしゃーい!ちぃちゃんと……」
「BADの!」
2人「「ネオレインボーたこ焼きが焼けたよ(ぜ)〜!」」
……あれぇ?
すみれ「全然ね。」
千砂都「おかしいなぁ、こんなに丸いのに。」
メイ「そこじゃないと思うぞ。」
四季「色……。」
夏美「ピンチは!チャーンス!
流行を先読みせねば、マニーはついてこないですの。
ここは、このたこ焼き用に特別配合で作られた大人気スムージーとたこ焼きを合わせて……」
そう言って夏美ちゃんは新しいものを作り出しちゃった。
夏美「レインボースムージーたこ焼きですの!」
四季「パス。」
メイ「どうやって食べるんだよ…。」
夏美「それは簡単!まずはこの特製ストローをカップの中へ!そして一気に……」
あっ、熱いの一気に飲もうとしたら火傷するって……。
夏美「喉が……喉に直接熱いのがぁぁ…。」
千砂都「大丈夫!?」
すみれ「何やってるのよ!」
「はぁ…なーにやってんだか。」
四季「愚かさん。」
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一方その頃──
奏視点
恋「こちらは、問題ないようですね。
きな子さん、音楽科の演劇のお手伝い、お願い出来ますか?」
きな子「わかったっす!」
そう言って、鼻歌を歌いながら歩いていくきな子ちゃん。
それにしても、オープンキャンパス人が多くて良かった。
恋「生徒が少ない分、結束力があっていい学校だと、この間雑誌にも紹介されました!」
かのん「お母さんが願った通りの学校になってきてるんだねっ。」
「恋さん、俺ちょっと別のとこ行ってくるよ。」
恋「はい、気をつけてくださいね?」
俺は恋さん達とは別の場所に向かい、俺はオープンキャンパスの見回りをしていた時だった。
??「すみません、BAD SOULの出雲奏さん……ですよね。」
「え、はい、そうだけど……」
航海「あ、すみません。
俺、『朝日航海』って言います。兄貴が世話になってます。」
「お兄さん……?」
航海「山吹賢汰。
奏さんの後輩ですよ。」
「君が、賢汰くんの弟……?」
航海「はい。
まぁ、兄貴がここでどう言う風に生活してるかなんて、特段興味はありませんけど。」
「そ、そうなんだ……。」
……賢汰くんと、仲悪いのかな。
航海「ところで、髪の色が水色の俺と同い年くらいの子を見かけませんでした?
一緒に来ていたんですけど、ちょっとはぐれてしまって。」
「うーん……ごめんね、ちょっと見かけなかったかな。」
航海「そうですか。
……ありがとうございます。」
そう言って、航海くんは去っていく。
去り際、航海くんは俺にこう言った。
航海「……兄貴のこと、よろしくお願いします。」
そう言い残し、去っていってしまった。
また校舎内を見回りしていくと、1人の女の子とぶつかってしまう。
??「ひゃっ。」
「あ、ごめん!
怪我はない?」
??「はい、大丈夫です……。」
水色の髪の子……この子、さっき航海くんが言ってた……
「ねぇ君、さっき朝日航海くんって子が君のこと探してたよ。」
??「今合流しようと思い、急いでいました。あなたに気付かずすみません。
……これでは考えていたスキームが無駄になってしまいます。既にはぐれてからというもの、アジェンダが狂っていると言うのに。」
なんか、仕事ができるOLさんって感じがするな……この子。
??「すみません、失礼します。」
「うん、気をつけてね。」
そんな少し不思議な子と別れ、俺は見回りを続けていた。
見回りをしていると、航海くんとさっきの女の子が一緒にいる姿を目撃する。
「仲良いんだな…あの子達。」
見回りしてると、気づいたら千砂都達がいる場所に着いた。
すみれ「どうすんのよ!こんなに余らせて!やっぱりスムージーなんて!!」
夏美「なーにを言ってるんですの!!問題はたこ焼きですの!たこ焼き!」
千砂都「違うよぉ!丸は最高だよ!」
彰人「丸は関係ないだろ…。」
夏美「話がややこしいですの。」
メイ「どうでもいいよ…。」
四季「意外と…いける。」
「ねぇ、ちょっとこれ飲んでもいい?」
彰人「あれ、奏。
見回りはいいのか?」
「ん?あぁ〜ちょっと他のとこ見てたら気づいたらここに。」
彰人「まぁ、いいけど。」
俺は残ってたレインボースムージーたこ焼きをちょっと飲んでみた。
……うん。これ意外といけるな。
「たしかに、これ結構いけるよ。」
彰人「なぁ奏。賢汰見てねぇか?」
「えっ?賢汰くんいないの?」
夏美「朝少し外すって言ってそのまんま戻ってきてませんの。」
「ちょっと心配だね。
俺見てくるよ。」
彰人「お前だけだと日が暮れるだろ。
俺も行く。」
俺は急いで賢汰くんを探しに校内を見ていた。
歩いていると、中庭で考え事をしている賢汰くんを見つけた。
「賢汰くん。」
賢汰「あ、すみません先輩。
何も手伝ったりしないで……。」
彰人「どうしたんだよ、こんなとこで。」
賢汰「すみません。
……ちょっと弟に会って。」
彰人「弟?」
「あ、航海くんか。」
賢汰「奏先輩、航海にあったんですか?」
「うん。見回りしてる時にたまたまね。」
賢汰「そうですか…。」
彰人「お前確か、弟と仲悪いんだよな。」
賢汰「はい。
……両親が離婚してから、ずっと会ってなくて。連絡すら取ってなかったので、ここに来ていることすら知らなかったんです。」
「なんか、言われたりしたの?」
賢汰「まぁ……あんまり会話はしてないですけど。
強いて言うなら……『なんで兄貴はあんな母親について行ったんだよ』って。」
彰人「また、喧嘩しそうなったってか?」
賢汰「いえ、別にそういう訳ではなくて。
……先輩達にも言ったような事を、航海に言ったんです。」
「何かあったの?」
賢汰「いえ……そのまま何も言わずにいなくなって…。
それで、ここにいたら『冬毬』が……」
彰人「冬毬?誰だ?」
賢汰「俺のもう1人の幼馴染で、夏美の妹です。」
彰人「夏美に妹がいたのか!?」
賢汰「はい。
冬毬とはこの前会ったんですけど…まぁ、少し話をした程度で。」
「何か話したの?」
賢汰「そうですね。
……『賢汰さんは、どうしてバンドをしているんですか』、と。
昔は、そんなこと言う奴じゃなかったんですけど……。変わってしまった幼馴染に少し驚いてたりしてたら……気づいたらこんな時間に。」
彰人「そっか。
……なんかあれば言えよ?俺達にできることは少ないかもしんねぇけど。」
賢汰「はい。
……すみません、戻りましょうか。」
俺達が部室に戻ると、かのんたちが話をしていた。
彰人「何話してんだ…?」
俺達はかのんたちのいる所に向かうと、どうやらサニパさんと話をしていたようで。
悠奈「せっかくなら、1番信頼してるスクールアイドルにまずはお披露目したいなーって。」
摩央「自信作なの。」
可可「サニパ様の……!!」
メイ「ステージ…!!」
夏美「これはバズりますの!一足先にネットに……」
賢汰「信頼関係。」
夏美「わかってますの……。」
そんな会話を見ていると、サニパさんはステージを俺たちに見せてくれた。
可可「素敵なステージデスぅ…!」
メイ「リモートじゃなくて生で見てぇぇ!!」
摩央「島の皆が、私たちをイメージして用意してくれたの。
……最後だからって。」
かのん「最後…?」
悠奈「うん。この地区予選を仮に突破できたとしても、次は東京大会。さらには決勝。
会場は、東京の大きなステージになる可能性が高いでしょ?」
摩央「そしたら私達が、この島でスクールアイドルとしてステージに立てるのは……。」
悲しげな顔をする摩央さんを見て、俺達は息を飲んだ。
サニパさん達は、学年的にも、ラブライブに出れるのは今年で最後。
だからこそ、島の人たちも全力でサニパさんを応援しようとしてくれていたのを、電話越しに感じた。
摩央「この島と共に生きて、仲間がいたからここまでこられた。」
悠奈「この学校と、この島をもっと盛り上げたい!みんなに来て欲しいって!
お互い、素敵なライブにしようね!!」
可可「はいデス!」
メイ「ありがたきお言葉…!!」
「……俺たちも、見つけなきゃだね。」
……To be continued
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