Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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結ヶ丘の生徒達の協力を経て、ステージの場所決め、生徒会の仕事を手伝ってもらった恋達生徒会。

地区予選を超えたスクールアイドル部。

東京大会進出を決め、優勝へまた1歩近づいていく──


第9話#1

彰人視点───

 

俺達スクールアイドル部の地区予選突破が校内放送で響きわたる。

 

クラスメイトA「良かったね彰人!」

 

クラスメイトB「奏もおめでとう!」

 

奏「ありがと、皆!

みんなのお陰で掴んだ地区予選だよ!」

 

………みんなから祝福されるのも、悪くねぇな。

 

「でも、目指すは優勝。

Liella!と俺達BAD SOUL、2組揃って優勝する。それが俺達のやりてぇ事だからな!」

 

可可「そんな……バカナ……!!」

 

「ん??どした可可。」

 

可可「いまセン……サニパ様が……いまセン……!!

東京大会進出の中にサニパ様がいまセン!!」

 

かのん「えっ……?!」

 

奏「サニパさんが……負けた……!?」

 

「嘘……だろ…!?」

 

千砂都「一体、何が……。」

 

すみれ「まさか、予選で敗退したってこと!?」

 

可可「何失礼なこと言ってるのデスか。サニパ様に敗退は有り得まセン!」

 

「お前が言ったんだろ……。」

 

かのん「どうして…。」

 

そんな話をしてると、かのんの携帯が鳴った。

それからしばらくして、俺達はサニパさんと連絡をとった。

 

悠奈「おぉ?全員集まってるね!」

 

摩央「東京大会進出おめでとう。」

 

悠奈「コングラッチュレイ……パァ!」

 

かのん「ありがとうございます…。

あの、でも……。」

 

摩央「あなた達が気にするかと思って、悠奈がこっちから連絡した方がいいって。」

 

悠奈「ごめんね。東京大会で君達と歌うの、楽しみにしてたんだけどね。」

 

「じゃあ、マジで……。」

 

可可「何があったのデスか…!?」

 

メイ「去年も一昨年も、地区予選はぶっちぎりで突破していたはずなのに!」

 

悠奈「だよねっ。」

 

摩央「……慢心。と言われても仕方ないかもしれないわね。

……手を抜いた訳じゃないんだけど、少し油断していたのかもしれない。」

 

悠奈「たった一人に、負けちゃったんだよね。」

 

零「1人…?」

 

摩央「あなた達も、会ったことあるんじゃない?」

 

そう言って摩央さんはパソコンに画像を転送してくれた。

……こいつ確か………!?

 

悠奈「この子この子!」

 

可可「わ〜!!!代々木スクールアイドルフェスの!!」

 

かのん「マルガレーテちゃん…。」

 

悠奈「そう。私達の後に歌ったんだけどね?

……聞いた瞬間、『しまった』って思った。圧倒された。それに、ワイルドバトル・フェスの方に出た、『SNOW』って子も…。」

 

奏「湊冬弥くん……ですよね。」

 

摩央「えぇ。彼の歌にも、引っ張られてしまった。」

 

可可「サニパ様が……。」

 

かのん「圧倒されるなんて……。」

 

夏美「そんな凄いんですの?」

 

すみれ「なんなのよ、どうして次から次へと強敵ばかり来るのよ!!」

 

すみれがそう言うと、悠奈さんから激励の言葉が飛んできた。

 

悠奈「弱気になってる時間はないよ!」

 

かのん「っ…!」

 

摩央「今、ラブライブは年に一回。高校三年間でチャレンジできるのは三回だけ。」

 

悠奈「一回一回を、『これが最後』ってつもりで挑んだ方がいいよ。

……じゃないと、気づいた時には…終わってるっ…。」

 

奏「悠奈さん…。」

 

悠奈「というのが、お節介な先輩からのアドバイス!」

 

摩央「優勝目指してね。」

 

2人「「じゃあね!」」

 

サニパのお2人は、ビデオ電話を切った。

……泣いてたな、サニパさん。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

奏視点───

 

それから、俺達はかのんの家にお邪魔していた。

 

ありあ「はい、どうぞ!」

 

恋「わぁ〜!」

 

ありあちゃんがテーブルに置いたのは、『東京大会進出おめでとう』とプレートが着いた、マンマルのケーキだった。

……すごいな、よく作ったよ。

 

ありあ「東京大会進出おめでとう!」

 

恋「ありがとうございます!」

 

かのん母「じゃあ今からハンバーグ焼いて来るからね!」

 

かのん「うん…。」

 

ありあ「あれ、嬉しくないの?」

 

暗い表情をするかのんを見て、ありあちゃんが反応した。

 

かのん「いや、喜びたいのは山々なんだけどね……。」

 

千砂都「次の山が大きくてね〜。

マンマルだったらどうする?」

 

千砂都はマンマルにそう言った。でも、マンマルも首を傾げていた。

ありあちゃんがふと、可可さんのパソコンを見た時、そこに写ってたマルガレーテちゃんと冬弥くんの写真を見て呟いた。

 

ありあ「あれ?その子達……さっき店に来てたよ?」

 

可可「ゲッ。」

 

ありあ「そこでお茶して行った。」

 

彰人「はぁ!?」

 

すみれ「偵察…?!」

 

メイ「もうそんなことまでしてるのかよ!」

 

夏美「こうなったら強硬手段で行くしかないんですの!」

 

四季「……。」

 

四季ちゃんは無言で薬らしきものを取り出した。

……何しようとしてるの???

 

夏美「大会当日、この液体をあの子達の飲み物に1滴垂らせば、その瞬間、私たちの決勝進出は決定ですの。」

 

四季「ブイ。」

 

賢汰「ダメに決まってるだろ。」

 

零「2人ともなんでそういう手しか思いつかないんだよ!?」

 

すみれ「そうよそうよ!」

 

可可「すみれも似たようなもんデスけどねー。」

 

四季「リアクション、薄い…。」

 

夏美「では、正攻法でネットに2人の根も葉もないゴシップを流して炎上を狙うんですの!」

 

彰人「どこが正攻法だよ!!!」

 

夏美「ネットの世界では充分正攻法ですが。」

 

すみれ「適当なこと言わないの。」

 

そんな話をしながら、俺は千砂都が真剣な顔してスマホとにらめっこしているのを見た。

 

「ん?千砂都、どうした?」

 

きな子「気になるところでもあったんすか?」

 

千砂都「ん?ううん。なんでもない。」

 

それから夜になって、解散の流れになった。

 

かのん「じゃあまた明日!」

 

2期生「「「「「「はい!」」」」」」

 

きな子「失礼するっす〜!」

 

彰人「奏、ちょっと残れるか。」

 

ふと彰人がそんなこと言い始めた。

Liella!の方も、千砂都がかのん達を集めて話しているようで。

 

彰人「奏、単刀直入に聞く。

……この間のライブ、どうだった。」

 

「2人は、頑張ってると思う。

……けど、まだまだ俺達との実力が開いてるように感じた。」

 

彰人「……東京大会進出は出来たが、このまま決勝までストレートに勝てるかって言われたら…わかんねぇな。」

 

「彰人は、どう思ったの?」

 

俺は、彰人の想いが聞きたかった。

……本当はこんなこと、俺にだって言いたくないんだろう。だけど、俺にだけ言ったってことは、何かある。

 

彰人「……曲も良かったし、東京大会進出までは順当に行けるな、とは思ったよ。けど、次は湊冬弥との決戦になる。

……正直、あいつの歌はすげぇ。お前と同じくらい…いや、歌に乗ってる想いは、お前以上かもしんない。

あいつの歌は、自分の存在を証明する歌だ。生半可な詩で勝てるだなんて思えねぇ。

……それくらいの曲が書けるかがわかんねぇんだ。」

 

「……そっか。」

 

彰人「……さっき、久しぶりに母親から連絡が来たんだよ。

……『ワイルド・バトルフェスの東京大会進出おめでとう。』って。」

 

「そうなの?」

 

彰人「あぁ。けど、こんなことも書いてあった。

……『でも私には、ボーカルの子以外の音がノイズみたいだ。』って。」

 

「えっ……?」

 

彰人「前に言ったっけ。

……俺と母親の仲が悪いってこと。」

 

「俺の正体暴いた時にちょっとだけ聞いた気がするよ。」

 

彰人「母親はさ、世界的に有名な音楽家でさ。

ガキの頃、俺もめちゃくちゃ楽器を触れさせられたんだよ。

……やりたいことすら、ろくにさせて貰えなかった。」

 

「そこまでは聞いたよ。」

 

彰人「それだけじゃない。

……昔の俺はさ、不器用だったからなんも出来なかった訳よ。その度に母親からは怒号が飛んできて、できるようになるまで部屋から出させてすら貰えなかった。

そんな環境に嫌気がさして、母親に内緒でL tubeでの音楽動画を見漁るようになってさ。そこで、お前の音楽に出会ったんだよ。そっからは母親と俺は喧嘩ばっかしてさ。」

 

「それくらい、仲は良くないんだ。」

 

彰人「まぁな。

……だからこそ…迷ってんだよ、どうすべきか。」

 

「どうすべきかって?」

 

彰人「正直、俺は湊冬弥に勝ちたい。

……けど、今の俺と零達3人じゃ、足手まといにしかなんねぇ。

奏だけならまだしもな。」

 

「彰人…。」

 

彰人「まぁ、とにかく全力でやるだけだ。

……実力でおふくろの事黙らせてやる。」

 

彰人はそう言って胸の前で拳を打ち付けた。

……俺も、その期待に応えられるように頑張らなきゃな。

 

家に戻った俺は、曲作りをしていた時だった。

突如ノックの音が響いて何かと思い外に出た。

そこには冬弥くんとマルガレーテちゃん、そして、かのんがいた。

 

冬弥「出雲奏。

……お前は何故こんな場所で歌っている。」

 

マルガレーテ「私が本当の歌を教えてあげる。

あなた達が歌っているステージが、いかにちっぽけでくだらない場所か、思い知らせてあげる。」

 

かのん「くだらなくなんかない!

……私たちが歌ってるステージは、ラブライブは……最高の場所!!!」

 

「……そんなことしか言えない君らに、負けるつもりはない。」

 

冬弥「俺らの言葉を覚えとけ。

……当日、その意味が分かる。」

 

そう言って、2人は去っていってしまった。

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冬弥視点──

 

マルガレーテ「冬弥。」

 

「……なんだ。」

 

マルガレーテ「出雲奏に、もう少しなにか言ったらどうなの。」

 

「……別に。話すことなんかねぇ。

現にあいつらは代々木スクールアイドルフェスで俺に負けた。それが何よりの証拠だろ。」

 

マルガレーテ「一度負かした相手に、負けるつもりはない、って言いたいわけね。」

 

「……まぁな。」

 

マルガレーテ「私達は、勝たなきゃいけない。

……ラブライブと、ワイルド・バトル・フェス…その両方で結果を出さなきゃ、ウィーンには帰れない。」

 

「あぁ。

……だから、こんなとこで止まれねぇ。血反吐を吐いてでも、俺達は歌わなきゃいけねぇ。」

 

マルガレーテ「……えぇ。」

 

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彰人視点──

 

練習を始めようと、準備をしていた時に、すみれから突然連絡を受けた。

 

すみれ【あんた達にも、聞いて欲しい話があるの。だからすぐに零達連れて屋上に来なさい。】

 

奏「彰人、行こう。」

 

「あぁ。

……零、賢汰。とりあえず今から屋上行くぞ。」

 

零「え、どうしてですか!?」

 

「知らん!

とりあえず連れてこいってさ!!」

 

俺達は大急ぎで屋上に向かった。

屋上についてすぐ。

 

すみれ「私から話があるんだけど。」

 

千砂都「??何?」

 

すみれ「……次のステージは、『2年生7人だけで立った方がいい』と思うの。」

 

………は?

お前、何言ってんだよ……。

 

 




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