Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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ラブライブとワイルド・バトル・フェスの予選を突破したLiella!とBAD SOUL。
しかし、ラブライブ予選突破のグループに前回王者である『Sunny Passion』の名前はなかった。
サニパの2人に背中を押され、より気を引きしめる一行。

しかし、すみれはとんでもないことを口にし出して──


第9話#2

彰人視点──

 

千砂都「すみれちゃん……。」

 

恋「本気なのですか…?!」

 

すみれ「えぇ。昨日一晩考えたの。

あの子達に勝つには……決勝に進むにはそれしかないって。」

 

可可「すみれ……。」

 

「そんなにウィーン・マルガレーテと湊冬弥が怖いのか?」

 

すみれ「Sunny Passionを倒したのよ?当たり前でしょ。」

 

きな子「……ですよね…。」

 

かのん「だからって、必ず負けると決まったわけじゃないでしょ!?」

 

恋「でも、私達2年生だけで歌うなんて許されるのですか?!」

 

すみれ「えぇ。

予選に出ていないメンバーが加わるのは禁止だけど、やむを得ず欠員が出るのは構わないって。」

 

メイ「……私らが休めば……。」

 

四季「2年生だけでより素晴らしいステージが作れる。」

 

きな子「っていうことっすか…。」

 

かのん「馬鹿なこと言わないで!!」

 

奏「すみれさん、もう一度考え直して。

……俺達だけで勝ったって、なんの意味もない。」

 

「勝って、学校の皆で喜ぶのが目的のはずだろ!!!!!」

 

俺は、すみれに掴みかかろうと歩をすすめた時だった。

……零が、俺の後ろから手を掴んだ。

 

零「でも、俺たちがいて負けたらどうするんですか。この学校の皆が……ここに住む皆が悲しむ。俺は、そんなの見たくないっす。

……だから先輩達だけで出れば、勝つ可能性はグンと上がる……。」

 

「零、お前はそれでいいのかよ!!!」

 

零「俺だって!!!!

……俺だって、出たいっすよ……。勝って、先輩達と喜びを分かち合いたい…!!!」

 

「だったら!!!」

 

零「見ちゃったんすよ!!!

……この間のライブの動画にあった1つのコメントを……。

『真ん中のボーカルの子以外の音がノイズみたい』って、コメントを。」

 

……そのコメント………もしかしておふくろの……!?

 

零「それを見て、俺……怖くなったんですよ…。

……本当に、俺がここにいていいのか……ずっと…。」

 

賢汰「俺も、先輩達だけで歌うのに賛成です。

……先輩達は、実際にフェスで結果を出した。でも、俺たちが入ってすぐにあった代々木スクールアイドルフェスでは、4人で出て、湊冬弥に負けた。

……それが何よりの証拠じゃないですか。」

 

奏「賢汰くん……零くん……。」

 

賢汰「……俺だって、零が見たコメントを目にしました。

俺達はずっと、先輩達の役に立ってると思ってた。けど、そんなことないって思ったら……俺達が先輩達の横で音楽をやっていいのか、正直わからなくなりました。」

 

「お前ら……。」

 

すみれ「聞いたでしょ。

……勝たなきゃいけないの。」

 

かのん「私だってそう思ってる!!

……でも、ここにいる全員で挑まなきゃ、意味がない!だって……ここにいる全員がスクールアイドル部なんだもん!!」

 

すみれのやつ、なんでさっきから可可の方を見てんだ?

 

すみれ「……私はね、ショービジネスの世界に返り咲きたいの。

……ここで結果を出して……目立って、目立って、目立ちまくって!!あの世界に舞い戻らないといけないの!!!

……だから、こんなところで負けてなんか居られない……!!」

 

かのん「……本気で言ってるの。」

 

すみれ「……!!」

 

かのん「ねぇ答えて!!!!!」

 

すみれ「……本気よ。」

 

奏「かのん……。」

 

奏は、咄嗟にかのんの手を掴んで止めようとした時だった。

 

可可「やめてくだサイ!!!」

 

「可可……!?」

 

可可「やめて……くだサイ……。」

 

可可の懇願を聞いて、すみれは屋上を出ていってしまう。

 

奏「すみれさん!!!」

 

俺は手を出して、奏を引き止めた。

 

「……。」

 

……すみれ……お前、なにか隠してるのか?

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

奏視点───

 

下校時刻になって、俺達は零くん達と話していた。

 

「2人とも、こんな時にごめん。

……明日は予定通り練習するつもりだから。」

 

賢汰「本当に、大丈夫なんですか。」

 

彰人「あいつとは、俺達で話しておく。

……お前らは、心配せずに練習してくれ。」

 

零「先輩。

……俺が言ったこと、あれは紛れもなく本当のことです。」

 

「……俺は、この4人で出たい。

……誰になんと言われたって、俺達にしかできない音楽をするだけ。

だって、歌には色んな思いが詰まってるから。」

 

賢汰「奏先輩……。」

 

「人には人の感性がある。

……気にしない、なんてできないかもしれない。それでも、俺は歌い続ける。

そんな人にだって、俺たちの歌が届くと願って。」

 

零「奏先輩は、強いですね。」

 

「そんなことないよ。

……俺は今も昔も、弱いままだから。」

 

彰人「さ、お前らは早く帰れ。

……明日もやることいっぱいあんだからな!」

 

2人「「……はい!!」」

 

2人を見送りながら、俺達は話していた。

 

彰人「悪ぃな、あんなデケェ声出して。」

 

「ううん。

……去年は俺がすみれさんにデカイ声出して、不快にさせちゃった訳だし。お互い様だよ。」

 

彰人「……正直な、あいつの普段の態度は気に食わねぇ所もあるが、本気であんなことしたいって思う奴じゃねぇってことぐらいはわかってる。

……俺は、平安名すみれを信じてる。」

 

「……それ、俺じゃなくて本人の前で言いなよ。」

 

彰人「ばーか、誰が言うかよ。」

 

「すみれさんはきっと、何かを隠してる。

……だからあんなこと言ったんでしょ。」

 

彰人「……お前も気づいてたか。」

 

「うん。

……すみれさん、ああ言いながら、時折可可さんの顔を伺うような行動してたから。それに可可さんがずっと黙ってたことも気がかりなんだ。普段なら、真っ先にすみれさんの意見に噛み付くのに。」

 

彰人「たしかに。

……ん、千砂都から?」

 

千砂都【可可ちゃん、すみれちゃんと話してくるって。】

 

彰人「……ん。

行くか、奏。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

零視点───

 

俺達は先輩達と別れた後、きな子ちゃん達と一緒にすみれ先輩の元を訪れていた。

 

すみれ「あんた達……。」

 

きな子「すみれ先輩、その格好……。」

 

夏美「似合ってるんですの…。」

 

すみれ「な、何よ!神社の娘なんだから、このくらいするわよ!

……で、なんの用?」

 

きな子「いえ、すみれ先輩に聞いてほしいっす!」

 

俺達6人は手を繋いで輪になって、歌声を重ね合わせる。

……俺達の想いを乗せて。

 

きな子「今、きな子達の想いをすみれ先輩に送ったっす。」

 

メイ「だから、次のステージには立たない。」

 

夏美「東京大会は2年生7人で、立つんですの!」

 

四季「そして、私達に……」

 

「勝つところを見せて欲しいです。」

 

賢汰「これが、俺達1年生の総意です。」

 

すみれ「あんた達……。

……そんなの……そんなの出来るわけないでしょ!!!

……どれだけ練習頑張ってきたと思ってんのよ……!!朝から晩まで毎日毎日、大会のために……!!」

 

メイ「でも……。」

 

すみれ「皆で一緒に喜ぶために、頑張ってきたんでしょ…!!」

 

「すみれ先輩……さっきと言ってること変わってるっすけど…。」

 

賢汰「2年生7人で出たいって言ったのはすみれ先輩では?」

 

すみれ「それは……。」

 

可可「13人でいいんデスよ。」

 

……可可先輩…!?それに、奏先輩に彰人先輩まで……。

どうしてここに……?

 

可可「大切なのは、全員で歌うことデス!皆で最高のステージにすることなんデス!」

 

すみれ「……でも……でも……!!」

 

可可「可可は構わないって言ってるのに、どうして余計なことばっかりするんデスか……勝手に苦しんでるんデスか……!!」

 

すみれ「嫌なの……。」

 

可可「え…。」

 

すみれ「あんたと一緒に居たいのよ……!!

3年間、一緒にスクールアイドルやりたいの!!」

 

可可「……!!」

 

すみれ「可可のバカ!!!」

 

そう言って、すみれ先輩は走り去ってしまう。

 

可可「すみれ!!」

 

かのん「すみれちゃん…!!」

 

いつの間にか物陰に居たかのん先輩が追いかけようとしたのを、千砂都先輩と奏先輩が止めていた。

そして、ティアラを手にすみれ先輩が戻ってきた。

 

可可「すみれ…これは……。」

 

すみれ「私はこれで救われたの……!

だからお礼がしたいの……!!!私の力で、あんたに3年間スクールアイドルを続けさせたいの……!!上海に絶対帰らせたくないの……!!!」

 

メイ「上海…?!」

 

夏美「どういう意味ですの…?」

 

すみれ「帰っちゃうのよ……!!!勝てないと……!!結果残さないと、この子が……!!

……可可が、連れ戻されちゃうの……!!居なくなっちゃうの!!!」

 

そう言って、すみれ先輩は泣き崩れていた。

 

彰人「そういう事だったんだな。」

 

「先輩……知ってたんですか?」

 

彰人「いいや?

……俺達はなんにも聞いてない。けど、すみれはすみれなりに、可可のことを思って苦しんでたんだって。」

 

可可「ほんと……バカデスね……!!」

 

可可先輩はすみれ先輩に寄り添って涙を拭いていた。

 

可可「本当に……すみれは余計なことばっかりするのデスね。

……可可の嫌がることばかり。可可が決めたことに反対ばっかりして、可可が言うことにいつもいつも口を挟んで…。」

 

すみれ「うるさい……うるさい……!!うるさ───」

 

可可先輩は、泣いてるすみれ先輩を抱きしめる。

……いつも喧嘩ばかりの先輩達が、それぞれ思いあって、苦しんで。

 

可可「本当……大嫌いデス……!!」

 

すみれ「っ……。」

 

可可「大嫌いで……大好きデス……!!」

 

すみれ「うぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」

 

賢汰「……っ…。」

 

「っ…!!」

 

彰人「やっぱりあいつら……仲良いじゃねぇか。」

 

奏「2人を信じて……良かった。」

 

次の日──俺達はまた、4人で練習の準備をしていた。

 

奏「2人とも、これ。」

 

「これ……東京大会で歌う曲…?!」

 

彰人「あぁ。

……今回は、俺と奏の合作。あいつらの姿を見て、今一度思ったんだ。弱気なままじゃ、湊冬弥には勝てねぇってな。

だからこそ、俺達は進み続けるって想いをありったけ詰め込んだ!!!!」

 

賢汰「……見せてやりましょう、俺達の音楽を。

……俺達の魂って奴を。」

 

奏「賢汰くん、燃えてるね!!」

 

賢汰「えぇ。

……久しぶりにこんなに燃えまくってて、自分でも驚いてますよ。」

 

彰人「うっし!!!じゃあ行こうぜ!!」

 

「押忍!!!

……ブラックホールを吹き荒らしてやりましょう!!!!」

 

奏「BAD SOUL!!」

 

4人「「「「Buddy………GO!!!!!」」」」

 

 

……To be continued




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