Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
夢破れたマルガレーテが異議を唱えた時、突如として冬弥が意識を落としその場に倒れる。
マルガレーテに暗い影を落とし、奏達も立ち尽くす。
マルガレーテと冬弥の過去を聞いたかのん。
………そんな彼女と奏の元に、ある話が舞い込んで来る。
奏視点──
俺とかのんは理事長に呼び出され、話を聞いていた。
かのん「『ウィーン国立音楽学校』……!?」
理事長「えぇ。
……指導も施設も、全てが最高峰の……世界で一番と言っていい音楽学校よ。」
理事長のパソコンに映し出された画面を見ると、『少し大人びたマルガレーテちゃんにそっくりな人物』が映し出された。
かのん「マルガレーテちゃん……?!」
理事長「えっ?」
かのん「あっ、いえ…。」
理事長「…そこから朝、メールが来たの。
『結ヶ丘高等学校に所属する澁谷かのんさんと出雲奏さんを当校に招きたい』と。
……留学生として。」
「留学……ですか。」
俺とかのんは理事長が取り出した資料を手に取る。
理事長「そこに詳しい資料があるわ。
期間は今年の4月から。学費や生活費に関しては、向こうが面倒を見ると言っているので心配ないわ。
……あ〜それから──」
「待ってください!」
理事長「ん?」
「行くかどうかは……?」
理事長「もちろん自由よ。
……ただ、あなた達がこの先も本気で歌の道を目指していきたいと思うのであれば、大きなチャンスであることは確かよ。」
「……はい。」
理事長「返事は今すぐでなくてもいいわ。
……ゆっくり考えなさい。」
俺達が理事長室を出ると、彰人や千砂都……スクールアイドル部の皆がいた。
かのん「皆…?」
きな子「かのん先輩、奏先輩…どうかしたんすか?」
すみれ「偶然ね〜?」
「……バレてるからね?」
彰人「何話してたんだ?」
メイ「まさか、私達に隠れて悪いことを……!!」
かのん「違うよっ。」
四季,賢汰「「……。」」
四季ちゃんと賢汰くんが、俺とかのんが手に持ってる資料を見つめていた。
かのん「あ、これは……冬弥くんとマルガレーテちゃんのことちょっと調べててさ。」
彰人以外の全員が驚いたみたいで、かのんとともに中庭で2人のことを聞いていた。
かのん「2人とも、この音楽学校に入ろうとしていたらしくて。」
すみれ「なんて書いてあるの?」
可可「『ウィーン国立音楽学校』…。」
零「めちゃくちゃエリートじゃないっすか!?」
かのん「そうなんだ、そしたら理事長先生が資料持ってるって言うから……。」
かのんがページを開く手を止める。
……そこには、さっき理事長のパソコンに映る資料に映ってた、マルガレーテちゃんのそっくりさんがいた。
きな子「どうしたんすか?」
かのん「ううん、なんでもない。
……さ、練習始めるよ!よーし、エイエイオー!!」
「よし、やろうか!」
練習を終えて、かのんの家にお邪魔した俺は、かのんと2人で資料を見ていた。
「『専門的な指導の元、卒業生はそれぞれ希望した音楽の仕事に第一線で、世界的な音楽活動を続けています。』
……。」
小さい頃に、俺とかのんが立てた夢。
『世界中に歌を響かせること』。
……1度は自ら諦めた夢を掴める、二度とないチャンス。
……けど、そうしたらBAD SOULは……?残った彰人や零くん、賢汰くんは……どうするんだろう。
かのん「……?」
なんて考えていた時、ふとかのんが部屋の窓を開けた。
「ん、どうした?」
かのん「……みんな!」
なんで、皆がここに!?
千砂都「かのんちゃん……奏……!」
俺は皆がいた事に驚いていた時、きな子ちゃんから衝撃の一言が俺達に向けられた。
きな子「……留学するって、本当っすか?」
かのん「えっ…?!」
「……!?」
恋「噂になってるのです!」
メイ「ラブライブとワイルド・バトル・フェスが終わったら、ウィーンに留学するって……!!」
……もしかして、皆あの話聞いていたのかな。
そんなこと思ってたら皆バランス崩して倒れちゃって。俺とかのんは急いで外に出た。
「え、大丈夫?!」
かのん「……心配して、来てくれたんだね。ありがとう。」
きな子「かのん先輩……。」
かのん「心配しないで、行かないよ。」
「俺も行かない。」
可可「え…!?」
メイ「それってつまり……!!」
「うん。
……話があったのは本当。でも、留学はしない。」
かのん「結ヶ丘に入って、スクールアイドルになって。歌が大好きって、また言えるようになった。
……だから、この学校にずっといたい。もっと沢山歌って、3年間スクールアイドルとして頑張って、この学校の皆と一緒に……もっともっとハッピーな気持ちになりたい。」
恋「かのんさん……。」
かのん「あのね、東京大会のステージで、皆で喜べた時思ったんだ。
……私の選んできた道は、なんにも間違ってなかった!この喜びを重ねていくことが、私の目標の1つなんだって!」
「……俺は、この学校で出会った皆と歌を届けたい。
夢に気づかせて、俺の背中を押してくれた彰人や可可さん、俺を慕ってくれる零くんや賢汰くん。
……Liella!の皆とBAD SOULで歌い続ける。歌の勉強は、その後でも出来る。
……だから、今は皆と音楽をしていたい。」
すみれ「……どうやら意志は固そうね。」
きな子「じゃあ……このまま残るんすね…!!」
メイ「来年も…!!」
四季「卒業まで……!」
夏美「このままいるんですのね!」
かのん「もちろん。」
「そのつもりだよ。」
すみれ,きな子,メイ,四季,夏美「「「「「良かった〜!!」」」」」
「え、そんなに心配だったの?」
零「当たり前っすよ…!!かのん先輩と奏先輩が居ないスクールアイドル部なんて考えらんねぇっす!」
夏美「他の先輩達はイマイチ信頼感が薄いんですの。」
すみれ「なんかいった?」
夏美「い、いえいえ〜!」
千砂都,彰人「「……。」」
恋「千砂都さん、彰人さん?」
千砂都「ううん。」
彰人「なんでもねぇよ。」
千砂都は恋さんより向こうを見て呟いた。
千砂都「あの子……。」
可可「どうかしまシタか?」
千砂都「あっ!?
ちょっと飲み物買ってこよー!」
彰人「俺も着いてく、千砂都1人でこの人数分の物持たせるのは怖いしな!」
そう言って、2人は駆け出して行ってしまった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
彰人視点──
俺は、千砂都を追いかけていた。
すると、千砂都の前にはウィーン・マルガレーテがいた。
千砂都「待って!!話があるの!!」
マルガレーテ「……!!!」
千砂都「待って……!!」
千砂都はマルガレーテの手を掴み、俺は千砂都達がいる場所で止まる。
マルガレーテ「何よ!
……こっちは話なんてないわ!答えは聞いた!?」
「答え…!?」
マルガレーテ「かのんと奏よ!!
留学は失敗! ここに残るんでしょ!?」
千砂都「どうして、留学の事を……」
マルガレーテ「あなた達には関係ない!」
千砂都「教えてくれるまで離さない!!」
マルガレーテ「なんで……!!」
千砂都「教えて!!!」
真剣な千砂都に押されたのか、マルガレーテは正直に話し始めた。
マルガレーテ「……今日、家族から連絡があったの。
かのんと奏が、ウィーンに留学するなら、私と冬弥も一緒に戻ってきていい。かのんと奏の下で、歌を学びなさいと。」
「あいつらの下で…!?」
マルガレーテ「2人に連れられて戻るのは癪だけど、それで学校に入れるのなら……それでも。」
千砂都「かのんちゃんと奏…そんなに評価されてるんだ…。
……世界一の音楽学校に。」
マルガレーテ「……離してよ!
……言っとくけど、私の考えは変わらない!かのんがダメなら、自分の力だけで夢を叶えてみせる。」
そう言って、マルガレーテは歩いて行ってしまった。
………奏、かのん。
……お前らは本当にそれでいいのか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
奏視点──
理事長「後悔しない?」
「はい、あまりピンと来なくて。
……せっかくのお話だということはわかっています。」
理事長「決めるのは、あなた達よ。
……いいのね?」
かのん,奏「「はい。」」
俺達は理事長室を後にした。
……練習室に向かったけれど、そこには彰人がおらず…
「あれ、彰人は?」
零「彰人先輩なら千砂都先輩と一緒に理事長室まで行きましたけど……先輩会ってないんですか?」
「うん、会ってないけど……。」
彰人「……。」
賢汰「あ、先輩。」
「彰人……。」
彰人「…お前ら、ちょっと来い。
……奏のことについてだ。奏、お前も屋上まで来い。」
俺達は彰人に連れられて屋上に向かった。
Liella!の皆もいて、千砂都と彰人は、真剣な顔をしていた。
夏美「どうしたんですの?」
千砂都「……反対されるのはわかってる。でも、正直な気持ちだから、ハッキリ言うね。
……私、かのんちゃんに──」
彰人「俺は奏に──」
千砂都,彰人「「留学して欲しい。」」
かのん「ちぃちゃん……。」
「彰人……。」
……To be continued
感想、評価、お気に入り登録よろしくお願いします!