Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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留学して欲しい、そう言われたかのんと奏は悩む。

奏は、姉である瑞希の激励を受け考えを纏めようとしていた。
ある程度纏め、かのんの家に向かった奏。
向かった先にいたのは、マルガレーテと退院した冬弥だった。
2人からも背中を押され、奏は決心をする。
そして待ち受ける、全国大会。


今、9人の少女と4人の少年の物語も終わりを迎える──


第12話#2

奏視点──

 

留学への決意を固めてた時。

俺は彰人に呼び出され、夜の学校に向かった。

 

彰人「悪いな、急に呼び出して。」

 

「ううん。別に平気。」

 

部室に着くと、かのんや千砂都……Liella!とBAD SOULの皆が部室にいた。

 

彰人「2人が考えた答え、もう一度確かめたくてな。」

 

「うん。

……見透かされてたな…。俺のことも、かのんのことも。」

 

千砂都「私、やっぱりかのんちゃんと奏に留学して欲しい。」

 

かのん「ちぃちゃん……。」

 

千砂都「かのんちゃんは、皆を元気に出来る。皆に勇気を与えられる。奏は、皆の背中を押してくれて、皆に希望をくれる、この部活1番の、スーパースター。

……それって、才能だと思う!」

 

「……!!」

 

千砂都「だからその声をもっと遠くまで……もっともっと遠くまで響かせて欲しい!」

 

かのん「……!!」

 

かのんは、意を決して皆の前に立った。

 

かのん「……私、ここに来る前に決めてきた。

……留学、しようと思う。留学して……結ヶ丘の代表としてこの学校がもっと有名になるように!

 

……そして、自分自身がもっともっと成長出来るよう挑戦してみる!!だから…みんなとは…。」

 

すみれ「かのんがいたから、ここまで頑張ってこられた。」

 

恋「私もです!」

 

可可「もちろん可可もデス!」

 

きな子「きな子もっす!」

 

メイ「私も!」

 

四季「Me,too。」

 

夏美「悔しいけど、私もですの。」

 

かのん「みんな……。」

 

千砂都「かのんちゃんの居ないLiella!は、Liella!じゃない。それが私達が出した答え!」

 

彰人「次、奏の番だぜ。」

 

そう言って彰人に背中を押された。

……俺も、思いを口にする。

 

「俺も、結ヶ丘の代表として……『歌い手 SOUL』として!自分の限界に挑戦したい!

自分の歌が、どこまでいけるかを知りたい!!本気で歌をやって、夢を叶えて。ここにいる皆に……俺を支えてくれた皆に恩返しがしたい!!

……だから俺は、留学するよ!!」

 

零「先輩、かっけぇっす…!!

BAD SOULのことは、俺達3人に任せてください!!」

 

賢汰「離れていたって、俺達は1つ…ですから。」

 

彰人「行ってこい、相棒。

……お前の歌を、響かせてこい。」

 

「あぁ!!」

 

恋「ラブライブも、ワイルド・バトルフェスも、優勝しましょう!」

 

すみれ「それで夢に向かって踏み出しなさい!」

 

可可「2人の夢は、皆の夢デス!」

 

きな子「かのん先輩と奏先輩には、思いっきり歌を響かせて欲しいっす!」

 

零「絶対勝って、お2人のこと、笑顔で見送らせてください!!」

 

千砂都「決まりだね。」

 

……みんな、ありがとう!!

 

かのん「でも、みんなに一つだけお願いがあるの。」

 

夏美「お願い?」

 

かのん「……Liella!は続けて欲しい。1人でも欠けたらLiella!じゃない。この9人でLiella!だって気持ちはわかるよ。私だってそう思う。

……でも、辞めて欲しくない。私にとってLiella!は青春……この結ヶ丘から私がいなくなることで、Liella!が無くなるのは嫌なんだ。」

 

きな子「でも考えられないっす!かのん先輩の居ないLiella!なんて……。」

 

かのん「そんなことない。皆すごくキラキラしてる!すごく素敵……皆が結ヶ丘で歌ってるって思えれば、離れていても、勇気が貰える!Liella!を感じていられる!」

 

千砂都「ふむ〜。全国大会が終わったらLiella!は解散かと思ってたのに。やめられなくなっちゃったよ。」

 

かのん「ちぃちゃん…!!」

 

夏美「せっかくなら夏美がセンター取っちゃいますの!」

 

恋「頼もしいですね!」

 

すみれ「私も、センター争いなら負けないわよ!」

 

可可「よく言うデスっ。」

 

メイ「出来るかな…。」

 

四季「でも、かのん先輩が背中を押してくれた。」

 

きな子「きな子やるっす!やってみるっす!」

 

千砂都「……わかった、約束する!」

 

かのん「ラブライブ、必ず優勝しよう!」

 

「彰人、これからのBAD SOULは頼んだよ。」

 

彰人「あぁ、任せろ!」

 

零「いつか奏先輩に追いついてやります!」

 

賢汰「先輩にだけ、いいカッコなんてさせませんから。」

 

「ははっ、頼もしい仲間達だ!」

 

彰人「フェス、勝つぞ。

……2連覇して、お前が胸張って留学出来るように!!」

 

「うん。

……みんな、行こう!!」

 

4人「「「「BAD SOUL!!バディーッ、ゴーッ!!!」」」」

 

俺達は全国大会に向けて最後の練習を開始した。

……曲も作って、衣装も仕上げて。

 

賢汰「衣装、俺が作りました。

……先輩の覚悟を無駄にはしません。」

 

「ありがとう、賢汰くん。」

 

俺はかのんと一緒に理事長室に向かった。

……留学する覚悟を、報告をするために。

 

理事長「決めたのね。」

 

かのん「はい!皆が背中を押してくれて、だから決断出来ました。」

 

「歌で世界を幸せにしたい、世界に歌を響かせられるように、精一杯頑張ります。

……それが、皆への恩返しに……そして、この学校の未来に繋がっていくと思ってます!!」

 

理事長「いい顔してるわね、2人とも。

……行ってらっしゃい。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

三人称視点──

 

そして迎えた、ライブ当日。

Liella!は舞台裏でスタンバイしていた。

 

恋「本当にここで歌うんですね…!!」

 

きな子「こんな大きなステージで…!!」

 

メイ「ハァァァァァ……ォォォォ……!!!」

 

四季「落ち着いて……」

 

夏美「ん〜〜!!マニーの匂いがしますの!」

 

すみれ「ギャラクシーな私に相応しい舞台と言えそうね!」

 

千砂都「全部出し切らないとね!」

 

可可「このステージを夢みて……!!ここまで頑張ってきたのデス!

……結ヶ丘が始まってから、Liella!を始めてからずっと……!!」

 

かのん「私達の全てを、このステージで……!!」

 

奏「皆、頑張れ!!」

 

彰人「ぶちかましてこい!!」

 

零「俺達も、やってやりましょう!!」

 

賢汰「あぁ。」

 

観客席には、Sunny Passionの2人も来ていた。

 

悠奈「はい!」

 

摩央「ありがとう。」

 

摩央は悠奈から手渡されたペンライトを手に取り、握りしめて呟く。

 

摩央「……こんなにステージを遠く感じる日が来るなんて。」

 

悠奈「なーにしみじみしてんの?

今日はLiella!とBAD SOULを全力で応援しちゃうよ〜!!」

 

また別の場所では、かのんの母とありあが──

 

ありあ「凄い人……!!」

 

かのん母「流石全国大会ね…!!」

 

瑞希「あ、ありあちゃんにおばさん!

……お父さん、お母さん!席こっちこっち!!

……ここで、かのんちゃんや千砂都ちゃん……奏が歌うんだよ!!」

 

奏の姉である瑞希が両親を連れて客席に来ていた。

また別の場所では、航海と冬毬が客席にいた。

 

航海「……ここが、夏美さんや兄貴が歌うステージ……。」

 

冬毬「そうですね。

……スクールアイドルに熱中する姉者の気持ちは、理解できません。こんなことをしていても、マニーにはならないというのに。」

 

航海「たしかにね。

……でも、マニーにはならなくても、大切なものがある。」

 

冬毬「え?」

 

航海「……そう思っただけだよ。

……ほら、冬毬。こっち座って。」

 

冬毬「アグリーです。」

 

また別の場所では、マルガレーテと冬弥がステージをジッと見つめていた。

 

冬弥「……始まるな、ステージ。」

 

マルガレーテ「……そうね。

……私達が辿り着けなかったステージ。」

 

冬弥「……見せてもらうぞ、出雲奏…。

……お前らの音楽を。」

 

舞台裏では、結ヶ丘の全員が円陣をしていた。

 

俺達も混ざって、Liella!と共に円陣をする。

 

かのん「1!」

 

可可「2!」

 

すみれ「3!」

 

千砂都「4!」

 

恋「5!」

 

きな子「6!」

 

メイ「7!」

 

四季「8!」

 

夏美「9!」

 

「10!」

 

彰人「11!」

 

零「12!」

 

賢汰「13!」

 

かのん「結ヶ丘スクールアイドル部、Liella!」

 

「同じくスクールアイドル部、BAD SOUL!」

 

かのん/奏「「沢山の人に、歌を届けよう!!

……Song for me!Song for you!」」

 

全員「「「「「「「「「「「「「Song for All!!」」」」」」」」」」」」」

 

始まる、Liella!のステージ。

観客は熱狂の中Liella!のステージを見ていた。

 

千砂都「君がくれたメロディ」

 

かのん「僕の歌を重ねて」

 

かのん,千砂都「「歩いていこう」」

 

四季「小さいころ描いた」

 

きな子「希望の地図」

 

恋「迷うたび」

 

恋,きな子,四季「「「胸に浮かべる」」」

 

夏美「臆病だから頑張れた」

 

メイ「今より強くなりたくて」

 

すみれ「自分のこと」

 

可可「少し信じられた日」

 

かのん,千砂都,恋,きな子,四季「「「「「風が吹いたんだ」」」」」

 

全員「「「「「「「「「ねえ 果てしなく広がる空 どこまで続いてくの」」」」」」」」」

 

恋「知りたい だって旅は」

 

かのん,千砂都「「まだ」」

 

かのん,千砂都,恋「「「始まったばかりさ」」」

 

全員「「「「「「「「「もっとね 笑顔でいてほしいから はるか遠く目指すんだ」」」」」」」」」

 

すみれ,四季,夏美「「「聴こえて」」」

 

可可,きな子,メイ「「「くるよ」」」

 

全員「「「「「「「「「さあ駆け出そう 手をつないで未来へ」」」」」」」」」

 

Liella!のステージが終わり、かのんはステージ上でつぶやく。

 

かのん「これが………私達のラブライブ……!!」

 

観客は熱狂したまま、ワイルド・バトル・フェスの全国大会が始まる。

 

奏「……行こう。」

 

彰人「あぁ。

……これが、現体制最後のステージ。」

 

零「悔いが残らないように、精一杯。」

 

賢汰「そして、先輩を送り出すために、優勝しましょう。」

 

奏「行くよ……!!

BAD SOUL!!!!」

 

4人「「「「バディーッ、ゴー!!!!」」」」

 

奏「僕らはきっと旅の途中で心を叩くような夢に気付くんだよ叶うか叶わないか 後回しで良い 心が踏み出した音がした」

 

彰人「見慣れたはずの物語が「まだ終わっちゃいない」とページを増やしていく

終わらせようとしてたのは僕らの方」

 

零「何千何万回泣いたって運命は変わらなかった 変えられなかった自分は置き去りに」

 

賢汰「それでも僕らは僕らを降りれない 後悔ってやつにはもう先手は取らせやしない」

 

奏「運命の価値に方程式なんてないや

選択をもう振り返るな 命を燃やして行け」

 

4人「「「「僕らはきっと旅の途中で心を叩くような夢に気付くんだよ 選べないのは選ばないから 一度きりだ 踏み出せ一歩

 

僕らはきっと旅の途中で 心を叩くような夢に気付くんだよ 叶うか叶わないか 後回しで 良い心が踏み出した音がした」」」」

 

奏「心が踏み出した音がした」

 

全国大会を終え、迎えた年度末。

Liella!は悲願の初優勝、BAD SOULはワイルド・バトル・フェス史上初の2連覇を達成。

 

可可「じゃっじゃーん!!

Liella!、優勝しまシタ〜!!」

 

全員「「「「「「「「イエーイ!!!」」」」」」」」

 

すみれ「って!こうやって喜ぶの何回目よ!恥ずかしい!!」

 

可可「恥ずかしいとはなんデスか!優勝ですよ!ラブライブ優勝デスよ!」

 

きな子「何度見てもいいっすね…。」

 

メイ「あぁ、さいっこうだ…!!」

 

夏美「ま、私がいれば当然ですの!

……初めての、1等賞…!」

 

夏美の呟きに、賢汰はそっと夏美の肩に触れる。

 

賢汰「良かったな、夏美。」

 

すみれ「どうしたの?」

 

夏美「な、なんでもないですの!」

 

四季「皆、頑張った…!!」

 

千砂都「あれ?もしかして四季ちゃんも?」

 

四季「違う、これは汗。」

 

恋「幸せです……お母様が作った学校を、皆のおかげで大きく成長させることが出来ました。」

 

彰人「天国にいる花さんも嬉しいだろうな。

……お天道様の向こうで、きっと見てくれてると思うぜ。」

 

零「……ところで…かのん先輩と奏先輩、いつまでここにいるつもりですか?」

 

賢汰「出発間近では?」

 

すみれ「さっさと帰って準備しなさいよ!」

 

かのん「い、いいじゃん!家にいたって落ち着かないんだから…。」

 

奏「それに、準備はもう終わっちゃったし。」

 

きな子「逆に、こっちが心配で……。」

 

恋「落ち着きません……。」

 

千砂都「ほら、のんびりしちゃってると、かのんちゃんや奏が帰りづらくなるよ!練習練習!」

 

可可「そうデス!かのんの分まで、可可はもっともっと頑張りマス!

だから大船に乗ったつもりで……行って来るのデース!!」

 

彰人「気を付けろよー!!」

 

かのんと奏は部室から外へ歩いていく。

階段を降りながら、かのんは少ししょんぼりしていた。

 

かのん「はぁ〜…つまみ出されちゃった。」

 

奏「だね。

……行こう、かのん。俺たちの夢を掴みに。」

 

かのん「うん。」

 

2人は手を繋いで歩いていくと、『結ヶ丘の制服を着た』マルガレーテと冬弥がいた。

 

かのん「マルガレーテちゃん……!?」

 

奏「冬弥くんまで……!どうしてここに!?

……なんで、2人が結ヶ丘の制服を着てるの……!?」

 

マルガレーテ「見ての通りよ。

……留学は中止。」

 

かのん「はえっ……?!そ、そそ、そんな急にどうしたの?」

 

冬弥「……2人の元にも、手紙が届いてるはずだ。」

 

奏「えっ、嘘だろ……!?」

 

かのん,奏「「ど、どうなっちゃうのーーーー!!!」」

 

Season3へ──続く。




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使用楽曲:Liella!『未来の音が聴こえる』、Argonavis『命のクリック』
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