Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
かのん達『トマカノーテ』は、マルガレーテの過去の発言が原因で視聴数が伸び悩んでいた。しかし、かのんの一声に奮起し、3人は1万とは行かなかったものの……ライブは成功。
奏達『SEASON』のライブも、成功を収めることができ、マルガレーテと冬弥は、歌うことの楽しさを思い出した。
冬弥視点──
代々木スクールアイドルフェスのリモートライブ。
俺達は枠を勝ち取ることは出来なかったが、『歌う事の楽しさ』を思い出した。
「もしもし、今大丈夫か?」
マルガレーテ『えぇ、大丈夫よ。
……何か用?』
「いや、特にねぇ。
……ただ、電話したくなってな。」
マルガレーテ「別に、会いに来ればいいじゃない。
……私、今かのんの家に住んでるけど。」
「近けぇな。」
マルガレーテ「てか、隣よ。」
「…いや、今日は電話でいい。」
マルガレーテ「そう。」
「……久しぶりに歌が楽しいって思った。」
マルガレーテ「私も一緒よ。
……昔、貴方と歌っていた時を思い出したわ。」
「俺も一緒だ。
……俺達ずっと、焦ってたんだろうな。」
マルガレーテ「そうね。
……お姉様と同じ学校に行かなきゃいけない、落ちこぼれになる訳にはいかないって、ずっと焦っていたわ。」
「……そうだな。」
マルガレーテ「冬弥は……喘息があったから焦っていたの?」
「……まぁな。喘息でぶっ倒れて、歌えなくなる前に……俺が音楽を通して、俺がいたって証を残したかった。
だからずっと焦ってた。」
マルガレーテ「……私達、やっぱり似てるかもね。」
「……だな。」
マルガレーテ「……今度、デートしましょう?
……この街のご飯、いっぱい食べたいもの。」
「……少しは自重しろよ?
お前はただでさえめちゃくちゃ食うんだから食費がかかんだよ。」
マルガレーテ「人を大食いファイターみたいに言わないでよ!」
「6割くらい事実だろうが!!!!」
マルガレーテ「違うわよ!!
……ご飯が美味しいのが悪いのよ。」
「ふっ、そうかよ。」
そんな話をしながら、俺はしばらくマルガレーテと電話を続けてた。
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奏視点──
かのん「ん〜!!!『ライブ最高だったー!!』だって!!」
マルガレーテ「……。」
かのん「『こんなにいい歌だったんだ』、『配信見逃して人生損した!』だって!」
マルガレーテ「……。」
ハイテンションなかのんとは真逆で、怒り心頭のマルガレーテちゃん。
冬毬「『昔のマルガレーテと別人』。」
冬毬ちゃんは淡々とコメントを読み上げる。
マルガレーテちゃんの怒りはまだ治まってなかった。
マルガレーテ「そんな感想書く時間あるんだったら、あの時来ていいね押せってのよ!!」
かのん「見て、マルガレーテちゃんの笑顔。」
冬弥「いい笑顔してんな、マルガレーテ。」
マルガレーテ「ほ、ほら、練習するんでしょ!///」
マルガレーテちゃんは褒められ慣れてないのか照れてるようで、顔を真っ赤にしていた。
航海「お客さんにも伝わるんですね。みんなを笑顔にしたいって気持ちは。」
冬毬「それでも、我々がフェスに出場できない事実は覆りません。」
冬弥「関係ねぇ。最初から狙ってんのはワイルド・バトル・フェスとラブライブの優勝だけだ。
……行くぞ。」
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彰人視点──
俺達が部室に顔出してた時。
いつもながら、可可が大きな声をだしていた。
可可「なぁぁ…!!マズイデス、由々しき事態デス!!」
「今度はなんだよ……。」
きな子「『結ヶ丘の新しいスクールアイドル好きかも』。」
夏美「『Liella!とBAD SOULにいた子もいて、すごくキラキラしてるらしいよ』。」
メイ「『そういえば、Liella!とBAD SOULって、今どうしてるんだろ』……。
……ってぇ!?」
メイが驚き、可可とメイが手を握りあって嘆いていた。
可可「可可達、すっかり影が薄くなってるデス……!!」
メイ「チックショー…!!」
「まぁた始まったよ。いつもの可可が。」
俺は、見慣れたこの光景を見て嘆く。
……ま、このくらい賑やかじゃねぇと楽しくねぇしいいけどよ。
四季「……梅昆布茶、好き。」
……四季は自由だなぁおい。
てか、湯呑みと梅昆布茶はどっから調達してきたんだよ。
恋「かのんさん達のリモートライブ、すごく良かったですものね!」
零「俺達のクラスでもその話題で持ちきりっすよ。」
可可「このままデハ……。このままデハ、あの3人の方が結ヶ丘のスクールアイドルとして有名になり……ゆくゆくは……」
トマカノーテ『『『私達、結ヶ丘スクールアイドル』』』
冬毬『トマカ──』
マルガレーテ『ノーテ──』
かのん『改め!』
トマカノーテ『『『Newella!でーす!』』』
可可「などと言うことニ………!!」
「……んな訳ねぇだろ。」
すみれ「Newella!ってなに。」
可可「『新しいLiella!』という意味で、『Newella!』デスよ!!」
「いくらなんでも話が飛躍しすぎだろ!!」
夏美「ま、あの6人ならいい線行くのは当然ですの。」
賢汰「夏美、冬毬達のライブ見てどうしたんだ?」
夏美「……なんでもないですの。」
千砂都「私達も、かのんちゃん達に負けない、いいライブしなきゃだね!」
夏美「千砂都先輩……。」
メイ「このライブを超えないと、ってことだよな。」
千砂都「当然!
……だって私達はラブライブに出場して、優勝を目指すんだよ?」
恋「ですね。高い壁ですが、乗り越えねば。」
千砂都「私ね、かのんちゃんがマルガレーテちゃんとグループ結成した時から、こうなるな…って何となく思ってた。」
零「だったらなんで……」
千砂都「その方が、私達も成長出来ると思って!
……自分より高いところを目指す人が近くにいるって、すごく刺激になる気がして。」
賢汰「高いところ……。」
千砂都「私ね、ラブライブに優勝した後、ふと不安に思ったんだ。
……『これ以上幸せな瞬間ってあるのかな。スクールアイドルで頂点を目指して頑張って、最高結果を出せて。この先もう、目指す目標とかなくなっちゃうのかな』って。
……でも、あの6人がいてくれれば、もっといいパフォーマンスしようって思える!Liella!と、BAD SOULの新しい魅力を、皆と生み出そうって思える!」
すみれ「じゃあ、代々木スクールアイドルフェスで、私達もすごいライブ見せないとね!」
可可「その通りデス!」
四季「me too.」
きな子「で、でも……、かのん先輩はいないんすよ……?」
夏美「……。」
Liella!のセンターだったかのんがいなくなって、Liella!は今、センターが不在。
……だからこそ、誰かがセンターで歌わないといけない。
「……千砂都、お前がセンターをやればいいんじゃないか?」
千砂都「え、私……?」
「かのんとは幼馴染でライバル……そう考えたら対等に戦えるのは千砂都だと思う。」
千砂都「私は……2年生にセンターをやってもらいたいな!」
零「え!?」
千砂都「今回は、新しいLiella!を見てもらうライブだよ。
今までセンターをやったことがない人がいいと思うんだ。」
千砂都は、そう言って四季の前に立った。
千砂都「やってみない?」
メイ「四季が!?」
千砂都「うん!ずっと思ってたんだ!四季ちゃんには、四季ちゃんしか出せない魅力がある!
……今のLiella!に、新しい風を起こせるんじゃないかって。」
四季「私が……?」
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賢汰視点──
夏美「それにしても、四季がセンターとは。」
俺達は練習終わりに、2年生6人で集まって話していた。
話題は、四季さんのセンターの話。
きな子「千砂都先輩の言う通り、新しい風が吹きそうっす!」
零「俺は見てぇなぁ、新しいLiella!。」
メイ「大丈夫、四季ならできる!ずっと思ってたんだ!四季がセンターだからこそ生まれる、妖艶かつクールなライブ!いやあえて、激しいライブを見せるという意表を突くことも可能……。」
「メイさん、スクールアイドルの事になるとだいぶ饒舌ですよね。」
四季「……メイが見たいだけ。」
メイ「んな訳ねぇよぉ!」
零「作曲はメイちゃんが担当するんだろ?」
メイ「あぁ、先輩達に頼まれちゃったからな。自信はないけど、精一杯頑張るぜ。」
夏美「私が衣装担当!」
きな子「あの!
……メイちゃん、作詞にもチャレンジしてみないっすか?四季ちゃんのこと、1番分かってるのはメイちゃんっす!きな子も一緒に協力するっすし!お互い相談しながら、やってみないっすか?」
メイさんは、きな子さんの話を聞きながらずっと四季さんの方を見ていた。
……四季さんがここまで渋る理由……何かあるのか?
メイ「作詞かぁ…。
……四季が嫌じゃなければ。」
四季「……。」
零「四季ちゃん?どうした??」
四季「……メイは、本当に私がセンターでいいと思ってるの?」
メイ「あぁ、もちろん!」
四季「……わかった。」
夏美「わ〜!!!もうこんな時間!そういえば超重要な買い物がありましたの、私はここで、失礼しますのー!!」
「悪い、俺も帰る。
……ちょっと実家に用があってな。」
零「おう、気をつけて帰れよ!!」
俺は夏美を追いかけるように、集まりから帰る。
……久しぶりに実家に顔出さないとな。
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航海視点───
マルガレーテ「冬毬は今日も練習来ないの!?」
かのん「行く必要になったら行くって……」
マルガレーテ「はぁぁ!?ふざけてるわね!!!
航海もなんか聞いてないの!?」
「いや、俺も別に……。
練習来な、とは言ってるんだけど、やることがあるってずっと断ってて……」
マルガレーテ「も〜!!!何度も何度も来てって言ってるのに!!!」
奏「文句ばっか言ってても進まないよ。
ほら、練習やろう?」
俺達は先輩達と練習をしていた。
……拍手が聞こえて、そっちを見てみると、子供たちや、おばさんたちが拍手をしてくれていた。
かのん「どうも〜……。」
子供「素敵〜!!」
四季「うん、素敵。」
子供「わぁ!?」
子供「人がいた!」
四季「……あっ。」
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零視点──
話があってから次の日。
俺達は体育館であることをしていた。
千砂都「じゃあとりあえず、一度センターがどんな感じかやってみよう!」
すみれ「準備OKよ!」
彰人「こっちも問題ねぇぜ!」
千砂都「四季ちゃん、ここに立ってみて!」
四季「……っ。」
四季ちゃんが、センターに立つ。
それを見て、可可先輩がスポットライトを付けた。
メイ「うぉぉぉ!!最高だぜー!!!」
きな子「すごい、四季ちゃんセンターっぽいっす!」
夏美「意外とスター性あり〜?」
メイ「だろだろ!そう思ってたんだよ!」
四季「……っ…。
先輩……。まぶ……しい……。」
四季ちゃんが突然、ステージの上で倒れて。
千砂都「四季ちゃん!?」
「大丈夫か!?」
俺達は四季ちゃんを保健室に運んで、ひとまず寝かせた。
そのまま目が覚めるのを待ちつつ、話していた。
可可「大丈夫でしょうカ…。」
メイ「いつも虫探しで、日陰にばかりいたから。」
夏美「でも、センターとしてのポテンシャルは十分にあるみたいでしたの!」
きな子「きな子、見ただけで感動しちゃったっす……!」
賢汰「……っ!?」
彰人「眩しっ!?
……って、なんだあれ!?」
外を見ると、ゆいがおーの垂れ幕があり、ドローンで吊るされていた。
恋「ゆいがおー!?」
「この学校のマスコットの…?」
恋「この結ヶ丘に古くから伝わる伝説の妖精です!その姿を見た者は、幸せになると言われており……!まさか、実在していたとは……!!」
すみれ「いや、いないでしょ。」
夏美「マニーの匂いですの!
……でも誰が……?」
メイ「……!!」
メイちゃんは、四季ちゃんが寝てたベッドのカーテンを開く。
そこには、四季ちゃんじゃなくて、ゆいがおーのぬいぐるみがあった。
メイ「……。」
可可「しっきーが、ゆいがおーに……。」
すみれ「そんなわけないでしょ。」
メイ「ん?」
メイの携帯を見ると、そこには「ごめん、センターはやっぱり無理」とメッセージが送られてきていた。
……夜、俺と千砂都はバイトをしながら、メイと話していた。
千砂都「ちょっと、強引すぎたかな。」
メイ「四季、目立つのあんまり好きじゃないから。
……でも、あれで良かったと思う。」
「なんでだ??」
メイ「元々、自分からやるとは絶対に言わないと思うし。四季も、やってみようって気持ちは正直あったと思うんだ。」
千砂都「やっぱり私じゃ、かのんちゃんみたいに上手くいかないか……。」
「んな事ねぇよ。」
メイ「千砂都先輩は悪くないよ!」
千砂都「2人ともありがと。」
メイ「四季をセンターに、ってアイデア、すごくいいと思う。
……誰よりも、私が1番見たいんだから。」
メイは、空を見上げながらそう言った。
俺は、作ったたこ焼きをパックに詰めてメイに渡す。
「ほらよ、たこ焼き。
持って帰れよ。」
メイ「え、いいんですか?」
「いいぜ。俺の奢りだ。
……俺には、こんくらいしか出来ねぇからよ。」
メイ「……ありがとうございます。」
「んじゃ──」
3人「「「うぃっすー!」」」
俺達はバイトを終えそのまま解散。
そのまま俺は千砂都とともに家に帰る道を歩く。
千砂都「……かのんちゃんにあげよっかな。」
「……俺も、奏んとこにも持ってくわ。」
そのまま家までの道を歩きながら、俺は千砂都と話す。
「なぁ、千砂都。」
千砂都「ん?どうしたの?」
「……俺さ、正直今、めちゃくちゃ寂しい。」
千砂都「彰人がそんな弱気なこと言うなんて珍しいね?」
「……俺だって弱音くらい吐くっつーの。
……奏は結ヶ丘にいる。なのに、あいつは今スクールアイドル部にはいない。改めて思うと、寂しいんだよ。」
千砂都「……私は、別にそうは思わないな。
かのんちゃんは向こうで、マルガレーテちゃんと頑張ってる。そう思ったら、私も、もっと頑張らなきゃって思える。」
「……流石は幼馴染だな。俺には、そうやって気持ちはすぐ切り替えれねぇよ。」
俺がそう俯いてると、千砂都が俺に曲の話を振ってきた。
千砂都「あ、そうだ彰人。
……曲できたの??」
「あぁ〜……。
曲なら出来てて、今編曲中。ただどっかしらは打ち込みの音源になるんだよな。」
千砂都「あぁ〜…1人足りないからってこと?」
「……まぁな。」
千砂都「でもいい曲作ってるんでしょ??
……私、BAD SOULの曲好きだよ。」
「ありがと。
……なんか、面と向かって言われっと恥ずかしいな……///」
千砂都「ふふっ、ちょっと可愛いっ。」
そう言って千砂都は小走りして行ってしまう。
「ちょ、おい!可愛いとか言うな!」
俺はそれを追いかけて行った。
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奏視点──
マルガレーテ「ねぇ、どうして!!!
これであの子、3日も続けて練習休んでるわよ!!!」
マルガレーテちゃんは、今日も冬毬ちゃんが来なくて怒り心頭だった。
かのん「今日も忙しいって。」
マルガレーテ「本当にラブライブに出る気あるの!?」
かのん「別に、って。」
マルガレーテ「はぁぁ!?
まさかあんた、それをただ聞いてたわけじゃないでしょうね!?」
「まぁまぁ……落ち着きなよ。」
冬弥「グダグダ言ったって何も変わんねぇだろ。」
かのん「しょうがないでしょ?事情があるかもしれないし、頭ごなしにダメだって言う訳には……」
マルガレーテ「言いなさいよ!私たちの目標はラブライブ優勝、それに賛同できないならとっとと辞めなさいって!」
かのん「嫌だよ!」
マルガレーテ「なんで!!」
かのん「賛同出来ないならやめろって、言いたくない。
……だって、色んな人がいるから私達だって輝ける場所があるわけでしょ?」
マルガレーテ「どういうことよ。」
かのん「……色んな人がいるから素敵なの。色んな色があるから綺麗なんだよ。」
マルガレーテ「……ったく、だからあんたと組むのは嫌だったのよ。」
扉が閉まる音がして、俺たちが扉を見ると誰もいなかった。
かのん,マルガレーテ「「いらっしゃいま──」」
「……あれ?誰もいない??」
俺はそんなことを呟きながら、カフェラテを啜っていた。
マルガレーテ「てかあんた達、いつまでここにいるつもりよ!」
冬弥「いいだろ別に。家隣なんだし。」
マルガレーテ「そういう問題じゃないわよ!いつまでもカップ片付けられないじゃない!」
冬弥「……急かすなっつーの。
……あちっ。」
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彰人視点───
俺達は、かのんの家に行ったはいいものの、マルガレーテ達の話を聞いて外に出て考えていた。
千砂都「色んな人がいるから……私たちだって輝ける……。」
「……いいこと言うな、かのんは。」
千砂都「そうだね。」
……To be continued
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