Jump to the Super star!!   作:黒破リンク

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代々木スクールアイドルフェスで、新たな進化を遂げた姿を見せたLiella!とBAD SOUL。
四季が見せる、白色のセンター。彰人が見せる、淡い青色のセンター。

それに刺激を受けた新スクールアイドル部はライブを終えたのを見て会場を後にしたのだった。


第4話#1

昔───

 

夏美「はぁ…。」

 

夏美は夢ノートを手に溜息をつく。

そうしてすぐ、『テストで日本一位になってそうりだいじんになる。』と書かれた行に大きくバツ印をつけた。

 

冬毬「あねじゃ、だめだったのですか?」

 

冬毬はひょこっと顔を出してノートを見た。

 

夏美「うるさい!」

 

冬毬「あねじゃは頑張りました!毎日遅くまでずっと勉強していましたし!

むしろ、あねじゃの素晴らしさをわからないやつらこそ、無能なのです!」

 

夏美「ダメなものはダメなんですの。

……ほとんどなくなってしまいましたの。」

 

賢汰「なつみ……。」

 

航海「ま、まだ、なつみねーちゃんにだってチャンスはあるよ!ほら、よく言うでしょ!僕らには、無限の可能性があるって!」

 

夏美「わたる、慰めはいいんですの。」

 

幼馴染4人の心情を現すかのように、雨が降り始めていた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

賢汰視点──

 

夏美「以上!フェスの振り返りでした〜!

リポーターは、貴方の心のオニサプリ、オニナッツこと鬼塚夏美でしたの〜!!では〜!!」

 

フェスでのライブを終え、俺達はフェスの振り返り動画を撮っていた。

 

千砂都「そんなに反響凄かったの?今回のフェス。」

 

「みたいですよ。

……四季さんの人気が凄まじいらしくて、撮影会を開いてほしいって声も上がってるくらいですよ。」

 

俺はカメラを手に持ちながら千砂都先輩と話す。

 

きな子「良かったっすね、四季ちゃ───あれ?」

 

メイ「……あっち。」

 

四季「……クワガタ。」

 

零「こんな都会にはいないっすよ????」

 

すみれ「でも、こうなると問題はラブライブとワイルド・バトル・フェスね…。」

 

恋「出場は1校につき1グループ…。」

 

彰人「学校でも専らその話で持ち切り。

……どうするかね…。」

 

零「俺たちの学年でもLiella!も、トマカノーテも、BAD SOULも、SEASONも。どっちも好きって声が多いですし。」

 

きな子「きな子も、敵だなんて思えないっす…。」

 

千砂都「そりゃそうだよね…。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

航海視点──

 

俺達はウォーミングアップしながら、ずっとライブ映像を見てるかのん先輩を気にかけていた。

……隣でマルガレーテさんがしかめっ面して画面見てるし。

 

かのん「わぁ〜!!四季ちゃんすごいな〜!!メイちゃんとのコンビも最高!歌もすっごくよかったな〜!!」

 

マルガレーテ「何喜んでるのよ!Liella!に勝たなきゃ、ラブライブに出場出来ないんだからね!?」

 

かのん「それはそうだけど……。」

 

マルガレーテ「全く、調子狂うわね。」

 

かのん「皆頑張ってる。皆素敵だなぁ…。」

 

マルガレーテ「……やっぱあんた、本気で勝つ気ないんでしょ。私と組んだのも、Liella!の為で──」

 

かのん「違う違う!マルガレーテちゃん達といい歌を歌いたい、いいライブをしたいって本気で思ってるよ!」

 

マルガレーテ「だったら!!」

 

かのん「ただ……お互い足を引っ張りあうんじゃなく、高めあって最高のライブを目指したい。

……この結ヶ丘に、最高の歌を…最高の思い出を残したいの!」

 

マルガレーテ「あっそ。」

 

「かのん先輩らしいですね。」

 

奏「あぁ。

……あれでこそ、かのんだ。」

 

冬弥「……お前も大概かのん先輩に甘いな。」

 

奏「……まぁ、幼馴染だし…彼女だし。」

 

………え???

……え、今先輩かのん先輩の事彼女って言った???

 

「……え、奏先輩、かのん先輩とお付き合いしてるんです??」

 

奏「うん、そうだよ。

……あれ、航海くんに言ってなかったっけ?」

 

「いや、俺は何も聞いてないですけど……。

……てか、冬弥は知ってたのか?!」

 

冬弥「……まぁ、俺は今こいつと住んでるしな。毎日のようにかのん先輩と長電話したりしてるし、かのん先輩の家に邪魔すると毎回かのん先輩の正面に座るしで、流石に勘づくっつーの。

……それに、俺もマルガレーテと付き合ってるし。」

 

「はぁ!?お前も?!」

 

冬弥「……そういや、航海に言ってなかったな。」

 

「なんで言わないの??」

 

冬弥「……別に、言う必要ねぇし。

……休み時間のマルガレーテはずっと俺にベッタリだし勘づいてるとばかり思ってたが。」

 

「あれそういうことだったんだ……。

……ははっ、俺、信用されてないのかな。」

 

あまりにも知らないことが多すぎて、俺は除け者扱いされてんじゃないかと不安になってきた。

……冬弥も奏先輩も、俺に話さなさすぎでしょ。

 

冬弥「てか、お前はそういうのねぇのかよ。」

 

「ないよ……。」

 

奏「でも航海くん、冬毬ちゃんと一緒にいるよね。」

 

「いや、まぁ…幼馴染ですし、家も近くて一緒に育ったと言っても過言じゃないんで…。」

 

冬弥「冬毬のこと好きとかないのか?」

 

「えっ……///あ、あの…実は…はい…///」

 

み、見抜かれてる……。

 

「なんで気づいた?///」

 

冬弥「いや、お前の顔見りゃなんとなくな。」

 

「え、顔に出てた??」

 

冬弥「まぁガッツリ。

……てか、お前らずっと一緒にいるし。」

 

「うぅ…///」

 

そんな話をしながら俺は冬毬達の練習を見ていた。

 

冬毬「ウォーミングアップは終了しました。次のタスクはなんでしょう?」

 

かのん「タスク?あのサクサクした??」

 

マルガレーテ「それはラスク。やらなきゃいけない事よ。」

 

かのん「あ〜!じゃあもう少し念入りにストレッチしておこっか。いきなり動いた時は、怪我が一番怖いし。」

 

冬毬「アグリーです。」

 

かのん先輩と冬毬が話していたのを聞いていた奏先輩もかのん先輩と同じように俺達に指示を出す。

 

奏「じゃあ、俺たちも念入りにやっとこう。

特に冬弥くんはね。」

 

冬弥「るっせ。

……言われなくてもやるっての。」

 

マルガレーテ「どういう風の吹き回しよ、いきなり練習に参加なんて。」

 

かのん「ふふっ、スクールアイドルのこと、好きになってくれたのかな。」

 

マルガレーテ「どうだか。そういえばあの子、Liella!のオニなんとか言うのの妹よね。

……もしやスパイ?」

 

かのん「もー、どうしてそういう考え方するの?」

 

マルガレーテ「あんたがお人好しすぎるのよ!」

 

そんな会話を聞きながら、俺はストレッチを続けていた。

……マルガレーテさんからしたら、俺もスパイだと思われてんのかな。

そんなこと考えながら、俺は先輩達について行く形で走り込みをしていた。

 

マルガレーテ「今日は距離伸ばしていくわよ!」

 

冬毬「アグリーです。」

 

かのん「冬毬ちゃんも、もしかしてやる気になってきた?」

 

冬毬「やる気とは?」

 

かのん「スクールアイドル、興味出てきた?」

 

冬毬「以前から申し上げている通り、必要が生じたから練習に参加する、それだけです。」

 

かのん「あはは、そっか──っ!?」

 

マルガレーテさん達が急に立ち止まる。

……そこには、Liella!の皆さんや……兄貴達BAD SOULの皆さんがいた。

 

恋「皆さん……。」

 

奏「そっか、こっちは皆のランニングコース……。」

 

マルガレーテ「先に教えてよ。」

 

奏「……ごめん、俺も言っておけば良かったね。」

 

そんな話を聞いていると、兄貴が俺に近づいてきた。

 

賢汰「航海──」

 

「なんだよ、クソ兄貴。」

 

俺は差し伸べられた兄貴の手を振り払って遠ざける。

 

「今更兄貴面すんなよ。

……俺の事置いて出てったくせに。」

 

賢汰「それは……」

 

「俺の事なんかほっとけよ。

……どうせ、俺の事なんかどうも思ってないんだろ。」

 

そう言って、俺は兄貴を突き飛ばして距離を取った。

 

冬弥「お、おい航海……。」

 

「……ただの喧嘩だ。気にすんな。」

 

冬毬「……姉者。」

 

夏美「…っ。」

 

冬毬「姉者は本当に続けるつもりなのですか?スクールアイドルを。」

 

夏美「……当たり前ですの!」

 

かのん「2人とも……どうしたの……?」

 

夏美「……四季の歌を聞いて思いましたの。

私ももっと輝ける。さらに新しい光を見つけることができるんじゃないかって!」

 

冬毬「だから、引き続きスクールアイドルという夢を追いかける、と。」

 

夏美「ですの。」

 

冬毬「……わかりました。」

 

夏美「……!!」

 

冬毬「……では、私は全力で姉者に思い知ってもらいます。

……夢を追いかけることが、如何に無駄かということを。」

 

そう言って、冬毬は走って去ってしまう。

 

「あ、おい!冬毬!!!」

 

俺は冬毬を追って駆け出す。

 

奏「あ、ちょ、冬毬ちゃんに航海くん!!!

………はっや……。」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

奏視点───

 

冬毬ちゃんと航海くんが去ってすぐ、ふと目線をやると夏美ちゃんと賢汰くんまでいなくなっていた。

 

「あれ、夏美ちゃんと賢汰くんもいない?」

 

彰人「あいつら、2人揃って走っていっちまったぞ。」

 

四季「心配ない。」

 

四季ちゃんがそう言って携帯を取り出す。

そこには、夏美ちゃんの位置情報が映っていた。

 

きな子「これって……」

 

メイ「発信機?!」

 

四季「今ここ。」

 

千砂都「地下鉄の……駅?」

 

彰人「……だな。あの2人の事追いかけてるのか?」

 

かのん「行ってみよう!」

 

メイ「探偵みたいだな!」

 

可可「ワクワク……!!」

 

きな子「きな子もついて行くっす!」

 

恋「練習中ですよ?!」

 

零「そんなこと言ってる場合じゃないっすよ!」

 

かのん「マルガレーテちゃん、冬弥くん!一緒に行くよ!」

 

マルガレーテ「なんでよ!私は関係ないわ!」

 

かのん「関係あるよ!冬毬ちゃん、同じグループのメンバーだよ?」

 

マルガレーテ「全く…。」

 

冬弥「……好きにしろ。」

 

そうして、俺達は夏美ちゃんの位置情報を頼りに追いかけた。

………着いた場所は………

 

「牛久……?」

 

彰人「なんで牛久???」

 

零「多分、此処に夏美ちゃんや賢汰もいる……っすよね。」

 

きな子「落ち着く景色っす〜〜!」

 

「……ねぇ、四季ちゃん。ほんとにあってるの??」

 

四季「……間違いなく、夏美ちゃんはこの街にいる。今ここ。」

 

かのん「とにかく追ってみよう!」

 

皆で夏美ちゃんを探すべく、牛久の街を歩いていた。

 

すみれ「でも、なんで夏美はこんなところに…?」

 

かのん「それは……これを見に!」

 

目の前に立っていたのは、『牛久大仏』だった。

 

彰人「……でっか。」

 

零「ちょっと……圧巻。」

 

「でも、あの子たちなんでここに来てるんだろ……」

 

四季「……ここじゃない。」

 

恋「え?」

 

可可「でもかのんはここだって──」

 

かのん「いやぁ、久しぶりに皆と一緒だから、記念にって。」

 

すみれ「ぎゃらぁ…!?」

 

マルガレーテ「そんなことしてる場合じゃないでしょ!?!?」

 

……そのままの流れで牛久大仏の前で写真を撮って。

俺達はまた探し始めた。

 

「……ここ…?」

 

四季ちゃんの指した方角を見ると、カラフルな看板に『鬼塚商店』と書かれていた。

 

きな子「鬼塚……商店?」

 

千砂都「もしかしてここが……」

 

恋「夏美さんの家…?」

 

メイ「ちょっと待て!?じゃあ2人とも、ここから毎日通ってるのか!?」

 

彰人「じいちゃんばあちゃんの家かもしんねぇだろ?まだわかんねぇぞ。」

 

四季「……とりあえず、確認。」

 

四季ちゃんがスマホを押すと、目の前の店から爆音で夏美ちゃんの声……のようなものが聞こえる。

 

『夏美はここですの〜!!夏美はここですの〜!!』と、爆音で流れ始め。

 

夏美母「夏美〜、うるさいわよ〜!」

 

夏美「こ、これはスマホが勝手に!!

……ぎゃぁぁ!!なんですの!?でっかい虫が、くっついてますの〜!!!!」

 

なんて叫びながら、お店から夏美ちゃんが飛び出してくる。

 

かのん「夏美……ちゃん?」

 

夏美「くはぁ…!?

…ナッツぅ……。」

 

……To be continued




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