Jump to the Super star!! 作:黒破リンク
可可は特に進路のことで悩んでいたようで、暗い顔をしていた。
そんな中で迎えた夏休み。突如結ヶ丘のスクールアイドル個人宛にそれぞれ上海行きのチケットが何者かから送られていた。
全員で上海に向かうことになったスクールアイドル一行に待ち受けているものとは──
奏視点───
送られてきたチケットを使って、俺達は可可さんの故郷である、上海に着いた。
かのん「ここが……!!」
恋「可可さんの故郷……!!」
全員「「「「「「「「「「「「「「「上海だー!!!」」」」」」」」」」」」」」」
きな子「わぁ!あのタワー動画で見たことあるっす!」
千砂都「か、かかかか…完璧な……マルッ…。」
メイ「そういえば、マルには目がないんだったな…。」
千砂都は相変わらずマルに目がないし……。
夏美「映える!映える!全てが映えまくりですの〜!!」
賢汰「……ほどほどにな。」
夏美ちゃんは、恋さんや賢汰くん巻き込んで写真撮ってるし……。
恋「刺激的な街ですねっ。」
マルガレーテ「すっかり旅行気分ね…。可可先輩に会いに来たんでしょ…。」
すみれ「そうよ、遊びに来たわけじゃないのよ!
ギャラクシーっ!」
彰人「……お前が1番旅行気分じゃねぇかよ。」
冬毬「その格好は……。」
「あははっ…すみれさん、出かけるとあんな調子だから…。」
すみれ「ここは大都会、目立ってなんぼなんだからっ。
さぁ、行くわよっ。」
かのん「行くって、どこへ?」
すみれ「何とぼけてんのよ?!可可の家に決まってるでしょ!?」
彰人「待て待て、いきなり家はマズイだろ。」
すみれ「でも、可可に会いに来たのよ!?住所も理事長から聞いたんだし!」
「そうは言っても、可可さんと連絡ついてからにしないとマズイでしょ?
いきなりこの人数で押しかけに行く訳にも行かないし。」
メイ「まだ連絡つかないんだな…。居場所分からないのか?」
四季「ダメ、ここ圏外で使い物にならない。」
零「てかなんすかその機械!」
零くん達の話を他所に、俺はかのん達すみれさんと話していた。
かのん「可可ちゃんには到着したって連絡してあるから、ひとまず返信を待とう?」
すみれ「もう、仕方ないわね。」
ふと、俺達の携帯に連絡が着く。
見ると、可可さんからで……上海のどこかの写真だけが送られてきていた。
彰人「……?どういうことだ?」
賢汰「ここに来て欲しいって、ことなんじゃないですか?」
すみれ「全く、まどろっこしいわね!電話には出ないの?」
かのん「ダメだ……。」
冬毬「送られてきた写真の場所に行けば、可可先輩がいるかもしれませんね。」
航海「手分けして探すしかないってことか…。」
恋「なるほどです、でも、どこから行きましょう?」
かのん「まずは………。歴史ある庭園『豫園』か…それとも……上海のランドマーク…『東方明珠塔』か…あるいは、レトロでオシャレな街、『田子坊』か…?くぅっ……。
………とりあえず、ホテルにチェックインしに行こっかっ。」
えぇ……。
かのん「だって、荷物持ったままじゃ動きづらいでしょ!?」
「そういう所冷静だよね……。」
冬毬「同感です。」
かのん「ホテルに荷物を置いたら、ロビーに集合!分担して、可可ちゃんを探しに行くよ!」
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賢汰視点
俺達はホテルにチェックインして荷物を置き、可可先輩を探すために街に出た。
夏美「クイズっ!今日はどこにいるでしょうか!
……ふんふんふん、ぶっぶー、だぁい不正解。
……夏美は今、日本を離れ、上海に来ておりますの!」
俺は夏美の動画撮影の手伝いをしながら、街を散策しつつ可可先輩を探していた。
恋「あの、ここでも動画を撮るのですか?」
夏美「ぬぁーんセンス!愚問ですの。上海に来たからこそ、Liella!の新しい一面を際立たせる、新鮮な動画をあげることが出来るのですよっ。」
恋「それは……勉強不足でした…。」
すみれ「とにかく、可可を探さないと……。」
「ですね。まずはそこから始めましょう。」
……ん?四季さん?
四季「……小籠包……。」
夏美「なっぬ〜!!それはぜひ注文して動画に納めねばっ……!!
可可先輩ももちろん大事ですが、お腹も空きましたし…。まずはその様子をしっかりと動画に……。」
……やばい、チャイナドレス来た夏美と四季さん、恋先輩とすみれ先輩が頭によぎってきた……。
夏美『溢れ出すスープ!これぞ、デリーシャスですの!』
3人『『『デリーシャース!』』』
……やばいやばい、変なこと考えてる余裕なんかないだろっ。
夏美「バズりますの!」
すみれ「なわけないでしょ。」
……夏美もそんなこと考えてたのかよ。
四季「先輩は、見当たらない。」
恋「ですね。」
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一方その頃、彰人視点──
千砂都「わーっ!!近くで見るマルッ!大きいマル〜!!たくさんの、マルッ!マルッ!マル〜ッ!!」
きな子「ひとまず落ち着きましょう先輩っ!!周りの人が不審がるっす!」
千砂都「マル〜ッ!!」
きな子「ひぅぅっ。」
メイ「送られてきた写真はこの角度からだな…。どこだ?」
零「可可先輩〜!!どこですか〜!」
「バカ、街中でデカイ声出すなっ。」
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奏視点──
かのん「可可ちゃーん!」
冬毬「可可せんぱーい!」
マルガレーテ「可可せんぱーい。」
「可可さーん?
……送られてきた写真の場所はここだよね?」
マルガレーテ「人探しするような場所じゃなさそうだけど…。」
冬毬「竹下通りに、少し似ていますね。」
かのん「竹下通りなら任せてっ!
……可可ちゃーん!!」
マルガレーテ「ちょっとぉ!!」
航海「追いかけましょうっ。」
かのんを追いかけると、そこには紫色のローブを来た老婆さんが俺達に声をかけてきた。
マルガレーテ,かのん「「ひぃぃっ!!怖いっ!!」」
冬弥「一旦、引き上げよう。」
結局見つからず、俺達はホテルに戻ることになった。
……俺は部屋で送られてきた写真を見ながら、部屋に来た彰人と頭を悩ませていた。
「彰人達の方も、見つかんなかったのか…」
彰人「見つけるどころか、なんの手がかりもなし。」
「でも、なんの意味もない写真って訳じゃないだろうしな……。」
ん?また可可さんからだ。
……今度は最初に行った川のところ…??
皆と合流して、俺達は最初に着いた川の所に向かった。
夜になって、ライトアップされてるためか、さいしょの時とはまた違う雰囲気を感じていた。
「す、すごい…。」
かのん「お昼と全然違う!」
恋「綺麗です…!!」
千砂都「ライトアップされた、マルっ!」
冬毬「でも、この人混みでは、可可先輩は見つかりそうにありませんね…。」
かのん「もしかして、可可ちゃん、私達に見てもらいたいところの写真を送ってきたのかな?」
恋「たしかに、いずれも素敵な場所でした!」
彰人「だが、可可がこんな回りくどいことするか……?」
零「たしかに……可可先輩にしては、らしくないですね……。」
かのん「それは……。」
俺達が話していると、どこからか足音が聞こえて、その方向を見ると、そこには傘をさしている女性が来て、傘には武田家の家紋、武田菱(たけだびし)の様なプリントされていて、その女性は中国語で話してきた……。
??「大家好!(皆さん、こんばんわ。)」
「……えっ?」
??「船に、乗りませんか?」
彰人「っ、日本語……?!」
賢汰「騙そうとしてるかもしれません、気をつけてください。」
??「まさかまさか、私は、皆さんのことを知っているのです。怪しいなんて、とんでもない。」
きな子「怪しい人が言う台詞っす!!」
恋「失礼ですが、あなたはどちら様でしょうか?」
??「野暮なこと聞かないでください。船の上で、全てが分かりますよ。」
かのん「私達、唐可可ちゃんを捜しているんです!」
??「存じ上げてございます。」
すみれ「可可のことも知ってるの!?」
??「この先に、素晴らしい出来事がございます。さぁさ、めくるめくロマンの旅へ16名様ごあんな〜い。」
謎の女性に招かれ、俺達は船に乗っていた。
……上海の夜景が、街で見るよりも美しく見える。
彰人「いいな、この街も。」
「いい景色、だね。」
冬弥「……どこの国でも、夜景ってのは綺麗なもんだな。」
冬毬「この景色を見られただけでも、来た甲斐がありました。」
マルガレーテ「海外、初めてなの?
……私は、子供の頃から何ヶ国も訪れてたから。」
冬毬「他の国のことも、いつか教えてください。」
マルガレーテ「えぇ、いいわよ。」
冬毬「楽しみにしてます。」
マルガレーテ「ふふっ、まずはこの景色を楽しみましょう?」
俺は彰人の隣で夜景を眺めていた時、隣に来た零くんが話しかけてきた。
零「この船、どこに向かってるんでしょうか?」
「あの人、可可さんのこと知っている感じだし…一体何者…?」
賢汰「……。」
??「皆さん、私が本日ナビゲートしたミステリーツアー楽しんでいただけましたでしょうか?」
……ミステリー……!?
「これを送ってきたのは、あなたですか?」
??「はい。左様でございます。」
俺は警戒しながら、かのん達を守るように前に立つ。
彰人「どうやって可可として俺達にメッセージを送って来た。」
零「あんた、一体何者なんですか。」
??「可可ちゃんのことをなぜ知っているか、ですか?」
賢汰「それもですが、なんで俺達宛にメッセージを送ることが出来たのか、教えてください。」
賢汰くんも零くんも、彰人も。気づいたら俺の隣に並んでいた。
賢汰「もしかして……可可先輩を誘拐でもしたんですか。」
かのん「誘拐……?!」
賢汰くんの発言に、女性は不敵な笑みを浮かべていた。
四季「騙された…?!」
メイ「この野郎っ…!!」
きな子「可可先輩を返すっす!」
かのん「どういうことですか!!!!」
かのんが、謎の女性に詰め寄ると、女性はかのんの名前を口にした。
??「おやおや、かのんさんまで険しい顔をなされて。」
かのん「……っ!?私の名前っ……。」
??「存じ上げていると申しましたでしょう?」
すみれ「一体何者……?!」
「教えてください。可可さんはどこにいるんですか!!」
??「ふふっ。」
突如、女性の後ろの高台にライトが当たり、その女性が退いた先には……可可さんがいた。
「……っ!?!?」
かのん「可可ちゃん?!」
可可「不用说太多 再陪我多一些(あまり多くを聞かないで もうちょっとだけ側に居てよ)
在星辰 在梦里 牵牵手 巡航银河(星の中で 夢の中で 手を繋いで銀河を泳ぐ)
我仍然在寻找那闪亮的光(私はまだそのきらめく光を探してる)
不管多远 偶尔想起我(どんなに遠く離れていても たまには私のことを思い出して)
啊 再和你游星河 (ああ また星の中で君と泳げるように)」
可可さの歌が終わって、俺達はようやく可可さんと合流できた。
可可「驚かせてすみまセン!」
かのん「可可ちゃんっ!」
可可「うぁぁっ?!」
かのんがそのまま可可さんに抱きつきにいった。
かのん「無事で良かった…!!」
可可「可可は元気デスよ。心配かけまシタ…。」
そう言った後、可可さんは謎の女性に話しかけていた。
可可「哎呀,姐姐你啊。(もう、お姉ちゃんってば)」
??「我本来是想招待可可的朋友的。按常规来太无聊了吧?
(可可の友達をもてなしたかったのよ。普通じゃつまらないでしょ?)」
可可「明明普通就好。(普通でよかったのに。)」
かのん「あ〜……でもホッとした……。」
すみれ「全く、人騒がせな……。」
可可「可可のお姉ちゃんはとても優しいのデスが、ちょっとぉイタズラ好きなところがありますデス。可可に黙って、皆さんに手紙を……」
「……?!お姉さん!?」
萌萌「初めまして。私、可可の姉、唐萌萌です。」
零「じゃあ、あの航空券は、可可先輩のお姉さんが……?!」
可可「はい……可可が気づいた時には、皆もう既に上海に来てしまっていまシタ…。
……せっかくだから、色んな場所を見て、上海を知ってもらおうと、お姉ちゃんが…。」
萌萌「……実は、Liella!の皆さん……いえ、結ヶ丘のスクールアイドルの皆さんにお願いがあるのです。」
「お願い……ですか?」
夏美「……あれは…!!
……見てくださいですのー!!!」
夏美ちゃんの方へ向かうと、そこにはステージがあった。
彰人「なんだこのデカイステージ…?!」
萌萌「ここ上海で行われるスクールアイドルフェスの会場が、こちらです。」
すみれ「…ギャラクシー…。」
萌萌「開催は明後日。そこで皆さんに、フェスに参加していただきたいのです!」
四季「フェスに……」
千砂都「私達が…?!」
萌萌「お願い、可可ちゃんを……助けて!」
かのん「助けるってどういうこと……?!」
……To be continued
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使用楽曲:唐可可(CV.Liyuu)『星屑クルージング〜上海Ver.〜』