転生したから魔法少女モノで黒幕やることにした   作:外道黒幕魔法少女

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2話

朝陽が陽菜の部屋に柔らかく差し込むと、彼女はベッドから勢いよく跳ね起きた。昨夜の怪物との戦いが鮮明に脳裏に焼き付き、心臓がドキドキと高鳴っている。

 

「あれは…夢じゃなかったのかな」

「おはよう、陽菜! 昨日はお疲れ様!」

 

ソルが光と共に現れ、陽菜は驚いた

「わ、びっくりした!!

………私、本当に魔法少女になったんだ」

「 昨日の君、まるで英雄だったよ!」

 

その声に陽菜は一瞬笑顔を見せたが、すぐに不安が顔を曇らせた

 

「英雄だなんて…でも、どうすればいいの? 私、魔法少女のこと何も知らないよ」

「大丈夫だよ! 怪物対策省の地方支部に行くんだ! そこで訓練をしよう!」

 

ソルが自信満々に告げると、陽菜の目に新たな火が灯った。彼女はベッドから立ち上がり、窓を開けて朝の空気を吸い込んだ

 

「訓練…か。行ってみよう」

 

母に「今日は友達と遊ぶから遅くなるかも」と告げ、陽菜は自転車で家を飛び出した。

ソルが「支部はここから数km離れた所にあるよ」と案内し、陽菜は住宅街を抜けて街の中心へ向かった。

朝の風が彼女のオレンジ色の髪をなびかせ、自転車が軽快に進む。彼女はペダルを強く漕いだ。朝陽が彼女の背を押し、まるで運命が彼女を導いているかのようだった。

 

目的地に着くと、ビルの前に立っていた。見た目は至って普通のビルに見え、看板には「第4怪物対策省地方支部」と文字が刻まれている。陽菜は自転車を停め、深呼吸した

 

「ここが…怪物対策省の支部?ねえソル、ここで本当に訓練できるの?」

「大丈夫だよ!外見からは狭いように感じるかもしれないけど、中は空間魔法で広がっているんだ!」

 

彼女は意を決して中に入ると、中にはとても広く沢山の人がいた

 

「どこに行けばいいんだろう?」

「このまま真っ直ぐいくと受付があるから、職員の人に話しかけよう!

手続きの所まで案内してくれるはずだよ!」

 

陽菜は受付に近づき、職員に話しかけた

「あの、最近妖精と契約した朝倉陽菜です」

「新人さんですね、手続き致しますのでこちらにどうぞ」

 

陽菜は受付の職員に導かれ、怪物対策省地方支部の奥へと進んだ。外見からは想像もつかないほど広い内部は、まるで別世界のようだった。壁には不思議な紋様が刻まれ、天井からは淡い光を放つ球体が浮かんでいる。

 

「すごい…本当に空間魔法なんだ」

「言っただろ? ここは怪物と戦うための拠点の一つなんだから」

 

受付の職員は書類を手に陽菜を一瞥し、優しげに微笑んだ。

「朝倉陽菜さんね。妖精との契約おめでとう。早速だけど基本的な手続きを行うから、この部屋で待っていてね」

職員が指さしたのは、ガラス張りの小さな部屋だった。陽菜は少し緊張しながら頷き、部屋の中へ入った。

部屋にはシンプルな机と椅子があり、壁には魔法少女のポスターが貼られていた

 

「手続きって何だろう?」

「名前や住所を書いたり、魔法少女名を決めたりするんだよ。あと、口座の確認もあるかな」

「魔法少女名…?」

 

職員が書類とペンを持って戻ってくると、「さあ、始めましょう」と優しく言った。

 

「まず、この紙に名前と住所等を書いてね」

名前欄に「朝倉陽菜」と書き、住所を丁寧に記入した。

 

「次に、魔法少女名を決めてください。これは君の魔法少女としての名前になるよ。妖精と相談してね」

「魔法少女名…どうしよう」

「君の魔法は『太陽』だから、太陽に関係する名前はどう? 例えば『サンライズ』とか!」

「サンライズ…かっこいい!これにします!」と書類に記入した。職員が「いい名前ね」と笑った。

 

「次に、口座を持ってるか聞いておくわね。給与や報酬が振り込まれるから」

「えっと…持ってないです。もしかして怪物を倒すとお金が貰えるんですか?」

「ええそうよ、魔法少女がどのように活躍したかは妖精が記録してるから、魔法少女の活躍内容によってお金が振り込まれるの。

じゃあ、怪物対策省で新しく作るわね。すぐできるから安心して」

 

数分後

「はい、これが君のカード」

陽菜は「ありがとうございます」と受け取り、青いカードを見つめた。

「カードは銀行やコンビニのATMで使えるの。手続きはこれで終わりだから、訓練したいなら地下にいくといいわ。この支部や訓練所にくるとき、次からは転移で来ていいわよ」

「転移?」

「基礎魔法の一つよ。あらかじめ来たことのある場所を設定すると、そこに転移できるの。支部には転移指定場所があるから便利よ」

 

陽菜が「どうやって設定するの?」とソルに尋ねると

「簡単だよ! 僕が教えてあげる。まず、魔力を集中して、今いる場所を心に刻むんだ。次に行きたい場所をイメージするんだ!」

「うん、やってみる」

 

目を閉じ、魔力を感じながら部屋の真ん中をイメージする。

体が軽くなり、目を開けると近くにいた職員とソルが少し離れた所にいた

 

「できたかな?」

「完璧だよ! 」

 

職員は「それじゃ頑張ってね」と言い、別れを告げた。

 

陽菜は部屋を出て、地下への階段を見つけた。階段の降りる音が反響する。しばらくすると地下への扉が目の前に現れた。陽菜は深呼吸し、扉を押して新たな一歩を踏み出した。

 

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