寝落ちしたら帝国軍に就職してました   作:SW好きのガノタ

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コルサント観光中に強盗に出会ったカタナ提督こと山岡大樹

彼は強盗の片割れを追ってアンダーワールドに入っていくのだったー


コルサント観光!(後編)

 

 

 

コルサント

 

 

《アンダーワールド レベル1470》

 

 

「追手は?」

 

その声を聴いた男はビクッとした様子で、闇の中を凝視する。

 

「い、いない…!」

「…そうか」

 

男の回答に満足したのか、ゆっくりと闇の中から仮面をつけた人物がでてきた。

 

「例のモノを見せてもらおうか」

 

仮面の人物は有無を言わせぬ声で男に語り掛ける。

 

「そっ、その前に報酬を」

 

チッ、と舌打ちをして仮面の人物が持っていたケースを開ける。

 

「…要求の500万クレジットだ」

 

恐る恐る男がのぞき込む。

 

「もういいだろう。さっさとブツをよこせ」

「ああ、ほら」

 

男は目の前にいる正体不明の人物がニヤリと笑うのを見て、恐怖心を感じていた。

 

「もういいか?」

 

そう言って、立ち去ろうとする男の背中にくぐもった声が届いた。

 

「…君の献身は…銀河を救うだろう」

 

その声を聞いて男は仮面の人物を視ようと振り向いた。

だがそこにあったのは、どこまでも続く深い闇だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アンダーワールド レベル1470 帝国軍駐屯地》

 

「このレベルの警戒レベルを最大に上げろ!」

 

どうも、カタナ提督に転生した山岡大樹です。

えー、なんか盗賊追ってここまで来たら大変なことになってますねぇ。

 

「きみ、何事だ?」

 

とりあえず近くにいた士官を捕まえ、話を聞く。

 

「サー、このレベルに敵工作員が入り込んだとの情報があり、確認を行っております!」

 

へー、まあこの時期だと反乱軍かな?

反乱軍特殊部隊は優秀な人材が配属されてるから、コルサントまで抜けてくるのも分からんでもない。

 

「…我々も増援として加わろう。君達だけでは足りないだろう」

 

士官は申し訳なさそうにしながら、こちらの提案を受け入れた。

 

「よし、トルーパー諸君。このレベルに潜伏中の工作員を見つけ出せ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…こちら第3分隊。ミートランプ工場に痕跡等は無い」

 

LAAT/le パトロールガンシップの中で各部隊からの報告を聞く。

本来、LAAT/leはコックピットと輸送ベイが装甲で区切られているが、ここの駐屯部隊が改修したのか取り払われて、完全に一体化していた。

そのお陰でコルサント・アンダーワールドのネオンの光がよく見える。

 

「パイロット、ターミ社の食品加工工場に向かってくれ」

 

パイロットが頷き、機体をそちらへ回転させる。

何故、食品加工工場へ向かっているのかというと部隊からの連絡が途絶したためですね、はい。

 

いやいや、これ絶対に全滅パターンでしょ。ホラー映画とかであるアレ

 

「もし、工場に工作員が居たら…部隊を展開させ対処します」

 

帝国地上軍が使う将校用のヘルメットを付けた副官が緊張した面持ちでこちらを見る。

まあ当然か。宇宙軍に所属する将校なんてブラスターを使う機会すら無いからね。

 

「…そう固くなるな。戦場では焦りもいけないが緊張をし過ぎてもダメだゾ」

 

それっぽい事を言って副官を落ち着かせる。

 

「はっ、ふー」

 

うんうん、上手く副官も落ち着いたみたいだしトルーパー達も心なしか表情がほぐれている気がする。

まあ顔見えないんですけど。

 

「サー、間もなく到着します」

 

いやーな雰囲気の工場だな、オイ。

数年前に廃業した工場らしいけど、ここだけはコルサントの開発ラッシュに巻き込まれなかったのか建物が完全に残っている。

 

「増援部隊は?」

「あそこにいるLAAT/leの部隊だけです」

 

申し訳なさそうに駐屯部隊の士官が答える。

 

「…まあしょうがない。部隊を展開して、先行隊の消息を確かめろ」

 

これでゾンビになってました^^とかだったら終わりというか、笑っちゃうね。

まあそんな事無いけど、無いよね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…うわッー!」

 

突然コムリンクから聞こえてきた悲鳴で俺は覚醒した。

その場に居た全員が顔を見合わせる。

 

「トルーパー?聞こえていたら返事をしろ」

「…………………」

 

ダメだ。

 

「本官が部隊を率いて突入します。背中は任せます!」

 

そう言って駐屯部隊の士官とトルーパー数人が工場の中に飛び込んでいった。

気持ちは分かるけど、無謀すぎない?

 

「増援の到着は?!」

「まだ掛かりそうです。どうも、近くの道でバイカーどもに絡まれたらしく…」

 

ここで言う"道"とは歩道ではなく、スピーダー用のハイウェイの事だ。

ていうかSW世界のギャング血の気多くない!?

 

「…クソッ、行くぞ!」

「えっ?」

 

キョトンとした顔でこちらを見る副官たちを横目に俺は工場の中へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「駐屯の連中、走ってますね…」

 

あれから5分ほど工場の中を探索していると、副官が言った。

 

「走っている?」

「はい、まるで何かに追われている様に…」

 

あー、これ俺たち捕食者じゃなくて被食者だったか~なんて呑気な話をしている場合ではないよな、これ。

 

「彼らを助けるぞ」

 

頷き、俺を守るように陣形を組みながら位置ビーコンの発信地へ近ずいていく。

 

その時、

 

「うわッッッッッッ!!!!」

 

奇声が工場の中に広がった。

 

「急げ、近いぞ!」

 

あそこだ。何のためかよく分からない機械の隙間を潜り抜けた先に待っていたのはー

 

 

 

「…ライトセーバー、だと?」

 

えっ、何このイベント?!

完全に死亡フラグ立ってますやん。

 

「ほぅ?助けが来たようだが…死ぬのが遅くなっただけのようだな?」

 

俺達を嘲笑いながら、仮面を付けた奴がこちらへ向かってくる。

 

「…下がっていてください」

 

いやいや、トルーパー君?

君達ゲームでずっとやられ役だったよー

 

「撃つぞ…!下がれ!」

 

トルーパーの警告もお構いなしに奴は近づく。

 

「クッソ!囲い込んで撃てッ!」

 

俺の号令と共にブラスターから緑の弾丸が奴に向かう。

 

「つまらん…ッ」

 

無情にも弾丸は青いセーバーにディフレクションされ、トルーパーの一人の装甲を貫通した。

 

「とにかく撃ち続けろ…!」

 

だが、奴のセーバーディフレクションの技術は凄かった(小並感)

SWBF2でも見たことがないような完璧なディフレクションなのだ。

 

「その程度で助けとは…情けない」

 

もう残っているのはトルーパーが1人と副官、後は俺と負傷している士官だけだ。

もうこれ負けイベやんけ。

 

「…下がっていてください」

 

トルーパーが意を決したように声を絞り出した。

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッ!」

 

あっ、これオールドリパブリックのムービーで見たやつ…

トルーパーの身体がセーバーで突き刺されるのが見える。

 

だが…

 

「…まずいッ」

 

ピピピピピ…という音が聞こえた後、辺り一面が光に包まれていくのを感じながら、俺の意識は暗闇に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴハッ、ハッ…!」

 

炎に包まれた工場で一人の男が立ち上がる。

つい先ほどまで使っていた仮面は壊れて使い物にならなくなっていた。

 

「クソ、やられた」

 

目的であったデータプレートも完全に破壊され使い物にならなくなっている。

 

「"遊び"すぎたか…?」

 

ふと近くに転がって気絶している帝国軍人を見る。

とどめを刺そうとも思ったが、炎の壁が邪魔で行けないようだった。

 

「まあ、小物の様だしどちらでもいいか」

 

ブゥォォォォーンという音が開いた天井から聞こえてくる。

爆発を聞いて帝国の警備艇がやってきたらしい。

 

「ハァ、帰ったら何と言われるだろうか…」

 

そう言って闇に消えていった男の目は薄いながらも

 

 

 

 

 

 

 

ー黄色く光っていた。

 

 

 





投稿遅くなりました、SW好きのガノタです。


一体この男は何者なんでしょうかね?
皆さんも予想してみてください!感想に書いてもいいですよ!(チラチラ)


評価・感想くれると嬉しいです。
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