寝落ちしたら帝国軍に就職してました   作:SW好きのガノタ

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ターキンから依頼され、帝国軍人の逮捕に向かうカタナこと山岡大樹

その陰に、帝国内部の争いが見え隠れするー


帝国の"正義"を掲げ

 

 

 

コルサント

 

 

 

 

 

《インペリアルシティ連邦管区 監察本部》

 

 

 

 

 

コルサントの夜景って見ててウットリしちゃうよね…

 

皆さまこんばんは。カタナ提督であります。

 

「提督殿?」

 

案内役の情報部作戦局から派遣されたという男が声をかけた。

 

「うん? ああ、いや。何でもない」

「では、ご案内致します」

 

今、俺は監察本部前の広場?的なスペースに居る。

監察本部と言えば、クローン大戦時代はアソーカが収監されてたね。

 

「では、こちらで来訪者登録を…」

 

入ってまずするのは所属や連絡先などの情報が入っているデータチップの提出だ。

 

「…予定通り、ですね」

 

案内役の男が小さな声で俺に確認を取る。

 

「ええ、勿論。そちらと…ISBの関係は知っていますから」

 

実は来訪者登録の際に出したチップは偽造された物だ。

まあ理由はさっきも言った通り。

もしここでカタナ提督と情報部が繋がっていると知られれば、ISBが挑発してくる可能性があるからだ。

 

「はい、完了致しました。こちらが来訪者用の物になります」

 

受付で小型のバッジを渡されて先へ向かう。

 

「私の後ろに自然にくっついてきてください」

 

俺は静かに彼の後ろに立ちながら、本部内を観察していた。

流石「至高の三角形」の一角だな…

無論、情報部所属らしき将校も多いがISBの白い制服も所々で目立っている。

 

「…例の武器密輸はどうなった?」

「アキヴァで船を一つ捕まえたが、あれではダメだな。本元が分からん」

 

とISBの将校が話していると、それに負けじと唐突に情報部の将校が話をし始める。

 

「むっ、そういえばネズミどもは見つかったか?」

「はっ、それも"アキヴァ"で何匹か…との事です」

 

ISBの将校が唖然としているのを横目に情報部将校がロビーから颯爽と出ていく。

ていうかあなた達、機密情報に区分されそうな情報を易々と喋っていいんですかね~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《監察本部 情報部作戦局 大会議室》

 

 

「今回の対象との接触は2年近い作業の集大成となる」

 

そう言って俺の方を前に座る男が見る。

この男が今回の作戦責任者で、アジャスメント部門のトップの男…らしい。

 

「…くれぐれも軽率な行動はしないように」

 

らしい、と言うのは少なくとも公的な記録にある彼の情報は黒塗りとなっている為だ。

 

そして俺、嫌われすぎィ!

いや、まあね、突然宇宙軍の提督が逮捕に加わるとか彼らからしたら侮辱かもしれんけどさぁ…

 

「バックアップとしてデス・トルーパー部隊を既に展開済みだ」

 

デストルの兄貴もいるなら勝ち戦ですな、殿!

 

「ただし、発砲はこちらの許可があるまで厳禁だ!分かっていると思うが…」

 

こら、チラチラこっち向くんじゃない!

そんなもん言われなくても分かっとるわ!

 

「それとカタナ提督、貴官は提督という地位ではありますが現地では…」

「分かっているつもりです。無論、エージェントの指示に従います」

 

トップの男が安堵したように頷くと、周りも「よかったー」という空気になった。

え、俺そんな扱いづらい男でしたっけ?

 

「よし、総員配置につけ! それと絶対にISBに手柄を奪われるなよ!」

 

まあ、うん。派閥争いとか帝国の欠点がモロに出てますねー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《コルサント・アンダーワールド レベル2978》

 

 

「…おかしい所は無い、ですよね?」

 

思わず不安になって隣のエージェントに尋ねる。

 

「今更何を? 俺たちは"正式な"警察組織の一員ですよ」

 

微笑みながら返答される。

でもさでもさ、俺こういう潜入任務なんか無理ですよ…

 

「まあ提督は堂々としていてください。後は我々が行いますから」

 

うーん。俺にそんな役務まるかな?

 

今から行う作戦は簡単に言えば偽旗作戦みたいなものだ。

情報部のエージェントたちは例のカルダン提督子飼いの警官役を演じる。

 

筋書きとしてはこうだ。

まず俺が"偶然"ここを通りかかったのを警官が発見。

そしてカルダンの元まで俺は連れていかれる。

ここで、俺はカルダンに取引を持ち掛け、その隙にエージェントが不正の証拠を掴む。

 

なぜ、こんな面倒な作戦になったかというとカルダンが区画ごと封鎖したからだ。

ホントになんでSW世界は私兵がこんなにいるんですかねぇ?

 

「兎に角、求めれるのはスピードと正確性です」

 

コクッと頷き、先へ進む。

 

「ISBが騒ぎを聞きつけてここに来るまで5分ほどしか無いでしょう」

 

ちなみに、ISBも別に無能でも税金ドロボーという訳でもない。

むしろ、セクターレンジャーの仕事の一部まで請け負っているせいでアウターリムを中心に予算不足が否めない。

 

「…それにいつデコイが出るか」

 

どうも情報部・ISB・カルダンがそれぞれにスパイを潜り込ませていたらしい。

スパイが居るというところまでは分かっているが、誰なのかが分からないというのが現状らしい。

 

「こっちだって"作業"の成果はあるんだ。そう心配するな」

 

大丈夫。だってその道のプロがいるからね。うん。

 

「止まれ!身分証を見せろ!」

 

第一関門のゲートに着く。

ゲート、とは名ばかりで手作り感ハンパないけど。

 

「ほら」

 

警察大尉を演じるエージェントがトルーパーに身分証を渡す。

 

「そっちの奴は?」

 

トルーパーが俺の方を向いて質問する。

 

「あー、ついさっき見つけたんだ。どうも提督閣下と"お話"があるらしい」

 

トルーパーが訝しげにエージェントを見る。

 

「そうか、一応身分証を」

 

スッとエージェントが俺のポケットからチップを取り出し、トルーパーに手渡す。

 

「…なっ!?提督閣下!?」

 

ニヤリと俺はトルーパーに笑顔を見せる。

エージェントもうんざりしたような顔でトルーパーに話しかけた。

 

エージェントさん、ナイスタイミングだね!

 

「もういいか?あまり…閣下を待たせたくないのだが」

「ハ、ハッ!勿論であります!」

 

エージェントがコクリと頷き、先へ進む。

 

「…それと、この事は誰にも言わないように」

 

去り際にトルーパーに200クレジットほどを渡して俺たちは通り抜ける。

時には脅しよりもオブラートに包まれたあまーい言葉の方が有効的、ってシゾールも言ってたからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《コルサント・アンダーワールド カルダンの別邸》

 

 

「それで?取引というのは?」

 

えー、現在俺はカルダンと会談中です。

いやー、それにしても立派な調度品ですなぁ。

 

「…カタナ提督?大丈夫ですかな?」

「あっはい。全く問題ありません」

 

それにしてもSW世界の家の中って中々見れないから貴重だな~

 

「失礼ながら…提督の調度品などが素晴らしく、目を奪われておりました」

「ハハッ、そうかね?良ければ案内しよう」

 

マジすか!オネシャス!

 

「まず、これは…旧共和国時代のトロイテの職人が作った片手剣だ」

 

はえー、見事な打ち方をしてるのか数千年経っても色あせない逸品ですな。

 

「貴官もこの素晴らしさが分かるようだな!」

「ええ、それはもう」

 

だってこういう実体がある剣はSWだとダークセーバーとかラカタン無限帝国とかが使ってたやつとか、結構貴重なんだよ!

 

「では次に、これは…ゼンダーがかつて着ていたとされる鎧の一部だ」

 

えっ、ゼンダーってあの!?

 

「うむ。…流石に全ては難しかったが」

 

全部じゃなくてもとんでもない代物ですよ…

ゼンダーなんて24500BBYぐらいの人だからね。

 

「いやいや、それにしてもよくこんな代物を…」

「ああ、私がかつて考古学の調査チームを派遣したことがあってな」

 

まーた税金の無駄遣いしてるよ。

 

「その時、確かオッサスの寺院に保管されていた物らしい」

 

オッサスかぁ…レジェンズだとフォース感応者の原住民が居たり巨大寺院があったり…

いつか行ってみたいなぁ

 

「では次は…」

 

その瞬間、部屋の扉が開く。

いよいよ運命の時だ。

 

「…カルダン提督、そこを動かないでください」

 

カルダンがポカーンとした表情で俺とエージェントを交互に見る。

 

「一体…なんの真似だね?」

「既にお分かりだと思いますが…サイナー社との密約を結び…」

 

カルダンが突然慌てふためく。

 

「待て、待ってくれっ!」

「多額の資金を受け取った罪はコードE-9-71Aに違反している」

 

目の前で無情にも罪を宣告されたカルダンは膝から崩れ落ちている。

まあそうなるよね、普通。

 

「という訳です。提督、おとなしくついてきてください」

 

最期の一押しとして俺が優しく声をかける。

別に情が湧いたとかそういうのじゃない。

ただSWヲタクとしてゼンダーの鎧とかが欲しいだけである。

 

「…仕方あるまい。申し開きはしても無駄だろう?」

「おや、分かっているのですか?」

 

これには俺も少し驚いた。

というのも今、エージェントはあくまで"監察局"として来ている。

つまり、裁判になれば一応弁護士も付けられるのだ。

 

「ああ、私だって馬鹿じゃない。君たちがどこの組織かなんて分かってる」

 

そうですか…まあカルダンを待ってるのはターキンなんですけどね!

 

「では、ご同行を…」

 

エージェント2人に挟まれて、カルダンがゆっくりと立ち上がる。

 

「…カタナ提督、これだけは覚えておけ」

「なんでしょう?」

 

カルダンの言葉を聞こうと彼に近づく。

 

「…君の悪い癖だな、他人を信用しすぎるな」

 

 

カルダンの顔を見て

 

ー足元にコロコロと丸い何かが転がってきた。

 

「伏せろ!それを見るな!」

 

誰かの声が響く。慌てて目を離した次の瞬間、目の前が真っ白になった。

 

 

 

「早く行け!」

 

誰かが入ってくる…

 

「ISBです!」

 

ISBだと…?

 

「こいつ等はどうしますか?」

 

何とか起き上がらねば…ふと横を見るとエージェント何人かも同じようにしている

 

「…捨てておけ」

 

直ぐに謎の襲撃者の一団が立ち去る。

ー無論カルダンを連れて、である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《コルサント・アンダーワールド カルダンの別邸》

 

 

「クソッ!やられた…」

 

リーダー役のエージェントがキレている。

まあその怒りは尤もだろう。なにせ2年以上調査して、漸く掴んだ尻尾がスルリと逃げたのだから。

 

「連中、ISBを名乗っていましたが…」

 

俺もエージェントも解せぬのは襲撃者の所属先である。

ISBを名乗っていたが、ISBに情報は流れていない筈だった。

 

「…ああ、例の"ボグリング"が流したのか?」

 

ボグリング、とはスパイを表す用語らしい。

 

「今はカルダンの行方を追う事が最優先ですね」

 

全員が頷く。

 

「連中がISBなのかは捕えて確かめればいいからな」

 

よし、そうと決まれば善は急げだ。

 

「手錠に一応位置発信機が付いている。それに…」

「万が一のために服に超小型のドロイドを付けている」

 

なら現在地が分かる!

次会ったらカルダン、ぜってー許さないからな! 覚えてろよ!

 

 





どうも、SW好きのガノタと申します。

逮捕劇が思ったより長くなったので、2話に分けての投稿です。


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