今回はセシルが帰ってくるまえの皆の粋なはからい回です。
どうぞ!
「今までよく生き残った!お前らに教えることはもうない。俺は今日をもってお前らの担当を外れる。だが忘れるな、お前らはもう俺の大切な仲間だ。絶対、死ぬんじゃねぇぞ」
セシルがロシア支部を発つ日。
第一部隊を集め、最後の言葉を残す。
「私、ミレーナ・キストンはセシル大佐に隊長としての心得を学びました。それ以外にも、精神、肉体面も鍛えられ、私は第一部隊の隊長として胸を張ることができます。今までありがとうございました。そしてお疲れ様です!」
ミレーナがセシルに応える。
「私、ヴェロニカ・スイベルは大佐から努力する事の大切さを学びました。最初はただの射撃手でしたが、今ではその他でも、第一部隊の皆さんのお役に立てていると、胸を張ることができます。今まで本当にありがとうございました!!」
続いてヴェロニカがセシルに応える。
「私、アレクセイ・キャンベルはセシル・ストレア大佐から仲間を守る術を学びました。皆の精神状態から身体の状態まで、注意深く観察しながら適切な声をかける事ができるようになりました。この第一部隊を支える者として、胸を張ることができます。お疲れさまでした!」
アレクセイは背筋を伸ばしてハキハキと応える。
「....私、イリーナ・アントラはセシル大佐のおかげで、自分を変える一歩を踏み出せました。後ろだけではなく、今では前を向けます。これからロンドン支部でも、よろしくおねがいします」
イリーナは今までにないほど自信にあふれた声で応える。
「第一部隊にはこれから様々な新人が来るだろう。その時、お前達が必要だと思ったことを伝えてやれ。生き延びる術を、強くなる術をだ。お前らはならできる。そして、今まで俺に付いてきてくれて、ありがとう」
「....う、うぅ、た、大佐ぁ!どうがおげんぎでぇ....!」
ヴェロニカはついにたまらなくなって泣き出した。
「....泣くなよ。生きてりゃそのうちまた会えるさ」
「大佐....どうか、お元気で」
「ありがとなアレクセイ」
「大佐、お身体にお気を付けて」
「おう。ミレーナ、お前もな」
「うわぁぁぁ....うぐっ....」
「....おいおいヴェロニカ」
バッバッバッ────
「お、ヘリが来たな。イリーナ、行くぞ」
「はい大佐。....第一部隊の皆さん、今までありがとうございます。実質的には1ヶ月でしたが、皆さんと同じ部隊でよかったです。どうかお気を付けて」
イリーナは第一部隊総入れ替えの時に入ったばかりなので、期間は短いが、それでも第一部隊に感謝の念を伝える。
「大丈夫。あなたならきっとロンドンでもやっていけるわ。第一部隊隊長として、応援するわ」
「イリーナまで居なくなるなんてぇ....。また、会いましょうね!絶対!」
「お前は強い。だから大丈夫だ。それに大佐もいる。だから気を張りすぎるなよ」
第一部隊の面々がイリーナに言葉を紡ぐ。
「....はいっ!」
イリーナは満面の笑みでそれに応える。
「んじゃ、またな!」
こうしてセシルはロシア支部をイリーナと共に離れた。
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一方その頃ロンドン支部では。
「あーもー!サリアのバーカバーカ!!」
「なんですって!?ぶっ飛ばすわよシェリル!」
サリアとシェリルが喧嘩していた。
「ふ、2人共落ち着くっス!」
ナタリーがその2人の間に入って止めようとする。
そこへマリアがやってきた。
「....い、一体どうしたの?」
「マリア~!聞いて欲しいっス!!」
「マリア!!聞いてよ!サリアがセシルに女が出来たって言うの!!」
「だってそうじゃない!ロシア支部から1人引き抜いてきたのが女なのよ!」
マリアは呆れた。
「いや、だからってそう決め付けるのはどうかと....」
「甘いわマリア!!アンタだってスルトが女を引き抜いてきたら焦るに決まってるわ!!」
「なっ!?なんでスルトの話になるんですかっ!!!」
結局あーでもないこーでもないと、言い合いになってしまった。
「おはよー!....って、どうたの!?仲間割れ!?」
「おはようございますスルトさん....」
「あ、マシューおはよー。それで一体なんの騒ぎ?」
「なんでもセシルさんが女性のゴッドイーターを引き抜いてきたとかなんとかで....」
「....あぁ、そゆことね」
スルトは心の中でご愁傷様と3人に言う。
「ところでナタリー、セシルが帰ってくるけど何かしようか?」
「そうっスね!パーティー会場でもつくる?」
「よーし!そうしよ!俺飾り付け担当ね!」
「んじゃあアタシは料理担当するっス」
スルトとナタリーがセシルのお帰りなさい会について話し合っていると、第一部隊のアインとミラがやってくる。
「隊長!なにかおもしろそうなことしてますね!!」
「私達も混ぜてくださいよ!パーティー!」
こうしてシェリルとマリアを抜いた第一部隊で、パーティー会場の設営を開始することとなった。
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「ロンドン支部とはどのような所なんですか?」
ロンドンに向かうヘリの中で、イリーナはセシルに問いかける。
「そうだなぁ。馬鹿ばっかりだよ。でも皆家族みたいな奴らだ。お前もきっと気に入るさ」
「....家族ですか」
「あぁ」
イリーナはロンドン支部にわずかに期待する。
「....変われますかね」
「さぁな」
なんとなくだが、変われる気がしていた。
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それから数時間かけ、スルト達が会場設営を終えた。
いつもは使っていない部屋をイザベルが使用許可を出してくれたのだが、元々使っていなかった為、まずは掃除から始めた。
その後、飾りをつけたりテーブルクロスをかけたりして、安っぽいながらもなかなかのパーティー感を醸し出している。
「うっひゃー。やっと終わったよ」
「疲れたっスねぇ....。まぁここまでやったらセシルも泣いて喜ぶはず!」
「それにしても、ロシア支部から来る女性ってどんな人なんですかね!!やっぱりロシアなんで美人なんですかね!?」
スルト達がホッと安堵しているなか、アインは新たに来る新人について妄想を働かせていた。
「馬鹿ね。きっと熟練で男勝りのゴッドイーターに決まってるわ」
「お、おいミラ!夢を壊すようなこと言うなよな!!」
「「あははは」」
ミラがアインの妄想を打ち砕く。
「んじゃあ、セシルが帰ってくるまでまだかかるから20時までは自由行動だねー」
「セシルって何時に着んスか?」
「21時だったと思うよ。だからその前に来て、料理の下ごしらえをしちゃおうかなって!」
そうしてスルト達は会場を後にする。
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ロビーに着いた四人は、目に付いたものに驚く。
「だーかーらー!もういい加減にしてください!」
「うっさいわよマリア!毎晩毎晩スルトの部屋の前ウロウロしてるくせに!」
「なっ!?なんでそれを知ってるんですか!!!」
「....私も見た。マリアはチキン」
「シェリルさん!!!もうほんとにそんなこというならジャンボトウモロコシレーションあげないですよ!」
あの三人が未だに喧嘩していた。
「....あれから何時間たったとおもってるんスか....」
「....すごいね。井戸端会議にしては長いね」
「いや、スルトさん、女の私から見てもあれは井戸端会議では無いですよ....」
「女の人ってほんとよく話題尽きないよなぁ....」
ほとほと呆れる四人であった。
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「後少しでつきそうだな」
「長かったですね....お尻が疲れました」
「ははっ。まぁ着いたらゆっくり休めよ」
第一部隊とその他が待ちわびたセシルが今、ロンドン支部に帰ろうとしていた。
と、言うわけで次回はセシルお帰りなさい会です。
シェリルに乞うご期待。
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