GOD EATER links   作:おガンツ

17 / 19



セシルがかえってきたぁ!!!


家族の居場所

 

「ふぃー。やっと着いたぜ~....。なかなかの長旅だったな」

「....そうですね、無事に着いてよかったです」

 

セシルとイリーナは無事にロンドン支部へと降り立った。

 

「今何時だ?」

「....えっと、21時8分ですね」

「まぁ、大体いい時間だな」

[セシル。長旅ご苦労だった。とりあえずイリーナと一緒に支部長室まで来い]

「ん、了解」

 

セシルは正直なところ拍子抜けしていた。

ヘリから降りるやいなや、シェリル達によるダイブが待っているとと思っていたのだが、迎がなかった。

少しだけ残念な気持ちになりながらも、イリーナと共に歩き始める。

 

━━━━━

 

支部長室に着いたセシルは、やっと帰ってきたと実感した。

なぜなら....

 

「支部長!!いくらセシルが帰ってくるとは言っても、仕事放棄は見過ごせません!!」

「あーもーうっさいなぁスエードは!いいじゃないか今日はめでたい日なんだから!」

「それとこれとは話が別です!」

 

というように、いつものようにイザベルがスエードにお叱りを受けていたからだ。

 

「....おいババア。いい加減にスエード怒らせるのやめたらどうなんだ?」

「ん?おおセシル。居たのか」

「居たわ!ってか1ヶ月ぶりなのに素っ気無さすぎだろ!」

「お前まで怒るなよな。めんどくさいぞ、そーゆーところ」

「やかましい!!それで!用って何だよ」

「あぁ、そうそう....」

 

イザベルは本当に忘れていた様に思い出して話し始める。

 

「第六会議室にお前宛の荷物がある。取ってこい」

「....それ通信で言えばいいだろ。まぁいい。わかった取ってくるよ」

「おう。それと、イリーナ....だったか?ようこそロンドン支部へ。ここは馬鹿の集まりであり、第二の激戦区でもある。極東には負けるが、なかなかのアラガミの出現率だ。気を引締めろよ」

 

イザベルは真面目な顔になる。

 

「は、はい!申し遅れました!私、ロシア支部から転属になりました、イリーナ・アントラです!これからよろしくお願いします!」

「うん、礼儀正しいのは好きだよ。当面の面倒は第一部隊で見させるつもりだから、よろしく言っときな。あと、第六会議室に行くセシルに着いて行って、その後自室で休むといい」

「り、了解です!」

 

2人は支部長室をあとにする。

 

━━━━━

 

「っよーし!イザベルからもう少しでこっちに来るって連絡あったし、皆準備はいい!?」

 

第六会議室をパーティー会場として飾り付けたスルト達は、先に第六会議室に待機していた。

 

「みんなクラッカーはもったっスか?」

「持ったよ!....てかナタリーのそれって、一体どんな音鳴るのよ....」

 

マリアはげんなりしながらナタリーに質問をする。

ナタリーは1m近くある大砲型のクラッカーを肩に担いでいる。

 

「これは凄いっスよ!なんせ大砲型で、通常の15倍の音が鳴るんだから!」

「....あははは」

 

スルトはセシルが驚く姿を想像して、申し訳ない気持ちになった。

 

「セシルさんに初めて会うのに、俺達こんな所にいていいんですかね?」

「....アイン、第一部隊には避けられないノリがあるのよ....」

「ミラの言う通り!細かいこと気にしてたら第一部隊で居られないっスよ!」

 

コツッ....コツッ....コツッ....

 

「!!来たみたいだよ!皆配置に着いて!!」

「よーっし!こいつをぶっぱなす日がやっときたっスよ!」

 

足音が聞こえると、第一部隊はそれぞれ配置に着いてクラッカーを構える。

そして、ドアが開かれる。

 

━━━━━

 

「第六会議室って確かこっちだよな....ここってほとんど使ったことないし、なんか間違ってそうだ」

 

セシルは1ヶ月ぶりのロンドン支部で、しかも普段ほとんど使う事のない第六会議室を探すのに手間取っていた。

 

「たしかこっちであってるはず....」

「あの、そこのプレートに第六会議室って書いてますけど....」

「ん?おお!ほんとだ。ここだな、よーし行くか」

 

ガチャっとセシルが扉を開く。

すると─────

 

「「「セシル(さん)!お帰り(なさい)!!!」」」

 

パンッ

パンッ

パパンッ

 

そこには第一部隊が待っていた。

 

「お帰り!セシル!」

「あれ....おっかしいわね。不発....?あ、お帰りっス!セシル」

「....」

「セシルさん!お帰りなさい!!お疲れ様です!」

「は、初めまして!」

「初めまして!」

 

ナタリーのクラッカーがどうやら不発に終わったらしい。

 

「............た、ただいま」

 

あまりにも想定外のことに、セシルは少し沈黙するが、やっと言葉を返せた。

 

「............ガフッ」

 

そしてイリーナは驚きの余り倒れた。

 

「え、ええ!?なんか倒れてるけど!?」

「衛生兵!早くくるっス!」

「あ、はい!!私元衛生兵なんだけど!!」

 

スルトとナタリーとマリアのコントが始まる。

 

「んなこといいからとにかくそっとしておけ!!」

 

いつもの第一部隊。

2人がボケて、セシルがツッコミをする。

そしてシェリルは特に笑いもせず、そんな3人を見る。

1ヶ月ぶりに、第一部隊は日常を取り戻した。

まぁ、今回はマリアもいるが。

 

「はれ?私は何を....」

「大丈夫?」

「ヒッ!?」

 

目を覚ましたイリーナは、すぐ目の前にスルトがいる事にまたもや驚き気絶する。

 

「....俺、なんかしたかなぁ?」

「あぁ、そいつは男が苦手なんだ。悪く思うな」

「そっかー。まぁ誰だって苦手な物くらいあるよね」

 

そして第一部隊はとりあえずイリーナをソファに寝かせた。

 

━━━━━

 

イリーナが次に目を覚ましたのは、約5分後。

 

「....んん、ここは?」

「私の膝の上よ。初めまして、気分はどう?」

 

気が付くと、イリーナはマリアに膝枕されていた。

 

「え!?あ、あの、ごめんなさい!」

「気にしなくていいわよ。長旅でつかれてたのね」

 

マリアがイリーナの頭を撫でる。

 

「イリーナ、お前も自己紹介したらどうだ?」

「は、はい!あの、すみませんでした!」

「気にしなくていいのよ。ふふっ」

 

マリアから飛び起きると、イリーナは自己紹介を始める。

 

「イリーナ・アントラです!歳は15です!これからお世話になります!よろしくお願いします!」

 

そして第一部隊の各々がマリアに自己紹介をすると、スルトが音頭をとる。

 

「では、セシルが無事に帰還したこと、それに新たな仲間、イリーナの活躍を祈って~っ」

 

それぞれがグラスを持つ。

 

「かんぱ~いっ!」

「「「かんぱーいっ!!」」」

 

こうして、ロンドン支部第一部隊による宴会が始まった。

 

━━━━━

 

「あ、あの!セシルさん!」

「ん?あぁ、お前はアインだっけ?どうした?」

 

アインはセシルと話すのは初めてだ。

 

「こ、これからお願いします!」

「さっき自己紹介してくれたろ。こっちこそよろしくな」

「は、はいぃっ!!」

 

アインはセシルがいない間、セシルについていろいろとスルトに聞いていた。

戦闘力もあり、頭も切れる。

そんなセシルにアインは憧れを持っていた。

 

「....」

「ねぇ、楽しんでる?」

「!?....はい」

 

こちらではイリーナにスルトが話しかけていた。

 

「....やっぱり疲れてるの?ごめんね、急に」

「あ、いや、そうじゃないです....あの....その....」

「スルトー。そいつ男が苦手なんだからよ。マリアにでも任せとけ」

「えぇ!?そ、そっか!?....ご、ごめんね!おーいマリア~!」

「....こちらこそ、ごめんなさい」

「気にしないで!さっきも言ったけど、誰だって苦手な物はあるよ!」

 

スルトはにこっと笑いかけてくる。

悪い人でないのはわかるが、それでもやはり苦手意識がある自分に、イリーナは嫌になる。

 

「さ、イリーナ。あんな馬鹿はほっといて、こっち来て女子トークしましょう」

「わっわっ!は、はいぃ~」

 

マリアはイリーナの手を取り、引っ張っていく。

 

「セシル、ロシアはどうだった?」

「ん?あぁ、得るものが多かったよ」

「そっか!....アスラ、どうだった?」

「あぁ、通信で言ったが、やっぱ何してるのかは話してくれなかった。まぁ、そのうちまたひょっこり顔出すだろ」

「....そうだね。でも、仲間がいたなんてね....」

「アスラもだが、そいつもきっと恐ろしく強いんだろうな。考えたくねぇが、もし敵対したらまず無事じゃすまねーな」

 

アスラと一緒にいたアグニという男。

素性は全くわからないが、とにかく強いと言うことは一目でわかる。

そんなアスラ達が、敵にならないよう祈るしか今はできない。

 

「ま、そんな話は後にしようよ!今は楽しもっ!」

「違いねぇ」

 

こうして、夜がふけていく。

 

━━━━━

 

散々騒いだ第一部隊は、疲れ果ててその場で寝てしまった。

 

「....ん?」

 

セシルはトイレに行こうと起きると、シェリルがソファに座り込んでいるのに気がつく。

 

「....どうしたシェリル?」

「セシル....。改めて、お帰りなさい」

「....おう、ただいま」

「セシルがロシアに行って、マリアとアインとミラがきて、アスラに会って....。いっぱい色んな事があった」

「そうか。アスラのことはまぁ仕方ないとして、楽しかったか?」

 

シェリルはそう聞かれて、少し考えてからあの時見せたような笑顔をつくる。

 

「うん、楽しかった」

「それはよかったよ」

「....でも、やっぱり今が1番楽しいよ。セシルがいて、みんながいる、第一部隊が」

「....俺もだ」

「ふふっ」

「ははっ」

 

2人は子供のような笑顔で笑い合う。

 

「っと、わり、トイレ行ってくるわ」

「うん。私も寝る」

 

セシルは足早に部屋を出る。

そしてシェリルはすぐ隣にいたマリアに倒れ込む。

 

「んぎゃっ!............食べないでぇ....zzz」

 

こうして歓迎会+お帰りなさい会は成功と終わった。

 

 

 

 

 






つーわけで、最近更新おそかったので、今回は急ぎました。

次はいつになるかなぁ....

感想、コメントお待ちしております!

読んでいただきありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。