現在完成した絵は
・スルト
・セシル
・ナタリー
・シェリル
・マシュー
・マリア
です。
そのうち挟みますね。
「今日かぁ....」
「どうしたの?」
スルトが呟くと、ナタリーが問いかける。
「いや、セシルの出張だよ」
「あ!そっかー。13時出発だよね」
「そうそう。とにかく1ヶ月も居なくなるわけだから何かして元気付けたいよね」
「とは言っても....セシルって何したら喜ぶんスかねぇ....」
2人はうーん....と唸って考える。
が、あまりいい案は浮かばない。
「まぁーとりあえずセシル大好き人間のシェリルに聞くしかぐぶぉわっ!?」
「....シェリルおはよう。....ナタリー大丈夫?」
何処からともなく現れ、ナタリーに腹パンを決めるシェリル。
鬼のような顔をしている。
「....誰が誰を、なんだって?あぁ?」
「な、なんでもございません....」
「そうそう、シェリルはセシルの為に何したらいいと思う??」
シェリルも考え込む。
「そうだな....手紙を書くとか?」
「シェリルも意外と乙女なとこあるんスねぇと思ったりしてませんからその拳をしまって欲しいっス!!」
「手紙かぁ。でも通信機でいつでも顔見れるからあまり現実的じゃないかなぁ」
うーん....と3人はまたも考え込む。すぐそこにセシルが来ていることにも気付かずに。
「うーん....セシル....んーセシル....」
「なんだよ人の名前呼びながら唸りやがって。気持ちわりいぞスルト」
「うわぁっ!?セ、セシル!?い、いい、いつからそこに?」
「え、いや、たった今だけど....なんだよ」
「なんでもないよ!なんでもない!それよりもう荷物まとめたの?」
「あ、あぁ。一応な」
スルトは物凄く焦っていた。セシルとはもう半年ほど一緒にいるが、こんな事を考えるのは初めてでなんだか気恥しかったからだ。
「さ、さーて。俺はマリアのところでも行ってこようかな~」
「あ、そういや俺の代わりに第一部隊に配属されるんだっけ?そのマリアって奴」
「ん?そうだよ。セシル会ったことなかったの?」
「まだない」
「そっかー。じゃあ一緒に行く?」
「そうだな。どこにいるんだ?」
「今の時間帯なら保管庫かな?さー行こっかー」
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神機保管庫ではマリアが任務を終えて神機を預けに来ていた。
「うーん....ここはもう少し軽くしたいわね....」
「マリアの神機って極限まで軽さを重視してるけど、なんか理由があるの?」
「え?いや、得にはないけれど....私の主力は手数だから軽い方が....って、スルト!?」
「やっほー」
驚くマリアを他所に、スルトはセシルを紹介する。
「マリア、こっちがセシル。第一部隊の兄貴分だよ」
「誰が兄貴分だ。俺はセシル・ストレアだ。歳は21歳で、階級はまぁ一応大佐だ。よろしくな」
「よ、よろしくお願いします!!わ、私はマリア・ホーネット16歳、階級は上等兵であります!!」
「あっはは。スルトの言ってた通りだな」
「え?スルトですか?」
スルトは保管庫の出口へとそろーっと歩き始める。
「スルト。後で聞きたいことがあるこで私の部屋までくるように」
「....はい」
「あっはっはっ。スルトお前尻に敷かれてんなぁ」
「あ、いえ!?そ、そんなことはありません!」
「なーに夫婦喧嘩は犬も食わねーってな。まぁなんにせよスルトと仲良くしてくれてるみたいだな」
「ふ、ふ、夫婦喧嘩!?セ、セシル殿!!」
セシルは笑いながらマリアに近づくと小さな声で
「スルトのこと、頼むな」
と言って保管庫を後にした。
「ねーマリア、セシルなんて言ったの?」
「そんなことよりスルト?あなたセシル殿に一体何を話したの?」
マリアはスルトに対して堅苦しい話し方を辞めた。それと同時にお互いの距離は少し縮まり、仲が良くなったと同時にマリアの姉属性が開花した。
「マ、マリア?顔がオウガテイルみたいになってるけど....」
「スルトっ!!」
30分後、ゲッソリとしたスルトが目撃された。
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「で、なぜ私の所まで来た?」
「いやほらーイザベルならお母さん的な立場からアトバイスくれるかなー....なんて」
「誰がオカンだ。しかしなぁ。あのマセガキの喜びそうな事か....」
「ねー支部長パワーでなんとかしてよー」
「アホか。てか支部長パワーってなんだ」
「とにかくー!なにかないのー?」
「そうだな....こんなこというのはなんだが、あいつの家族になってやれないか?」
「家族....?」
セシルの過去にあたる話であろう。ここでスルトはセシルの過去をほとんど知らないことに気がつく。
「あいつは孤児なんだ。親もいなけりゃ血のつながった家族もいない。だからスルト、お前が弟にでもなってやればあいつは絶対に喜ぶだろう」
「そんなことでいいの?」
「あぁ。恐らくあいつが今1番欲しいものだろうな」
「そっか。ならなるよ、セシルの弟に!」
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スルトがイザベルに相談している頃、女子会がシェリルの部屋で開かれていた。
「なんで私の部屋に集まるの....」
「だって今回の主役はシェリルでしょー。主役の周りに集まるのは当然でしょ」
「それはいいけどなぜ私まで....」
「サリアさんはまだいいですよ。僕なんて男なのに連れてこられましたからね....」
「マシューは男なのに女子力高いからいいの!サリアさんもシェリルになんとか言ってくださいっス!」
こうして女子会と言う名のシェリル尋問会が始まった。
「はぁ、こうなったらもうヤケだわ....。で、シェリル。あなた結局セシルのことどうなの?」
「どうとはどういうことだ」
「好きなの?嫌いなの?キスしたいの?[ピーーー]したいの?って聞いてんの!!」
「サ、サリアさん!ぼ、僕がいるんですけどぉ!?」
サリアがシェリルに一気にまくし立てるが、マシューはすかさずツッコミを入れる。
「....」
シェリルは顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
「あんた体と心のバランスほんと取れてないわよね。そんなデカイ乳してても結局13歳なんて。セシルとは8歳差でしょ」
「う、うるさい!だ、だって好きなものは仕方ないだろ!?」
「あーはいはい、そんなこといいからさっさとやること殺っちゃいなさいよ」
「いやサリアさん?文字が違うんですけど....」
「とーにーかーく!ロシアは美人が多いらしいから!ここでモーションかけないと確実に向こうで女作ってくるわよアイツ」
サリアがあまり知りたくない大人の事情をペラペラまくし立てていると
「あ、も、もう交代の時間だなぁー!ぼ、僕はこれで失礼しますねー....ふっ」
「ちょ!マシュー!まちな....速い....」
マシューが逃げた。
「わ、私じゃセシルに釣り合わない。そ、それに年齢差がありすぎて相手にされない」
「わかってないわねー。あんた、あのアホが28の時、アンタはまだ二十歳なのよ?それがどれだけ幸せなことか。よく考えなさい」
「ナ、ナタリー....」
「えっ?なんスか?」
「わ、私はこんな無愛想で無口だが....セシルはそんな私でも受け入れてくれるのだろうか....」
「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!」
半年もシェリルと任務を共にしたが、こんなにしおらしくて弱気なシェリルをナタリーは初めて見た。そのギャップにやられてしまうナタリーであった。
「シェリル....それ、同じように今日セシルに言ってくださいっス!」
「え?....なんで?」
「少なくとも絶対シェリルにキュンとします」
そうして各々がセシルの出張にむけて色々と準備していた。
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12時30分───
セシルは荷物をもってエレベーターに乗っていた。
初めてのほかの支部への出張ということもあり、不安も少しあったが、それでもロシア支部の殉職したゴッドイーターの多さにはいてもたってもいられなかった。
「教官....か」
人にものを教える。目つきも口も悪いセシルにすれば、それは最も苦手なことであった。
「まぁ、やれるだけやるさ。もうあんな思いは二度とゴメンだからな」
そうしてエレベーターは最上階へと着いた。
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屋上へ出る扉が開くとそこには第一部隊の面々と、イザベルがいた。
「お前ら....」
「なーにカッコつけてんスか。見送りくらいさせろって訳ですよー」
「そうだよセシル。俺らもう家族みたいなもんじゃんかー!兄貴分じゃなくて、兄貴じゃんか!」
「ったく、いつまでたってもクソガキだなセシル」
「....余計なお世話だババア」
「このっ....まぁ、今日くらいは許してやる」
「スルト、今家族って言ったか?」
「ん?あぁ、言ったよ。こんなに一緒にいるんだし、もう家族でしょ!」
スルトが言うとセシルは心底嬉しそうな顔をした。
「俺には本当の家族がいないから、嬉しいよ。ありがとな」
スルトは知らなかった。セシルのことを。そして第一部隊の皆の事を。
半年間も毎日顔を合わせていたのに、お互い知らないことが多すぎることに気がついた。
「セシル!....ロシアから帰ってきたら、もっと話そうよ。だからちゃんと帰ってきてね」
「あぁ。まかせろ」
当たり前過ぎて気にしていなかったが、やはりすぐそこに大切なものがあるのだと気付かされたスルトであった。
「セシル....あの....」
シェリルがセシルの元へ駆け寄る。
「シェリル....どうしたよ?」
「....なんでもない」
「変な奴」
そういってセシルは笑うと第一部隊に背を向けて歩き出す。
「じゃあなーお前らー」
「セシル!行ってきます....でしょ?」
「....あぁ、そうだな弟よ。ちょっくら行ってくる」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃいっス」
「行ってこいクソガキ」
「....」
シェリルは最後まで自分の思いを告げることはできなかった。
「でも一生の別れでもねーんだ。すぐ帰ってくるさ」
「そうだね」
背中で言いながらセシルはヘリのドアに手を掛ける。
するとシェリルが走り出した。
「セシル!帰ってきたらおかえりって!言うから!....お願い、無事に帰ってきて....」
シェリルはセシルに後ろから抱きついて、今にも消えそうな声で言った。
「....はは。手のかかるやつだ。待ってろ、すぐ帰ってくるさ」
「うん。待ってる....」
こうして、第一部隊とイザベルに見送られてセシルはロシア支部へと飛び立った。
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(シェリルのやつ、いつからあんなに感情を出すようになったんだろうな....。それこそスルトのこと言えないな。俺達は深くまでお互いを知らない....)
一人そう考えるセシル
「家族....か」
家族がいた事のないセシルは、確かな胸の暖かさを噛み締めていた───
はーい。と、いうわけでセシルがロシア支部へと出張しました。
とりあえず第一部隊にはみんなそれぞれ暗い過去があるんですけどね。
そっちの方はいつか書きます。
次はマリアの第一部隊入隊挨拶か、各キャラの補足ですかね。
読んでいただきありがとうございます。