ダ ン ジ ョ ン の 自 爆 霊 作:ビビリ
1:転生者
誰か僕を買って下さい。お願いします!なんでもしますから
2:名無しの転生者
何故そうなった?
3:転生者
何故と言われても……。転生して、お金が無くて。目覚めた場所が街だったので彷徨っていたら美味しそうな焼き鳥?のお店があったんで眺めてたらおじさんが買ってくれて……それを食べてたら何だか。あれ?そっからどうなったんだっけ。
4:名無しの転生者
あー成程ね完全に理解した。それはね奴隷商人が良くやる手口だよ。恐らくだけどその焼き鳥を食べている時に急に眠くなったりしなかったかい?それは満腹による眠気じゃない。奴隷商人が
5:名無しの転生者
おすおーっす!
……テンション間違えたわごめん
6:転生者
あ、こんにちは先輩!これからよろしくお願いします!!
7:名無しの転生者
で、ここからどうするんだ?
8:転生者
このまま奴隷として死ぬのは流石に嫌すぎるので誰かに買って頂きたいのですが……
9:名無しの転生者
なら何かアピールをした方が良い
10:転生者
それもそうですね。と言っても、特段優れた物も何も無くて。転生者なのにチートを持ってる訳でも無いですし。体格が恵まれてる訳でも、頭が良い訳でもありません。手先が器用な訳でも無い。むしろ不器用ですし、口先が上手い訳でも無い。僕には本当に何も無いんです。
11:名無しの転生者
いや、人間何も無い訳が無いだろ。何かしらある筈だ。そいつの役目やソイツしか出来ないとは言わなくても何かあると思うぞ
12:名無しの転生者
と言うか、無かったらチートとして渡されてる筈だよ。チートが無いと言う事は神は君が何かを持っていると思っているみたいだね。本当に何も無いの?
13:転生者
……しかった事なんて何も無かった人生でした。それでもずっと、何か変わるんじゃ無いかってヒーローや神様とか、突然世界が終わりを告げたりしないかなって妄想に逃げたくなるぐらい嫌いな現実でした。それでも僕は逃げずに生きてきました。そのせいで最後死にましたけど。
14:名無しの転生者
シリアスなお話でお通夜にするのは奴隷から解放された後にしな。場所は?値段は?
15:名無しの転生者
お前はすげえよ。いや、詳しくは分かんねえけどさ。きっと裸足で逃げ出したくなるぐらい嫌だったんだろうな。でも、時には逃げたって良いと思うぜ、その逃げで少しでも楽になるなら余計にな。だからこそ、終わり良ければ全て良しって言うだろ?
16:名無しの転生者
安価はやらないの?
17:名無しの転生者
奴隷かぁ。俺も買おうかな
18:名無しの転生者
アレ?遅くね?
19:名無しの転生者
釣りか?
20:名無しの転生者
なんだ釣りか
21:名無しの転生者
なんだよ
22:名無しの転生者
つまんな
「おい、コイツ何やってんだ?ボソボソ独り言言いやがって気味悪りぃ……さっさと売っちまおうぜ!」
『え、待って。待ってください!』
今売られると、見知らぬ何処かの誰かに売られる事になる。それは掲示板の人間もそうだけど、同郷で事情を知ってる人間とそうでない人だと話が変わる。
だから必死に抵抗したけれど、ガリガリでまともな食事も与えられていない子供が大人に勝てる訳も無く。そのまま、拘束されて売り出されてしまった。
「道ゆく旦那、お姫様!安いよ〜安い!安くて、使える奴隷が選り取り見取り!そこのダンナ!そう、アンタだよ!どうだい?俺のオススメはコイツ!」
そう言って僕の肩を乱暴に叩く。痛いけれど、顔に出さず知らぬ顔をする。顔に出せばエスカレートすると言うのは分かっていたから。
「ふむ、この子は何が出来るんだ?」
「さぁ?分かりません」
「おいおいキミィ。どう言う事だ?キミは商品の事を何にも知らないんだな」
「調べたらお金がかかります。それで優秀な奴隷だった場合、その価値に値する金額になります。それなら、調べずに売った方が俺達の手間も金も掛からないし、ダンナだって安く奴隷を買える。それで優秀な奴隷だったらラッキー。クズでも、ダンナからしたら微々たるお金。痛くないでしょ?」
「口が上手いな。分かった、オススメの子を頂こうか!」
「まいどあり」『待ちな』
今にも売られそうなその時、何処からとも無くお婆ちゃんが現れて彼らの間に入った。
『悪いけどね、私の方が先に目ぇつけてたんだから私が買わせて貰うよ』
「おいおいバーさん。駄目だろもう決まったんだよこいつはこの旦那の物なの。分かる?」
そんなお婆ちゃんに対して商人はそう言うが、お婆ちゃんは全く引き下がらない。
『煩いガキだね、そんなデカい声出さなくても聞こえてるよ。それとも私の乳でも飲みたいのかい?生憎品切れでね。モンエネでも飲むかい?』
「んなモンいらねえよ!それに金だってねえだろ。持ってそうに見えねえ」
このお婆ちゃん、転生者じゃないよね。多分。
『金ならあるよ。老い先短いバーさんのこの命、一体いくらになるか楽しみだねぇ』
お婆ちゃんはカカカと笑いながらモンエネと呼ばれていた飲み物飲み干し。
『え?』
何故か、僕に口移しをしてから。
『
と呟いた。
それと同時にお婆ちゃんの身体がうっすら光りだし、それはやがて切れかけの電灯の様に点滅して。
《BOOOMM !!!》
爆 発 し た 。
お婆ちゃんが。
お婆ちゃんが?お婆ちゃんが。あれ、お婆ちゃんって爆発するんだっけ。と言うかファーストキス!?脳みそがお婆ちゃんのキスでいっぱいになる中、僕は誰かに腕を掴まれそのまま連れ去られてしまった。
執筆のモチベに直結するのでお気に入り、高評価、しおり等お願いしたいです。