ただ痛いだけの生意気な小娘だと思ったら、その正体は僕の想像を遥かに超えてきた。。。【貴族教師マリア、君との約束】   作:村上しんご

21 / 36
<episode21> 国政会議

 セバスチャンが「こちらへ」と案内し、僕と江洲小原先生は会議室へ進んだ。重厚な扉が開くと、静まり返った室内には、錚々たる面々が円卓を囲み、僕と先生を鋭い視線で見つめていた。

 鎧をまとった騎士、豪奢なローブの魔法使い、鋭い目つきの商人ギルド代表。どの視線にも好奇心と警戒心が混じっていた。

 特に、皇帝の座る最上席を囲む三人は、若々しい覇気と老獪な威厳が交錯し、尋常ならざる気迫を漂わせていた。

 

「閣下、ご到着です…」と言ってセバスチャンが一礼し、静かに脇に下がる。先生は堂々と円卓の中央に進み、教室さながらの自然さで口を開いた。

 

「今日の議題は、私たちとの争いを目論んでいる帝国への今後の対応と、迷宮の民クラゴール、そして私の生徒たちの元の世界への帰還です…サビオン卿、帝国の動向はどうでしょうか?」

 

 先生の言葉に、円卓の向かい側で金髪の若い女性が姿勢を正した。その姿は、いかにも貴族のお嬢様といった風貌だが、その落ち着いた仕草には周りを凌駕する貫禄が漂う。

 その鋭い緑の瞳が僕を一瞬捉え、すぐに先生に向き直る。まるで先生に忠誠を誓うような柔らかな態度は、僕に向けた鋭い視線とは裏腹に柔らかかった。

 僕はサビオンという聞き覚えのあるその名前に、以前セバスチャンの会話に出てきた4大公爵の名前を思い出していた。

 

 公国を統治する公爵家の1人にしてはまだ若いが、彼女がサビオン家の当主であることに間違いなかった。

 

「帝国は戦争の道具にしようとしていた勇者たちを失い、新たな勇者を召喚しようとしています…」

 

 僕は息を呑んだ。僕たちの逃亡が、新たな異世界からの召喚者を生もうとしているのだ。

 人を道具としか思っていない帝国は、新たな勇者を迎えても、僕らの時と同じく奴隷のような扱いをするだろう。

 心を痛ませる僕は、何とかそれを阻止できないかと先生に目を向けた。

 

「ここに居る美濃又も、帝国に召喚された勇者です…文明の違う地から、いきなりこの世界に連れてこられ、国の争いに巻き込まれるなど、どんなに不安なことでしょうか?…私はそれを絶対に阻止し、帝国の野望を打ち砕こうと考えています…」

 

 先生が断言すると、円卓の最上席を囲む三人が息を呑み、商人ギルド代表が椅子を軋ませた。

 僕の頭に迷宮で先生が言っていた『お前たち帝国を亡ぼして差し上げましょう…』という言葉が蘇る。

 しかし、それで本当に良いのだろうか。戦争になれば犠牲になるのは当事者ではなく、争いを望んでいない罪のない人々だ。

 

「ちょっと待ってください!戦争の犠牲になるのは、何の関係も無い農民や、一般の人たちです!」

 

 僕が思わず声を上げると会議場が一瞬静まり、円卓の向こうから茶髪の若い男性が身を乗り出した。

 

「戦争になっても公国は強い結界が張られていて、帝国兵はこちらに攻め込めない!帝国が木っ端微塵になろうと、公国には関係ない!」

 

 その血気盛んな男は、最上席を囲む三人の一人だった。サビオン公爵と席を並べているということは、この男も4大公爵の1人なのだろう。

 男の年頃は25歳の僕と同じくらいだが、サビオン公爵と同様に小綺麗な服を着て、周りを凌駕する貫禄が漂っている。

 僕は少し冷たく感じる男の態度に怯みながらも、このまま戦争を起こさせてはいけないと、続けて口を開いていった。

 

「しかし、帝国の民は犠牲になりますよね!?」

 

「それが、何だというのだ…公国を守る為なら多少の犠牲は仕方なかろう…」

 

 彼の言葉に、それじゃあ帝国と同じじゃないかと、僕は落胆した。沈黙を守る江洲小原先生に目を向けると、僕たちの様子を鋭い視線で見つめていた。

 そんな時、最上席を囲む3人の中の少し年老いた男が、口を挟んだ。

 

「まあまあ…バスティオ卿の言い分も分かるが、異世界から召喚された美濃又殿の言い分も分かる…ここは殿下の意見を聞いてみようではないか?」

 

 男は飄々としていて、掴みどころのない感じがした。この男の言う通りなら、あの冷たい男は前皇帝の家系を継いだバスティオ公爵だ。

 そして、この男はセバスチャンが言ってた4大公爵の最後の一人…ルシタスィラ公爵だろう。

 僕は先生がどんな意見を述べるのかと、恐る恐る顔を向けていった。

 

「何か勘違いしていませんか?私は戦争など起こすつもりはありません…私が動けば帝国を滅ぼす事など簡単でしょう…」

 

 そう語りながら薄っすら微笑む江洲小原先生の顔には、ぞっとするような冷たさがあった。僕は先生が【公国の叡智】と呼ばれるほどの知略を持っていることを、完全に忘れていた。

 そう、先生ならば戦争など起こさずとも、帝国を手中に収めるくらい簡単だろう。今まで他国に手を出さなかったのは、興味が無かったのと自国の発展に全力を注いでいたからだ。

 先生の言葉に会場にざわめきが広がり、サビオン公爵が先生の顔を見つめ、狼狽えた声で叫んだ。

 

「殿下、イケません!また独断で動かれるつもりですか?!」

 

 それに呼応するように、会議卓を囲む面々が次から次へと「イケません!」と立ち上がった。

 先生が単独で動くのは、僕らの救出の時もそうだったように、珍しいことではないのだろう。厳正だった会議の雰囲気が一瞬でドタバタし始めるが、僕には気がかりなことがあった。

 

「江洲小原先生…それは少し待ってください!」

 

 僕が震える声で叫んだ瞬間、騒がしかった円卓の動きがピタリと止まった。先生を見ると、いつもの鋭い視線で僕の事をジッと見据えていた。

 

「美濃又…お前に何か考えがあるのですね?」

 

 そう言って声を上げる江洲小原先生の眼差しは、いつもと同じで少しも動じた様子がない。【先見の明】のスキルを持った先生は、自分の発言一つで、誰がどう動くかなど全て見透かしているのだ。

 再び騒めき始める面々を前にして、僕は一旦落ち着こうと、息を大きく吸ってから口を開いた。

 

「僕が見た帝国の皇帝、リカルド・マルチネスは、ただのお飾りで皇帝としての権限など、何も持っていない…帝国が公国に攻め入ろうとしてるのだって、公国の利権を我が物にしたい貴族たちに踊らされているだけで、彼の意志など見えません!帝国の独裁的な考え方を覆すには、そこに切り込む隙があると考えています!」

 

「確かに今の帝国の皇帝はただの傀儡だ…国を動かしているのは、帝国を牛耳っている貴族たち…だが、そこを突く隙とは、具体的には何だ?」

 

 僕の発言にバスティオ公爵が、鋭い視線で僕を見ながら口を開いた。

 

「皇帝の権威を復活させるのです! 彼は国を良くしたいと願っているが、今の独裁的なやり方には疑問を抱いている…皇帝を説得し、貴族の支配から解放すれば、帝国を変えられる!」

 

 この世界に召喚された時、僕らは皇帝リカルド・マルチネスと一度対面している。あの時の、彼の疲れた目と貴族たちの冷たい笑みが今も忘れられなかった。

 哀れむような目で僕たちを見つめ「よろしく頼むぞ…」と言った覇気のない姿は、自分としても傀儡として皇帝という立場にいることを良く理解しているのだろう。

 しかし、そんな彼を慕っている人間が何人かいて、僕はその人たちがカギを握ると考えていた。

 

「美濃又…彼は皇帝としての器じゃありません…何度か会談をした事がありますが、彼は臆病すぎる…理想だけで国を纏めることなど出来ません!」

 

 江洲小原先生は厳しい言葉で僕に現実を突き付けた。その声には、公国を長年統治してきた重みが宿り、僕は一瞬息を呑んだ。

 しかし、僕もここで諦める訳にはいかなかった。何故なら、僕には希望の確信があったからだ。

 

「帝国の近衛兵騎士団長、イレーネ・フォン・エスターライヒ…彼女を味方に付けるのです…」

 

 近衛兵騎士団長として帝国の最高戦力の1人と謳われる彼女は、僕らを奴隷のように扱う他の帝国の人間とは全く違っていた。

 僕らの様子を見に来た時も、帝国兵から僕らを庇い、温かい言葉さえ掛けてくれた。

 己の正義を貫く彼女は、帝国のやり方が間違っていると知りながら、団長の立場上、国のやり方には従わざるを得ず、不満を抱いていた。

 

 そして、幼馴染の皇帝リカルド・マルチネスの苦悩を知る、唯一の理解者だった。

 

「イレーネ・フォン・エスターライヒ…エスターライヒ侯爵の娘か…今の帝国では唯一まともな貴族だな…」

 

 バスティオ公爵が冷めた目で僕を一瞥し、ボソッと呟いた。その視線に、僕は一瞬身をすくめた。

 

「バゼル・エスターライヒとは戦場で何度かやり合ったな…エスターライヒ家は、近衛騎士団として皇帝を守る忠義の家柄だ…」

 

 ルシタスィラ公爵がそう言って、まるで昔を懐かしむように目を閉じた。その穏やかな表情に、僕は彼の過去を想像せずにはいられなかった。

 

「彼女を味方にしてリカルド・マルチネスを説得? 面白い考えね…しかし、どうやって? 裏工作でも企むつもり?」

 

 静寂を破り、サビオン公爵がきりっとした目で僕を鋭く見据えた。彼女の指先が、円卓を軽く叩いて苛立ちを示していた。

 僕は帝国での屈辱を思い出し、拳を強く握った。

 

「僕が帝国に戻り、自らリカルド・マルチネスを説得します!」

 

 僕の言葉に、円卓が一瞬静まり返った。江洲小原先生が静かに僕を見据え、薄い笑みを浮かべていた。

 

「逃げ出してきた帝国に自ら戻ると?それがどれだけ危険なことか、お前は分かって言ってるのでしょうね?!」

 

 そう言って笑みを浮かべる江洲小原先生は、僕の決意を試すように鋭く見据えていた。

 僕はその視線から瞳を逸らさずに「はい」と応え、胸の奥で燃える決意を先生に見せた。心のどこかで、あの薄暗い石牢や貴族たちの嘲笑がよぎったが、イレーネの正義とリカルドの苦悩が僕を突き動かしていた。

 

「ふっ…ならば、佐藤と伊藤を連れて行きなさい…これから為すべきことに、佐藤と伊藤が大きな力となるでしょう…」

 

「何!?」

 

 するとサビオン公爵が円卓を叩き、僕を鋭く睨んだ。

 

「得体の知れない連中に、そのような重大な任務を任せるつもりですか?」

 

 僕は彼女の声に一瞬言葉を失った。僕だって、先生がなぜこんなに僕たちを信頼するのか、前々から疑問に思っていた。

 江洲小原先生は僕らの世界に来て、クラスの担任になったが、たった3か月程度だ。公爵たちの方がずっと付き合いが長いはずなのに、僕らへの信頼はそれ以上だった。

 しかし、短い時間で絆は生まれたが、そこまで僕たちを大切に思ってくれる理由が良くわからない。

 

 憤りに震えるサビオン公爵の顔には、僕らへの憎しみさえ滲み出ていた。

 

「得体の知れない連中?美濃又たちは私の教え子ですよ…」

 

 しかし、低い声でそう言い放つ江洲小原先生の迫力に、円卓を囲む面々はたじろぎ息を呑んだ。

 先生の視線から逃れるようにサビオン公爵は目をそらし、悔しそうな顔で「失礼しました…私の失言です…」と声を震わせる。

 この場の誰より若く見えるのに、先生の威厳はこの場の全てを圧倒していた。

 

 凍りついたこの空気の中で、もはや先生に意見出来る者など居るはずもなかった。

 

「美濃又…お前にリカルド・マルチネスの説得を任せる!…物資や他の援助が必要ならば、執事のセバスチャンに伝えなさい…」

 

「はい…わかりました!」

 

 先生からの直接の命令が会議室に響き、僕は使命感に燃えていた。ずっと憧れていた先生の背中に一歩でも近付けたような気がして胸が熱くなった。

 そんな思いも知らずに、先生は円卓を見回し、穏やかな口調で会議を続けた。

 

「次は迷宮の民クラゴールです…迷宮のドワーフ村の村長が、私が子供たちに渡したペンダントの作り方や、公国の技術を求めてきた…」

 

 先生の言葉に公爵たちは目を細め、眉間に皺を寄せた。

 

「公国の技術が他国へ流れるなど国の損失だ!その程度で、公国が揺らぐことは無いだろうが、交易の切り札を失うことになる!」

 

 終始落ち着きを見せていたルシタスィラ公爵が、その話が出た途端に声を荒げた。策略家にしか見えない彼は、それを切り札にして何かを企てていたのだろうか。

 焦りの見えるその顔には、さっきまでの飄々とした様子は伺えない。慌てふためくその様子にバスティオ公爵はニヤリと笑って口を開いた。

 

「そんなモノが帝国に渡ったとしても問題ではないでしょう…我々には殿下という最高の切り札があるのだから!」

 

 その言葉に追従するように、サビオン公爵が声を上げた。

 

「ルシタスィラ公爵はルシタスィラ商団のトップですもの…それを利益に変えようとするのは当然の事ですわ…」

 

 アーティファクトと呼ばれるほどの魔道具や、この世界にとっては高度な文明の技術が、他国に流れるというのに、公爵たちは焦る様子など一つも無い。

 唯一、そわそわしているルシタスィラ公爵は、流出によって国が危機に晒される心配よりも、利益に出来ない事を悔やんでいるようだった。

 バスティオ公爵の言った『殿下という最高の切り札がある』という言葉には、先生はこの世界の最終兵器とでも言ってるような自信に満ちていた。

 

 僕は軽はずみに『先生なら教える』とクラゴールに言ってしまったが、高度な技術が他国に渡るという事は、その技術を使って他国が攻めてくる危険もはらんでいるという事に、気付いていなかった。

 

「私が異世界から技術を持ち帰ったのは、世界全体を発展させるためです…最初からこの技術を公国に止めておくつもりなどありません…しかし、あのペンダントは例え作り方が分かったとして…私以外が作るとなると5年は掛かるでしょう…」

 

 僕はクラゴールが言っていた『どんな錬金術師だって、それ一つ作るのに5年は掛かる代物なんだぜ!』という言葉を思い出した。

 それを僅かな期間で作り上げた先生は、どれほど規格外の人間なのだろう。しかも、先生の様子にはそれを秘密にするつもりなど少しも感じられない。

 僕は先生の懐の深さに改めて感動すると同時に、その凄さをまざまざと痛感していた。

 

「とりあえず、その者との会談の場を設けましょう…美濃又、帝国に向かう際に、また迷宮を通るでしょう…その際に、クラゴールという者にその旨を伝えなさい…」

 

 そう言って僕に目を向ける江洲小原先生は、どこか薄っすらと笑っていた。それを聞いたルシタスィラ公爵が異論を唱えるが、先生は「商団に損の無い取引にします」と言い切り、その声を黙らせた。

 結局、会談には商団のトップとして、ルシタスィラ公爵も参席することで決着が付き、会議は次の議題に進んだ。

 

「今日の最後の議題は、生徒たちの元の世界への帰還です…バスティオ卿、王国との話し合いはどうなっていますか?」

 

 その言葉に、僕は思わず身を乗り出した。僕が気がかりだったのは、ずっとこの話だったからだ。

 初めて聞く『王国』という言葉に疑問を抱きつつ、帰還の期待に胸を膨らませ、バスティオ公爵に目を向けた。

 しかし、彼はどこか浮かない顔で口を開いていた。

 

「アヴァロン王国の宰相と会談は繰り返していますが…」

 

 そう言って言葉を濁すバスティオ公爵は、何か不都合でもあるかのように、視線を逸らしていった。

 その様子に江洲小原先生は、疑惑の目を向け、眉を寄せて鋭い視線を彼に向けた。

 

「どうしました?お前は宰相と太いパイプを持っているのでは?」

 

「様子がおかしいんです…まるで知っている人物ではないと思うほどに…」

 

 話しの雲行きが怪しくなり、僕は思わず2人のやり取りに口を挟んでいった。

 

「少し伺ってもいいですか? 僕たちの帰還とアヴァロン王国に、どんな関係が?」

 

 僕がそう言うと江洲小原先生は静かに口を開き、円卓を静寂が包んだ。

 

「美濃又…お前の世界と、この世界は次元の違う別世界です…転移魔法は同じ世界の移動は出来ますが、次元を超えることなど神の領域です…向こうの世界からお前たちを、召喚すれば帰ることは可能でしょうが、そんな事が出来る人間は向こうに居ませんし、そんな考えに至る者はいないでしょう…」

 

 先生の言葉に僕の目の前は真っ暗になった。結局、僕たちが元の世界に帰る方法など無いという事なのだろうか。

 しかし、顔面蒼白になる僕を見て先生は薄っすらと笑っている。

 

「美濃又…私たちがお前の世界に行く事になったゲートの事を覚えていますか?」

 

 先生のその言葉に、僕は希望が開けて目の前が一気に明るくなった。そう言えば、先生はゲートを通って僕たちの世界に来たのだ。

 つまりゲートが復活すれば次元を超えることは可能で、僕たちも元の世界に帰れるということだ。

 ゲートは世界を飲み込もうと、破滅の危機に追い込んだが、先生が帰るときに閉じる対策は出来ていて、放置しなければ問題はない。

 

「ゲートを復活させようとしてるのですね!」

 

「そうです…王国はミルガルド神を称える宗教国家です…その神をこの世界に降臨させようと、長年ゲートの研究に勤しんでいます…あなたたちの世界と繋いでいた、あのゲートが出来たのも王国が関係してると、調査で分かりました…」

 

 先生の言葉に僕は愕然とした。あのゲートが意図的に作られたのなら、王国という国も帝国と同様に、まともな思想の国家ではない。

 だいたい、神を降臨させようなどと企ててるという事は、抗う者たちを神の力を使って屈服させるという事だ。

 僕は嫌な予感を感じつつ、帰還の希望に胸を膨らませ、心の中で葛藤を繰り返していた。

 

 そんな時、先生が鋭い瞳で円卓を見渡し、話を切り出した。

 

「しかし、宰相の様子がおかしいというのは気になりますね…サビオン卿、お前の情報ギルドに引き続き王国の調査を続けさせなさい…」

 

「はい!神殿の動向も怪しいという報告が来ていますので、そちらと合わせて調査を続けさせます!」

 

「では、本日の会議はここまで!美濃又…お前は明日にでも帝国に向かいなさい…」

 

 そう言って会議を締めくくる江洲小原先生の姿には、惚れ惚れする程の貫禄があった。

 しかし、最後の言葉を僕に向けた時、ニヤリと口元を緩めた先生の意図を、この時の僕は知らなかった。

 

 

 

 

 

              ~to be continued~

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。