遅れてきた直接攻撃の……   作:灰色の空

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休憩中

 

 

「ふーむ、良い武器は…まだないか」

 

 とまぁそんな風にミニゲームなどをして遊んだ後、俺がやっているのは武器の品定めだ。

 

 我が帝国軍はメイメイさんのご厚意に甘えて武器や防具などを新調させてもらってる。 

 主な防具として帝国軍に馴染み深い帝国シリーズを主に買ってはいるのだが。

 

 武器などもまた品定めをしておかなければいけないのだ。何せ多種多様な武器を持ち対応するのが帝国軍海戦隊第6部隊の必須事項なのだから。

 

「……大剣、斧か」

 

 これでも帝国軍人なのである程度の武器は扱える。剣は勿論刀や杖、槍どころか弓や銃さえも。……流石にドリルは無理だよ!?

 

 でもどうにもしっくりこないというのがある。先ほど挙げた武器達だ。…ゲーム的に言えば武器練度がないというのか?

 

 一応扱えるのだが…やはり選べるのなら俺の膂力に耐えれる重さを生かした物、大剣や斧だ。これらなら思いっきり振り回してもすっぽ抜ける事がない。

 

 だが…使えても少しばかり問題がある。

 

(対応力が無くなるからな…)

 

 武器を持ってもリーチが伸びるだけで即座に行動するときに邪魔になってしまうからなぁ。無手の方が何かと便利というか。脳筋極まりないとはわかっていてもやっぱり素手の方が良いからなぁ。 

 

 ちゃんと訓練は積み重ねて色んな武器を扱えるようにはしたものの、結局素手が一番だなんて武器達に申し訳ないし…。

 

 そもそも素手ならば()()()()()()()()()()()できるわけで……縁がないのかな。

 

 そう考えてると不意にカウンターに書かれた相性占いというのが目に映った。

 

「相性か…」

 

 いっそこれで俺が何の武器と相性が良いか占ってもらうというのも手か?……ビジュに滅茶苦茶怒られそうなこと考えてるよ俺。

 

「あらギャレオ、相性占いなんて興味があったの?」

 

「いや、まぁ。そうだな」

 

「歯切れが悪いわね。あ~メイメイさん分かっちゃった」

 

 クッソどうでもいい事を考えてたとは言えず曖昧に誤魔化したら何やらにやついた酔っぱらいの顔が。

 

「うんうん、貴方も男、気になる人がいてもおかしくないわ。メイメイさんそう言うお手伝いも出来ちゃうの」

 

「何も言ってないぞ酔っぱらい」

 

「だから占っちゃいましょう。貴方がどんな人と縁が結べるか、ね」

 

「ぬっ!?」

 

 おせっかいと突き放すことは出来た。しかし!しかし俺も男なのだ!考えないようにしているしどうせ縁なんてないと納得はしているけれども!

 

 そう言われては気になってしまうのが我が純情! 

 

「……お願いします」

 

「ふふふ、それじゃ始めるわよ~」

 

 詠唱はカットして何やら目を瞑ったメイメイさん。そう言えば占い師だけど水晶玉やカードがないよね。シルターン風だからまたやり方が違うのかな?

 

「えッとあなたの、お相手は…未来では…」

 

「ゴクリ」

 

「………え?」

 

「む?」

 

 待てメイメイさん、何でびっくりした顔をしているの?え?

 

「うをわぁ」

 

「!?」

 

 メイメイさん超おっさん臭い声を出す。え、何その反応?百戦錬磨の歳の功と呼ばれるメイメイさんがぶったまげるって何よ!?

 

「な、何が見えたのだ」

 

「そうなるの?マジでぇ……?」

 

「?」

 

過去や今の行いが…そう影響されて…ええ、うん大丈夫よ!そ、それに、そう言うのに偏見は持たないからアハハ

 

 え、何その言い方!?ねぇなに!怖いよ!俺の将来どうなってんだよ!

 

「未来は分からないからこそ面白い、そうは思わないギャレオ?」

 

「誤魔化せていないぞ龍神様」

 

 キリッした顔しているけど教える気はないってか?お前マジでさぁ…良いけどさぁ。

 

 まぁいいや、結局のところ無色をどうにかしないと俺の未来はない。実に解りやすくていい、そうだろう?

 

 

「メイメイさん、これって何です?」

 

 と一人納得していれば レシィの方はどうやらメイメイさんに何やら訪ねていた。

 あの、メイメイさんこれ幸いと俺から素早く距離をとるのは止めてください、もっと誤魔化し方を考えてください。流石に傷つきます。

 

「あらレシィお目が高いわね。それはね。召喚獣との縁を強くするおまじないよ」

 

「縁を強くする?」

 

 確かお気に入り召喚獣にするんだったか。ゲームでは召喚ランクが下がって代わりに消費MPが上がって…?あれ?違った?

 

 リメイクでは新しい召喚術が使えるんだっけ?うぅむ記憶の劣化が酷い。歳かなぁ俺も。

 

「端的に言えば召喚者と召喚獣との信頼関係を良好にする助言とおまじないよ。これをすればもっと新しい力を引き出せるかも」

 

「強くなれる、ですか」

 

「中には私が手助けしなくても()()()()()()()()()()()()()って人もいるみたいだけど、まぁそんなのは滅多にいないわね」

 

 そうはいうが普通にいそうな気がするが…サモンナイト2の主人公とか。確かバルレルとかハサハは本来の姿や未来の姿になってなかったか?レオルドは・・?覚えてないや。

 

 レシィは、まだ難しいだろうしあんまり使ってほしくない。強力無比だが負担が大きそうだからだ。

 

 …ん?アレは護衛獣たちの本来の力だったか?となると確かに召喚獣の力を信頼で引き出す人間はいなかったか。やっぱり仲が良くなっても召喚獣と絆を結ぶってのは想像以上に難しいのかもね。

 

「やってみる?」

 

「うーん。僕はまだ未熟者なので考えておきます」

 

 まだ召喚術に慣れていないと判断したのかレシィは断った。選択肢が増えるがその分呼び出す召喚獣の威力や技を正確に把握しておかないと駄目だからね。

 レシィならうまく召喚術を使えると思うがまだまだ焦る必要はないって事か。

 

 と、そんな事を考えていたらレシィがこちらに気付いてとことこと近づいてきた。

 

「何か探しているんですか?」

 

「レシィ、食材とかの方は大丈夫か?」

 

「もう決めてきました。後は運んでいくだけですよ」

 

 レシィは調理班のリーダー…どころか我が軍の兵站全てを担っている存在の為。メイメイさんのお店でもらえる食材の厳選すべて任せているのだ。

 

 本人も快く引き受け、自らの目で目利きするのが楽しいようで、部隊に居なくてはならない必須の存在だ。

 

「武器を自分で使う場合何を選ぶかとそうして見て回っていたんだ。こういうのを選ぶのもまた楽しくて」

 

「そうですか。僕は…やっぱり重い物は持てないです」

 

 レシィは小柄というのもあるが武器全般が不得手の様だ。これは本人の資質の問題もあるので仕方がない面もある。

 

 一応俺と同じ籠手を使って受け流しや見切りに使っているのがそれ現状だ。それはそれでいいので短剣とか刀とか爪具とか持てたら強そうだなと思っている。もし島での戦いが終わったら教えたいものだ。

 

「何だコレ?ネックレスにスカーフにかんざし?誰が買うんだ…?」

 

 ちなみにイスラは別の所でアクセサリーを物色しては冷やかしている。好きに商品を見ている分には大人しいので放置だ。

 

「あらレシィ、貴方も戦うの?」

 

「はい、まだまだ未熟だけど頑張ってます」

 

 営業中の癖に酒を一杯引っかけて来たのか酒臭いメイメイさんがにゅるりと出てきた。別に酒を飲むのは良いのだが教育に悪いから飲酒中はレシィに構わないのでほしいものである。

 

「もっと強くなって、それでギャレオさんを守りたいんです」

 

「そう、こんなかわいい子に守ってもらえるなんて良かったじゃない。このこの」 

 

「止めんか」

 

 メイメイさん突っつく酔っぱらい特有のダル絡みしてくるの止めて。しな垂れかかってメイメイさんの豊満な胸が当たってるがご褒美とかじゃなくて単純に酒臭いのである。

 

「だけど、実は困ってまして」

 

「うん?どうかしたの」

 

「皆さんの訓練に参加させてもらってはいるんですけど。やっぱり実戦というのを経験したのが良いのかなって」

 

 んな事無いんだけどなぁ。そりゃ部下達はレシィとの組み手を良く辞退しているけど(怪我をさせたくないのが大半の理由)

 

 ビジュのシゴキに耐えれてる時点で実戦以上の経験を積んでいると思うのだが…。

 

「実戦ねぇ。ん~~レシィが実戦に参加している状況って貴方達にとってもよくないんじゃないの?」

 

「それは、そうだな」

 

 何だかんだでレシィは後方支援組ですからね。俺の判断と隊長のご厚意、ビジュの進言により作戦には参加させていないだけで、本来は戦う必要はないんすけどね。

 

「でもまぁレシィが望むのなら。そうね、ついてらっしゃい」

 

「???」

 

 不思議そうにしているレシィにメイメイは外に出かける用意をしてほしいと。もちろんそれには俺も、ついでにイスラも。

 

「はぁ?何で僕がアンタ達にこれ以上付き合わないといけないのさ」

 

「そうか」

 

「ちょっ!?掴むなってば!」

 

 そこにいたのが悪いのさ。俵担ぎでイスラも強制参加。出荷よー。

 

 

 

 

 

 

「ここ集いの泉じゃないか」

 

 イスラの言う通りやって来たのはそう集いの泉です。……いや始めて来たけど結構大きい泉だな!?

 そもそも俺はこの島の大部分を探索できていないのだ。こう言っては不謹慎だが非常にワクワクしているのも事実。

 

「……?」

 

「どうしたレシィ」

 

「なんか不思議な場所ですね。四界の匂いが集まってる?」

 

 集落の中心にあるからな。護人の集合会議所という役目もあるが、それぞれロレイラル、サプレス、シルターン、メイトルパの中心にあるという意味でもある。

 

「で、ここに何の用がある訳」

 

「まぁまぁ待ちなさい。ここはね、至原の泉ほどではないけれど四界の力が集まる場所で」

 

 メイメイさんの説明をざっくりと説明すれば異界『無限界廊』へと繋がる場所がこの集いの泉なのだ。

 

 無限界廊とはすなわちエクストラダンジョン、本編には関係がないやり込みの領域というべきか。

 

 戦いに臨む兵どもの試練場でここにいる兵士たちはみな強敵ぞろい、深層へと深く潜っていけば敵のレベルが格段にあがりゲームクリアレベルのを大きく上回っていくのだ。確か最高値が50レベルだったか。  

 

 面白い所に界廊というだけあって、まず普通の兵士たちの場所、次はロレイラル、シルターン、サプレス、メイトルパと続けて敵が配置されている。

 それが最深部まで続き最奥にいるのは…その姿は君の目で確かめてくれ!

 

「それじゃよびだすわよ~」

 

 そして始まるメイメイさんの代名詞である契約の言葉。アレ、シルターンの龍神らしく四字熟語で出来てるんだよなぁ。

 

 他の世界の人では言い方が違うのかな?そもエルゴの王付近のお話がどうにも曖昧過ぎてよく知らないんだが…まぁいいか!

 

「…うわぁ」

 

「これが、こんなものがこの島に」

 

 レシィとイスラは驚くしかない。だって変哲もないデカい泉から巨大な門が開かれるのだから。

 

「これが無限界廊、戦いを求める者達の試練場。実戦を経験するには絶好の場所よ」

 

「えっと、その中にいる人達?は」

 

「ああ、大丈夫よ。相手側も戦う事を目的にした影だから。寧ろ本気で挑まないとやられちゃうわよ」

 

 それなら俺も安心して戦えるか?このところ鈍っていたので自分の身体のメンテナンスを込めていろいろと試したいのだ。

 

「………」

 

 未だにポカンとしているのはイスラ。流石にレックスたちといた時にはこの場所の存在を知らなかったのだろうマジで呆然としている。

 

 ……所でこれイスラに見せても大丈夫なの?一応帝国軍諜報部で無色の派閥の一員なんだけど?

 

 これを帝国や、無職の派閥に知られたら非常に面倒な事にならない?

 

 そもそもレックス達と鉢合わせ…ああそうかアイツ等は今日は休日か。 

 

「さぁ?大丈夫じゃない?」

 

「……心を読んだのか?」

 

「ちがうわよ、そもそも貴方の心は非常に見えな、じゃなくて顔に出ていた物」

 

 適当ではあるがメイメイさんが大丈夫というのならそれに便上させてもらうべきか。…これでも占い師である事は間違いなからな。

 

 そもそもイスラの末路的に、どうせ帝国も無色も関係が無くなるからな。

 

 無駄な心配か。

 

 

 

「それであの光をくぐれば試練に挑めると」

 

 指さすのは光の渦となっている門だ。まるで喚起の門とよく似ているのは偶然か?

 

「ええそうよ、存分に頑張ってちょうだい」

 

「ふむ」

 

 無限界廊、裏ダンジョンとしてのやり込みをする場所。性能の良い武器や防具に装飾品が多数見つかるまさしく試練場だが。

 

 まずは…うむ!

 

「見て来いイスラ」

 

「何で僕が?こんな怪しい所まずはアンタが行くべきでしょ」

 

 全員向かうが?そもそも最初のの鉄砲玉の名誉を譲ってやろうとするのだ。決してあの光の渦に飛び込むのが不安になった訳ではない。

 

 という事で。

 

「ねぇちょっと待って何で襟首を持ち上げ…うわぁ!」

 

「ほぅ案外平気そうだったな」

 

 イスラを光の渦へ投擲。見事光の先へ飲み込まれたイスラは姿を消した。どうやら本当にアレが入り口らしい。

 

「ギャレオさん、今のは結構酷いような…」

 

「何直ぐに合流出来るさ。さぁ行くぞレシィ」

 

 捻くれ者のイスラに同情するなんてレシィは優しいなぁと思いながら一緒に光の渦へ。

 

 

 

 

 そうして目に入ったのは何処までも白い厳粛でどこか武骨さを感じる最初の試練所だ。

 

「あそこにいるのが、試練の相手ですか」

 

 続けてやってきたレシィが視線を向ける先には人の影がこちらを待ち受けていた。なるほど本当の本当に相手側は納得済みで待ち受けていたようだ。

 

「レシィ これから戦いとなる。前のジルコーダとはわけが違うぞ」

 

「はい!」

 

「良い返事だ。イスラお前は自由に動け。お前は小器用に動けるから……む?」

 

 レシィに指示を出し、イスラに好きに動けと言った所で、漸く俺は重大な事に気が付いた。

 

 先に入ったはずのイスラの姿が無かったのだ。

 

「む、先にイスラが入ったはずでは?」

 

「ギャレオさん。イスラさんの匂いがしません…もしかして」

 

 辺りを見回しても姿形が無い。という事はもしかして……

 

 

「はぐれてしまった?」

「迷子になってしまいました?」

 

 レシィと目を合わせ、まさかの事態に気が付いてしまったのだった。

 

 

 

 

 




無限界廊はサラッと終わらせます。
少々先のお話を書き進めたいので少しの間お休みをしたい所存です
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