ENDの曲はどんな曲を聞きますか?『Lovelite』『理想郷』良い曲なので是非。
…目的地に着いたら『太陽が呼んでいる』も良いかも?
誤字脱字報告をしてくれた方々有難う御座いました。
「それでアリーゼはやはり新入生総代に?」
『うん。保護者として入学式に参列したんだけどアリーゼは俺に秘密にしててさ。びっくりしちゃったよ』
そう言いつつも通信機から聞こえるレックスの声はそうなって当然ともいえるほど満足げな声が聞こえてきた。
この家庭教師めどこまで生徒が可愛いんだが。
『立派になったあの子の姿を見ていたらさ。なんだか昔の自分を思い出してちょっと泣けてきちゃったな…』
「それが教師という物だ。レックスこれからお前はそう言う者達をどんどん見ることになるんだからな。しっかりしろ」
『勿論わかってるよ』
ケラケラとした笑い声が聞こえてきた。嬉しいし寂しいし色々な感情があるのだろう。
分からんでもない。俺だって立派になったレシィを見てふと寂しさを覚えるものだから。
『それで赴任先は?』
「まだだ。まぁ着いたら色々と忙しくなるからこうやって話せるのも難しくなるかもしれん」
『そっか』
通信機から聞こえる声は少しだけ寂しそう。別に生きているのだからまた会えるのだが?ちょっと遠いので時間が掛かるぐらいだ。
「何、長期の休み…は無いが、長期遠征とか何とか理由をつけて部隊共々島にお邪魔する予定を考えている」
『え?本当!?それは嬉しいな。何時になるんだろう』
「慌てるな。それに隊長の説得もせねばならん」
隊長が許可を出さないと遠征なんて難しいからね。色々と有って隊長もすぐに島へ行く事なんて難しいし…とはいうけども。
『そうだね。アズリアは真面目だからね…』
「この際お前から説得してくれんか?隊長と会いたいとお前が一言でも言えば前向きに考えてくれるぞ」
『えぇ!?そ、それは…』
「何を恥ずかしがってるこの色男め」
隊長との関係をいい加減はっきりさせればいいのになんてそう思いながら通信機を見る。恐らくこの魔力電波の先ではレックスが顔を赤くしているのだろう。
何とも微笑ましい青春で。人の恋路ほど微笑ましいものはない。
「それではまた連絡する。いい加減隊長に恥をかかせるなよレックス」
『厳しいよー』
なんか情けない声が聞こえてきたが無視して通信機を切る。レックスの情けない顔が浮かんだが…まったく俺が少し協力してやろう。
そんなレックスとの一コマを終え目的地を確認するために地図を広げた。
「む、あそこか?」
がやがやと騒ぐ活気のある町にて俺事ギャレオは手にした地図を見ながら歩いていた。
俺の身体は大きい方なので人にぶつからない様に端の方を歩きながら前方に見える馬車にようやくほっと息を吐いた。
割かし方向音痴のケがある俺が目的地に着いたことで待機していた馬車の業者から声を掛けられた。
「貴方がギャレオさんですか?」
「うむ」
業者の人は俺を上から下まで見て合点が行ったように頷いた。元々俺と隊長だけが乗る馬車だったのだ。俺の身体的特徴も教えられたのだろう。
「少しの間だが世話になる」
「ええ。よろしくお願いします」
業者の人にあいさつはしたものの隊長はまだ来ていない。俺が予定よりも大幅に早く来たからだ。
待たされることなんて気にも留めない俺は馬車の中で待機するつもりもなく。業者の方に此処で待っていると一言伝え懐から手紙を取り出した。
俺や隊長よりも早く先に赴任地についた部下達とレシィからの手紙だった。
ディエルゴとの決戦後。つまりは原作終了後という奴だな。
俺達は予定通り?島から出る事となった。勿論乗る船はカイルの船だ。俺達の船はとっくになくなっている。海賊船なのは仕方のない事だった。
カイルの船に乗って当初の予定通りの目的地だった工船都市パスティスについた俺達。レックスとアリーゼを下ろし俺達帝国軍人も降りた後カイル達は物凄い早さでパスティスから出航。そのまま大海原へ行ってしまった。
もちろんこれにも理由がある。帝国軍人が海賊船から下船したなんてとんでもない事である。
なので対外的には掌握した海賊船から下船した直後隙を突かれて逃げられた…という茶番な設定を作ったのだ。
(…無理があるよな)
細かいところは省くがどうしても島の秘密を護りつつ魔剣の主レックスやイスラの事を隠すには大層な茶番が必要になってしまった。
まさか馬鹿正直に無色の実験場だった島の事や軍事的魅力を持つ魔剣を報告をするわけにもいかず。
そしてまさか身内から無色の諜報員を出してしまった隊長の実家であるレヴィノス家を護らなければならず。
そしてそしてさらに帝国海戦隊第6部隊は自分たちの軍船を護れなかったという大きな失態に合わせて魔剣の護送失敗に魔剣を隠した客船までも海賊に襲われたという失敗どころかスリーアウトどころか誰がどう考えてもゲームセットお疲れ様でしたなこの状況。
ビジュや隊長などが必死に考えたカバーストーリーをただでさえ政治的な事が苦手な頭を振り絞って無茶苦茶な設定を練って押し通したのだ。
勿論軍法会議には出た。ちゃんと取り調べにも応じて俺は途中から余りの辛さにゴリラの物まねをでやり過ごして。
ビジュの無色の情報により司法取引やレヴィノス家の後ろ盾や後押し力添えなどで色々と面倒な事があって。俺や副隊長は結構な時間束縛されて…そうして命令が出されたのだ。
内容は原作通り聖王国の国境の警備部隊へと就任。つまり閑職に追いやられてしまったのだ。島流しって奴ですね。
ちなみにだがあの客船の乗客は全員無事だったらしい。…結構な被害があったのも事実ではあるけどね。
『仕方あるまい。寧ろ軍を辞めさせられなかっただけマシだ』
とは隊長のお言葉である。…やらかした失敗の数々に対して結構甘めであるからビジュがすっぱ抜いた無色の情報とレヴィノス家の後ろ盾が会ったから何とかなったのだとそう思いたい。原作の強制力?それはそうかもしれんな。
一応朗報だったのは隊長と俺だけのみならず帝国軍海戦隊所属第6部隊の全員が移動となったのだ。
つまり部下達全員が出世から外れたコースに直進!これで俺達ずっと一緒だよガハハ!!ってか?
とそんな感じで部下達とレシィは先に俺達が就任する国境の街(という割には小さ目)に先に向かってもらったのだった。
俺が遅れたのは先ほどの拘束期間が部下達と比べ長かったのと帝国軍を辞めたビジュとの付き合い諸々である。
隊長は実家に一度戻ってイスラの事を伝えに行ったためである。ちなみにイスラは正式に死んだ事になった。無色の目がどこで光ってるか分からないからね。
島に残る決意をしたイスラの意思を尊重したいのと実家の安全と…と色々と考え妥協をしてそうなったのだ。こればっかりは誰も仕方がないとそう納得するしかなかった。
そうして俺の元に届いたのは先に赴任し部下達と一緒に日常を送っているレシィからの手紙だった。
久しぶりのレシィの顔を思い返しながら手紙を開ける。…どうでもいいけど結構な分厚さあるなコレ!?
『拝啓。お元気ですかギャレオさん。僕や皆さんは元気です。
……これで書き方あってますか?心配です。あってるよレシィ君!字が綺麗だね!』
「……寄せ書き?」
手紙には間違いなくレシィの字が書いてあった。あったのは良いが…恐らく部下達の文字だろう。所々に書き込みがあった。
通りで手紙の量が増える訳だ。レシィが手紙を書いているのを見て口ならぬ文字を出したくなったのだろう。全く仕方がない奴らだと微笑ましくなる。
『赴任?した此処ですがとても空気が綺麗で見晴らしが良い場所です。見渡す限り平原があるんですがこの先に聖王国?というところがあるのでしょうか?ともかく穏やかな所です。殺風景とも言えます。クソ田舎って所だな!』
……部下達が俺や隊長に付いてきてくれたのは驚きだった。正直な話出世は見込めず栄光は無い。つまり軍人としては終わったも同然なのだ。
それでもかまわないと皆付いてきてくれた。寧ろ全く問題なさそうだった。それがとても嬉しかった。
『皆さんはここで街の見回り(小さな町ですぜ副隊長!)や訓練を主に頑張っています。町の人たちの小さな困りごとの手助けなんてこともやってます。
現地住人との交友関係を深めるのは結構大事なんだぞレシィ君』
原作では国境警備部隊としか言われてなかったが実際小さな町が近くにあるらしい。…町と監視場所が一緒になってるのか?砦?…実際に見ないと分からないな。
『僕の方は調理場で皆さんのご飯を作っています。これは島にいた頃と変わらないですね。レシィ君のメシ最高~今更レシィ君以外の飯はちょっと嫌になるそんな独身やもめ』
俺達全員レシィに胃袋を掴まされていると言っても過言ではない。それほどレシィ料理の腕は上達してきている。早くレシィの飯が食いたいもんだ。
『それでなんですが本題に入りますね。先任の方についてです。俺たちの新しい上官ですね。デケェ…ッす」
当たり前の話だが聖王国の国境警備である。先任の軍人がいるのは当然だった。
正直島流しも良い所の出世無し軍人なので退職近くのおじいさん軍人だと勝手に考えていた。
『その人について色々と書きたいんですが…何から書けばいいのか。まずは強さからはどうでしょうか?きっとギャレオ副隊長も気になってる筈です。という事なので
この人がすごく強い人だという事から説明しますね』
俺への手紙なのに会話していないこの人達?律儀に書いている所を考えると楽しそうでいいのだが…別に良いか。
俺個人あての手紙なんだし手紙の書き方くらい適当で良いのだ。
『すっごく強い人です。皆さんは自分達の上官は強い人であってほしいと言って喧嘩手合わせを申し込んだんですが。皆さんぼろ負けでした。アレはしゃーないって!剣の腕前アズリア隊長と並ぶんじゃない?デッッッカいんすよ副長…ッ!』
「マジか…」
アズリア隊長と並ぶ剣の腕前って何それ?隊長結構強いんだぞ?島では色々とあってそれなりっぽくなってしまってるが強いんだぞ?
『でも一番は召喚術でした。詠唱もそうですが高位召喚術を難なく扱えてました。僕の所感ですがレックスさんが召喚術に専念したような感じだと思います。もしくはオルドレイクっすかね。島の人達を少し超えるぐらいっす』
「???」
え?何それ。白兵戦レックスを召喚師型にしたぐらい?バケモンじゃねぇかよ…というよりオルドレイクと比べられるって何よ。
アイツ性格はマジモンの汚物だけど召喚術の腕前だけは世界最高峰だと思ってるんだけど?島の仲間達(召喚師)だって上澄みの方なんだけど…えぇ~。
あ、字が変わってる。
『ウッス副隊長レシィ君に断って書かせていただきやす。あの人ヤヴァイっすよ。何と2属性使えていました。サプレスとロレイラルです。ゴレムやライザーを呼び出してから高位の天使や悪魔を呼び出してました。なんすかアレ?』
…ロレイラルが使えて高位のサプレスの点や悪魔を呼び出せる。…ネスティ・バスクの逆バージョン?男性パートナー護界召喚師?マジで?
この世界2つの属性が使えるだけでかなりの実力者になるんですけど?
確か2属を扱えるキャラは初代パートナー達で次はネスティで?後はオルドレイクとなり…他にいたっけ?いなかったはず。それぐらい数が少ないのだ。
という事で先任者はとんでもない逸材である。
あ、なんかレシィの書き込みがある。
『……多分ですけど。あの人シルターンやメイトルパも使えるはずです。サモナイト石を持っていたんでしょうか懐から微かにその2つの匂いが漂ってました。隠しているのだと思って何も聞かなかったんですけど…兎に角召喚術に関しては島の人達より上かもしれません』
「……人間か?」
レシィの付け加えられた書き込みに思わず俺は空を見上げた。その先任者とてもではないが普通の人間ではない。世が世なら世界のトップに君臨できる化物かも。
この世界で4つの属性が使える者なんて極めて僅かしかいないのだ。まず初代主人公達。彼/彼女は名も無き世界出身であり誓約者だからで次は2の主人公は調律者?だからで…。
レックスは魔剣の主となった事で使えるようになって。4主人公は父親が名も無き世界の出身という事でその遺伝で…後は…?
名も無き世界から召喚されたレナードさん。ただし彼は召喚師ではないので大したものは使えない。後は存在自体が高位の存在であるメイメイさんか。*1
ほぼ主人公だけの特権ともいえる全属性持ち。ただものではない。
「えぇ…」
つまりなんだ?俺がこれから向かう場所にいる同僚となる人は。メイメイさんクラスの逸材って事?
「恐るべし在野の軍人。世界は広い…」
ゲームの中だけで知った気分になっていたがリィンバウムは広いのだ。世界を知らなかった蛙とはまさしく俺の事か…
で、何でそんなヤヴァイ危険人物が閑職に回されているのか気になったが理由はしっかりとレシィが書いてくれていた。
『そう言う凄い人なんですけど何でここにいるか教えてもらいました。何でも軍の作戦に反対をした結果ここに来たのだとか。補足っス。なんでも軍によくある民間人の被害を無視した作戦にキレてあえて独断で行動。作戦は成功したけどその結果命令違反で処罰を喰らったとか。でも優秀過ぎたので飼い殺しにさせられそうになって色々と苦労があったそうです』
で、結局飛ばされて閑職に追われてしまったと。…優秀な人間なんだが確かに軍の命令を無視するのはマズいな。
「しかし民間人の事を優先するのか」
召喚術の腕前ばかりが気になったが性格や人柄自体は良好そうだ。何せこの手紙の中で不満や愚痴などが見受けられないからな。
我が部下はクッソ正直な連中なので嫌な事は嫌とはっきり言うのだ。
『あの頃は若かったと笑ってます。今のこの環境が自分には天職だと。休みの日は見回りで街の人たちのお医者さんをしているようです。実際街の人達から慕われているとても良い人です。……デェェェェッケっす!!』
軍人が休日には医師のまねごとをしているのか。随分と善性の人の様だ。純粋に人として敬意と好意がもてる人の様でこれは合うのが楽しみになって来たな。
結構な年配かもしれんし失礼のないような態度をせねば。
『アズリア隊長とも旧知の仲らしいですよ。早く会いたいと漏らしてました。後ギャレオさんの事をよく聞いてきますよ。知っている人でしょうか?副隊長に知り合いだとっ!?とみんなで驚いていました。デケェっすよ…完敗っす』
「知り合い?そんな人間はいない筈だが」
言ってて悲しくなるが俺の知り合いは本当に少ない。故郷はとっくに廃れたし親父の墓参りはもはや秘境探索の類だ。
軍学校時代の同期たちは卒業と共に音信不通だしそもそもあの頃は訓練漬けで手いっぱいだったので友人すらいない。
軍に入ってからは部隊を転々として周りの連中から遠巻きにされていたので人との交流自体疎遠だった。
とまぁこんな感じで侘しい人生なので知り合いなんていない筈だが?
『と僕達はこんな感じで暮らしています』
ふぅむ結構楽しそうに過ごしているようで本当に良かった。娯楽も少ない場所なので暇そうにしているのかと危惧していたが平気そうだ。
『ギャレオさん』
…書き込みが続いている?後でレシィが書き加えたのだろうか?
『早く会いたいですやっぱりギャレオさんがいないと寂しいです』
……何だろうとても圧を感じるのだが?確かに俺の護衛獣なのに先に向かわせていたのは失敗だったのだろうか?
『御馳走を用意して待ってます。……あの、本当に寂しいので早く向かってくださいね?』
と、手紙にはこう綴られていた。これは流石に着いたらすぐに謝らんといかんな。
『補足。レシィ君が遠くを見て物思いにふけってます。包丁を握りしめてぼんやりしています。なんか怖いっす』
「………えぇ~」
……レシィも逞しくなったかと思えばまだまだ寂しがり屋と言いう事か。そう思う事にしよう!!!
とまぁこんな感じの分厚くも何とも心の温まる手紙である。……所で先ほどからちょくちょくあるデカいって何?誰が書いたの?
あ、最後に小さく何か書いてある。
『デカいっすよ…ギャレオさんのムチムチボディといい勝負っす』
これを書いた分からされた馬鹿が誰かは知らんが先任者と俺に対して失礼だぞ。ケツ叩きでもしておくか。
「ギャレオ。待たせたな」
「隊長お疲れ様です」
とそんな感じで手紙を読み終えた時に隊長がやって来た。帝国の制服ではないが私服というには何とも色気のない…いやこれを言っては悪いな。
こういうのはレックスが見るのだ。俺ではない。
という事でお互い馬車に乗り俺達の新たな赴任先へ。ここからは結構時間が掛かるので隊長と密室で2人きりだ。
狭い中。男女二人で密室…何も起きない筈もなく。
「実家はどうでしたか?」
早々に実家の事を聞く俺でした。隊長は一度実家であるレヴィノス家に里帰りしたのだ。任務失敗やイスラが体面的とはいえ死んだ事に対しての報告等々。
「お父様は何も言わなかった。お母様は…泣き崩れてしまった」
「……そうでしたか」
イスラが元気になって軍人として特殊な部類である諜報員になった。姉と同じ任務へ行ったと思ったら姉だけが帰って来た。
…軍人の家系とは言えご両親は辛いだろうな。どんな人か知らないがアズリア隊長とイスラを見てれば真っ当な人だと分かるので
子供が自分より先に亡くなったら悲しむよね…。
「親不孝者だな私は」
窓の外の景色を見て遠い目になっている隊長。実家帰りで心を休めて欲しかったが…ふぅむ。少し元気づけるか。
「奴に関してですが。時間が経ってから会いに行かせればいいんですよ」
「お前は何でも簡単に言うな」
「今はまだ難しいでしょう。ですが10年ぐらい経ってからひょっこり顔を見せればそれで良いんですよ」
期間が長すぎると隊長は苦笑した。俺もそう思う。ひと段落してからこっそり教えればいいじゃないですかと言えばそんな器用な事が出来るかと眉を顰められた。
「…親なんてものは会おうと思った時には会えなくなるものです。会話なんてもっとそうです。伝えようと思った時には会えなくなるなんてものが普通ですよ」
「経験論か?」
「ええ。母親は俺を生んですぐに。親父の顔はもう思い出せません。顔も声も何を話したかすら忘れました」
何か話したような気がしたが…遠い記憶の彼方だ。それほどまでにギャレオ個人の過去は薄い。
「すまん。親がいる私は幸福な事だったな」
「お気になさらず。そもそも考えたのですが俺の母親は……もしかして」
「?」
やめようこの話は。俺は生粋のリィンバウム人。この頃だいぶ怪しく感じてきたがそう思う事にするのだ。そうしないと親父が…ケモ。止め止め!終わり!
微妙な空気になってしまったので雰囲気を変えよう!
「それで話は変わるのですが」
「何だ」
「島にいた間にレックスへ告白の一つでもしましたか?」
一瞬ポカンとしてブホッと咳き込んだ隊長。ゲホゲホと咳き込む隊長を見てニヤリと笑い懐に入ってる通信機のボタンをカチカチしてポチッとね。
アルディラ俺の要請に全部応えてくれてありがとう!
『ギャレオー?どうかしたの?』
「いきなり何を言うのだ貴様は!?」
『アレ?アズリアの声?』
「失礼だとは思われますが、どうして島にいる間にレックスにあなたの想いを告げなかったのかと気になりまして」
ディエルゴとの戦いが終わってからカイルの船の修復作業があったのだ。その間如何したって時間があった。
勿論軍に対する報告書の作成などはあったが…隊長はその間レックスと進展することが無かった。
それで少しばかり世話を焼きたいと思ったのだ。脚や拳が飛んできそうだが、この人には幸せになって欲しかった。
「ここには俺しかいません。いい加減はっきりと言っても良いのではないでしょうか。好きだったのでしょう?昔から」
『あの当事者の俺が聞こえているんだけど…?』
「そ、それは…はぁお前という奴は本当に…」
ズバリとはっきりと告げてやれば隊長は顔を赤くするやら拳をふるふると震わせるはプルプルとした後。大きな溜息を吐いた。
「ああそうだ。学生の頃からずっとな…ずっと好きだった」
『ッッ!?』
うおっ!?俺でも驚くぐらいしっとりとした声を出した!しかも何その顔!完全に恋している顔じゃないの~ヒューヒュー。
「自分の気持ちに正直なアイツが憎らしくて羨ましくて…好きだった」
『あ、アズリア…』
「でしょうね。何せあの岩場でレックスが現れた時、隊長物凄く嬉しそうだったですから」
『え、そうなの?』
「そんな顔をしていたのか私は!?部下達の前で!?」
『……えぇ~』
「していました。部下達と一緒に何してんだろうあの人と顔を見合わせたぐらいです」
恋する女子学生の様だったぜ!なんてマジで嬉しそうだったもんね隊長。その後戦う事になって曇って行ったけど。
レックスが魔剣を持ってなくてアリーゼと一緒に俺達と先に合流して居たら完璧に保護してたんだろうなって。
「…はぁ。兎も角だ。ああ、そうだ私はアイツが好きだ。だがなこれで良いんだ。私は家を捨てられない。そしてアイツから自由を奪いたくもない。だから叶わなくていいんだ」
「そうやって意固地になられるから部下から賭けの対象にされるのですよ。いい加減身を固めてもいいとは思いますがね」
「賭けっ!?…ギャレオ。いい加減私も怒るぞ?」
おっと隊長凄まれても怖くはねぇや。へへっ初心な生娘が俺に勝とうなぞ5年早いわ!!という訳で喰らえッ!
「それはどうでしょうね。おい隊長に此処まで言わせたのだ。何とかいったらどうだレックス」
『え、急にこっちに話を振るの!?』
「は?………はぁ!?」
懐から取り出したのは未だにレックスと通信が繋がっている特注の合金無線機。それを見てしかもレックスの声を聴いて隊長、フリーズしてからの動揺。
おお~顔が紅くなるわ蒼くなるわ。綺麗ですね~~新しい魔剣かな?
「ギャ、ギャレオ!貴様いつの間に!?いやこれはレックス貴様聞いていたのか!?」
『違うんだアズリア!盗み聞きするつもりは無くてギャレオから何か連絡があると思ったらなんかそんな話が聞こえてきて!』
おお~通信機越しにイチャついておるわ。何とも愉快愉快。胸が透くような気分ですわ~これで苦いコーヒーがあったらいう事無しですわ~。
『えっと。そのアズリアの気持ちを聞いたんだけど…その』
「違、いや違わな…!!」
目の前で行われるのは推しの主人公とメインに食い込んでいるヒロインとのイチャイチャです。堪りませんなぁ。
『アズリア聞いてくれ』
「レックス…」
『俺はアズリアの事…好』
ブチッ!!
でもゴメンね。そう言うのは対面してから言ってね。やだよ電話越しの告白なんてさぁオジサン悲しいよ(強硬)
「そう言う乳繰り合いは再会してから行ってください」
「んなっ!?」
「全く。隙あらばレックスとイチャつくんですから。もう少し指揮官としての自覚を持ってほしいですな」
フッと息を吐いて煽ったら、隊長笑顔になりました。それはもう見惚れるほどの笑顔で、こぶしを握り締めて…
「あ!ちょ!?揶揄いすぎました隊長許して!
オ”ッ!」
「全く。お前は本当にもぅ」
「すみませんでした」
隊長のグーパンは流石に痛かった。なんせ馬車が揺れたからね。業者の人に暴れないで怒られちゃったもん。
「はぁー本当にお前って奴は…」
頭を抱えながらも隊長は嬉しそうだった。そりゃかなりのお節介を焼いてしまったがずっと抱え込んで、苦渋の決断をもって終わりにしたはずの恋が実るんだからね。
へっいい仕事をした気分だぜ。
「調子に乗るなギャレオ」
「へい、隊長」
「お前なぁ~本当になぁ~」
いい空気だ。やはり新天地はこれぐらいの気楽でそしてどこかワクワクするような気持ちでないとな。
とそんな俺のニヤニヤ顔を見て隊長は少しだけ膨れてこちらに向き直った。
「それで私の方は良いとしてだ。ギャレオお前はどうするんだ」
「どう、とは」
首を捻ればできの悪い生徒をたしなめるような顔があった。いやそう言われても?
「私に義理立てをする必要はないという事だ。ビジュと同じように退職しても全然構わないのだぞ」
「それは」
「誤解をしない様言っておくが何もお前が不要だと言ってるわけではない。お前もビジュやレックスと同じように自由に生きればいいんだ。私に義理立てをする必要なんてないんだ」
レックスはあの島を第二の故郷とするのだろう。それはいい。それもまたレックスの自由。だが俺は?
ビジュは軍人を辞めた。細かい理由をアイツは語らなかったが無色に目を付けられていたらしい。
自分が部隊に居れば迷惑になる。言わないし認めないが俺や隊長、部隊の皆の事を想っての事だろう。
ビジュがこれからどうなるか俺は分からない。一応多少のテコ入れはしたので生きていればいいが…余計な心配はアイツの侮辱へとなる。
だから俺はビジュの事に関しては考えないようにしていた。戦友だからこその判断だった。
「俺は……」
問題は俺だった。俺は特に考えることもせず隊長へと付いてきた。それが俺の運命だと思考を挟まない様にしていた。
「ギャレオ。私に構わず本音を言えばいい。部隊の事も私の事も気にせず」
その言い方はどこかレックスに似ていた。あの日あの夜のレックスと似た言い方だ。何処までも相手を重んじる様な慈愛の人。
「
隊長の顔はとても優しかった。だからそれはするりと出てきた。あの時レックスに聞かれたこれからどうするのか。
原作が終わった後の俺の行き先。
それは――――
「この世界を」
「うん」
「
幼少のころから。この世界がリィンバウムと分かってからずっと思ってたことだ。
この楽園でもあり牢獄でもある世界を見て廻りたいと。
だがギャレオと分かった瞬間俺はその夢を諦めた。これから出会う人を護る為、強くならなければいけないとその夢に蓋をしたのだ。
そして今、俺の役目が終わった。だから蓋をしていた夢は溢れだした。
守ろうとした部隊の長であり誰よりも信頼している人によって。
「世界をか。それは良いな。何処へ行こうと?」
「まずはサイジェントです。聖地巡礼はやはり初代から。周りには雪山やら機械遺跡や剣山がある物騒な町。ぜひとも練り歩きたい」
「サイジェント?確か聖王国の果てにある町だったか?」
「ええ。今あそこはどうなっているのでしょうか?孤児院は?今は誰も居なくとも…それに「告発の剣」亭は?ああ気になってしょうがない」
「孤児院?」
チームフラットの拠点になる孤児院は今どうなってるのだろう?院長が居なくなったため彼らが勝手に住み着いたらしいが。今彼らが生まれていないだろう今はどうなってるのだろう?
そんな事を考え、また他の場所にも行きたいと思ってたのを思い出す
「ああそうですね。聖王国にも行ってみたいのです」
「ほぅ聖王国か。あそこは確か蒼の派閥の本部があったな」
「ゼラムですな。あの町を中心に行ってみたい場所が沢山あるんです」
流砂の谷にフロト湿原。至源の泉はどうなってるのだ?それにレムル村はあるのだろうか?サモンナイト2はよく覚えていない。だからこそ周辺を散策して街の中を歩きたい。
あ、そう言えばメイメイさんのお店もあったんだっけ?今現在経営しているのかは謎だが…確か蒼の派閥の総帥と知古らしいからいるかも?
「ファナンという港町を知っていますか?あそこには道場があるらしいです。通ってみたい」
「次はファナンか。金の派閥がある所だったな。お前が行くと面倒事が起こりそうな気がするよ」
金の派閥は金儲けを優先的に考える召喚師たちの集まりだ。この派閥から仲間になる人たちがいるのだからまた面白い。変わりに青の派閥の関係者は少ないよね。2主人公が在籍しているから?
「ふふっ 望むところです。そしてファナンの先にあるのは…砦と、そうだデグレアだ」
「また場所が飛んだな。崖城都市デグレアか…確か元老院が統率している街だったはずだ」
デグレアと言えば黒の旅団だ。そして黒騎士ルヴァイドだ。今の年代なら生まれている筈で年齢は一桁ぐらいか?凄く会ってみたい。
唾をつける…のではなくちょっと鍛えてみたい。そしてあの悪魔をズンバらりとね。それぐらい出来るだろう?黒騎士さんよ。
「そもそもギャレオは中央エルバレスタ地方に行きたいのか?」
「そして宿場町トレイユに行ってみたいです」
「今度は帝国領北部じゃないか。目的地が滅茶苦茶だな。せめて近い順に」
「知ってますか隊長?あそこには綺麗な泉があるそうです。忘月の泉だったか…?今はまだラウスの命樹は切り倒されていないから濁っていない筈だ」
確か貴族が別荘を作ろうとしてラウスの命樹を切り倒したせいでドブ池に変貌してしまったのだったか?それはともかく綺麗なままなら見てみたいものだ。
もし汚れているのなら……フフッ。俺のストラが唸りを上げて洗浄するだろうよ。
「そういえば鎧加工店は?アレは結局潰れたのかなかったことになったのか…。隊長」
「何だ?」
「鎧を材質加工でヒラヒラやモチモチにすることは可能でしょうか?ゴツゴツにスベスベやピカピカならまだ分かるのですが。後ノリノリとはなんでしょうか?」
「お前は一体何を言ってるんだ?」
「装甲をモチモチ?着物をゴツゴツ?意味が分からないシステムだった」
「???」
そんな宇宙猫みたいな顔されても困る。実際にあったんだよ鎧を加工できる店があって値段はかかるが鎧の材質を変えることによって状態異常の耐性付与と武器によっては耐性がついたり弱点がついたりっていうシステムがさ!
俺は面倒過ぎてオマケに弱点が出来るのが嫌で利用しなかったけどさ!しかも防具なんて結構頻繁に新品に変えるだから無駄じゃね?とかさぁ。
結局面倒だと思われたのかリメイク版では消えてしまったんだけどね!何だったんだよ…
「後は…ワイスタァンにも行ってみたいですね」
「また場所が変わった。確か鍛冶師がいる武器の名産地で海上都市だったか。なんだ武器が欲しいのか?」
ワイスタァンはサモンナイトクラフトソードの舞台だ。遊んだ記憶がかすかに残っている。あそこは確か鍛聖という偉い人がいて?
…駄目だあんまり思い出せんが武器には興味がある。何せあそこの鍛冶師はドリルを腕に装着して戦う事の出来る屈指の変態技術者ばっかりなのだ。
「ドリルを装着するのはやめてほしい…」
「人がドリル?」
「そうだ。俺専用に槍と斧をくっつけてもらおう。絶対に使い勝手が良さそうだ」
「お前は一体何と戦うつもりなんだ?」
そう言えば斧槍とかサモンナイトでは出ないよね。もっと多くの武器を……無理か。代わりに俺が広めればそれで良しだな。
「しかし、もっとシリーズをやり込んでおけばよかった。エクステーゼは界の狭間だから向かうのは難しいが…グランテーゼとは何だったのだ?アレはやっていないので舞台が分からん……ハッ!」
「なんだ大声を出して」
急に思い出したのだ。急だったのでもう言葉は止まらない。
「峠の魔物…助けるべきか?」
「魔物?」
峠の魔物。そう呼ばれてしまう彼女は今生まれているのだろうか?年齢的には…ん?あの人何歳だっけ?
んん??となると彼女とのエンディングは意外と年齢差があって?
「屋敷メイド20代後半?……それが10代前半の少年とのラブロマンス。……事案か?」
「私に何を言えと?話の本題をズラすな馬鹿者」
おっとそうだった。とにかく俺ならどうにでもできる自信がある。その為の準備や鍛錬に時間が掛かるとして。
いやしかし。助けるのはあの男で?むむむ~。
「何を考えているのか私には知らんが」
「はい」
「行動してこそのお前だ。誰かを助けようとする事に理由を探すな」
「金言…!!!」
なんてこった!流石は隊長俺の悩みなんてお見通しって事か!そうだよ行動こそが俺だよ!
人を助けることに理由をつけちゃ駄目なんだよ!メイメイさんも言ってたじゃん助けたいその思いは悪い事ではないって!!
と、思いつくまま思うように話し続けてようやく隊長を置き去りにして話し続けたことに気が付いた。
「すみません隊長。思わず…」
「いいさ。お前が何を言ってるのかさっぱりだが楽しみにしている事だけはわかるさ」
謝れば別に構わないと。それよりも俺の混沌無形なその話を隊長は微笑ましそうに聞いていたのだ。
「ギャレオ。よく聞け」
「…はい」
襟を正す。すごく大事な話だ。多分今後の俺の人生を変えるようなそんな空気がある。
「お前は私の部隊の為に残ろうとしているのはわかる。だがな。それはお前を縛る鎖ではない」
思い返す、この世界に来て決意したことを。だがそれで終わりではないのだと。まだまだお前は続いていくのだと。
「
「お前の夢は何だ。ギャレオ」
「世界を見て廻りたいのです。このリィンバウムを」
「ならば往くがいい。お前は自由だ。何処にでも行き誰にでも会えばいい」
その言葉に今までの努力が報われた気がして不意に鼻の奥がツンとした。
「そして疲れたらいつでも帰って来るがいい。茶を出して話ぐらいは聞いてやるさ」
「……隊長」
こういうところがあるから隊長には本当に……敵わないなぁってそう思う。
「有難う御座います」
「こちらこそだ。私の部下達を…弟を助けてくれてありがとう」
万感の想いを込めて深々と頭を下げると隊長も同じように頭を下げていた。……ああ本当に助ける事が出来て良かった。
この人を泣かせずに済んで本当に良かった。
「とはいえまだまだ部下達は貧弱なので退職するのは先ですがね」
「…ああ。そうだな。それにお前が辞めるのなら副隊長の引継ぎもある。中々に大変だぞ」
未来の希望を言い馬車の中が明るくなった気がする。そう原作サモンナイト3は終わったがそれで俺の人生が終了するのではないのだ。
エピローグなんてものは存在せず、これから続いて行くのだ。
「と、随分と話し込んだようだ。そろそろつきそうだ」
だいぶ話し込んでしまったのか。気が付けば赴任先である国境警備場所だ。近くには小さいながらも街があって俺達の管理する場所は砦みたいだ。規模は小さい。
「先任者の方がいらっしゃるのでしたね。まずはその方に挨拶をしなければなりませんね」
部下達はもうとっくにいて仕事しているが俺と隊長は初めてここに来たのだ。まずは件の先任者に説明をしてもらわねば。
そう言うつもりだったのだが隊長は苦笑してどこか懐かしそうな顔をしていた。
「そうだな。何だかんだでアイツが私より先にいたんだ。部下になるとはいえそこら辺はしっかりやってもらわねば」
「親しいのですか?」
酷く砕けた言い方だった。まるで長年の友に会うかのような言い方だ。確かレシィの手紙には知り合いだったとは書いてあったが…?
「そうだ。軍学校の時に知り合ってな。アイツとレックスと私で3人でつるんでいたものだ」
尤もレックスは出不精で部屋に閉じこもって勉強三昧だったが。なんて朗らかに言う隊長だから俺はぱちくりと驚いた。
おじさんだと勝手に思ってたが若い人なのか!?それも隊長と同年代って事は俺より年下!?若人でオルドレイク並の召喚師!?
駄目だ。色々と驚愕な事が浮かんでくるが出てきた言葉は隊長の友人関係だった。
「隊長に友人がいたんですか!?」
「何だ私だって友人ぐらいいたさ。酷いな」
「いえ、そういう事ではなく」
学生の頃はレックスと二人でつるんでいたんじゃなかったのか?しかもそこにもう一人?そんな人間がいてしかも俺達の先任者で…?
情報の洪水に驚く俺に隊長は笑う。
「アイツにはビジュの抜けた穴を埋めてもらう事になる。お前とは同格になるが直に慣れるさ。アイツはレックスと同じくらい人が良すぎるからな」
朗らかな隊長は旧友と出会えるのが楽しみで仕方がないのだろう。一方で俺はてっきり年かさで退職近いご年配の人を想像していたのでその差を埋めるのに必死だった。
「さて、ついたぞギャレオ」
「は、はい」
馬車から降りて、業者の方に礼を言って。改めて自分の赴任先となる場所を見る。
歴史があると言えばカッコいいが随分とくたびれた砦だ。人手不足で手入れが行き届いていないのだろう。
遠くからどたばたと走ってくる音が聞こえる。先任者の人だろうか。
俺は背筋を伸ばす。例え隊長の旧友だとしてもこれから一緒に働く人なのだ。
せめて初対面だけでもしっかりしないととそう思って…そしてやってきたその人を見て…
「……え」
「アズリア!待ってましたよ!」
「待たせたな。これから世話になる」
綺麗な声だと思った。
その人のふわふわと広がる長く赤い髪がとてもきれいだと思った。
こちらに気が付いたその目は…
遠い昔見た覚えがある。
それは確か…そうだ学生の時に
「その人が?」
「ああ、紹介しよう私の自慢の副官ギャレオだ」
その人は俺を見て、懐かしそうに笑みを深めて
「初めまして……ですね?―――ああ、やっぱりあの時助けてくれた人だ」
あの時と同じ深く吸い込まれるような蒼い目は。
俺を見て。
太陽の様な温かい笑顔で。
「会いたかったです。ギャレオさん」
「え?」
「私の名前はアティって言います!」
「ゑ?」
Q アレ?アティは出ないって…
A 無理とは言ったが出番が無いとは言って無いのだ…!!
という事で『遅れてきた直接攻撃の……』を最後までお読みいただきありがとうございました。
月並みな言葉ですがここまで来れたのも皆様のお陰です。評価、ここすき、そして感想を書いていただいた方々。
心より深く感謝をしています。間違いなく続けていく気力になりました。本当にありがとうございました。
本物語はここで完結ではありますが。出来れば早めに番外編として戦友ビジュの話とギャレオのその後のお話を少しだけ書こうと思っております。
1年と3カ月?ぐらいの長くても短い間でしたがとても楽しかったです。でも長編はとても大変でした…。次があるのなら短編でやろう。
サモンナイトシリーズは…この先ずっと止まったままかもしれませんが楽しかった思い出だけは色褪せる事無く根付いています。
その思い出を皆様に少しでも届けれたら幸いですし、懐かしい気持ちを思い出してくれたのならとても満足です。
最後になりましたが、本物語を最後までお読みいただき誠にありがとうございます。