誤字報告共々ありがとうございます~
叫び声と共に駆けつけたのは赤い髪をした青年だった。
(あれは…間違いない!)
赤毛で整った顔立ちの腰には剣を持ったすらりとした優男。いつもは柔和な微笑みを浮かべるその表情は今は焦っておりどれだけ自分の生徒を心配していたのか。
つまり主人公、レックスである
俺の推しである!
(うおッ!?何というイケメン力!?)
ヤベ―よやべーよあの顔!ゲームじゃわかんないけどこれはマジモンの男。並みいる女性キャラを堕とすそのフェイスは凄まじく寧ろ俺も落ちる、堕ちちゃう!
つーか声、何あの声!?ゲームではずっと声無しだったからわからなかったけど*1、あの如何にも聖剣を握ってそうな声はなんて爽やかですっきりとした声なんだ!?*2
顔良し!性格良し!声良し!学力実力共に~良しッ!
勝てねぇ…アレは勝てんぜよ…。
「隊長アイツです!」
「その子を放せっ!」
「やはり貴様だったか…」
「!」
っとビジュと隊長の声で覚醒した。先生さん事主人公レックスに会えた衝撃の余り呆けてしまってた。意識を切り替えないと。
「向こう見ずなのは学生の頃とはちっとも変わらんなレックス?」
隊長!声が上ずってて嬉しさが隠し通せていません!これ以上なく滲み出ています!おまけに顔も嬉しそうに見えます!
部下達の前なんですよ!?自粛してください!
「アズリア!?」
「帝国軍海戦隊所属第6部隊隊長アズリア・レヴィノス。それが今の私の肩書だ」
渾身の自己紹介である。どことなくムフーとした印象を受ける。俺の見間違いか?
「部下が世話になったそうだな」
「それは…」
「分かっている。おおかたこいつに非があったのだろうな」
「……チッ」
残念違います。どうやらビジュたちが召喚獣たちの縄張りに入ってしまい戦闘になったとの事でした。
自己防衛と威嚇攻撃。はてさてどっちが悪いとなるとただの水掛け論になるので言いませんが。
「だが、元軍人である貴様が海賊に加担していた事実までは見過ごせん!大人しく投降しろ、悪い様にはしない」
「それは出来ないよアズリア…俺は間違ったことはしていないんだ」
間違ったことはしなくても軍へは投降してほしいっす…。
カイル一家が気の良い連中なのは同意するけど海賊であるのはまた事実なんだよな。客船のマストへし折られたし、襲撃にあったし。あの船沈没していないことを…せめて乗客や乗組員が無事であるのを祈るばかりである。
「そうか…ならば私の手で捕らえるのみだ!」
「くっ」
アズリア隊長渾身の告白を即事断られて強制連行に移行しましたぁ!
おおっと!?お互い剣を抜く緊迫のなかここで忘れられて堪るかとビジュのインターセプトが入ります!
「おっとこっちには人質がいる事を忘れんじゃねぇ!」
「いやぁぁっ!!!」
ビジュ、アリーゼをいつの間にか捕まえこれ見よがしにレックスに見せびらかしています!片手で捕まえている事やああ見えて力をさほど入れていない紳士的な行動に好感が持てますね~傍から見たら卑劣な小物になってしまってるけど。
「アリーゼ!?」
「折角保護したんだ、こういう時にこそ役に立たなくちゃぁな?」
「子供を放せビジュ!これは命令だ!」
アズリア隊長の叱責及び命令にビジュは薄く笑うのみ。これは一体どういうおつもりで?
「そいつは出来ませんねェ。どうやら隊長殿はソイツとはお知り合いの様で?」
「それが何だというのだ。子供とは関係がないだろう」
「分かりませんか?隊長殿が知り合いと矛を交えるのを止めようとしているんですよォ?そいつが武器を放せばそれで事は終わる、違いませんか副隊長殿?」
ここで俺に振るのかよ。えーっとうんビジュのやること別に間違いはないよね。人質を使うのはあれだけどそうすれば戦闘する事も無くレックスもアリーゼも無傷で
連行という名の保護が出来る。
隊長はレックスには駄々甘になるから、後は剣の事やアリーゼの事は丁重に扱えばそれ良いし…。
「間違いではないな。隊長、ご友人と矛を交えるのは貴方も不本意ではありませんか?」
「……だとしても子供を巻き込むのは帝国軍人としての誇りに反する。そうだろうギャレオ」
「それは。そう、ですね」
でもまぁだからといって子供を巻き込むのはどうかと思うし…これもどれもアズリア隊長がレックスに対してツンツンデレをするのが悪い、違う?
「分かった!武器を捨てる」
「やめて!?私の事なんて気にしないで!」
アリーゼのために迷わず武器を捨てるレックス。愚かと思うけど、そういう所本当に尊敬するよ…。
「黙ってろ!」
「むぐっ!」
アリーゼの悲痛な叫びはしかし片手で口を塞がれてしまう。レックス声を上げます!
「よせっ!お前が恨んでいるのは俺だけだろう!」
「ィヒヒヒ……言われなくてもその通りだ。それじゃあ一発はかましてやるぜ。散々アイツ等を甚振り俺をコケにしやがって!」
ビジュの怒りと共に高まる魔力からは呼び出されたのはビジュの魂の相棒とも呼べるタケシー。ビジュの怒りが伝わってるのか普段よりも凶悪な面構えだ。
そして放たれる雷撃。高位召喚術かアレは痛い。
「ぐううぅっ!?」
「どうして……!?」
「は、はは……だって俺はさ、君と約束…しただろ?絶対に君の事は守って見せるから…てね」
おかしいなぁ俺達間違えていない筈だけどこれ、どっからどう見ても俺達が悪者ですよね。しゃーないけどさ、心痛みますわぁ。
「ほぅ…良い度胸だ、それじゃ帰ってからお楽しみと行くか」
「止めて…先生を放してぇぇええ!!」
レックスが連れていかそうになるその時、アリーゼの召喚術が発動した。
「キュピピピーッ!!」
「ひぎゃぁっ!!」
ビジュ、召喚されたぬいぐるみのようなキユピーの渾身捨て身タックルを鳩尾に食らい吹き飛ばされました!…吹っ飛びすぎだろ…悲鳴といいビジュが小物すぎる…。
何でアイツ先生さんが絡むと急に小者みたいになるの何で?
「先生っしっかりしてよせんせえ…っ!」
「アリーゼ、俺なら大丈夫だから、ほら、もう泣かないで……」
ビジュが吹き飛ばされアリーゼ先生に抱き着く。泣き腫らしたアリーゼを慰めるその絵面。うわぁ非常に絵になるなー(棒読み)
「良くもよくも…よくもっ!貴様ら纏めて」
「テメェがなっ!」
「ぐひゃぁぁ!」
1件落着?いいえまだです恨み節のビジュがカイルに殴られました。
それから出てくるわ出てくるわ、先生一派。正確に言えばカイル一家と護人二人か。その中には俺が迷ったときに道を教えてくれたファルゼンもいる。
「総員、ビジュを援護」
「よろしいので?」
ようやく隊長が指示を出すが…一応ビジュが命令違反しているがと問えば、隊長は苦笑した。
「不心得者であろうと見殺しにするわけにもいくまい。私の手で懲罰を与える、海賊どもを蹴散らしアイツを私の前に連れて来い」
「了解しました。行くぞお前達!ビジュを連れ戻しに行くぞ!」
「ビジュさん今行きます!」
「あの海賊しつこいなー」
「へそ出しホットパンツ娘確認!ヨッシャアッ!」
「オカマ野郎確認!ヘヘッ剥いてやるぜ!」
「知的美人かぁああいう人ほど情深いって本当?」
なんか変な掛け声が聞こえてきたが…まぁええやろ!
そんなわけで実況を止め戦闘開始。状況的に言えばビジュが吹き飛ばされ孤立している状況。
俗に言う救出作戦である……単独行動や奇襲戦、諜報活動に優れているビジュの能力的に大丈夫だとは思うけど念の為にね。
さて、…意識を切り替えよう。
「貴様らは」
「あんたは、あの時の帝国軍人か」
「……オマエハ」
ビジュを助ける為に動いたギャレオの前に立ちはだかったのは海賊船長カイルと冥界の騎士ファルゼンだった。
まさかの前衛二枚盾が自分の所にやって来るとは思わなかったがそれはそれでと構えるギャレオ。
「さぁて…あん時の決着をつけようかい軍人さんよぉ!」
「……フム」
拳を打ち鳴らし気合十分といった様子のカイル。ギャレオはほんの少しの躊躇のあとサモナイト石を取り出す。
「セイレーヌ『スリーピングコール』」
『~~♪』
「お前!?召喚術を…使え……て」
セイレーヌを発動。召喚されたセイレーヌはしっかりと要望に応えハープを奏でカイルに眠りの音楽を聞かせる。
これに抗うすべもなくカイルは睡魔によって崩れ落ちる。確かにカイルとの因縁はあるがそれはそれこれはこれだ。
「対策をせずか、所詮は喧嘩自慢の海賊という事だ」
負ける気は微塵もないが、別段殴り合いに義理よく応じることはないのだ。どうせこれからも戦うのだから。
「さて、冥界の騎士よ。今度は俺が通してもらおう」
「ヌゥ…」
次対峙するのはファルゼン。その大柄な鎧と大剣に似合ったトップクラスの防御能力を誇る中身は可憐な少女。
しかし中身を知ったからといって戦わないという選択肢はない。
「押し通る!」
「サセン!」
ファルゼンの持つ大剣とギャレオの拳が衝撃と共にぶつかり合う。拳といえどもギャレオは籠手を装備しておりその力はファルゼンと互角の剣戟を起こす。
(ふむ……なるほど)
数合の打ち合いによりギャレオはおおよその力量差を測る。すなわち自分の方が上だと。
決して相手が劣る訳ではないが鍛錬の差かはたまた自分がギャレオになっているからか。
それとも、
「おおぉおお!!」
「ォォォオオオオ!!」
ギャレオの気迫とファルゼンの咆哮が響く。先手を打ったのはファルゼンだ、その大剣を膂力のあらん限りによって振り下ろす。
受ければただでは済まないその一撃、躱すのが定石のそれを
「ふんっ!」
あえてギャレオは受けることを選択した。腕を交差し文字通り受け止めたその躰、衝撃で地面がひび割れた。
「ヌッ!?」
だがギャレオの身体に傷はない、何故ならギャレオの身体には薄っすらと緑の光…ストラが纏っていたからだ。
「良い腕だ。だが何事も例外がいることを覚えておけ!」
一瞬の動揺を機に素早く突貫、ギャレオは腰の入った一撃をファルゼンの胴体、鎧へと打ち込む。鈍い打撃音と共に吹き飛ばされ壁へとしたたかに打ち付けられたファルゼンはしばらくは動けないだろう。
(……カルマ値は上がらないよな?)
その姿を見、今更ながら躊躇を見せるギャレオ。自分が誰かを倒せばその分良くない状況へと進んでいくのかと今更思うが…こればっかりはどうしようもない。
「くっ…ああクソ召喚術だなんて、テメェ」
「セイレーヌ『スリーピングコール』」
『~~♬』
「また…かよっ…」
頭を押さえふらつきながら立ち上がったカイルにまた召喚術を行使する。対策せずに無防備に起き上がったのが悪い。
今までずっと召喚術に触れないで腕力だけで切り抜いてきたとギャレオは口に出さないで思った。
「そのまま寝てろ」
「ふがっ!」
鍛え上げられた体躯であるカイルをそのまま担ぎ上げファルゼンと同じように壁へと投げつける。流石に寝ている状況で壁へと打ち付けられればカイルもただでは済まなかったようだ。
「ファルゼン!カイル!」
(考え事は…後でだな)
思う事はあれどそれはまたの機会に。何故なら今目の前には原作主人公レックスがいるのだから。
レックス。その強さは言うまでもなく。恐らくサモンナイトシリーズ最高峰と呼ばれるべき強キャラであり主人公としてふさわしい男。
お手並み拝見と拳を合わせ突貫する。
「ぐっ!…ぉぉおお!」
「ぬっ!」
拳を受け止めたレックスはすぐさま反撃として剣を振るう。わずかに掠ったそれは命は取らない優しさがありながらも戦いを終わらせようとする力強い威力がある。
切るのではなく叩きのめすその威力と迷いの無さにギャレオは怯む。
(流石は推しキャラだ。……いや、キャラと考えるのはいい加減失礼かな)
心構えを変えていく、相手が相手だからこそ礼節を、心からの敬意を込めて今度は真っ直ぐに。
対するレックスは受け止める方向へ。拳と剣が衝突し振動が両者を襲う。それを幾たび繰り返し硬直状態へと。
「ぬぅぅおおおお!」
「くっ…!」
(このままじゃ押し負ける…)
膠着状態から一歩引いたレックス。ギャレオの力量をその身で味わったからだ、純前衛の2人が押し負けたその強さは正しく強敵。
先ほど撤退したビジュとはまた違った強さの証。
故に切り札を切ることにした。負けられないがために。
「うぉぉおお!!」
「何!?」
魔剣の力を解放、姿を変えたレックスはその余りある魔力を剣から放出、そのまま変身したことにより驚くギャレオの身体を吹き飛ばす。
(アレが…抜剣覚醒か!?)
吹き飛ばされながらも体勢を整えたギャレオから冷や汗が出てくる。白銀の髪を持ち緑の魔力光を携えたレックスに…
「その剣…そうか貴様が!?どこまでも私の邪魔をするというのか貴様は!?」
紛失していた魔剣をレックスが持っていたことによりアズリアは驚愕し怒りのままレックスに怒声を浴びせる。
「違う!そうじゃないんだ!」
「総員撤退せよ!」
「アズリア…」
「2度と、気安く私の名を呼ぶな!」
「…っ」
「帝国軍人の威信にかけてその剣は必ず取り返して見せる!」
レックスの話を聞く事も無くアズリア率いる帝国軍は撤退していくのだった……。
ま~た長くなったので夜会話及び戦後処理は次に持ち越し
Qアティ(女主人公)じゃないの?
A無理です。無理に決まってんだろ!あのアティのおっとり真面目敬語ド天然娘を可愛く描写するなんて自分の文章力では無理無理!!そもそも出てきた所で自分の語録では可愛さが圧倒的に足りない!プレイした人は夜会話思い出してアレは無理でしょ!やった事のない人はぜひプレイしてね♪滅茶苦茶可愛いから!でもどうやら外見の方が魅力的にみられるらしいけどあの人は内面の可愛さの方が非常に魅力的なのに何故外見が重視され(懐古厨の偏見)
失礼しました。感想お待ちしております