ちなみにちゃんとクロスくんの獲物はあります持ってきてなかっただけで!!
ーああ、ここまでからしくないことしたかなぁ初対面の人を庇うなんて姐さんは怒るかね...?
「...んぅ」
「大丈夫ですか!?クロスくん!!」
「どうなってる...!?俺確かアニエスの姉さんを庇ったよな...?」
「実は...」
「ほんとだ...ゲネシス?が光ってるそれにヴァンさんもそのホロウコアは」
「無事で何よりだ...休んでろおい!いいぜ!悪夢なんざ十何年も前から見続けてる!やれ!」
「なんの話をしてるんだ...?」
すくなくとも俺が気絶してから何かあったのは確からしい悪夢を纏う何かの儀式かと思ったらヴァンさんは青黎い鎧みたいなのに包まれてアルマータの戦闘員を圧倒していた
「ヲヲヲヲヲヲヲヲンンンッ!!!」
「ぐっ....ボスたちに比べればどうということはナイー!!」
「蹂躙スルー!!《アルマータ》の名に懸ケ!!」
「さぁ!!あいつの傷の礼だ受け取れ!ついでに八つ当たりだ!切り裂け!!」
鎧をまとったヴァンさんの爪による斬撃がアルマータ達に襲い掛かる
先ほどとは違い大きいダメージを受けているようだ
「なんて力だ...違法ドラッグを使った奴らを圧倒している!」
「クロスくん動いちゃだめです...!」
「大丈夫、大丈夫!」
「馬鹿なああっっ....!」
「.....バ、化物......ガ.......」
「ヴァンさん大丈夫か?」
「はぁはぁ...おうちょっと消耗しただけだ薬物強化した連中を子供扱いとは.....文字通りの化け物だな」
「.....今のって.....メアちゃんも現れましたよね?」
「...ああ」
「普通のホロウコアとは違うみたいだが」
普通の市販の物とは違う気がした...どこかの企業の開発したのだろうか...?
AIはそこまで進歩してないはずだけど
「はいはい、なんなの?用件を言いなさいよね。」
「そりゃそうだ.....ただのパターン反応だからな自由人格なんぞ無いし、そんな技術も確立されてねぇ」
ヴァンさんはザイファを開くが先ほどとは違って定形文が返ってくるだけだった
「このゲネシスのせい、でしょうか.....?」
「関係してるのは確かだろうなそれよりーー《ゲネシス》って言うのか、それは」
「はい.....曾祖父の手記に書かれていた名前です《オクト=ゲネシス》ーー全部で8つあるとありました」
「おいおい......マジかよ....メアの出現、そして俺が妙なバケモンになっちまった現象それ以前に、この地下遺跡に霊体なんかが現れてたのも......恐らくその装置が原因だろう」
「はい.....実験観測に使うものだとかで詳しくは判らないんですけど....」
「なるほど、肝心なことは手記でもボカしてたわけだ。あんたの曾祖父ーーC・エプスタイン博士は」
「!!???」
「どうやら当たりみたいだなーー半世紀前の導力革命と同時期くらいに造られた骨董品とんでもない精度の超絶技巧で組み上げられてるのは一目瞭然だ。何より、確かにオーブメントでありながらアーティファクト顔負けの超現象を起こすその時期にそんな代物を造るのは有名な《三高弟》にも無理だろう彼らの師にして導力革命の父ーー
クロード・エプスタイン以外に。」
「俺も名前なら聞いたことあるな...」
「.................黙っていてごめんなさい。ヴァンさんと巻き込んでしまったクロスくんには全てお話ししますそもそものきっかけは.....」
「いやーー話は後だ。そいつを仕舞っとけ。それからクロス服何とかできるか?」
「ジャケットの前を閉めとくよ」
「ああ」
「ヴァン、大丈夫.....!?」
扉の向こうから来たのは遊撃士二人とCID二人だった
「これは....!」
「やれやれ....一足遅かったようだな」
「そ、そいつらはあの.....!」
「アルマータ構成員....!やっと尻尾が掴めましたか!」
CIAの女と遊撃士の二人が喧嘩しているどうやらアルマータの身柄で喧嘩しているらしい
「じゃ、邪魔するな!こちらの縄張りだぞ!?」
「そちらこそ.....!民間組織は下がってください!」
「いったい何が.....彼らと交戦したみたいだけど。」
「ああ....薬物強化までしてきた。運よく凌げたが注意しとけ」
傷が痛むみたいなので俺特製痛み止めを渡す
「俺特製痛み止め」
「悪いな」
「フッ.....どう凌いだか気になる所だが。そちらのお嬢さんの依頼も、無事達成できたようだな?」
「うわー腹黒そうな男~」
「...初対面の人間にずいぶんな言いようだがまぁいいそれより君は?昼間の時に居なかったが」
「育ての母の経営してる店のツケを回収しにきたら既に死んでるってたまたまあった二人からここで聞いたんだよね」
「ふむ店の名前は?」
「鳳連だよ」
「ああ。あそこの」
「それと今回の件プラマイで貸しにしとくぜ。末端とはいえ《A》の構成員..........一人ずつ引き渡してやる。」
「な、なにを勝手なーーー」
「なっ.......」
「......確かにターゲットの無力化は彼の功績でしょう」
「フフ、ならばCIDとギルドで遠慮なく引き取らせてもらおう」
「もし吐いたら情報もな。ーーーそんじゃあ行くぞ。二人とも」
「あいよ」
「今回は手始め.......何かが動き始めているのは間違いない精々研ぎ澄ませておけーーーヴァン」
「わーったよ、ルネ」
「だから名前で呼ぶなっ」
そんなやり取りを部屋を出る際にやっていた遊撃士の女性も知り合いみたいだけど不満そうだ
「やれやれ......夕飯を食い損ねたなそっちは学生寮だろう?門限はいいのかよ」
「.......一応、深夜までの外出届を出しているのでそれよりどうか、手当てをさせてください救急箱、ありますか.....?」
旧市街地に戻って事務所に上がらせてもらっていた
ヴァンさんはアニエスの姉さんに治療されている
「傷......もう治りかかっているみたいですね」
「そもそも大した傷じゃねえって言いたい所だがーーーいくらなんでも治りが早すぎるな。あの装置か、バケモノ化が原因か.....」
「 .......................きっかけは4年前に亡くなった母が保管していた手記でした。祖母と母が半世紀も受け継いできた曾祖父の遺した手記ーーーお察しの通り、導力器を発明したC・エプスタインその人でした。彼には養女が一人いたものの、その死後、行方不明になっていて.......どうやら祖母は何らかの事情で表から身を隠したみたいです。祖母のメッセージがありましたが理由は明かされていませんでした。母の死後、父が仕事に没頭するようになったのもあって.....私は曾祖父の手記に次第に引き込まれていました。......といっても数式や専門知識が記されているわけでわなくて......その人柄や哲学、人生で大切なことは何かなど多く綴られていました」
黙ってアニエスの姉さんの独白をヴァンさんと聞く
「日々の何でもないこと、家族との絆、お弟子さんたちとのやり取り......温かみがあってユーモアに満ちた尊敬できる人だったんです。その思いが祖母に、母に、そして私にも受け継がれていることお嬉しくて......少しずつ読み進める曾祖父の手記はいつしか私の宝物になっていました。ですがーーー数冊に渡る最後の手記ーーー最後のページにはこうありました。『どうか《オクト=ゲネシス》を120*年までに取り戻して欲しい。さもなければ全てが終わる』ーーーと。」
「なるほど...嫌な予言だねぇ~」
「......もちろん、亡くなる間際の妄想かもしれません。ですが、祖母から母、そして私に受け継がれた意味を考えてしまうと........何とかしなきゃって思いが日に日に強くなってしまったんです。.......ただ祖母が身を隠した事を含めて、公にはどうしてもできなくて.....そうしてアラミスに入学して......とある頼りになる先輩と知り合って、そのアドバイスで導力ネットを調べて......こちらの事務所に辿り着いたんです。.....まさかこんな事になるなんて夢にも思わずに.....亡くなる人まで出して........お二人を危ない目に逢わせて」
「.....ま、なんにせよ一つは無事に手に入ったわけだしな他に7つあるらしいが、ここらで手を引いてのいいんじゃねえか?」
「.....やっぱり私にとっては家族の絆でもありますから.....それに本当に存在し手記の最後にあんな事が書かれていた以上ーー目は、逸らしたくないんです。」
...強いね武力が強いやつはごろごろいるけど心が強いやつはそうはいない尊敬するね
「5万ミラ、あります。何とか用意した全額です。どうか今回の依頼料としてお受け取りください。....リョウさんには今回の件で巻き込んでしまったので何か別の形で謝礼をします。」
「.....依頼料の規定は最初に説明したはずだが?」
「えっと、怪我をさせてしまった迷惑料と思っていただければ.......この先は自分一人で何とか探してみます。もう誰にも巻き込まないやり方で......あ、身の安全には気を付けますから!」
「ハッ.....」
「え....」
「アークライド解決事務所の基本料は1時間1000ミラで諸経費その他だ。今回、危険手当は適用させてもらうが結果的に依頼人のあんたにも手伝わせた。あまつさえ危険に晒したことを考えると成功報酬でも1万が関の山だろーーーこれが仕事ってモンだ。ーー舐めてんじゃねえぞ、学生」
「ははっ!たしかに!」
「わかるか?」
「ま!姐さんの所で働いてるしね!」
「で、でも..........すみません。わたし、やる事なす事」
「ま、あのバケモノ化といい個人的にも興味が出てたからな、追加料金ってのも違うだろう。」
「え?」
「あんたが諦めないなら今後も出来る範囲で手伝ってやる代わりにそっちは《ゲネシス》や手記の情報をその都度提供してくれ。そんな交換条件でどうだ?」
「...............あの.........それって。今回みたいな危険があるかもしれないのに......依頼料も取らずに捜索の手伝いをしてくださるっていう.......?」
「だから交換条件って言っただろ言っておくがビター一文たりとも追加は受け付けねえからな?それと危機管理の観点からもう少し実戦慣れしてもらうてめえでてめえを守れるくらいにーーー厳しく行くから覚悟しておけよ?」
「......っ.....そんなの....」
「.....分かりました.....!今後ともよろしくお願いします!」
「ああ、こちらこそな」
「さて俺はそろそろ帰るかな」
「うまいタルトあるけどいらないのか?」
「それはまたの機会に...楽しかったよまた縁があれば会おう」
「外暗いし送るぜ?」
「家すぐそばだしいいよーあっそだはい店の名刺」
「ん?ああ近いうちに顔ださせてもらうかね」
「アニエスの姉さんは来るなよー?未成年はお断り!」
「い、いきません!」
「まっ!どうしてもていうなら俺がご奉仕してもいいぜ?」
顔を真っ赤にして否定するアニエスの姉さんをからかって帰る
「あーあ姐さんに怒られるかなーーやだなーでも」
楽しかったな...でも俺は娼婦生まれの下等な生まれだしあんまかかわるの申し訳ないな