KAGUYA   作:Pikochu

20 / 29
KAGUYA20話です♪
おまたせしました



~炸裂~

朝学校へいくと柏が教室で待っていた。

 

「おぅ! 朝からどうした」

 

「今日緊急で族長会議があるんですよ。もし良かったら一緒に出てくれませんか。神埼も出席します」

 

「俺なんかが行っていいのか?」

 

「竹内がなんか話あるみたいなんですよ」

 

「おう分かった。今日何時だ?」

 

「20時に迎えに行きます」

そうして柏は一礼してクラスを出て行った。

 

「あんた族長会議にまで顔出すようになったの?」あゆが言ってくる。

 

「頼まれたら断れないタチでね」

 

「暴走族に関わるのやめなよ。危ないって」

 

「まぁ、族っても喧嘩あるわけじゃないからな」

フラグが立ったような気がした。

そうして雑談をしていた。

ホームルームのチャイムが鳴り出席を取るとクッションを抱いて爆睡した。

 

 

その日は特に何も無かった。

学校が終わるとチャリで家に帰った。

族長会議か、何か俺に用なのかな。

そう思っていると原と真也が窓から入ってきた。

 

「お前等教習所は?」

 

「今日はお休みだよ」原が言う。

 

「たまにはのんびりゲームでもしようと思ってね」真也が答える。

 

「まぁ久しぶりにゆっくりするのも悪くないな。楽しく遊んでいけ」

俺がそう答えると原と真也はゲームを始めた。

 

「そういえば今日緊急族長会議に呼ばれてな~。なんかあるんかな~とか思って」

 

「えっ!真吾が族長会議に!」

原が驚いて言った。

 

「神埼も来るよ」

 

「真吾もついに族長会議デビューか」

真也がそう言った。

 

「デビューって程でもないけど。だから今日は20時になったら帰れよ」

 

「しょうがないな~20時過ぎたら帰って教本でも見るか」

真也が言った。

 

「教本はいいけど勉強もちゃんとやってるか?」

 

「学校の勉強はボチボチやってるよ」

原が答えた。

 

「テストで赤点とらないようにな」

2人からの反応は無かった。

俺は2人のゲームしてる姿をずっと見つめていた。

 

「飯は食っていくか?」

 

「うん! ご馳走になる」

2人がそういったのでリビングに行き母に3人前の晩御飯を作ってもらうように言った。

そして30分が過ぎ晩御飯が出来たと知らせが来た。

3人でリビングにいくと「いつもご馳走様です」と、原が言う。

「遠慮しないでどんどん食べてね」母が言う。

そして3人で食事をすると部屋に戻った。

 

まだときメモにはまってるようだった。

 

「どうしても詩織ちゃん落とせないんだよな~」

原がそう言う。

 

「まぁ、そう簡単にはクリアできないようになってるのさ」

俺は答えた。

そうしてゲームを続けていく。

20時近くになった。

 

「お前等今日はもう出かけるから帰れ」

 

「しょうがないな~また来るよ」

原がそういい、真也も帰ってゆく。

まもなくするとV8サウンドが聞こえてきた。

「よぅ! 行くか」

 

「お願いします」

そういってリンカーンマークVの助手席に乗り込んだ。

 

「場所はどこでやるんだ?」

 

皇帝(エンペラー)がいつも集まる埠頭です。今日は集会がないので人はいないと思います」

 

「そうか。俺が出席するのはなぜだ?」

 

「竹内から直々に来るように言われています」

しばらく雑談をしてると埠頭に着いた。

竹内と神埼も着いてるようだった。

俺は竹内に近づくと自己紹介する。

 

「尾崎真吾です。今後とも宜しく」

 

「俺は竹内信介だ。初めましてだな」

竹内も自己紹介した。

神埼、柏、竹内、俺で集まると俺は話を切り出した。

 

「今日なんで俺なんかが呼ばれたの?」

 

「実は明日静岡県から黒鴉(ブラッククロウ)という族がこの街に来るんだ。黒鴉(ブラッククロウ)は総勢1000人規模の隣の静岡県で唯一の暴走族だ。そいつらが遠征に来る。だから俺たち皇帝(エンペラー)と神鬼没で一旦手を組んで潰したいと思ってる」

竹内は物騒な事を言った。

ハイ!フラグ回収。

 

皇帝(エンペラー)だけで対処できないのか?」

神埼が言う。

 

「相手は1000人を越える大所帯だ。とても皇帝(エンペラー)だけでは手に負えない。そこででかくなった神鬼没に手を借りたいということだ」

竹内が言った。

 

「一時休戦で共闘というわけか。ま~県外からの連中にこの街を荒らされるのは嫌だからな~。どうします尾崎さん」

柏が言う。

 

「よし、分かった。協力しよう。その代わり半年は神鬼没に手を出さないと約束してくれ」俺は提案する。

 

「分かった。神鬼没には手を出さないと約束しよう」

 

「んで、決戦場所はどこだ?」

 

「この埠頭に来ることになってる」

竹内が言う。

 

「じゃあ明日、この場所に神鬼没全員連れてくる。喧嘩にならないように竹内からも言っといてくれ」

柏がそう言う。

 

「わかった。皇帝(エンペラー)の連中には神鬼没に手出ししないように言っておく」

竹内が言った。

 

「しっかし、なんで県外から遠征になんて来るのかねえ~」俺が呟くと竹内は、「横浜は日本でも有名だ。だから潰しに来るんだろう」

 

「どんな部隊編成なんだ?」俺が問うと竹内は答えた。

 

「総長に親衛隊、特攻隊、切り込み隊に偵察隊の4グループに分かれてる。それぞれの規模はかなり大きい。偵察隊から昨日連絡が入って宣戦布告してきた」

 

「わざわざ負けに来ることはないだろうに。俺が潰してやんぜ」

神埼は意気込んでいた。

 

「じゃあ皇帝(エンペラー)と神鬼没の特攻隊と切り込み隊を前面に配置して、後方に幹部を守る親衛隊を配置するのはどうだ?」

俺はそう提案した。

 

「それがいいかもな。いざとなったら幹部も全員出撃だ。敵の頭の強さは分からない。1000人を束ねる総長ともなるとかなり強いだろう」

竹内が言った。

 

「総長討伐には柏、神埼、高橋、近藤を当てる。皇帝(エンペラー)からも切り込み隊の向井を含め何人か出して欲しい」俺は提案した。

 

「分かった。こっちも何人かピックアップして頭対策に備えよう」

竹内が答える。

 

「頭がやられると終りだ、竹内さんはこの戦闘に参加しないでくれ。陣頭指揮を取ってもらう。もし頭を倒せなかったら俺が相手の頭をやる。それでいいな?」

俺はそう提案した。

 

「わかった。尾崎とやらに任せるよ」

 

「頭なんぞグチャグチャの挽肉にしてやんぜ」

神埼が笑いながらそう言う。

 

「1000人を束ねる頭だ。相当強いと思え」

俺は神埼にそう言った。

 

「所詮俺達の敵じゃない事を見せてやりましょう」

柏がそう言う。

 

「協力感謝する。昨日の今日でどうしようかと思ってた所だ。援軍が来ると安心出来る」

竹内がそう言った。

 

「明日は戦争だ。俺たちの街は俺たちが守る」

神埼がそう言う。

 

「無理しなくていいからな。いざとなったら俺が頭を潰す。まぁ出番は無さそうだが」

 

「戦力を確認させてくれ皇帝(エンペラー)は600人、神鬼没は400人でいいんだよな?」竹内が言った。

 

「今回レディースは入れないから神鬼没は350人だ。この戦争に女を投入するわけにはいかない」

 

「950人程度か、悪くない数字だな。総力戦でもいいとこいけるだろう。こっちは武闘派もいるわけだしな」

竹内が言う。

 

「元鬼没だけでもかなりの戦力になるぜ。日常的に喧嘩してたからな」

柏が答える。

 

「ところで明日は何時に黒鴉(ブラッククロウ)は来るんだ?」

俺の問いかけに竹内が答える。

 

「22時に埠頭に来る事になってる。静岡県からだから多少時間はズレるかもしれないがな」

 

「じゃあ神鬼没と皇帝(エンペラー)は20時に集合をかけろ。いきなり戦闘しても仲間割れする可能性があるからな。仲良くなっておく必要がある」

俺はそう提案した。

 

「わかった皇帝(エンペラー)も20時には全員集まるように連絡しておこう」

 

「神鬼没はとりあえず公園に19時30分に集合させますね。移動もあるし」

柏がそう言った。

 

「おぅ頼むわ。俺の所には19時に来てくれ」

 

「尾崎よぉ! お前相当強いんだってな。街の噂になってるぞ。お前が頭を潰してくれると有難いんだが」

竹内が言った。

 

「俺はメンバーじゃなくてあくまでも影だ。前面に出ることは無い。ピンチになったら出るけどな。まぁ明日は仲良くやっていこうぜ」

そう言うと俺は竹内に握手を求めた。

すると竹内は手を握り返してきた。

 

「今の握手で分かったよ。あんたは強い。明日は宜しく頼む」

竹内が言った。

 

「要は頭潰せば勝ちだろ? そんなの俺等にかかれば余裕だぜ。俺等はこの街でも5本の指に入る強さだ、そんな俺等が組んだら相手なんて無いぜ!」

神埼が言う。

 

「柏ぁ。高橋に連絡を取ってレディースは明日公園で待機だと伝えておけ」

 

「江川に連絡とるなら尾崎さんの方がいいのでは?」

 

「何でも俺に頼ろうとするな。お前が神鬼没の頭だ。そこんとこ覚えとけ!」

 

「すみません。高橋に伝えます」

 

「明日は絶対(ゼッテー)勝つぞ。県外からのクズに負けるわけにはいかねえ」

そう言って竹内はタバコに火をつけた。

神埼もタバコを吸う。

 

「俺等ならま~負ける事はないだろう。俺が頭をとってやるぜ」

神埼が意気込む。

 

「まぁ明日になってみないとどうなるかわからんがな」

俺はそう呟いた。

 

「この街の族を甘く見てもらっては困る。力を見せ付けるいい機会だ」

竹内が言った。

 

「勝ったあとはどうする?俺の配下でいいか?」

俺は言った。

 

「それは任せる。県外の族なんぞに興味はないからな。好きにするといい」

竹内が答えた。

 

「じゃあ明日ここに集合な」

俺が言うと皆頷いた。

 

「じゃあ帰るとするか。おい柏帰るぞ。」

 

「わかりました」

竹内に挨拶すると俺はリンカーンマークVの助手席に座る。

そして埠頭を後にした。

 

「今回は共同戦線を張るが俺との勝負はついてねえぜ」

神埼が言う。

 

「わかってる。必ずケリは付けてやる」

竹内がそう言うと、神埼はジェイソンに跨りエンジンをかける。

 

「明日は頼むぜ」

竹内がそう言うと、神埼は猛烈なスピードで走り去って行った。

 

 

翌日、昼間はジムに行ってトレーニングをした。

そして夕方になると原と真也が来た。

 

「真吾聞いたかよ、県外から遠征軍来るらしいぜ。皇帝(エンペラー)内でも大騒ぎだ」原が言った。

 

「あぁ聞いてるよ。昨日その事で話し合ってきた。一時的に皇帝(エンペラー)と神鬼没が組む事になった。特に真也お前には活躍してもらわないとな」

 

「あぁ。切り込み隊長の座にかけて今日は負けねえよ」

真也も意気込んでいる。

 

「今日の集合はちょっと早いんだよな。何するのかな?」

原が聞いてきた。

 

皇帝(エンペラー)と神鬼没の交流会みたいなもんだ」

そして雑談してると18時になった。

俺らは先行くわ。徒歩で合流だし。

 

「お前等、今日は気合入れていけよ」

 

「おぅ。任せとけ」

真也が元気よく答えた。

PHSが鳴った。相手は綾だった。

 

「真吾県外の暴走族と喧嘩するんだって?」

 

「あぁ。危ないからレディースは待機だ。公園でガールズトークでもしてろ」

 

「怪我しないでね。本当はあたしたちも行きたかったんだけど」

 

「俺の判断だ。レディースは今回の戦闘には参加させない。どんな連中かわからないからな」

 

「あたし達のこと心配してくれてるのね。真吾優しいね」

 

「顔に怪我してお嫁に行けなくなったら困るだろ?だから今回はレディースはお留守番だ。レディース同士仲良くやれよ」

 

「うん♪ わかった」

そしてしばらく雑談した。

 

「じゃあな。また」

 

「じゃあね♪」

そして電話を切った。

あっという間に19時だ。柏が迎えに来た。V8サウンドが聞こえる。俺は外に出た。

 

「今日は宜しくお願いします」

 

「あぁ。何も心配する事は無い。行くか」

そう言ってリンカーンマークVの助手席に乗り込む。

公園に着いたらもう神鬼没の大半が集まってた。

 

皇帝(エンペラー)と組むって本当ですか?」

神鬼没のメンバーがそう言う。

 

「あぁ、共同戦線だ」

柏は答える。

周囲がざわめき始める。

柏にコーヒーを買ってこさせると時間までブランコで待った。

するとレディース達がやってきた。

どうやら応援にきたようだった。

レディースは神鬼没の輪の中に入って楽しそうにお喋りしていた。

綾は高橋と共にいる。

裕子がこっちに気がついて近づいてくる。

 

「真吾、怪我だけはしないでね」

 

「俺を誰だと思ってる。ザコ相手になんて負けねえよ」

そして裕子と雑談してると19時半になった。

 

「お前等埠頭に移動だ~!」柏が叫ぶ。

レディースに見送られながら神鬼没は埠頭へと向かった。

埠頭に着くと皇帝(エンペラー)のメンバーも集まっていた。

 

竹内に神鬼没と皇帝(エンペラー)2~3人のグループになって話するように言った。

そして皇帝(エンペラー)と神鬼没はグループになって喋り始めた。

 

15分おきにメンバーを交代させ。5人~6人グループを作るように竹内に命じた。

すると皇帝(エンペラー)と神鬼没のグループが出来上がった。

原と真也が俺に気が付いて近づいてくる。

 

「真吾やっぱり来てたのか」

原がそう言う。

 

「まぁな。俺が来ないわけにはいかないだろ?」

 

「これで勝利は確実だな」

真也が言う。

 

そして竹内が近づいてくる。

「お前等知り合いか?」

原と真也は緊張している。

「はい、中学時代からの親友です」

真也が答えた。

 

 

「切り込み隊長として向井には頑張ってもらわないとな」

 

「原も頑張れよ。期待してるからな」

 

「はい!頑張ります!」

2人はそう言った。

すると竹内は神埼と柏の元に向かって行った。

 

「ハァ~、緊張した。総長に話しかけられるなんて思わなかったよ」

原が言う。

 

「緊張なんてするのか?あんなやつに」

 

「当たり前じゃないか。雲の上の存在だぞ」

原が言った。

 

「そんなもんかね~。お前等もグループの中に入って輪を広めておけ。特に神鬼没とは仲良くするんだぞ」

 

「うん、わかった」

原と真也はそう言って輪の中に入っていった。

俺は柏の元へ向かう。丁度いい事に神埼、竹内もいる。

 

「敵も総長である竹内さんを狙ってくるだろう。親衛隊を竹内さんの周りに重点的に配備しろ。神鬼没の親衛隊もだ。神埼は頭を潰せ」

そういうと竹内と柏は親衛隊を集めてその旨を伝えた。

皆を集めて気合を入れさせる竹内と柏。

そうして時間より早く黒鴉(ブラッククロウ)が来た。

総長らしき男が近づいてくる。

 

「お前等今日で解散させてやんよ。覚悟しろ」そう言った。

 

「こっちこそ横浜の族の力見せてやんぜ」竹内が答える。

総長らしき男が戻ると合図を出す。

一斉にこちらへ向かってくる。

竹内と柏が「行け~!」と大声で叫ぶ。

大乱闘が始まった。

柏、神埼、高橋、近藤を呼ぶと頭を潰すように命じた。

皇帝(エンペラー)も精鋭部隊を送り出した。

包囲網を突破して何人かやってくる。

 

竹内を狙いに来たのだ。

そして竹内はあっという間に突破してきた奴等を倒すと、「お前等!気合入れろ~!」と雄叫びを上げた。

俺に向かってくる奴がいたが原が盾になってくれた。

 

 

「真吾はそこを動かなくていい。俺らがヤルぜ」

原が言った。

真也は敵の頭の元へ向かっていた。

高橋と近藤は乱戦に巻き込まれて戦っている。

柏と神埼が頭の元まで辿り着いた。

 

「総長さんよぉ~もう終りにしようぜ」

神埼が挑発する。

柏が殴りかかった。

何発かパンチや蹴りを当てたが相手の総長にやられた。

 

「柏を倒しただけでいい気になるんじゃねーぞコラ!」

神埼が雄叫びを上げた。

そして闘いが始まった。神埼が一方的に圧倒している。

そこへ皇帝(エンペラー)の精鋭部隊が到着した。

神埼1人でも倒せたのだが皇帝(エンペラー)の精鋭部隊も同時に相手の総長を攻撃する。

そして相手の総長は地に膝をついた。

皇帝(エンペラー)の精鋭部隊は攻撃を止めたが神崎は必要以上に攻撃を加えていた。

神埼は強かった。相手が地面に転がっても永遠と蹴りを繰り出していた。

 

しかし相手の親衛隊に取り囲まれる。

皇帝(エンペラー)の精鋭部隊は互角以上に渡り合い、次々と親衛隊を倒してゆく。

その中には真也の姿もあった。

相手の部隊も混戦をすり抜け竹内のもとへと何人か来た。

しかし竹内は強かった。5人をあっという間に倒した。

 

俺の元へも何人か来たが、原がボコボコになっているのに俺を守ろうとする。

相手の総長はもう虫の息だった。神埼が圧倒的な強さを発揮していた。

柏も起き上がって相手の総長に暴行を加える。

相手の総長は、「もう降参だ許してくれ」と言った。

 

柏はそれで攻撃を止めたが、キレた神崎は止まらなかった。

俺はヤバイと思い、相手の総長の所まで走って行った。

何人かの兵隊をなぎ倒しながら。

そして神埼の元へ辿り着くと、「神埼、もうその辺にしといてやれ。死んでしまうぞ」

 

すると神埼が冷静に戻り、「わかりました。敗北宣言をさせます」と言って相手の総長を立たせた。

「これ以上痛い思いしたくなければ、兵隊を止めさせろ」

 

相手の総長は震えながら「ハイ」といい、全員に撤退命令を出した。

竹内も「戦闘中止!」っと叫ぶと乱戦は終わった。

俺は相手の総長の元へ行き、「これからは俺の配下な。文句あるんだったらもっとボコにすんぞ!」というと、「わかりました。あんたの配下に入るよ」と言った。

PHSの番号も交換しておいた。

 

「あんたが頭なのか?」相手の総長がそう言うと。「そうだ。俺が本当の頭だ」と言った。

 

「一騎打ちしないか?」と言われたが相手はもうボロボロだ。

 

「神埼に勝てたら一騎打ちしてやるよ。神埼やれ!」

そういうと神埼が相手の総長をボコボコにし始める。

黒鴉(ブラッククロウ)のメンバーは心配そうにそれを見つめている。

気絶しかかった所で「神埼、もういいよ」と声をかけ神埼を止める。

 

(シャブ)やってなくても神埼って強いんだな。そう思った。

もしかしたら竹内よりも強いんじゃないかとも思った。

黒鴉(ブラッククロウ)の総長は何度も詫びを入れてくると竹内が歩いてきた。

 

「今後一切横浜に手を出す事は許さねえ! 次は無いと思え!」

竹内が威圧すると相手の総長は失禁した。

そうして黒鴉(ブラッククロウ)達はボコボコになりながら帰って行った。

 

「これもあんたのおかげだよ尾崎」

竹内がそう言ってきた。

 

「俺は特に何もしてねえよ。やったのは神埼だ」

 

「あの程度で総長なんて、尾崎さんの手を煩わすまでもねえ」

神埼は言った。

 

「勝利だ!」竹内がそう叫ぶと皇帝(エンペラー)、神鬼没は雄叫びを上げた。

見ると皆ボコボコになってる。

真也でもボコボコにされている。

皇帝(エンペラー)、神鬼没共に仲良くなったようだった。

俺は柏に近づき言った「お前、弱すぎるぞ。もっと強くなれ」すると「お恥ずかしい限りです。すみません」と言ってきた。

 

神埼に近寄ると「お前はやりすぎ。限度を考えないとそのうち人を殺しちまうぞ」と言った。

 

「ちょっとハイになってたもので。今後気をつけます」神埼はそう言った。

原と真也が近づいてきて、「やったな。勝ったぞ!」と真也が言った。

 

原に「俺を守ってくれてありがとう」と言った。

「友達じゃん。当たり前だよ」原はボコボコになりながらもそう言った。

 

「原、お前の戦いは見事だった、よくぞ友達を守ったな」

竹内がそう言った。

 

「とんでもありません。当たり前の事をしただけです」

原がそう言った。

 

「尾崎ぃ、友達思いの奴がいて良かったな」

竹内は俺にそう言った。

戦場で無傷だったのは竹内と神埼と俺だけだった。

他はみんな疲労困憊でボコボコにされていた。

 

「皆!よく頑張った!」竹内が皆をねぎらう様に叫んだ。

「ウッス!」という声が聞こえてくる。

 

「皆。おつかれさん。この街は守りきったぞ」柏が声高らかにそう言う。

すると神鬼没からも「ウッス!」という声が聞こえてきた。

 

「今後も協力関係を築いていきたい。よろしくな。でも俺の代で神鬼没は潰すからな」そう言って竹内が俺に握手を求めてきた。

 

「今回別に俺は何もしてないですから」

そういって握手した。

そして竹内は「神埼ぃ! ありがとな」と言った。

 

「あの位、俺の敵じゃねーよ。もっと強いかと思っていた」

神埼はそう言った。

たしかに神埼は頭1つ飛びぬけた強さだった。

さすが竹内と互角に喋りあえる仲だと思った。

 

「さぁ帰るぞ~!」柏は言った。

竹内は帰り際に柏と神埼と俺に礼を言ってきた。

 

「礼には及ばん、この街は俺たちの街だからな」柏がそう言った。

そしてリンカーンマークVに乗り込み公園へと向かった。

 

「なぁ柏ぁ、神埼と竹内ってどっちが強いんだ?」

 

「互角の勝負でしょう。あの2人の強さは頭1つ飛び抜けてますから。でも尾崎さんの方があの2人よりも強いでしょう」そう言った。

 

公園ではレディースが待っていた。

ボコボコになった神鬼没を心配そうに見て皆周囲に集まっていた。

高橋もボコボコだ。綾が心配そうに高橋の元へと行く。

裕子も心配そうに柏の側へ寄る。

他のレディース達も心配そうに皆に駆け寄る。

綾が俺の元へ来る。「真吾は怪我ないのね。良かった」

 

「俺には強力な盾役がいたからね。まぁいなくても良かったんだけど」

 

「高橋なんてボコボコよ。情けない」綾はそう言った。

 

裕子が近づいてくる。「真吾怪我なくて良かった。心配してたんだよ」

 

「俺は何もしてなかったからな。ただ観ていただけだ」

 

「怪我するかと思って心配してたんだよ」

裕子が言った。

 

「何あんた真吾にベッタリして離れなさいよ」綾が言う。

 

「あんたこそ真吾に馴れ馴れしいのよ」裕子が言う。

女の戦いが勃発しそうだった。

「まぁ俺はいいからお互い相棒の所に行ってやりな」

そういうと2人共俺から離れた。

 

神埼に近寄ると「今日はよくやった。今日の主役は神埼だな」そう言うと、「あんなカスみたいな奴には負けませんよ。数に物を言わせるだけの奴なんて所詮ザコです。竹内にだって負けませんよ」

「竹内も相当な強さだったぞ。5人相手に一瞬で勝ったんだから」

 

「ザコなんて何人来ても一瞬で倒せます。強い奴を倒せるかどうかですよ」

神埼は冷静に言った。

神埼の周りにはレディースが集まっていた。

神埼って妙に人気あるんだよな~。

 

「走りでもそのうち竹内とケリ付けますよ。公道レースで最速を決めるって約束しましたから」

 

「生きて帰って来いよ」

 

「もちろんです。死を覚悟して走ってても死ぬわけにはいきませんからね」

 

「神埼ぃ、女の相手でもしてやれ」

 

「ハイ」

そして神埼はレディース数人に囲まれた。

俺は柏に缶コーヒーを買ってこさせた。

 

その間神鬼没のメンバーとも少し話した。なんかみんな俺の事をビビッてる様子だった。

缶コーヒーを手に俺はブランコに腰掛けると、勝利で賑わう神鬼没達を見ていた。

すると裕子が近づいてきた。

 

「真吾活躍したんだってね。聞いたわ。みんなの士気を高めたって」

缶コーヒーを開けると俺は言った。

 

「別に今日は何もしてないよ。作戦を立てただけ。柏の方が頑張ったよ。相手の総長に怯まず戦って。まぁボコボコにされたわけだが」

 

「真吾なら先陣切って戦うと思ってたのに不思議だわ」

 

「俺をなんだと思ってる。今日は観戦してただけだよ。俺の元まで来れる奴は1人も居なかったよ。友達が盾になってくれたからね」

 

「原君と向井君?」

 

「そうだよ。原がボコボコになりながらも俺を守ってくれた」

 

「真吾なら勝てたんじゃない?」

 

「俺は表に出ないって決めてたんだ。皇帝(エンペラー)の総長と柏が陣頭指揮を取ってたよ」

 

「それより柏の所にいかなくていいのか?」

 

「正樹なら神鬼没のメンバーと話しこんでるのよ。輪に入れない」

 

「勝利の余韻に浸ってるんだろう。みんなあんなボコボコになるまで頑張ったからな」

 

「正樹から聞いたんだけど相手の総長神埼君が倒したんだってね。神埼君って強いのね」

 

「あの強さは尋常じゃなかった。相手の総長をもてあそんでたからね。まぁ俺でも十分勝てる相手だとは思うけど」

 

「神埼君が余裕なら真吾だったら1発よ~♪」

しばらく話してると綾がやってきた。

 

「また2人で何をコソコソ喋ってるのかしら?」

 

「正樹が構ってくれないから真吾とお話してるだけよ。文句あるの?」

裕子が挑発した。

 

「あたしの真吾に何気安くベタベタしてるわけ。柏のとこ行きなさいよ」

綾が怒る。

 

「あなただって高橋の所いけばいいじゃない。真吾に何の用なの?」

 

「真吾とお話しにきたのよ。あなたこそどっかいきなさいよ」

 

「まぁまぁ2人共落ち着けって。同じチーム内で言い争ってどうする」

 

「真吾はあたしと綾どっちが好きなの?」

裕子が突然言ってきた。

 

「どっちも彼氏がいるだろ? 俺には答えられないよ」

 

「あたしの方が真吾の事好きに決まってるじゃない」

綾が言う。

 

「あたしだって真吾の事が好きよ。あんたなんかに負けないんだから」

裕子がそう言う。

 

「2人共自分の彼氏の所に行って来い。これは命令だ」

 

「またお話しようね♪」裕子が言ってくる。

 

「今度はあたしとお喋りしましょ♪」綾も言ってくる。

そうして2人はまた神鬼没の輪の中に入っていった。

やれやれ。あの2人はなぜこうも仲が悪いのかね~って原因は俺か。ハァ~そう心の中で溜め息をつく。

今回の一件のようにまた県外からのチームに狙われたりしないだろうか。俺はそう思っていた。

 

 

そんな予感がまだ続くとはこの時俺は思っていなかった。

 

 

Coming soon!!




拡散してくれると嬉しいな♪
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