起きたら女の子になってた上にVTuberになるようです。   作:一般通過影

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なんでこんなことに…

 

鳥のさえずりで目が覚める⋯なんてことはなく、()は自然と目が覚める。

 

「んん⋯ぅ」

 

時計を見てみると、時計の針は12時を指していた

今日も朝⋯いや、昼がやってきてしまった⋯もっと寝ていたかったのに

()は、元々朝起きるのが得意ではない。そもそも得意ならこんな時間に起きてない。

 

「⋯ん?」

 

今日はどこか、違和感を感じる。何かがまるで違うように感じる。

よくわからないし、無視して一旦起きようかな、なんて考えて体を動かすと⋯

 

「⋯ん?⋯んんんんん!!??」

 

な、なんだこれ!?む、胸が!!そ、それに髪が⋯!?

()は、自分の体に何がおきてるのかわからず、自分の体を慌ててみることしか出来ない

意味わかんない、なんで朝起きたら自分の体がこんなことに…

 

「そ、そうじゃなくて!⋯こ、声高っ!?」

 

こ、これじゃまるで⋯

 

「お、女の子みたい⋯」

 

な、何がどうなって⋯?ゆ、夢だろうか?()は⋯⋯⋯わ、私?え?私って一人称私だったっけ?え?あれ?いつも⋯⋯はぇ???

 

私の頭はショートしてしまった。

 

「⋯そ、そう!これは夢!寝たら⋯寝たら、なんとかなる!」

 

そう言い、私⋯私!は!⋯⋯私は、寝ようとするが、一人称が私以外にでてこない。い、いつもオレじゃなかった⋯っけ?あれ?私がおかしい⋯??もういい、とにかく早くまた寝よう。

 

 

⋯寝れない、ねれるわけないよね

朝起きたら突然女の子になってて平気な顔して寝れるほど冷静な私では無い

もう起きるしかないか⋯。

てなわけでぐっともーにんぐ私。相変わらず混乱したままの最悪な目覚めと言っても過言じゃないけど。

 

「うん?」

 

いつもと色の違うベットに寝転んでいることに気が付き私は周囲を見渡す。

完全に、知らない部屋。

 

体もおかしいのに部屋まで違うなんてもう何が何だか⋯それに、

 

「知らない部屋なはずなのになんだか…」

 

どういうことなのだろう。まるで、自分の家かのような感覚を覚える。私の家は、もっと何も無い部屋だったのだけど⋯いや、この部屋も大概だ。本当に女の子の部屋なのだろうか?

部屋には、水色のベット、机、本棚とかしかない。あとは、鏡とかだろうか?

 

「鏡⋯」

 

私の目には好奇心を宿していると思う、自分がどんな容姿をしているのか気になる。

私はその好奇心に従い、鏡へと向かう。

 

「⋯可愛い⋯」

 

初めに出た感想がこれだった。

 

月明かりに照らされたような明るい黒色の髪と、幻想的なマゼンタ色の髪。聞いたことがある。インナーカラーってやつかな?そして、私は瞳に集中する。マゼンタ色の瞳はあまりに綺麗で私は見つめ続けてしまう。澄んだ目。動揺で瞳が揺れているが、可愛いらしい。

髪の長さはロングみたいけど、長い⋯。

 

あまりに可愛らしい容姿に私は私に見惚れてしまう⋯⋯違う、ナルシストじゃないからな??

こほんっ⋯!!肌も白く、身長こそ低いが、可愛らしく私の魅力を引き立てると思う。

 

どうやら、美少女になったらしい。中々に可愛いんじゃないかと思う。多分私の身長は150いってるか怪しいレベル。まぁ身長に関しては私は特段気にしないので、別にいい。

 

そんなことを考えていると、ドアが開く。当然私では無いけど、誰だろ?

 

 

(あや)、起きるのね。ご飯食べる?』

「あ、お、お母さん⋯?」

『食べるわよね、下に置いてあるから食べる時にでも降りておいで』

 

そう言いながら、ドアを閉めるお母さん。知らない人なはずなのにな⋯そんなことを思いつつ、私はリビングへ降りる。彩…それが、私の名前なのだろう。

 

リビングにつき、お母さんが座って1人で食べている。

この家は別々で食べる家庭なのかな?

 

『…!…彩…』

 

私が椅子に座ると驚いたように私を見てくるお母さん。

ど、どうしたのだろう?

 

「な、なに?」

『いや…まさか来るとは思っていなかったから…今日も部屋で食べると思ってたから、久しぶりに一緒に食べれて嬉しいわ』

「あ…えっと…」

「今日…今日からちゃんと食べようかなって…」

『彩…』

 

感動したような目で私を見てくるお母さん

 

今までの私は自分の部屋で食べてたのだろう。

 

「⋯ね、ねぇお母さん」

『なに?』

「えぇっと⋯私ってお母さんの子⋯だよね?」

『⋯???』

「あ…えと」

 

つい私は変なことを口走ってしまった。

お母さんは言葉の真意を探るだけで、呆れる様子はなく。

 

『何を言いたいのかは分からないけど、あなたは可愛い私の子供よ』

 

そう私に言い聞かせながら、優しい声色で言ってくれるお母さん。安心できる声。いきなり意味のわからないことを言われてもちゃんと教えてくれる人。少し楽になった気がする。

 

「…ありがとう」

 

そう言い、私はお昼ごはんを食べ始めた。もう困惑も消えたようでこれからどうしよう?とまで悩む余裕が出てきて、お母さんと喋りながらご飯を美味しく食べた。

 

 

「ふぅー、何しよっかな」

 

そうしてお昼ご飯を食べ終えた私は、自分の部屋へと戻ってきた。今後のことと言ってもどうしようもないし適当にスマホをいじるしかないのだけれど…なにか無いかな?

そう思いながら私はスマホを手に取り動画サイトを開く。

 

「…VTuber?」

 

適当に動画を見ようとしているとすぐに、VTuberの切り抜きとやらが出てきた。なんだろうか?

私は気になり少し調べることにした。

 

「えぇと…バーチャルYouTuberは、2DCGや3DCGで描画されたキャラクターのこと。もしくはそれらを用いて主にインターネットなどのメディアで活動する動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す語…ふむふむ?」

 

あんまりぴんとこなかった。まぁつまり配信者ってことだよね!私は早速、検索することにした。

 

「配信してる人…配信してる人…あ、見つけた!」

 

白梅(しらうめ) 冬花(とうか)さんって名前らしい。早速私は配信を見てみる。

 

『武器はやっぱり、遠距離からドーンの方が、ロマンがあって楽しいよ』

『いやいや、武器はやっぱりの刀でしょ!ロマンの塊だよ!?』

『そんなわけないでしょ?(さくら)はわかってないね』

『いやいや、冬花こそ!!』

 

どうやら、誰かと一緒にゲームをしているらしい。ええと、もう1人の名前は…(ひいらぎ) (さくら)さんと言うみたい。

チャット画面があるようなので、反応を見てみる…

 

・いつまでこの話してんだこの2人w

・桜ちゃんの言う通り刀でしょ

・冬花、お前の負けや諦めろ

・遠距離からドーンとは

・刀の方がいいに決まってんだろ

 

『桜〜コメント欄が酷い〜』

『日頃の行い…かな?ハハハ…』

 

 

私は少しだけ見るつもりだったけど、配信終了の14時まで見てしまった。

冬花さんがボケて、桜さんツッコミをしており、2人は相性がとてもいいのだろう。実際、2人とも仲が良さそうだったし。

 

チャンネル登録しようとしたら既にしていたことは予想外だったけど、多分以前の私がしてたのだろう。

私も、こんな風に誰かと話せたら──

 

 

 

 

 

それから数日、お風呂には大変苦戦したり着替えるのに苦戦したりと苦戦だらけの生活だった。唯一の救いは学校がない事だろうか。

そして私は相変わらずVTuber…冬花さんをみている。以前冬花さんと桜さんが同じ所属だったりその会社の名前がNEOだったり、色んなことを知りながら冬花さんの配信をよく見る数日間で、そこそこ充実した毎日だったと思う

 

 

『彩?入るわよ?』

「お母さん?」

 

そんなある日、お母さんが部屋に入ってくる。いつもは私にご飯ができたという報告だけだったのに珍しい。

 

お母さんの顔は、いつもの優しい顔と違ってまじめだが、どこか嬉しそう。

 

『これ…届いたの』

「な、なに…?」

 

以前の私が何かをしたのだろうけど、当然私には心当たりがない。

そうするとお母さんは、あまりに予想外すぎる言葉を私に向かって言ってきた。

 

『ほら、ぶいちゅーばー?の会社に面接を受けた前言ってくれたじゃない?』

 

ぶいちゅーばー?…VTuber!?そ、そんなことしようとしてたの!?

 

「あーっと、うん、そうだね」

『合否が届いて…これ』

 

お母さんが私に何か紙を渡してくる。面接ってことは不合格通知だろうか?律儀だな…とりあえず、内容を見てみよう。

 

「…え」

 

簡単にまとめると、合格だから明日事務所に来いって話だった。いきなりだな…じゃなくて!えぇ…合格??よく見てみると冬花さんとおんなじNEOってとこからみたい。つまり、私は冬花さんとおんなじ事務所というわけで…え?合格??

 

「私が…合格…?」

 

どうやら、私の悩みの種はまた増えるようだ。うぅ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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