我は邪王真眼の使い手、めぐみん!   作:桃玉

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30-2 懈怠の…代償(エントシェーディグング)

「ああ、ここでしたか」

「なんだめぐみん、ここには何度も訪れているかのような言い草だが」

「ええ。最近は爆裂魔法の標的としてあの山を標的としてたのですよ」

 

アクセルの街から半日ほど南下すると見えた、小さな山……だったものだろう。

辺りに漂うのは焼け焦げた土の香り。

爆裂魔法が何度も打ち込まれ、それはもう山とはいえない、むしろ窪地であった。

その山の麓(?)までやってきた俺たちの前には緑色に濁った湖が広がっていた。

 

「湖に藻が繁殖している……報告通り、クーロンズヒュドラが大地から魔力を吸い上げるのをやめたか」

「そのようですね。目覚めの時は、すぐそこまで来ていると見ていいでしょう」

 

ダクネスとめぐみんが険しい目つきで濁った湖面を睨みつける。

水中に生息するモンスターは清らかな水を嫌う。

確かにこれだけ湖が汚れていれば強力なモンスターの一匹や二匹は隠れていそうだ。

だがしかし、そんなシリアスな雰囲気を漂わせているのはその二人だけ。

ゆんゆんとウォルバクさんは湖のすぐそばにシートを敷いていた。

 

「なんて絶好の天気! なんて最高の絶景! ピクニック日和ね!」

「目の前に見えるのは清々しさから縁遠い湖とクレーターなんだけれど……。それに、これから国家規模の厄災が目覚めるかもしれないっていうのに、ピクニックして、お弁当に、お昼寝に……? 私がおかしいの? 私の感覚がずれてるのかしら……」

「少なくとも魔王城に行く紅魔族の遠足よりはマシですから。それよりカズマさんもアクアさんも、そろそろいじけるのをやめてくださいよ。いつまでカズマさんは地べたで寝てるんですか? アクアさんも湖の中でお昼寝してないで」

 

そう言ってゆんゆんは俺とアクアのことをあきれたような表情で見ていた。

……言い訳がましくなるから言葉には出さない。

が、別に俺はいじけてるわけじゃない。

そんな俺に代わって湖水浴をしていたアクアが。

 

「別にいじけてるわけじゃないんですけど。だって疲れたんですもの。歩きたくないのに無理矢理歩かされて、もう足が棒よ!」

「俺も」

「いや、カズマはほとんど自分で歩かないでダクネスとめぐみんに連れてきてもらっただけじゃない。私だって楽してきたかったんですけど」

 

同調したらアクアに裏切られた件。

そもそも、おんぶ抱っこされてきたみたいにいうなよ、俺は地面引きづられてきたんだから。

おかげで尻がヒリヒリするんだからな……それでもいいなら帰りは交代してやるが。

 

「まあでもここまで頑張って歩いてきたなら、その分お弁当はおいしく感じますよ!」

「私は別に来たくてきたわけじゃ……」

「ほら、お弁当食べましょう。私、今日ピクニックするってダクネスさんから聞いて、気合い入れて作ったんですよ。こっち来て一緒に食べませんか?」

「そんなこと言ったって私は…………!?」

 

文句を言いかけていたアクアの声がピタリと止まり、代わりに「ジュルリ」と盛大に涎を啜る音が聞こえてきた。

同時に、風に乗って俺の鼻にもめちゃくちゃ美味しそうな香りが届いた。

寝転がったまま視線だけをシートの方へ向けると、ゆんゆんが開けた三段重のお弁当箱は、とんでもなく豪華なことになっていた。

 

「あら、なんて美味しそうなお弁当……! これ、凄く手が込んでそうだけど、もしかして全部手作りなのかしら?」

「えへへ、わ、わかっちゃいますか? 人生に1度あるかわからない大イベントだったので、今までのシミュレーションを総動員して作り上げたんですよ。きっとウォルバクさんのお口にも合います! 合わなかったら殺してください」

「殺さないわよ!? でも、それだけ自信があるってことよね……」

 

その出来映えはもはやおせちレベルのクオリティと言っても過言じゃなく、味、見た目、そのすべてをとっても一級品であることは香りと見た目でわかった。

ウォルバクさんはおかずを口に運ぶと、ウォルバクさんは尽かさずおにぎりを頬張る。

驚き、そして幸せをかみしめている……そんな様子を見て、アクアは引き寄せられるように湖から上がり、弁当の方に寄っていく。

 

「ね、ねえゆんゆん。ちなみにシュワシュワもあるかしら? これをつまみにながらシュワシュワでくぅーっと一杯やりたいんですけど」

「あなた、もしかしなくても天才だと思うわ。ゆんゆん、私のもお願いできるかしら?」

「えっと、最近巷で有名なノンアルコールシュワシュワは持ってきましたよ。味も悪くないですし、クリムゾンビアみたいに酔っ払わないので」

「ええ、それでいいわ。お願いできるかしら」

「邪道だわ……! こんなにいい陽気なのにノンアルコールなんて……! でも逆らえない!」

 

まさかのウォルバクさんが真っ先にゆんゆんからシュワシュワを受け取る。

対して、アクアも悔しそうに顔をしかめながら、紙コップに並々と注がれた酒を受け取った。

なんと本能に忠実な女神だろうか。

 

「ぷはー! やっぱりノンアルコールでも何でもキンキンに冷えてなくっちゃ! カズマ、フリーズちょーだい! こういうのはね、キンキンにすればするほどいいのよ!」

「ごめんなさい、私にも頼めるかしら?」

「めんどくさ……」

「ほらほらぁ、私のシュワシュワちょっとわけてあげるから早くなさいよ」

 

絡み方が酔っ払いのそれだが、本当にノンアルなんだよな?

俺に絡みに来たアクアが引きそうにないので、俺は面倒くさいと思いながらもフリーズを唱えた。

 

嬉しそうに顔をほころばせながらも、アクアはシュワシュワを一気に喉に流し込んだ。

……しかし美味そうに飲み食いする。

あんなにうまそうな顔されると俺の腹の虫も鳴ってくる。

 

「カズマさんもほら、早く食べてくださいね」

「おう。というかお前、暢気にピクニックしてるけどもヒュドラを倒しに来たんじゃなかったのか?」

「そうですけど、ヒュドラは寝てるせいか姿を見せませんし、メインはこっちです」

 

はっきり断言したぞ……

それでいいのか、紅魔族。

まあ、元々ヒュドラ討伐を請け負うことになったのはめぐみんのせいだが、ゆんゆんだって負けじとヒュドラを討伐しようと息巻いてたくせに。

 

「それに、めぐみんとダクネスさんに細々としたことは任せて、鳳の私は体力を温存しつつドンと構えてるのがいいんですよ」

「ふーん……」

「何ですか、その顔?」

「いや、ゆんゆんも立派な紅魔族になったっていうか……良くも悪くも、めぐみんに似てきたなって思ったというか」

「……それ、褒めてますか?」

「ウン、ホメテルホメテル」

「嘘でしょ! ねえ、本当に褒めてるなら、ちゃんと私の目を見て言ってくださいよ!?」

「うん、この卵焼きうまいな! 甘めの味付けが最高!」

「カ~ズ~マ~さぁん!!」

 

ゆんゆんが俺の肩を揺さぶってきた。

性格というか思考というか、仲間を信頼してて余裕なのかはわからないが爆裂魔に似通ってきてる。

昔のゆんゆんだったら「私も何かしないと……!」って言って誰よりも働いてただろうし。

 

そんな俺たちの全く緊張感のないやり取りの横。

調査をひとしきり終えためぐみんとダクネスが呆れた表情をしながら戻ってきた。

 

「何という暢気な……。これから国家を揺るがす大物賞金首との死闘が控えているというのに、緊張感の欠片もないな」

「ピクニックが第一の目的よ、暢気でいいの。それに、そのクーロンズヒュドラはまだ眠ってるんじゃなかったの?」

「ゆんゆん……それが、そうウカウカしてはいられない状態らしい」

「ええ。湖の奥底から、強大な魔力の蠢きをヒシヒシと感じるのです。姿を見せないだけで、きっと既に例の魔物は目覚めていますよ」

 

めぐみんの言葉に、場にピリッとした緊張が走る。

――かに見えた。

 

「ふーん、じゃあ頑張ってくれ」

「私たちはピクニックを切り上げて先に帰ってるから頑張って!」

「ちょ、カズマにアクア! 何を勝手なことを言ってるのですか!」

「いや、だって最初にいっただろ、俺はクエストに参加しないって」

 

俺はそう言い捨てると、シートの上から立ち上がり、持参した荷物をまとめ始めた。

アクアも素早い動きで飲みかけのシュワシュワをアイテムボックスに突っ込み、完全に帰る気満々の態勢に入っている。

そのあまりにも見事な連携と逃げ足の早さに、ダクネスがワナワナと肩を震わせた。

 

「し、しかし、クーロンズヒュドラがいつ池から出て近隣に被害を及ぼすか。その危険を排除するのが冒険者としての使命ではないのだろうか」

「それもそうかもしれないですが、そんなことより私とゆんゆんの勝負はどうなるんですか!」

「そ、そんなこと!? 私も、八つの首が四方八方から私に襲いかかり、硬い鱗で擦られ、鋭い牙で鎧ごと噛み砕かれ、さらにはヒュドラ特有の猛毒の粘液で、全身をドロドロに溶かされながら貪られるという過酷で屈辱的な責め苦を想像して、楽しみにしてきたのに『そんなこと』扱いだと……!」

「それこそ『そんなこと』ですよ! このままの状態で終われるわけない、そうでしょうゆんゆん!」

 

めぐみんは同意を求めるように、バッと勢いよくゆんゆんの方を振り返った。

指名されたゆんゆんは、もぐもぐと卵焼きを咀嚼しながら、困ったように視線を泳がせている。

 

「えっと、準備は万全にしてきたけど、なんだかピクニックをして満足し――」

「ほら、ダクネスもゆんゆんも戦う気満々で準備していたと言ってますよ! 私たちのやりきれない気持ちはどうしろというのですか!」

 

完全にゆんゆんの言葉を最後まで聞かずに、めぐみんは自分に都合の良い解釈で話を強引に進めようとする。

その身勝手な主張に、俺は深く長いため息をつきながら、再びシートの上にどっかりと腰を下ろした。

説得するのすら面倒になってきたが、ここで押し切られて死地に向かうのだけは絶対に避けなければならない。

 

「……危険なことはごめんだぞ。大体、標的の姿も見えないのに戦うも何もないだろ。元々調査クエストだし……」

「そうよ、私だって危険なことはしたくないわ。このまま姿を見せるまで放置しておいていいじゃない。無駄に刺激すれば被害が甚大になるわ。こういうのはちゃんとした専門家に任せた方がいいの」

「おおー、アクアがまともでいいこと言った。どうした、ようやく学習でもしたのか?」

「そりゃ私だって今までクエストに行くたびに散々な目に遭ってたら気づきますからね。こういうときは大体素人な私が余計なことをして余計めんどくさくなるの」

「すげぇ! アクアが、アクアが自分のことを客観的に……!」

「本当に……成長したな、アクア」

 

普段のポンコツぶりからは想像もつかないほど、理路整然とした正論を語るアクア。

俺とダクネスは、まるで初めて歩いた我が子を見るかのような、深い感動と感心の眼差しで駄女神のことを見つめてしまった。

 

「成長したな……じゃ、ないんですよダクネス! 雰囲気に流されないでください! まったく、なんでこの人たちはこういうときに限って頭が回るのですか……!」

 

お前らと違って戦闘に餓えてるわけじゃないからな。

俺が心の中でそう毒づいていると、めぐみんは持っていた杖をギリギリと音を立てて握りしめた。

 

「くっ……爆裂魔法をここまで我慢してきたというのに、もう、我慢できるわけないというのに!」

「ならそこの山に撃てばいいだろ」

「あんな窪地、もはや山とは呼べないですよ! 爆裂魔法は標的なくして撃つものではないのです!」

 

もはや紅魔族としてのプライドなのか、ただのわがままなのか分からない理屈を叫びながら、めぐみんは周囲をギロリと睨みつけた。

標的となる哀れな獲物を探すその目は、完全に血に飢えた捕食者のそれである。

そして、その危険な視線は、最終的に一番頑丈な仲間のクルセイダーへと向けられた。

 

「こうなったら……ダクネス! デコイで何かしらの魔物を、最悪あのヒュドラでなくてもいいですから、おびき寄せてください!」

「し、しかし、なんというか、アクアたちの話も一理あるような気がしてきてな……。余計なことをすべきではないような……」

「ダクネスまで! はぁ……もういいです。気分が変わったらいってくださいね。私はギリギリまで我慢してますから。やはりターゲットは強大な魔物に限り――」

 

俺たちはめぐみんの言葉を待たずしてピクニックを再開した。

と言っても俺は食べ終わり、横になって雲の動きを見ているだけだし、駄女神は調子に乗って『あなたが落とした金の斧ですか?』とか言って湖に浮き沈みしてるし、現在の光景が世間一般的なピクニックでないことは確かだ。

 

「それにしても本当にゆんゆんの弁当は美味しい。最近カズマが料理スキルを取ったせいで頭一つ飛び抜けた印象だったが、ゆんゆんも負けてないな……まさかスキルを?」

「ふふっ、嬉しいです! でも、流石に料理スキルはとってせんよ。ダクネスは私のことをなんだと思ってるんですか?」

「しかしこじらせボッチのゆんゆんならやりかねませんからね」

「めぐみんも私のことどう思ってるの!? 場合によっては!」

「はいはい、冗談ですから。それにしてもこのお弁当は本当においしいですね。心なしか私の好物が多いような気もしますが」

「めぐみんの場合大抵が好物でしょ?」

「それはそうです」

 

そんな穏やかな風がながれていた。

しかし、次の瞬間だった。

水面に小さなさざ波が走ったかと思うと、突如として足元の大地が低く唸りを上げた。

同時に、めぐみんが顔を顰め、その紅い瞳を獲物を見つけた猛禽のように輝かせた。

 

「アクア、早く陸に上がってください。お出ましのようですよ」

「お出ましって……?」

 

アクアがきょとんとしていると、こちらに向かってくる巨大な魚影が浮かび上がった。

今の状況に気がついたのか、アクアが慌ててこちらへと泳ぎだした。

 

「ヒィィッ!? で、でたぁ!!」

「嘘でしょ……!? あ、あんなに大きいなんて聞いてないわ!」

 

湖に広がる巨大な影に、アクアとゆんゆんが同時に後ずさる。

大きめの民家サイズだと聞いていたが、その実態はさらに大きい屋敷……いや、小山くらいのサイズはあった。

俺も流石に目を開け、寝転がったままその光景を見上げた。

岩盤のように分厚い鱗、太い巨木のような首が、蠢くように八つも生え揃っている。

 

『――――ッ!!!』

 

八つの首がそれぞれに天を仰ぎ、空気を震わせるほどの咆哮を上げた。

ビリビリと大気が震え、レジャーシートの上に並べられていたサンドイッチが風圧で吹き飛ばされる。

 

「あああ! 私の手作りお弁当がぁぁぁ!」

「ゆんゆん、今はサンドイッチの心配してる場合じゃないですよ! あれは相当ヤバいですよ! 楽しくなってきましたね!」

 

ゆんゆんが半泣きになるのも無理はない……半泣きになった理由は予想の斜め上だったが。

あれは王都の精鋭部隊が、それこそ何十人、何百人と束になって、ようやく互角に戦えるかどうかの相手だ。

 

「ふはははは! ついに目覚めましたか、多頭の亜竜よ! 我が名はめぐみん、アークウィザードにして爆裂魔法を操りし者! そして、『ドラゴンスレイヤー』の称号を持つ者!」

「あれは初心者の街の冒険者がどうにかできる相手じゃないわ! いくらあなたたちでも危険よ!」

「お姉さん、危険なら今まで幾度となく経験してきましたよ。それに、あの巨体を我が爆裂魔法で倒しきったときのことを考えればゾクゾクが止まりません! さあ、この私が引導を渡してあげましょう!」

 

ウォルバクさんが青ざめた顔で冷や汗を流すが、めぐみんからは逃げない。

眼前の巨大な絶望を前にしても、めぐみんの瞳は一切の恐怖を映していなかった。

むしろ、強大な獲物を前にして紅い光を強く放ち、杖をヒュドラに向かって突きつける。

しかし、めぐみんはいつものように、即座に爆裂魔法の詠唱に入ろうとはしなかった。

めぐみんは杖を構えたまま、なぜかクルリと背後を振り返り、俺を見た。

 

「……ん?」

「カズマ、いつまでもだらしない姿を晒さないでください。早く、リーダーらしく指示をください!」

 

そして、俺にだけ聞こえるように、

『私の知っているうちのリーダーは普段はクズで小心者ですが、いざという時は誰よりも頼りになる……最高にかっこいい人、なんですよ』

と。

 

普通のアニメやラノベの主人公なら、ここでフッと笑みを浮かべて立ち上がり、「しょうなねえなぁ!!」とバッチリ決めるシーンだろう。

ヒロインからの信頼に背中を押され、眠れる獅子が目を覚ます胸熱展開。

……だが、俺は違ったみたいだ。

俺の脳内で渦巻いていたのは、そんな熱い感情などでは微塵もなかった。

 

(……めんどくさい)

 

おかしい、いつもの俺ならこんな無気力ではいられないはずだ。

なのにそれが第一声だった。

あんなでかい八つの首を持った怪獣相手に、どうやって戦略を立てろっていうんだ、と。

そうだ、帰ってこたつに入りたい。

というか、なんで俺はこんな水しぶきと瘴気が舞う泥臭い場所で、命の危険を感じなきゃいけないんだ。

 

(……いや、死んだら死んだでエリス様に会えるし、それはそれで別にいいのか)

 

最悪アクアのリザレクションがある。

もしあのトカゲに食べられたり踏み潰されたりして死んでも、アクアがすぐ生き返らせてくれる。

生き返るまでの間、死後の世界で優しいエリス様に慰めてもらえるなら、むしろそっちの方が今のこの状況より何倍もマシなのではないか?

 

「……カ、カズマ……? なぜそんな虚無の目をしているのだ……?」

 

ダクネスが怪訝な顔で俺を見下ろしてくる。

俺は変な施行をふるい落とし、ゆっくりと、本当に重い腰を上げるようにして、のそのそと立ち上がった。

 

「とりあえずいつも通りだ。ダクネスはデコイ、アクアはテキトー支援と回復だけやってくれ。ゆんゆんは上級魔法で足止めだ。その間にめぐみんは爆裂」

「わかった! 囮は私に任せてくれ!」

「ええい、もうヤケよ! 『スピード』! 『パワード』! ――!」

「ちょ、ちょっとカズマさん!? 私の見せ場は!?」

「そんなこと言ってる場合ですか! ほら、さっさと足止めして、お膳立ては頼みましたよ!」

「もう、わかったわよ! でも、足止めするのはいいけど、私が先に倒してしちゃったら私の勝ちだからね!」

 

そう言って、皆がそれぞれの持ち場についていった。

俺を除いて。

最近忙しいので投稿頻度が減りそうです。原作小説1巻分を1章として、どこまで書こうかという…

  • 第6章(現在の章)
  • 第7章
  • 第8章
  • リメイクしてテンポよく進める
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