カラコン紅魔娘二人組が現れ、カエル討伐へ。
ゆんゆんがポーションを使用して上級魔法を使った→失神した
めぐみんが爆裂魔法を使った→倒れた
アクアがゴッドレクイエムった→喰われた
何やかんやあって魔法使い二人が仲間になった。 終わり。
俺こと佐藤和真は初めての討伐クエストを達成した。
一人では決して達成し得なかっただろうし、アクア、めぐみん、ゆんゆんの3人には感謝している。
しかし、しかしだ――
戦闘力皆無のくせに囮を買って出て捕食され、昨日もいつも通り口から真水を吐き出す宴会芸を見せてくれた駄女神
当たれば強いが消費魔力が多いせいで一発しか使えない、そんな爆裂魔法しか習得していないし今後習得する気もなさそうな爆裂狂い
唯一まともな可能性を捨て切れていないが、魔道具の副作用で気絶してしまったせいで未だ戦闘力を測り切れていない拗らせボッチ
――そんな三人とパーティーを結成してしまった事に関して不安しかない。
「はぁ…………」
「ろーしたのよかじゅましゃん、ほらぁ、あたしとかじゅましゃんの仲らし飲ませてあげるわ! ほぅらのみんしゃいのみんしゃい! このお酒はとっても飲みやすいんだから!」
「い、いや、今はちょっとそういう気分じゃ……」
「あによ、あたしのお酒がのめないっていうのかしりゃ!」
「酒臭ぇ……」
俺のため息を聞いたアクアがグラスを差し出してくる。
ただでさえ思いやられるというのに、べろんべろんに酔っ払いやがって……
もはや俺の心で燻っている不安を煽っているようにしか思えないんだが!
そう思って、呂律が回らないでダル絡みしてくるアクアに何ともいえない視線を送りつつも、俺は差し出されたグラスを受け取る。
そうするとアクアは満足げに顔を綻ばせ、そして何を期待しているのか俺のことを見つめてくる。
自分の自慢の一品を飲んでもらって、その味の感想を聞きたいのだろうか。
俺は、頭を抱えたくなるような現実から逃避するがごとく、グラスを傾けて酒を呷ろうとして――
「水じゃねえか!」
「あっ、いっけにゃーい! あたしったらめがみらから、あふれるオーラでおしゃけ浄化しちゃったわ! ごめーんね!」
溢れる、オーラ……?
確かに、仮にも女神だから浄化能力を持ってるのは知っている…………前に飲食店のバイトをした時、アクアの指がスープとか飲み物に触れて浄化されて解雇されたしな。
でも、今お前から漂ってるのは神聖さのかけらもないアルコール臭なんだが。
「はぁ……もう日本に帰りたい……」
俺はため息をつくことしかできなかった。
あれから1時間程度経って。
めぐみんやゆんゆんには遅くなる前に帰るよう言っていたので既にいない。
目の前にいるのは寝落ちしたアクアだけだ。
さて、どうやってコイツを馬小屋まで運ぼうか……手っ取り早く引っぱたいて起こすか?
そんなことを考えていたときだった。
「募集の張り紙、見させてもらった」
凜とした声が背中側から聞こえてきた。
もっと頼もしいメンバーがほしいと思っていた手前、その落ち着きのある声にどこか期待を寄せて振り返り――
俺は目を見開いた。
「まだパーティーメンバーの募集はしているのだろうか」
「ああ、ええっと……募集はしてますよ! ま、まあオススメはしないんですけどね……!」
金髪碧眼の女騎士だ、それもとびきり美人の。
横で潰れているアクアのような残念美人じゃない、立ち振る舞いの端々から無骨ながらも綺麗な雰囲気を纏っている。
長年の引きこもりの弊害か、久しぶりの大人のお姉さんとの会話でうわずってしまった。
だがしかし、この人が俺たちのパーティーに加入してくれるとしたら、大幅な戦力増強のチャンスに――!
――なりませんでした。
この騎士、名前をダクネスというのだが、話をしていくうちにどうもこいつはあの駄女神にも引け劣らない性能と性格をしているらしいことが判明した。
攻撃が当たらないって言っていたし、なんかカエルに捕食されたって言った瞬間頬を赤くしていたし……
なにより、アクアと一緒に過ごしているうちに養われた俺の危機感知センサーがそう反応しているのだ、間違いない。
優秀な仲間がパーティーに加入してくれると思ったら……ぬか喜びさせやがって!
そんなことを思いながら俺はダクネスに気分が悪いと言い、やんわりとパーティー加入をお断り申し上げて、その場から撤退したのだった。
翌日
腹が減ったので朝食を兼ねてギルドへ出向く。
どこに座ろうかと思っていると、テーブルが見えなくなるほど皿が置かれている席が目に入る。
そこには朝っぱらから眠気なんて何のその、脇目も振らず一心不乱に頬を膨らますめぐみんが目印になっていた。
「おっす、今日もいい食いっぷりだな? というか朝からよくそんな量食べられるな……」
「あ、ほはほうほはいまふはふま」
「何言ってるかわからん飲み込んでから喋れ行儀悪いだろ」
「…………ゴクン。おはようございますと言ったのですよカズマ。ちなみに、この程度でしたら朝飯前です」
「朝飯前っていうか朝飯中…………そう言えばゆんゆんは?」
そう言いながら俺は周囲を見渡すも、ゆんゆんの姿は見えない。
昨日は仲よさげに一緒に帰宅していたから、朝も一緒に来るもんかと思っていたんだが。
予想が外れたなと思っていると、めぐみんが口を拭きながら。
「実は朝は一緒に来たのですよ」
「そうだったのか。じゃあ今はどこに?」
「一度自分が宿泊している宿に。何でも準備してきたお金では朝食代を支払えなかったのだそうで」
「えっと……まさかとは思うが、これ、全部ゆんゆんが頼んだのか……?」
めぐみんが手をつけていない皿を見てたまげる。
もしかしてあの発育の良さはこの食事量ありきなのか?
あんな細い体なのにその食事はすべて胸に蓄えられる……フタコブラクダみたいなものなのか!?
驚愕の事実を目の当たりにして目を丸くしていると。
「いえ、ゆんゆんが頼んだといいますかゆんゆんのお金で頼んだものですね。あ、もしよければカズマたちも食べてください」
「うん? つまりどういう……おい、説明を放棄して食べようとするな! ちゃんと理解できるよう説明を!」
「本当は温かいうちに食したいのですが……ええと、ゆんゆんは新しくできた仲間に興奮して夜も眠れないような子なのです。そんなあの子の憧れていたシチュエーションとして、友達と朝食を一緒に食べるというものがありまして」
「つまり、一緒に食べれるように全部奢ってくれた……みたいな?」
「その考えで間違いな――」
「わあああああああ!! 違います、違いますから!! 何変なこと口走ってるのよめぐみん!!」
朝から元気がいいことで、食事中のめぐみんを掴んで揺らすゆんゆん。
それを無視して朝食をむさぼり続けるめぐみんだったが、しばらくしてモグモグと動かしていた口が止まると鬱陶しそうに。
「変なことではないでしょう、私は本当のことしか言っていませんし。反論できるものならしてみるがいいです」
「うう……た、確かに昨日寝付けなかったことは本当だし、みんなと一緒に食事したいなーって思ってたし、私がお金を出すって言ったんだけど……」
「ほら見たことですか。私の言うとおり、今こそ青春を取り戻さんとしているだけでしょうに」
「い、いやでも、私が何を頼めばいいか迷ってた時、いつの間にかこの量を頼んだのはめぐみんじゃない!」
さっきまでゆんゆんが昨日みたいに拗らせの片鱗を見せつけていたのかと思っていたんだが?
いや、ゆんゆんが拗らせてたのは本当だったみたいだけども!
でもまさか人の金でこんな、4人前を超えた量を注文するだなんて……
「そ、そんな白い目で見ないでください! その、私の実家の産業が昔ほど儲かっていないと言いますか、私が仕送りしないと妹を養うだけの資金が……。ですので、ゆんゆんの奢り以外で贅沢できないのですよ」
「ね、ねえめぐみん? そ、それを言われるとちょっと私も怒る気力が失せるっていうか……」
「ゆんゆん、これからも頼りにしてますよ」
「なんでかな。こんな酷い扱いされてるのに、頼られると嬉しいって感じちゃうの……」
ゆんゆんは末期かもしれない。
ストーリー進行の早さどうですか?
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もっとはやく(伏線など要所に絞って書く)
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ちょいはやく(アニメ各話ごとに~1万字)
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今で丁度いい(アニメ各話ごとに2万字)
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もっと深掘り(アニメ各話ごとに2万字~)