「まさかお前がスパイだなんて考えたくもなかった」
「な、何を言いますか王子! 私は……」
「部屋での会話は筒抜けだったのだ、言い訳など聞きたくない!」
レヴィ王子の声が通路に響き渡る。
狭い石造りの廊下は兵士たちの鎧のきしむ音と緊張で張りつめ、逃げ場などどこにも残されていないように見えた。
虫でも見下すような目で周囲を一瞥するセレスディナと、どこか吹っ切れたように笑みを浮かべる宰相。
ラグクラフトの不可解な様子を見て王子は眉をしかめる。
「諦めたか? であれば俺としては楽なのだが……」
「ええ、そうですね。こんな逃げ筋のないような場所であれば諦めるほかないでしょう……宰相を演じるのはね」
その言葉を聞いてレヴィ王子の前にゆんゆんが出て警戒を強める。
そんな様子を見てラグクラフトはふっと小さく笑い声を漏らしながらも静かに口を開き、苦々しい響きを宿した声で続けた。
「今まで魔王軍であることを忘れるまでに国のために尽力していたというのに。この国の馬鹿貴族どもにどれほど苦汁を飲まされようとも、それでも耐え忍び、経済を立て直し、積み重ねてきた信頼だというのに……まさか、こんなことで瓦解するとは思ってもみませんでしたよ」
……いやいや、哀愁たっぷりに語って一瞬可哀想に思えたけどけど、それ本末転倒じゃねえか。
魔王軍のスパイなのに国のために尽力しすぎて正体忘れるとか、いろいろおかしいだろう。
思わず苦笑いを浮かべていると、セレスディナがラグクラフトをが横目で鋭く見やる。
まるで「わかってるな」と言わんばかりに……
宰相はそれをみると静かにうなずいた。
何かしようとしている――そんな直感が警戒心を高まる。
「はぁ……参った参った、降参だわ。こんなに寄って集られちゃあどうしようもねえ」
セレスディナは両手を挙げ、投降の意思を示しながらゆっくりと兵士たちへ歩み寄った。
兵士たちは戸惑いながらも、レヴィ王子の「捕縛の準備だ、警戒を解くなよ」という指示を受けて剣を構えながらセレスディナを取り囲む。
「しっかし武装した男どもが女一人に対して大勢で取り囲むとか……そんでも騎士なのかよ」
ジリジリとにじり寄って拘束しようとする兵士に向かって薄ら笑いを浮かべるセレスディナ。
俺の敵感知スキルは今もなお警戒を緩めてはいけないと警笛を鳴らす。
セレスディナのその仕草は妙に芝居がかって見え、何を企んでいるのかと、俺の背筋を何か嫌な感覚が背筋を這い上がる。
「はぁ……本当はやりたくねえんだけどなぁ」
一瞬だけ、嫌そうに顔を歪める。
そして、にやりと口角を吊り上げ――
「なっ――!」
先頭の兵士がわずかに体をこわばらせた刹那、セレスディナは兵士に向かって飛び込んだ。
そして驚くべきことに、セレスディナ攻撃を仕掛けることもなく……
セレスディナの肩口が兵士の剣へ誘わた。
白い装束を赤に染め上げる鮮血、口から漏れ出る苦痛の叫び――
それはセレスディナと兵士、両者から漏れていた。
「な、なんだあれ!? どういうことだ!?」
誰の口から飛んだのかわからない。
俺かもしれないし騎士のうちの誰かかもしれない。
セレスディナを攻撃したと思ったら兵士も攻撃されていた。
兵の傷は明らかに刃物によるものだが、セレスディナは刃物を持っていない……
「――ッ! あ~っ、クッソいてぇ!」
セレスディナはそう呻きながらも、すぐさま自身に『ヒール』をかける。
裂けた皮膚が瞬く間に塞がっていく光景に、兵士たちは思わず目を奪われる。
「さあ、気高い騎士様ァ……あたしのことを捕まえらえられるなら捕まえてみやがれェッ!」
理解できない攻撃をする敵が突っ込んでくる。
それを見た兵士たちは必死に武器を構えるが……
敵が前へ、前へと歩みを進めるたび、兵士たちの槍や剣は敵の肉を裂き、裂く度に自身も刃物のような傷を負う。
しかし敵は傷を負ってもすぐに癒し、その度に恐怖で攻撃の手が緩む。
勢い付くセレスディナを止めることができない。
「ほらほら、どうしたよォ!? たった一人の女を武装して取り囲んでるくせに……ビビってんじゃねぇぞッ!!」
凄まじい剣幕に兵士たちは怯み、彼女はその隙を次々と掻い潜っていく。
だが、不意に背後から飛びかかった一人の兵士によって、体勢を崩した。
「ぐっ……! 離せ! こんのっ、離しやがれッ!」
「セレスディナを捕らえたぞ!!」
「よくやったぞ! 縄で拘束してそのまま牢に入れろ! 後は――って、ラグクラフトは!? 宰相はどこに行った!?」
床に押しつけられて苦悶の声を漏らすセレスディナ。
しかしいつの間にかラグクラフトの姿は消えていた。
王子の焦る声にセレスディナはにやりと笑う。
自分が注目を集めている間に逃げさせる――これが狙いだったか!
ラグクラフトが逃げられれば魔王に知らせが行き、もしかしたら魔王軍が攻めてくるかもしれない。
そんな想像のせいでゾッとし、全員が血眼になって捜索するも影一つ見つからない。
そんな間にも兵士はレヴィ王子の指示通りセレスディナの手を後ろで縛り上げ、牢屋がある通路の向こう側へ――
「『ゴッドブロー』――ッッ!!」
――行けなかった。
腹へ不意打ちの一撃。
アクアの拳は騎士に避ける隙を与えず壁の方へ吹き飛ばした。
「こぉー…………ゴッドブローとは、女神の愛と怒りを込めた、聖なるグー。相手は死ぬっ!!」
「おいっ!? 何やってんだお前っ!!?」
格好つけるアクア、目を見開いて叫ぶ俺。
距離が離れてなきゃ俺の常勝無敗のグーでぶん殴っていた。
そんな俺の怒りの叫びを聞くも、アクアは悪びれることもなくきょとんとしている。
「はぁ? カズマこそ何言ってるの? あの人、宰相でしょ? 敵じゃないの?」
「……は? 何言ってんだよ、あの人はセレスディナを捕まえた兵士さんで――」
そう言いかけ、アクアがで指を差す方――アクアが投げ飛ばした兵士がいる方を見る。
するとその先には兵士がいるかと思いきやラグクラフトがうずくまっていた。
「ど、どういうことだ!?」
「ほーら見なさい! あのおじさんはドッペルゲンガーよ! うまく化けてみんなの目は欺いたみたいだけど女神の曇りなき眼にかかれば!」
混乱する俺をよそに、アクアは胸を張って宣言する。
「それに、最初会ったときから悪魔とかアンデッドっぽい変な匂いがしてたのよね。そりゃそうよね、魔王軍のスパイなんだもの! …………ねえねえどう? 私、すごいでしょ!」
「お、おう、お手柄だ」
「ふふん、それほどでもありますけど!」
「……」
「…………ねえねえねえ」
「なんだよ」
「もっと褒めてくれてもいいんですけど」
「せっかく感心してたのに今ので台無しだわ!」
アクアがいなきゃ逃げられてたが、一回褒めたらそれで満足しとけよ。
それさえなければ完璧だったのにこの駄女神は……
女神なら謙虚であれよ! もしくは普段から使える転生特典であれ。
「台無しって何よ! 私、MVPってやつなんですけど! というか、普段から私をぞんざいに扱いすぎなんじゃないかしら! これを機にもっと敬って。女神である私のことを敬って!」
「このかまってちゃんが! 状況を見ろよ駄女神!」
「駄女神って言った!? 今、駄女神って言った! ……上等よ、上等じゃない。カズマも聖なるグーが欲しいならその威力、味わわせてあげるわ。それともチョキの方がいいかしら」
「あんなもん、カエルにも効かないのに、いらん」
「きぃーっ! 私のことをバカにして……神の怒りを思い知れ! 『ゴッドブロー』――ッ!!」
「ぐっほぁ……ッ」
……俺は避けた。
闘牛のように直線的な攻撃を仕掛けてくるアクアのことを華麗によけてやった。
じゃあ今の声は――
「「あっ」」
「なんで、私、が……」
俺とアクアは思わず声を出してしまった。
視線の先にいたのは腹を押えてうずくまるラグクラフト。
俺たちが言い合いをしてる隙に立ち上がろうとしたところ、可哀想なことに俺たちの喧嘩に巻き込まれ、二度目のボディーブローをもろに食らい、そのまま意識を失って倒れ込んだ。
しかし、その間にもセレスディナは縄で拘束されつつも隙をついて逃げ――
「『フリーズバインド』――ッ! つ、冷たいっ!」
――ようとしていたが、あっけなくゆんゆんの魔法によって動きを封じられていた。
国の中枢にスパイが紛れ込んでいたという噂は瞬く間に王城中に広がった。
そのせいで魔王軍の二人が牢に入れられても騒ぎは収まるどころかさらに大きくなって――
王子は貴族の質問攻めにあいながらも「すまない! 日を改めて礼をしたい!」と俺たちを宿に返してくれた。
その翌朝。
どうやら騒動はひとまず落ち着いたらしく、王城に来てほしいと呼び出される。
本当は久しぶりにゆっくりしようと思っていたのだが、呼び出されたら仕方ないな、うん、しょうがない。
王族の権力に逆らうなんてできないもんな、しょうがないよな!
「……カズマ、仕方がないと言うわりには随分とご機嫌じゃないか」
「そんなことないぞ?」
強いて言えば、今回の件でベルゼルグ王国への支援を継続してくれるだろうと、アイリスを思って嬉しくなっているだけだ。
別に特別な褒美とかそういうものを期待してるわけじゃない。
「とにかく、お前は余計なことは喋るんじゃないぞ?」
「俺を一体何だと思ってるんだよ!? 大体、もっと危なっかしいやつがいるだろ。アクアとか。そっちを警戒しておけよ」
「安心しろ。アクアは昨日シュワシュワを飲み過ぎてまだ起きてこない。気分が優れない仲間を無理矢理起こすのは忍びないので、うん、残念だが仕方ないな」
こいつ……まったく心にも思ってないことを!
「じゃ、じゃあめぐみんはどうなんだよ」
「私がなんですか? アクアやカズマならともかく、紅魔の学園で王族に対する礼儀作法を一通り学んでいる私が無礼を働くなんてあり得ないのです」
「いや、毎日爆裂魔法で近所に迷惑かけてるやつが何言ってんの?」
「それに関しても大丈夫なのです。先ほどダクネスと一緒に爆裂散歩をしに行きましたから、喧嘩も爆裂魔法も起こす気力はないのですよ」
「本当はめぐみんにも留守番を頼みたかったのだが、流石にドラゴンスレイヤーの報償もある中で置いていくことはできず」
つまり魔法使いから賢者にジョブチェンジしたってことか……
しかし不服なのか、ダクネスはむくれている。
もしめぐみんが行かなくてもよかったら、登城をさせないつもりだったのだろう。
「もしカズマがリーダーだと知られてなかったら私がリーダーだと偽ろうと思っていたんだが……」
「おい。もしかして昨日の夜、やたらとアクアにシュワシュワを勧めてたが、もし俺がリーダーじゃなきゃ俺にも勧めてたってことか?」
「……まあ、とにかく。アイリス様と王子のやり取りが終わるまでは本当にお願いだからくれぐれも静かにしていてくれ」
「コイツ……」
視線をそらすダクネスに、俺は静かに青筋を立てた。
準備が終わり、俺たちは王城へ入る。
そのまま王子が待っているという謁見の間に通されると、そこは妙に厳かな空気に包まれていた。
俺たちは昨日の大騒動がまるで夢だったかのように、整然と整った赤絨毯の上を歩かされる。
「よく来てくれた。この度は不甲斐ない自分に代わって宰相の悪巧みを暴いてくれて……感謝する、アイリス王女」
「そんな……私たちはできることをしたまでで、王子がいなければ……」
「いいや。貴殿らが来なければ、宰相を疑問に思いながらも追及することはなかっただろう。スパイと見抜くことも……ましてや魔王軍とつながっているなど、想像すらできなかった」
レヴィ王子はそう言い、ゆっくりと俺たちの前に立つ。
いつもの調子ではなく、昨夜の疲れもにじませながらもその顔つきは真剣そのものだった。
「民からは、ギャンブルに明け暮れる愚か者と呼ばれてきた。だが……貴殿らがいなければ、それ以上に救いようのない馬鹿王子として国を滅ぼしていた……」
……なんかやたら自虐的だ。
もしかして今までの態度は不安に対する虚勢だったのか?
昨夜まではあんなに偉そうにしてたのに、急に殊勝な態度になられても困るというか……
「ドラゴンの討伐を成し遂げてくれただけではなく、この国そのものを救ってくれた……深く、深く感謝する。どうか礼を言わせてくれ」
そう言って、レヴィ王子は王族とは思えないほど深々と腰を折った。
それを見たアイリスが慌てて声を上げる。
「そ、そんな……! レヴィ様、顔をお上げください。私は気にしておりませんし……無事で本当によかった。それだけで充分ですから!」
しかし、王子は微動だにせず、床に額を擦りつけるような勢いだ。
アイリスはますます戸惑った様子で、ちらちらとこちらを見やる。
……助けを求められても、俺にどうしろってんだ。
俺も困ってダクネスをチラリと見やると「私がやるからカズマは黙っていろ」と、ダクネスは慌ててアイリスに耳打ちをした。
ダクネスの言葉を聞いて頷いたアイリスはレヴィ王子の側によると。
「王子……王族たる者、軽々しく頭を下げてはいけないんですよ?」
「あ、ああ……すまなかった」
意を決したようにアイリスが諫めると、ようやく顔を上げたレヴィ王子の言葉には、不甲斐ないなさと感謝が滲んでいた。
謁見の間の重苦しい空気が落ち着きを取り戻すと、レヴィ王子は深呼吸をひとつして口を開いた。
「まずはベルゼルグ王国に対する支援の件についてだが……魔王軍との話は白紙になったため、ベルゼルグへの支援金はこれまで通り続けよう。……だが、これはあくまで既定のもの。お前たちが魔王軍の企みを暴き、国家を救った功績に対する報償とは別だ。あと、死刑に関してもラグクラフトが裁判で不正を働いでのことだろうし、ドラゴンの討伐に関しても改めて礼をさせてほしい」
「そんな、私たちの当初の目的はお兄様の死刑を回避することと、それからその支援金の話だけでした。それに、私たちはただ当然のことをしたまでで……これ以上を望むなんて」
「いや、それでは私の気持ちが収まらん! だが、これほどの功績に見合うものが、果たして何であろうか思いつかない。何でも良いのだ、どうか望むものを言ってくれ」
慌てて小さく首を振ったアイリスに対して王子は神妙な顔つきで問いかける。
アイリスは深く考える様子を見せるが、全く思いつかないようで俺たちの方をチラリと見る。
ダクネスも困ったような顔をしているし、めぐみんやゆんゆんは他人事だと思って静観している。
……俺としてはベルディアの時の借金があるからそれを返済してほしいんだけどなぁ。
だが、何でもというのにそれじゃあ少し損した気分になる。
だからといっていくつもお願いするのは憚られる。
どうしたものかと思っていると、アイリスの横で手を挙げた人物がいた。
「レヴィ王子。それは本当に何でもですか」
「あ、ああ。流石に実現不可能なものに関しては除くが……」
クレアの動きを見て、アイリスは期待に目を輝かせた。
ダクネスも「流石はクレア殿だ」と期待の眼差しを送る。
「クレア……! 何かいい案が思いついたのですか!」
「ええ、アイリス様。どうか私にお任せくださいませんか」
「はい、よろしくお願いします!」
二人ともクレアが妙案を口にしてくれると思っているのだろう。
……だが、俺だけは気づいてしまった。
この中にアクア以上の爆弾が潜んでいることに。
あのクレアの口が、今まさにとんでもない爆弾を吐こうとしていることに。
「アイリス様との婚約を――」
「待てやコラァァァッ!!」
「――破棄しへぶうううぅぅぅう!?!?」
「か、カズマ!? なぜクレアを蹴り飛ばした! 静かにしていろとあれほど言ったはずな、のに…………婚約破棄?」
俺は即座に飛び出し、渾身のドロップキックをクレアの背中に叩き込んだ。
派手な音と共に床に転がるクレア。
それと同時にダクネスに取り押さえられる俺。
だが、遅かったか。
婚約破棄の部分は、しっかり場の空気に響き渡ってしまっていた。
「カズマさんどうしてくれるんですか! せっかく一件落着しそうだったのにまた死刑かもしれませんよ!」
「いや、むしろクレアを蹴り飛ばしたのを褒めて――」
「どうしてもっと早く蹴り飛ばさなかったんですか!」
「あっ、そっち? いや、俺ももう少し早ければよかったと思うけど!」
ゆんゆんに肩をつかまれてぐわんぐわん揺らされる。
……いや、よくよく考えてみると、俺が死刑に処される要素はなくないか?
どちらかっていうとクレアの方だろ!
「ゆんゆん、カズマさんはいいからこっち手伝って! クレアさんが魔王軍のスパイかもしれないでしょ! もしくはラグクラフトが脱走して化けてるか!」
ねりまき、クレアはこれで正常だ。
魔王軍のスパイとかじゃなくて、純粋にアイリスを結婚させたくないだけで。
「やっぱりやりましたね、この男! やるときはやると思ってましたがこの謁見中にやるとは思ってませんでしたよ!」
「いや、むしろやってるのはクレアの方で……」
「私だって逆賊の疑いがあるものを取り押さえる派手な役をやりたかったです!」
「お前はもう少し紅魔族の本能に抗えよ」
めぐみんと話してる間に、ゆんゆんが慌ててねりまきと一緒にクレアを羽交い締めにする。
そんな現行犯で拘束されたクレアは。
「……っ、私は魔王軍の者などではない! ただ……まだ王子を、アイリス様を預けるに足る器と認められなかっただけだ!」
「……国を守るどころかスパイに乗っ取られかけたのだ。アイリス王女に相応しくないか……」
苦しげに吐き出したクレアの言葉を聞いて、レヴィ王子は見る見るうちに落ち込んでいく。
いや、そういうことじゃないんです、アイツは自分の欲に忠実に動いただけでレヴィ王子が相応しいとか相応しくないとかそんな難しいこと考えてるわけじゃないんです。
……そう思っていたのだが、そんな予想に反してクレアのの視線は真っ直ぐに王子へ向けられていた。
「だが、もし預けるに値する人物だと、そう認められる日が来たなら……その時には、再び婚約の話を持ってくるだろう。……まあ、そんな日が来るとは思えんがな」
「あ、ああ! 待っていろ! あの宰相がいなくとも、この国を豊かに発展させてみせる。だから……それまでは!」
「はい、それまでは友達、ということで」
アイリスとレヴィ王子が手を取り合う。
……一応、クレアのおかげで一件落着ということでいいのだろうか。
しかし俺は見逃さなかった、一瞬「どうだ、やってやったぞ!」とドヤるクレアを。
次回更新は来週の土曜日の予感がします……
明日なんとか間に合えば投稿したいですが、今日の話が思ったより長めになってしまい。
最近忙しいので投稿頻度が減りそうです。原作小説1巻分を1章として、どこまで書こうかという…
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第6章(現在の章)
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第7章
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第8章
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リメイクしてテンポよく進める