MASTER of KILLING・SHADOW WAR(仮) 作:究極の闇に焼かれた男
主人公side
(良し! ここは一旦落ち着くんだ俺。 一先ず、どうしてこうなったのかを思い出すんだ)
眼前に座る毛布を被せた(衣服を着てなかった為)元悪魔憑きである金髪青眼のエルフの美少女の姿を目にしながら事の経緯を思い出す。
発端は今から約1ヶ月ほど前、廃村で偶然にも見つけた悪魔憑きを安全な場所へと運んだ自分は何とかして治療を施そうと思い、色々と試行錯誤を繰り返しながら師匠から教わった魔力操作を行い続けた。
そもそも悪魔憑きとは一般的には奇病とされているが、実際には体内の魔力が"暴走"を引き起こした産物に過ぎないのだ。(師匠から教わったのと実際に見せてもらった)
故に魔力暴走を引き起こした女性を元に戻すには、暴走した魔力を操作して安定化させる必要がある。
幸いにも師匠から魔力操作の基礎を教わっていた事もあり、試行錯誤を繰り返しつつも何とか悪魔憑きの治療に成功した自分だったが、治療を施した悪魔憑きは驚く事に金髪青眼であるエルフの美少女の姿に変身したのだ。
当然の事ながら悪魔憑きを発症したエルフの少女は衣服を着ておらず生まれたままの姿だった為、自分は念の為に用意していた毛布を被せると、一瞬とは言え目にしてしまった少女の体型に合う衣服を急いで作り上げたところである。
(今更ながら裁縫が得意で良かった。 ……それよりも、彼女の事をどうするかだな)
エルフの少女の為に作った衣服を近くの棚に置くと、自分は少女の今後について考える事にした。
「とりあえず治療は成功したしたけど、身体に違和感とかは感じたりするか?」
「いいえ、特に違和感は感じないわ。 ……それよりも一つ、聞きたいのだけど」
「まあ待て、質問に答える前に自己紹介をして置くよ。 俺の名前は【ルーク】、旅をしながら暮らしている者だ。 念の為に言って置くけど君を治療したのは紛れもなくこの俺で間違いは無い。 それで君の名前は何て言うのかな?」
自己紹介をしながらエルフの少女に名前を尋ねると、少女は途端に黙り込んだ。
「(相当辛い事があった様だな)まあ良い、それじゃあ君の今後についてだけど……」
「もう…故郷には帰れないわ。 それに、あなたに命を助けて貰った恩を返させて欲しい」
「別に好きでやった事だから恩を感じる必要なんてないよ。 それに、俺は旅の最中だから一緒に居たら危険だし……」
「それでも良いわ。 あなたの旅に同行させて」
「そうは言われてもな〜……(これ以上は流石に危ないし、今後の事を考えると確実に"奴等"と殺り合う可能性も高い。 そうなると、この娘を間違いなく人殺しにしかねない。 それだけはダメだ)」
エルフの少女の言葉に自分はどうすべきかを必死に考える。
師匠と共に旅をしていた頃、師匠の口から悪魔憑きを発症した者の末路を聞かされた事がある。
悪魔憑きを発症した者は浄化と称して教会に有料で引き取られた後、その教会を裏で操るある邪教団に非人道的な実験の材料として扱われ、使い潰された末に殺される事となる。
それを教えられた自分は師匠との旅をする中で、師匠と共に教会を裏で操る邪教団を何度も相手取った事もあり、師匠が行方を眩ました後も自分は各地で暗躍する邪教団を相手取りながら旅を続けていた。
邪教団を相手取るということは必然的に"命の奪い合い"を行う事に他ならない。 そんな危険が付き纏う旅に目の前の少女を連れて行くのは気が引ける上に、彼女を人殺しにしてしまう事に抵抗があった。
「ハッキリ言うけど、俺の旅に同行するって事は場合によっては命を落とす事になるんだぞ?」
「覚悟の上だわ」
「簡単に覚悟などと言うな!!」
「っ!?」
少女の言葉に自分は思わず殺気を込めながら声を上げると、殺気を向けられた事に少女は肩をビクッと震わせながら目を見開いた。
「俺の旅路は単に命を落とすんじゃない。 必然的に人の命を奪う血濡れたものなんだ。 それに人を殺すって言う事は、残りの人生を"呪われながら過ごす"という事なんだよ!」
「それは……」
「せっかく元の姿に戻れたんだ。 悪魔憑きになって失った分の人生を取り戻す機会を取り戻したのに、人殺しなんて最悪で最低な行為をする旅に同行する必要なんてない。 故郷に戻れないとしても、だからってロクデナシになっちゃダメだ」
殺気を引っ込めながらエルフの少女に優しく語り掛けると、少女は顔を俯かせ黙り込んでしまう。
(流石に強く言い過ぎたかな? でも、これでこの娘が人殺しに成らずに済むなら良いか……)
内心そう思いながら少女を説得するべく口を開こうとした、その瞬間だった。
「……それでも、私をあなたの旅に連れて行って」
「だから俺の旅は…「私は命を救って貰ったのに何も返せないなんて、そんなの私自身が許せなくなるわ! それに、私にだって決して譲れない意地があるの!」っ!?」
「あなたの旅路が誰かの血で汚れているとしても、私は決して目を逸らさない! 人を殺す事になっても私は絶対にあなたの旅について行くわ!」
「本気、なのか…?」
「ええ」
(驚いた、まさか師匠に旅に連れて行って欲しいと頼んだ時の自分と全く同じ事を言うなんて! それにこの娘の瞳、意地でも付いてくるつもりだ。 …………良いね、気に入った)
エルフの少女の言葉に驚きつつも、その瞳に宿る強い意思に思わず笑みが零れる。
「……良いだろう。 俺の負けだ、旅に同行するのを許そう」
「っ、それじゃあ!」
「ただし、俺の旅の目的を聞いてからだ。 聞いてからやっぱり無しって言うのはダメだからな?」
「是非聞かせて」
自分の言葉にエルフの少女が頷き返すのを見て、自分は彼女に一つの話をし始める事にした。
「……と、その前に君の名前を決めないとな。 俺の旅に同行するんだから流石に名前が無いと不便だ」
「それなら、あなたに付けて欲しいわ」
「俺が?」
「お願いするわ」
「わかった。 それじゃあ君の名前は……」
彼女の言葉に自分は暫く思考を巡らせると、ふと脳裏に過ぎった言葉を名前に使う事にした。
「──【アルファ】…君の名前は今日からアルファだ」
「アルファ?」
「そうだ。 アルファとは(師匠から教えて貰った話だと)、初めの一歩・最も明るく輝く星って意味らしい」
「初めの一歩……最も明るく輝く星……」
「どうだ?」
「ありがとう、ルーク。 素敵な名前をくれて」
そう言うとエルフの少女、アルファは花が咲いたかのような美しい笑みを浮かべた。(その笑顔に思わず心臓がドキッとした気がしたが、恐らく気の所為だろう)
「気に入って貰えたなら良かったよ。 それじゃあ早速だけど本題に入るとしよう」
「ええ、お願いするわ」
「俺の旅の目的だが、それは────【ディアボロス教団】と呼ばれる、世界を裏から操り、悪魔憑きと蔑まされる人々に非人道的な実験を行っている邪教団を、"完膚無きまでに撲滅"する事だ」
続く‥?
展開からしてアルファをメインヒロインにするべきか悩み中です。 それと感想などお待ちしております。
本作のメインヒロインは誰が良いですか?
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アルファ
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ベータ
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ガンマ
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デルタ
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イプシロン
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ゼータ
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イータ