シー・ウー<ちっ奇襲に対応されたか   作:個々易々地

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某掲示板を見て思いついた
wikiとか見て思ったけどやっぱこいつ出る作品間違えてない?


第一話 本日の被害者:護竜リオレウス

俺は高校生探偵の工●新一、でもなんでもないただの会社員だ

幼馴染と遊園地に行くようなこともなく残業終わりにやっすいマイカーで帰宅していた所

眼の前から大型トラックが!

そして目が覚めると…

 

体がタコになってしまっていた!

 

んん〜なかなかイカしてるんじゃないか

何も知らずにコ●ンの映画を見に来た人でも一発でわかる良いあらすじっぽいよ

まあ、といっても今の俺はタコなんだけどね

アハハハハハ!

 

「・・・キュウ(はぁ)

 

一匹のシー・ウーが憂鬱そうに頭部と思わしき部位をうなだらせていた

彼?がいるのは金色の光に満たされた空間である

そこでそのタコは自身の触手を絡ませ合いながら一人考える

 

(いったいどうなってんだこれは

 トラックと正面衝突して、たぶんそれで死んで、そしたらタコに異世界転生?

 どこのラノベだよ!)

 

もしここにギルドの職員やハンターがいたら自身の触手で蝶々結びをするシー・ウーが発見されていただろうが安心してほしい、この近辺にいる生き物は変なタコだけである

 

(にしてもここはどこなんだろうか

 景色に見覚えはないし、仮に異世界転生だとしてもこんなホラーなタコが出るとは考えづらい

 だって触ってみた感じ口がすっげぇドメスティックではないけどバイオレンスだもん

 そんなのバ●オハザードか某フ●ムゲーでしか見たことないよ)

 

タコは頭と思われる部位を抱えた

そして色々と考えたが結局、とりあえず周囲を探索することにした

タコの頭で考えつくことなどたかが知れているのだ

 

(うわっ!すっげぇこの体、どんな隙間も入れるじゃん!)

 

タコは自身の身体の軟体性に驚き

初めての感覚にこころ踊っていた

と、そこでタコはある音を感知する

 

(ん?この音…いや、鳴き声か?)

 

なんとなく聞き覚えのある声の方へタコは歩みを進める

そして発信源であろう空間に出てくるとその鳴き声の主を認識し固まった

 

(え、あれって──

 

固まるタコへ向けて鳴き声の主はタコの前世の記憶にあるとおりに()()()()()を放つ

爆炎と轟音

そして残ったのはタコの焼死体、ではなかった

 

「──ギュルヴィイイ!(リオレウスじゃねえか!)

 

前世の癖故かはたまたモンスターの本能故かシー・ウーはブレスを間一髪で避けていた

失った視力と引き換えに得た驚異的な感知能力によって下手人の正体がわかった所でタコは違和感を覚える

 

(いや、リオレウスにしては何かが違う!姿形はそっくりだが確実に何かが違う!)

 

その違和感の正体を確かめる間もなくさらなるブレスが飛んでくる

今度は余裕を持って避け、反撃しようと距離を詰めるが

 

(そういえばこの体どうやって戦うんだ?)

 

近づいたはいいもののペチンと触手を当てるしかないタコに容赦なく尻尾が振るわれる

 

ギュオ!(痛った!)

 

流石に避けきれずタコは壁際まで吹き飛ばされた

傷は浅いがこの世界に来て初めて感じる痛みにひどく動揺し動けない

 

(クソッ!わけわかんねぇよ!この体も、この世界も、どうなってやがる!)

「ギュロロロロ!」

 

苛立ちからシー・ウーはいわゆる怒り状態となるがそれだけでは何も解決しない

眼の前の敵をどうにかしなくてはならない

 

(どうする!相手は硬い鱗に覆われた竜でこっちはただの柔いタコだぞ!

 勝てるわけがない!ならば逃げるか?)

 

しかしもと来た道は最初のブレスで崩れ塞がれており

通れそうな道はリオレウスモドキの後ろにしかない

 

(だめだ、こいつを倒す以外に活路はない。やるしか…やるしかない!)

 

覚悟を決め、ぶつかった拍子に崩れてきた瓦礫を触手で掴む

その時、タコはあることに気がついた

 

(ん?触手から何か出てる?)

 

触手で持った瓦礫から滴る金色の粘液

確認するとそれは触手から滲み出ており、床に溢れた物が水に張った氷のように固まっていた

 

(こいつはもしかして…)

 

リオレウスモドキがタコにブレスを吐く予備動作をする

が、関係ないとばかりにタコは己の触手に意識を集中させる

迫る火球

そして意識的に分泌した液体が硬化したのを見てタコは確信した

 

(これがこの体(シー・ウー)の武器か!)

 

全身の筋肉を使いその場から飛び去ると

今度は二本の触手に粘液を纏わせながら距離を詰める

リオレウスモドキはそれを見て距離を取るために翼をはためかせる

しかしシー・ウーはそれを見越して粘液を分泌させていた

 

ミ゙ュ!(喰らえ!)

 

生成させた刃をリオレウスモドキの両翼へ投げる

投擲された刃は薄い被膜を突き破り両翼はただの飾りと化す

地に堕ちもがき苦しむリオレウスモドキ

それを見逃すほどタコは甘くない

 

ミ゙リュオ!(これで終いだ!)

 

新たに生成した刃をリオレウスモドキの首筋に当て一気に振り抜く

肉が裂ける、だがそれだけだ、仕留めきれてはいない

 

ミギュ!(クソが!)

 

痛みで錯乱したリオレウスモドキは眼の前の脅威を視認して自分が一番多用した技を使った

尻尾による薙ぎ払い

それをシー・ウーは跳躍することで避け、一回転してきた獲物の頭へ大口を開ける

 

(いただきまーす!)

 

呆けた顔を晒すリオレウスモドキを頭から飲み込む

サイズ的に頭までしか咥えれないがそれでいい十分だ

首の傷に抉るように触手の刃を突き立てる

そしてあらん限りの力を使って体を()()()()()

 

ミ゙リョウ!(今度こそ終いだあ!)

 

タコが行ったのは彼の前世で言うところのデスロールに近い物であった

回転し刺し込んだ刃で傷を広げ、それを起点にしてさらに体をねじり、そしてさらに傷を広げ…

首を落とした

首のない死体が崩れ落ちる

 

(はっ…はっ…やった、やったぞ、私はやったんだ!ヒャハハハ!)

 

ハイになって触手を激しくうねらせるタコ、見ているだけで脳に瞳を得そうだ

数分後

タコは冷静になった

 

(いやーにしても危なかったわー、下手したら死ぬ所だったし。ていうか…

 

 ここモンハンの世界だわ

 

 リオレウス出てくるってことは確定でしょ、いやなんか変なリオレウスだったけど

 まあ多分この前発表された新作の新形態でしょ)

 

タコは呑気であった

元の世界に比べて厳しい環境であるこの世界に放り出されたのが恐ろしくないのだろうか

 

(なんか腹減ってきたな〜)

 

どうやら頭まで蛸並みになってしまったらしい

 

(よし、今日の所はこのリオレウスモドキを朝?昼?夜?飯にしよう)

 

そうしてシー・ウーの体でモンスターハンターワイルズの世界に転生した男はこの世界に来て初めての食事にありついた

 

 




護竜リオレウス:空童貞とかいう不謹慎なあだ名を見つけてしまった、可哀想な奴。
        
シー・ウー:転生体、前世の死因はトラックとの正面衝突。モンハンは4からサンブレイクまで     
      やってた。
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